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トリガー×A-1の新作アニメ『ダリフラ』はこうして生まれた!

TVアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』アニプレックス×TRIGGER×A-1 Picturesプロデューサー陣が伝えたい作品へかける熱意/P鼎談

 2017年7月の発表タイミングに大反響を呼んだ、日本を代表するアニメーションスタジオ、TRIGGERとA-1 Picturesの2社が共同制作するTVアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(ダリフラ)。『天元突破グレンラガン』や『アイドルマスター』を手掛ける錦織敦史監督をはじめとする強力なスタッフの面々に目を疑った人も多いのではないでしょうか。

 今回は、まだまだ謎多き一大プロジェクトの中核を担う、アニプレックス・鳥羽洋典プロデューサー、TRIGGER・若林広海プロデューサー、A-1 Pictures・福島祐一プロデューサーの3名にインタビューを実施。企画の発端から、制作に携わるスタッフ陣、さらにはこの先の情報出しの展開までたっぷりと語っていただきました。

■座談会参加メンバー
●アニプレックス 鳥羽洋典プロデューサー

企画全体のプロデューサーを担当。
代表作品:天元突破グレンラガン、キルラキル、Angel Beats!、アイドルマスターシリーズ、プラスティック・メモリーズほか

●A-1 Pictures 福島祐一プロデューサー
現場をまとめるプロデューサーを担当。
代表作品:アイドルマスターシリーズ、四月は君の嘘、同級生、Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-、ほか

●TRIGGER 若林広海プロデューサー
企画・デザイン周りのプロデューサーを担当。
パンティ&ストッキングwithガーターベルト(原案・脚本)、キルラキル(クリエイティブオフィサー)、宇宙パトロールルル子(脚本・音楽プロデューサー)ほか


アニプレックス、A-1 Pictures、TRIGGERの3社が集ったキッカケ
――そもそもなぜ、この3社が一緒にやろうと?

アニプレックス 鳥羽洋典プロデューサー(以下、鳥羽):遡ること10年前に、僕と錦織敦史さんで『天元突破グレンラガン キラメキ☆ヨーコBOX~Pieces of sweet stars~』という『天元突破グレンラガン』(以下、グレンラガン)のヒロイン・ヨーコをフィーチャーしたPVを作ったんです。

これが意外と出発点で、それがきっかけで『アイドルマスター』(以下、アイマス)につながったりするんですけど。あの頃は僕らもまだキャリアが浅かったし、ちょうど今石監督の『劇場版グレンラガン』の制作でバタバタしているときだったんです。そんな時に「いつか一緒にオリジナル作品を作りましょうね」って話をしていたんです。

それから『アイマス』の制作などをしているうちに10年経って、遂にその約束を実現できる時が来たんです。そして、2人で企画を立ち上げる時、最初にどうやってチームを作ろうかという話になったんです。そこで錦織さんのほうから『グレンラガン』『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』『アイマス』とやってきて、関わったスタッフみんなを集めたいと、みんなに手伝って欲しいと言われてしまい。みんなですか……と(笑)。

だったらもう、TRIGGERさんとA-1 Picturesさんの両方にお願いするしかないんじゃないかっていう、ざっくりとしたところから始まったんです。もちろん、具体的な役割分担はそこからなんですけど、両スタジオの力は確実に必要でした。しかも、錦織さん個人とつながりが強い田中将賀さんをキャラクターデザインに迎えたいということになって。

――ものすごいですね……。

鳥羽:全員集めたいというのは錦織さん本人の希望でもあったけど、僕もそういう大きな規模や仕掛けのある企画は大好きなんです。時間の問題、お金の問題、いろんな問題はあるけれど、できなくはない、ならば出来る限りやってみよう!と思ったんですよね。

――その話を聞いたとき、とんでもない話だと思ったのか、夢のある話だと思ったのかと言うと、どうでしたか?

TRIGGER 若林広海プロデューサー(以下、若林):夢はあるけど、とんでもない話だとは思いましたよ。

一同: (笑)

若林:A-1 PicturesさんとTRIGGERは作っている作品の方向性が真逆なので、うまくいくのかな?(笑)という部分もありつつ、これが成立したら、今まで見たこともないような面白い作品になりそうだな、と思いました。

A-1 Pictures 福島祐一プロデューサー(以下、福島):僕らからすると『グレンラガン』や『キルラキル』だったり、TRIGGERさん、GAINAXさんの作品への憧れがあったので、何も考えずに言えば、一緒にやってみたいなという気持ちはありました。でも、そういう機会ってそうそうないので、監督と鳥羽さんは果たして何を言っているんだろうって思いましたけど(笑)。

若林さんが企画やデザイン、コンセプトを取り仕切ってくれて、内容が決まっていく中で、自分の役割は、どう映像化していくのかというところなので、やってることはいつもと変わらないというか。新しい出会いもある中でやらせていただいているので、出来るものが楽しみだなって素直に思っています。

――鳥羽さんは、やはり苦労も多かったのでは?

鳥羽:苦労しかないんですけどね(笑)。ただ、先程話した『グレンラガン』『キルラキル』『アイマス』、それらの制作をご一緒してる中で、それぞれの作り方が見えてきたところもあって。TRIGGERさんなら、今石監督の作り方が根底にあって、アイデアをひたすら出し合って、コンセプトをひたすら突き詰めていく。

A-1 Picturesさんだったら、いい映像にして、お客さんが望むものを提供していく。錦織監督はその2つのやり方を経験されて、ご本人はとてもクレバーなので、おそらく今作品でそれらをうまく組み合わせられるんじゃないかって考えを、はっきりと持っていたと思うんですよ。

つまり、クリエイティブな部分は今石さんやコヤマさんたちと一緒にやって、それをより良い映像、良いアニメにしていくことに関しては、福島さんを中心とした現場で、しっかりと作っていく。しかも、そこにキャラクター描写を支える田中将賀さんがいる。間違いなく彼の中でそういうプランが見えていたと思うんです。だったら後は、我々プロデュースチームがしっかり仕切れば、見たことがない作品ができるかもしれないというワクワク感があったんです。だから、それは乗っかって全力でバックアップしようと思いましたね。

――錦織監督ありき、みたいなところですね。

鳥羽:完全にそうですね。

若林:錦織監督の夢を叶えるために集まったと言っても過言ではないですね。

福島:みんなで協力しているっていう。

鳥羽:彼のために、みんな汗をかいてる(笑)。


田中将賀さん、今石洋之さん……スタッフ陣は4番バッター級の凄腕揃い
――では今は、先程話していただいたような2社のバランスで、企画が進んでいるということですね。

鳥羽:そうですね。最初は、手探りなところから始まって紆余曲折があったけど、立ち上げてからもう3年くらいですかね。

若林:確実に2、3年以上経っていますね。

鳥羽:いろんなものが整って、少しずつ形になってきました。時間が掛かってしまうのは仕方ないチーム編成なので、スタート自体はかなりいい感じだと思います。

――その発表ができたときは何とも言えなかったと思いますが、発表されたときはすごく驚きました。

鳥羽:僕がお客さんでも、絶対にびっくりすると思いますね(笑)。

若林:誰も想像できないですよね、僕らが一緒に共同制作するなんて。

福島:なんか、TRIGGER × A-1 Picturesって出るだけで、若干満足しちゃったというか。

一同: (笑)

福島:その発表自体が大きなことですし、今後経験できるようなことではないので、監督より先に、僕自身の夢は叶ったなという感じでした(笑)。緊張もしましたけど、嬉しかったですね。

鳥羽:「ダリフラ」は企画としてキャッチになるファクターが非常に多いので、今回はそれを整理してお客さんに伝えるために、まずひと足先にアメリカのAnimeExpo2017で、TRIGGER × A-1 Picturesという要素のみをフィーチャーして出したんです。そこで最初の話題を作った後に、『しかも、こんな豪華スタッフなんだよ』って日本で発表するという二段構えにしたんです。そうする事によって、2社がタッグを組んだという事だけでなく、スタッフも超強力なんだというところまで上手く伝えられたと思います。

若林:ぶっちゃけて言うと、まだ発表していない強力なスタッフがいるんですよ。こんな人もやってるの!?っていう。エンディングテロップに収まりきらないんじゃないかって感じがしますよ。

鳥羽:今回は、本当にいろんな人脈貯金を使い果たしています(笑)。

――正直、ひとりがひとつの作品にいるだけで、それが話題になるような方ばかりですからね。

鳥羽:それぞれがひとり一本ずつ作品を作れるから、一体何本分の作品を圧縮しているんだろうと(笑)。

若林:ホントに(笑)、こんな豪華なスタッフが集まることなかなかないですよ。

――みんな4番バッターなんだけど、ちゃんと役割がうまいこと分かれているところが、この企画の面白さかなとは思いました。

鳥羽:そこはやっぱり錦織さんのクレバーなところで、スタッフ個々の特性をちゃんと分かっているんですよ。普段は4番バッターなんだけど、今回は4番じゃない役割もやってもらう采配というか、仕事の渡し方がすごく上手くて、そこは感心しました。しかも、みんな本来は4番なので、どんな球でも打てるんですよね(笑)。

若林:参加スタッフがそれぞれ、錦織監督がやりたいことを汲み取ってくれているのも大きいと思いますね。

――ワクワクしますが、その誰もが気になっているスタッフ陣について、どんな力を現段階で発揮しているのでしょうか? 先ほどから名前が出ている田中将賀さんが、ちょっと意外なところではあったので、そこからまず伺いたいのですが。

鳥羽:田中さんがキャラクターデザインをやるというのが、メインスタッフ全員が一番楽しみにしているところのような気がしていて、みんなすごく納得しているんですよ。錦織さん自身もキャラクターデザインはできるけど、彼は監督なので、そこに田中さんが参加されるっていうのは、とても腑に落ちるんですよ。

若林:錦織さん含め、デザイン面はGAINAX時代からずっと一緒にやってきたスタッフが多いんですけど、田中さんは唯一の新しい風というか、田中さんと一緒にデザインを考えられる事が僕らとしても刺激的で、すごく勉強になってます。

鳥羽:色んな作品を通じて、錦織さんと田中さんってお互いに手伝い合ってきた仲なので、仕事としては今回が初めというわけではないんですけど、メインスタッフとして組むのは初めてという感じなんですよ。

――田中さんの名前を聞くと、キャラクターの感情描写がすごいのかなと期待をしてしまうのですが。

鳥羽:今回は、キャラクター描写をすごく大事にしています。キャラクターが生きていないと、この作品は成立しないんです。もちろん、まだ出していない設定など詳細は、今後どんどん出していきますけど、今回のビジュアルで出している男の子と女の子の描写っていうのは、間違いなく今作のキーになるんです。それがより高いレベルで表現できて、かつ錦織さんが納得する方というと、もはや田中さんしかいないんですよね。

若林:じゃないと監督が描いちゃうんですよ(笑)。『アイマス』はそれが良かった部分で、絵も全力で、監督も全力でやっていたんですけど、今回はオリジナル作品なので、監督に集中してもらいたい。そのためには田中さんにやってもらえることが重要だったんだと思います。

福島:第一線で活躍し続けているキャラクターデザイナーさんですからね。田中さん自身がすごく実直で、監督のオーダーにしっかりと応えてくれているのを見ると、監督が演出面に注力するときに、田中さんがいるということが、現場では二大柱になっているっていうのは感じますね。

――あらためてスタッフについて、クレジットの上から聞いていきたいのですが、副監督の赤井俊文さんについては。

福島:赤井さんは『グレンラガン』も『アイマス』もやっていたので、両方を経験しているというところもそうですし、キャラクターデザインもやっていて、なおかつ演出もできるので、錦織さんと畑が近いんです。なので、錦織さんのサポートとしてハマるといいなと思い、それは若林さんからもいいんじゃないかといってもらえたので、副監督として入ってもらいました。

鳥羽:赤井さんも錦織さんのことが大好きですからね。

――なんというか、キャラクターデザイナー何人いるんだろうって座組ですね……。

若林:発表した脚本以外のメインスタッフ、全員がキャラクターデザインの経験者なんですよ(笑)。

――続いてシリーズ構成には、MAGES.の林直孝さんの名前が入っていて、これも少し意外でした。

鳥羽:基本的には錦織さんがお話を考えているので、物語の構造やキャラクターとストーリーの流れは彼が考えているんですけど、それをうまく形にするというところで、どうしても時間的な制限や、技術的な問題が出てしまうので、そこをうまくサポートできる人が欲しいなと思っていたんですけど、過去に『プラスティック・メモリーズ』という作品で一緒にやった林さんなら、そういうところが非常に上手い方なんで、まさに適任だと思ったんです。

もともとゲームの世界で、志倉千代丸さんの企画を形にするっていうことを相当経験されていて、ご自身のアイデアだけでなく、一人の強力なクリエイターのアイデアや思いを具体化することに長けている方なんですよね。そういう意味では、錦織さんの考えてることを汲み取って、形にして、伝わるように咀嚼して出すという能力が素晴らしいので、そこを頼ってお願いした感じですね。

若林:キャラクターの感情ラインだったり、切ない話だったりが、錦織さんがやりたい世界観やストーリーに合っている方だなっていう印象はあります。

鳥羽:お二人は比較的好きなものが近いんだと思います。

福島:監督が出したものを、林さん含め脚本陣が形にしていく精度も上がってきているので、監督にすごく寄り添ってくれているなと感じますね。

――そういう内容だと田中さんの画の力が生きそうだなって思いました。

福島:でも、田中さんがこれまでやってきたものとも違うものにはなっている気もしています。錦織さんや今石さんやコヤマさんと話しながら決めているデザインラインもあるので、今までの田中さんのみから出るものよりは違った方法というか、新しい部分も出ているのかな、と思います。

鳥羽:面白い混ざり方してるよね。

若林:田中さん自身も、他の人とデザインを作るのは初めての経験だと話していたので、お互い影響を与え合っている感じですね。

福島:TRIGGERさんのデザイン打ち自体が、僕らにない文化なんですよ。デザインを吟味するというか、意見を出し合ってデザインするやり方って、うちではやったことがなかったので、それに田中さんも出てみたいというところから始まっているので、形になっていく過程が面白いですね。

若林:キャラクターデザインもそうだし、メカも、プロップ(小道具)デザインチームで作り上げるんです。アイデアはみんなで出して、それぞれ役職としてで名前が出ている人が、フィニッシュを決めていくやり方なんですよ。

鳥羽:毎週、夕方から夜中までの5~6時間、目の前の紙にアイデアを描きなぐって出し合ってという会議を、メインデザイナーが集まってやっているんです。

福島:どれをとってもいいんじゃないかと思うんですけど、決まらないんですよ(笑)。

若林:デザインの強度を上げていくことが重要で。いろんな絵柄のアニメーターさんが描くことになるので、誰が描いても成立するデザインにしないといけない。そこはかなり時間をかけますね。メインのキャラクターとかは特に。だから今作ではまだ見たことがない新しい田中さんの画が見られると思います。

福島:ジャンル的にもあまりやられてこなかった所だと思いますので、それだけでも新しいですよね。

――最初にあの2人のイラストだけだと、どんな内容なんだろうと思ったんですけど、メカニックデザイナーとアクション監修がいるんですよね。

鳥羽:その役職がなぜあるのかは、是非とも想像して頂ければ(笑)!

――コヤマシゲトさんに関しては、どんなことをしてもらっているのですか?

若林:メカニックデザインって表記なんですけど、実際はキャラクターやコスチューム、それ以外のもののデザインもかなりやってもらっているんです。TRIGGERの作品、特に今石監督作では必要不可欠なアイデアマンなんです。

福島:多岐に渡りますよね。

鳥羽:メカニックは便宜上で、本当にいろいろなデザインを担当されていますね。

若林:イラストレーターを経てデザイナーをやられている方なのでアニメーターからデザイナーになった方とは、またちょっと考え方も違うんですよね。

福島:コヤマさんとは初めてご一緒させてもらっているのですが、アイデアや引き出し、知識量が純粋にすごいなって思います。デザインが理論だっているというか。話を聞いていて、なるほどと思うことが毎回なんですね。自分が経験したことないデザインの作り方をしている方だと思いました。

若林:こういうストーリーでこういうコンセプトだから、この色で、はたまたこの形であるという理屈を考えたうえで、バランス良くデザインを考えてくれるんですよね。

――そして、アクション監修に今石洋之さんの名前があります。

鳥羽:錦織さんが、『この企画は今石さんがいなければやらない』と、はっきり言ってきたんですよ。そのくらい今石さんを頼っているというのと、自分にないものを持っていることを分かっているんでしょうね。そこを補強してほしいと。今石さんの持っているアクションのケレン味だったりアイデアは、誰も真似できないし、今石さんにしかできないので。

僕も、この企画をやる以上は絶対に必要だと思ったので、まずお話をしてみました。今石さんも、ずっとキャラクターデザイナーとしての錦織さんとは付き合ってきたのですが、監督としての錦織さんに付き合うのは初めてなので、そういう点にも面白みを感じてくれているみたいで、すぐにOKをして下さいました。

――今石さんの力は、現段階でどのように落とし込まれていますか?

若林:デザインもそうですし、役職のアクション監修。アクションが重要なエピソードのアイデアは全部出してもらっているので、そこの部分に関しては監督も、自分にない柔軟なアクションアイデアが沢山出てくるので毎回驚いています(笑)。

福島:丁寧に日常芝居を作っていて、アクションパートで今石さんの成分が入ってくるので、それだけでフィルムとしてハイブリッド感があるんですよ。今できているものを見ると、まさにTRIGGERさんとA-1 Picturesが一緒にやっている感じが、もろに出ているなって思いました。

若林:たとえば第1話の序盤のドラマパートを見ていると、この作品うちのアニメじゃないみたいだ!って思うんだけど、後半になってそれらしいシーンが来ると、これは間違いなくTRIGGER作品だ!となる(笑)。

福島:それが2社でのハイブリッドな感じなのかなと思ったので、本当に面白い映像ができているなと思いました。

鳥羽:絵コンテも、両方で仕事をやっている方にお願いしているので、コンテ打ち合わせの時点でそのコントロールがしっかりとできていて、更に監督のチェックも入っているので、バラついている事もなく、つなぎ目もしっかりできていると思いますね。

若林:TRIGGER向きの話数は、TRIGGERで絵コンテをやらせてもらったり。

福島:設定や世界観は監督が見てくれているんですけど、絵コンテやそれぞれの話数で特徴が出ているので、見応えがあると思います。

鳥羽:またコンテ担当の方々が豪華だからね(笑)。

――その話を聞いて、僕らが期待しているものができてきそうな気がしました。A-1 PicturesとTRIGGERの良さが詰まっているんだなと。

鳥羽:監督もやっぱりそこは意識していて、このチームだとお客さんはこういうことを期待するよねっていうところに関しては、全力で応えてくれています。多くのお客さんが、この2社でやると聞いたときにイメージとして見えてくるところに、ちゃんとピントを合わせてきているのが見事だと思います。「Telegenic!」という錦織さんの画集が出ているんですけど、あれが良い例だと思うんです。あれを好きな方は、間違いなく満足してもらえると思います。


気になる次の情報解禁タイミングは……
――では最後に、楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。

福島:TRIGGERさんと一緒にやれるということで、現場含め、お祭りっぽく楽しめたらいいかなと思って、やらせていただいています。見ている方が楽しめるようなものを頑張って作っているので、楽しみにしていただければと思います。

若林:A-1 Picturesさんが得意とする美しいキャラクター描写はもちろん、僕らTRIGGERが得意なアクションやケレン味も楽しみにしてもらえたらと思います。福島くんも言っていましたが、これは二度とないお祭りだと思ってるので、楽しみに待ってくれているファンのみなさんと一緒に僕らも楽しんで作っていきたいと思ってます。

鳥羽:今回は、サッカーで例えると日本代表戦だと思っているんです。代表戦って普段サッカーを見ない人も見て色々と感想や期待を語るじゃないですか。そういうふうにしたいんですよ。みんなで見て、みんなで盛り上がって応援しようよっていう。錦織さんのファン、TRIGGERさんのファン、A-1 Picturesさんのファンはもちろんだけど、いつもアニメを見ている方だけでなく、そうじゃない方にまで伝わる作品になるといいなって思っています。

そして、このインタビューが掲載されるタイミングで、第2弾のCMを流します。もう少しだけ作品に踏み込んだ内容で、次の大きな動きとして9月に誌面では最初の描き下ろし版権を予定している月刊ニュータイプさん(10月号:9月8日発売)、WEBではアニメイトタイムズさん含めて新情報を出していくので、楽しみにしてください。まだお伝えしてない強力なスタッフのこと、あとはキャラクターしかお見せしていないので、次のステップのものを見せていきたいと思います。



[取材・文/塚越淳一]

 

作品情報
■TVアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』

【スタッフ】
監督:錦織敦史(「アイドルマスター」「天元突破グレンラガン」)
副監督:赤井俊文(「マギ」「GRANBLUE FANTASY The Animation」)
シリーズ構成:錦織敦史/林直孝(MAGES.)(「アイドルマスター」「天元突破グレンラガン」)(「シュタインズ・ゲート」 「プラスティック・メモリーズ」)
キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀(「君の名は。」「心が叫びたがってるんだ。」)
メカニックデザイン:コヤマシゲト(「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」「ベイマックス」)
アクション監修:今石洋之(「キルラキル」「天元突破グレンラガン」)
制作:TRIGGER/A-1 Pictures(「キルラキル」「リトルウィッチアカデミア」)(「アイドルマスター」シリーズ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」)

>>公式サイト
>>公式Twitter @DARLI_FRA

(C)ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会
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