新房昭之総監督が考える、実写作品をアニメ化する意義とは?『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』インタビュー
1993年の日本映画協会新人賞を獲得した岩井俊二さんの名作ドラマ『打ち上げ花火、下から見るか 横から見るか』(以下、打ち上げ花火)が24年の時を経て劇場アニメ化。
脚本に『モテキ』(2010年)の大根仁さん、総監督に『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年)の新房昭之さんが加わり、新たな「if」の世界を描きます。
今回はそんな最強の布陣の中から、新房総監督のインタビューをお届け。
岩井さん&大根さんの印象はもちろんのこと、実写がアニメになること、『打ち上げ花火』がリブートされる意義まで、総監督ならではの視点で様々な疑問に答えていただきました。
なんか、同じ人で良かった
──まずは、『打ち上げ花火、下から見るか 横から見るか』(以下、『打ち上げ花火』)のオファーが最初に来た時の感想からお聞かせください。
新房昭之監督(以下、新房):実写の作品をアニメ化するのは、中身がピンとこなかったというか。どうするんだろうと思いました(笑)。
──(笑)。原作は観たことがありましたか?
新房:当時、友達がビデオで録画したものを見せてもらったことがあります。でもそんなに記憶には残っていなくて……。だから、今回改めて観ましたね。
──改めて観た感想はいかがでしたか?
新房:いや、すごくよくできてるなあと。だからこそ、「なんでアニメなんですか?」って思いました(笑)。
──本作は、原作ドラマにあった「ifの世界」をどんどん広げていくような展開になっていました。アニメだからこその試みは何かありましたか?
新房:まずは、どういう風に作っていくのかをプロデューサーなどのスタッフと話し合いました。実はそんなに妄想を膨らますことはなかったんですよ。最初は、アニメ的な方向で話を作っていくのか、実写の原作に準じていくのか、どっちなのかがわからなかったので、ますはそこから進めていきました。
その時の打ち合わせでは、大根仁さんの脚本が上がってきたのかな。脚本を読んで、原作に近いイメージなんだなというのを何となく理解しました。
プロデューサーの川村元気さん(※1)から、「渡辺明夫さん(※2)のキャラクターでいけないか?」という提示があった時に、「ああ、そういうことなのかな」となんとなくわかりました。渡辺さんが描く女の子というのはそれなりの存在感がありますから。そこから、「こういうことなんだろうか?」となんとなく思いましたね。
※1:『電車男』(2005年)、『デトロイト・メタル・シティ』(2008年)などをプロデュースした映画プロデューサー。昨年大ヒットした『君の名は。』のプロデューサーでもある。
※2:アニメーター、イラストレーター、キャラクターデザイナー、作画監督、アニメーション監督など多くの立場から様々な作品を手がける。代表作に『物語』シリーズのキャラクターデザイン&総作画監督がある。
──実写の畑の方とやっていく上で、新たな発見はありましたか?
新房:脚本に関して言うと、いつも見ているアニメと比べて、会話がもっと現実的でちょっとリアルでした。役者さんの芝居も含めて、ちょっとおもしろいなと思いましたね。アニメだとどうしても型通りの会話になっちゃうので。アニメでは、会話自体が説明ですよね。会話がリアルなのは新鮮でした。
──監督から見た岩井俊二さんと大根仁さんはどういう方でしたか?
新房:う〜ん……。なんか、面白いなと。どんな方なんですかね(笑)。
──(笑)。初めてお会いになった時はどんなお話をしたんですか?
新房:昔の漫画とかアニメの話をしたのかな。結局、昔観ていたものを聞いてみると、同年代だからあんまり変わらなかったんですよ。大根さんとはとにかく、『のたり松太郎』(※3)の話をしたような気がする。何か漫画好きみたいで。
そうだ、『のたり松太郎』がアニメになる、ならないという噂を僕聞きつけて話題になってたんだその頃。『暴れん坊松太郎』になるかもしれないとか言って。そういうことしか覚えてませんね(笑)。
※3:ちばてつやによる相撲漫画。賭博や八百長など、力士の世相を表した作品でもある。
──好きなものの話ばかりしていたんですね。
新房:そうだったと思います。岩井さんからももっと貴重な話もあったと思うんですけど(笑)。ちょっと覚えてない。かなり「ああ、なるほど!」っていう話もあったんですけどね。何か、覚えてたりします?
スタッフ:漫画の話ばっかりでしたね。
一同:(笑)。
スタッフ:昔見てたものの話をずっと3人でしていました。
新房:やっぱりそういう話だったか(笑)。
──複数人で作る作業ですから、自分の好きなものやバックボーンを確認し合うのは大事な作業になってくるんでしょうか?
新房:いや、バックボーンというか、仲間意識なんですかね。普通の酒飲み場でそんなことを話していたと思います(笑)。
──本作に登場する男の子たちのように、好きなものを一緒にワーッと話して、「好きなものを一緒に作ろうぜ!」みたいな、そんなノリなんですね。
新房:そうだったかもしれませんね。そう言われるとそうかもしれない。初めて会うときは、「実写をやってる人たちだから」と僕も緊張していたんです。でも意外と昔読んでいたものが一緒だったり、観ているものが一緒だったりして。「なんか、同じ人で良かった」と感じましたね。
幻のキャラクターが生まれたような感じです
──今回、特に意識した部分はどこでしょうか?
新房:意識したのは「及川なずな」の存在感ですかね、やっぱり。そこは原作のドラマと同じです。彼女が神秘的に見えたり、可愛く見えたりしなければいけないなと思いました。ほとんどその一点に尽きるんじゃないかな。
──ご自身が考えるなずなの魅力とは何ですか?
新房:良く分からないところですかね(笑)。なずなは、神秘性がありますよね。男から見たら良く分からないところだと思います。ちょっと近寄りがたい感じがありますよね。そういうところが出れば良いのかなって。
──なずなのシーンでお好きなところはどこでしょうか?
新房:なずなが母親に連れ戻されるところです。島田典道(CV:菅田将暉さん)が必死に連れ戻そうとするところも好きですけどね。好きっていうか、そこで初めて典道が主人公として機能するんです。観てる人がそこで作品に入っていけるんじゃないかと思います。
──なずなは、原作では小学生でしたが、本作では中学生に変わっており、ちょっと艶めかしいものを原作以上に感じました。
新房:中学生にしたのは、小学生だと男の子たちにアニメとして芝居させずらいというのがあったんです。小学生の芝居は、どうしても子供っぽくなっちゃうんですよ。それで、中学生に変更させていただきました。
中学1年生くらいの時は、女の子の方が大人びていますよね。そっちのほうが原作とズレがないだろうなと思いました。中学1年生のころは、まだ女の子の方が身長が高かったりしますから。精神年齢もまだ男の子は全然です。
──『物語』シリーズ(※4)にも、なずなのようなミステリアスなヒロインが登場します。ヒロインを描く上での秘訣はあるのでしょうか?
新房:それは僕には分かりませんね。アニメは共同制作だったりするので、描き手にそういう意識があるとキャラクター性が強く出たりします。今回は、もしかするとスタッフにそういう人が揃っているのかもしれませんね。女の子を描くのにすごくこだわる人たちがいるのかもしれない。
スタッフの想いって意外と画面に乗ってくるんですよ。自分が思いもしなかったところが見えたりするところも実際ありました。
今回は、アフレコを早くやったので、役者さんの声を聞きながら作画の人が作業したりしていましたよ。だから芝居に画が引っ張られているんです。役者さんの芝居に影響されているところも多いかもしれませんね。
※4:西尾維新原作の小説のアニメ作品シリーズ。新房監督を代表するシリーズのひとつでもある。
──なずな役の広瀬すずさんの演技はいかがでした?
新房:すごく良かったです。それがやっぱり画の方にも引っ張られて出てるだろうなと思います。すごく自然な感じでよかったですね。そこにキャラクターがいるような感じで、声の芝居が成立していました。幻のキャラクターが生まれたような感じです。
──菅田将暉さんとのバランスはどうですか?
新房:良い感じでやってたんじゃないですかね。菅田さんの方もフレッシュな感じでした。普通の声優さんがやるようなリアクションじゃなかったりするんですよ。アニメはもうちょっと型にハマっているんだなと改めて思いました。
ただ、宮野真守さん(安曇祐介 役)が、二人の間に入ってやってくれていたので、上手くリードしてくれた感じもありました。すごくまとまりが良かったんです。宮野さんの力も大きかったかなと思いました。
──やっぱり宮野さんがスターならではというか。
新房:そうですね。宮野さんとご一緒させていただくのは、2回目ですからね。すごいなと思いました。またちょっと組んでみたいですね、宮野さんとは。でも、忙しい人みたいですもんね(笑)。
──(笑)。典道と祐介はどんなキャラクターだと思いましたか?
新房:典道より祐介の方が行動としては主役になりそうなキャラクターなんですよ。思ったことをすぐ行動に移す。典道は一歩引いて観察してるところがあって、ちょっと大人っぽいんです。その対比が上手く出てればいいかなと思います。だから、なずなも多分、典道の方が大人っぽく見えたんじゃないかな?(笑)
作品のキーワードは“もしも玉”
──原作のドラマよりも、時間を繰り返す描写などファンタジー的な要素が増えているような印象を受けたのですが、そういった構成にされた理由は何でしょうか?
新房:45分ぐらいの原作を倍の時間の尺の作品にしなければいけなかったんです“もしも玉”(スタッフ間の通称。投げることで時間が巻き戻る不思議な玉)は、岩井さんのアイディアなんです。物語上、もしも玉を使うと、流れが変わるのが非常に分かりやすくなるんです。
もしも玉を投げたりするシーンはアニメらしいなって感じます。そのあたりのは、アニメにするにあたって必然的に変わっていくのかなと。
──岩井さんの世界観についてはどうご覧になられましたか?
新房:岩井さんの作品は、アニメでは表現できない映画的なものだなと思いました。場所の切り取り方にしても、ありものの切り取り方も、やっぱり独特ですしね。我々の目で見たら普通に見えるものを、岩井さんから「こういう風に撮ると違うんだよ」って言われているみたい。そういうものを見せてもらっている感じがします。
──原作と同じようなカット割りのシーンもありましたが、原作に対するリスペクトということでしょうか?
新房:そうですね。実は、蓋を開けてみるとスタッフみんなが岩井さんのファンだったんです(笑)。作画が上がってきたときに、「合わせました」とスタッフに言われて、「あ、そうですか」と僕も返して(笑)。
一同:(笑)。
新房:そんな感じなシーンもありました。だから必然的にそういうことになっているみたいですね。
会議の後は飲み会へ!
──パンフレットにも書かれていましたが、会議がほぼ飲み会だったそうですね(笑)。
新房:う〜ん……そうですね(笑)。
──(笑)。どういう流れで「飲みに行こう!」ってなったんですか?
新房:基本的に打ち合わせが終わると飲みに行くのは決まりなんです。それはこれに限らず、どんなやつでも決まってますね(笑)。
──そうなんですね(笑)。よくインタビューを受けられてる時も、お酒飲まれてたりしますよね。
新房:そう、インタビューは基本飲んでいます。今回だけ特別だけど、本来は酒飲んでないとやらない! 酒飲んでる方が喋りやすいんです。
──じゃあ今日は、意を決して出て下さったということなんですね!
新房:嫌々ね(笑)。
一同:(笑)。
新房:相当嫌々(笑)。
──でも、今回は喋ることがちゃんとあったということですよね。
新房:いや、そんなことはない。
スタッフ:そんなことありますね!(笑)
一同:(笑)。
──(笑)。飲み会ではどんな話をされたんですか? さっきのお話では漫画の話とかを最初に会った時してたと仰ってましたが。
新房:その時も漫画の話とかかな。『のたり松太郎』を見たとか、平田弘史(※5)の漫画の話とか。あと、『まんが道』(※6)とか、そういう話ですね。あと何だろう、何やってたかな。本当に覚えてないんですよね。
※5:漫画家。独特な時代劇画が特徴。『AKIRA』(大友克洋)など、力強い毛筆文字の題字なども手がける。代表作に『血だるま剣法/おのれらに告ぐ』『薩摩義士伝』などがある。
※6:『ドラえもん』や『笑うセールスマン』などの藤子不二雄による自伝的漫画作品。
──(笑)。
新房:ただ楽しく過ごしたっていう記憶だけはある(笑)。その中でのヒントは多分、各々であったのかもしれません。ただ、基本的には仕事の話ではなくて、そういう漫画、お酒を飲んで普通に駄弁って終わりっていう。親睦会みたいな感じですかね。
──だけど、大事なことですよね。
新房:これが意外と大事だなと思うんですよ。
──確かに。にしても、今回のドラマ作品がアニメ化というのは、『時をかける少女』などがありますが、あまり例がありませんね。
新房:『ねらわれた学園』(※7)も、実写が先でしたね。基本的に実写がアニメになるのは、そういうジュブナイルものなんです。だから、アニメ的にお話を変えちゃうのか、そのままやるのかと、最初考えたわけです。アニメだと設定だけ残して話を変えちゃったりも無きにしも非ずなので。
※7:1977年にドラマ化、1981年に映画化などが行われ、2012年にアニメ映画化。眉村卓の同名小説を、監督の中村亮介自ら脚本を執筆。新しい解釈によるアニメ映画化が行われた。
──今回はどのラインだと思われました?
新房:今回は原作に寄り添った、完全にそれにプラスアルファした作りかなと思います。原作より先の部分を描いているような感じです。なずなと典道が、電車に乗った後とか。
──原作のドラマとリンクする部分も多かったですが、監督はスタッフにどの辺りまで指示出されるんですか?
新房:僕はあまり出しません。だから意外とみんな自由にやってると思いますよ(笑)。
今回お願いしたのは、典道がトイレに最初に入っているところをスタッフに「和式トイレにしたい」と言われたから、「いや、和式は嫌だ!」って言って洋式にしてもらったくらいです(笑)。それが一番強かったんじゃないかな。
──そこだけですか(笑)。
新房:そこが一番強く言ったんじゃないかな。和式はねぇ、何か良い感じがしないんですよ。
──そうなんですね。では、スタッフが上げてきたものを組み合わせて作品にするイメージですか?
新房:そうですね。僕が何もしなくても色んなものをみんな乗っけてくれているんです。スタッフたちによって、作品が広がっていく感じですね。作品が狭まっていかないようには、いつも作っています。
『打ち上げ花火』がルーツを探るきっかけに
──現在、アニメ作品や漫画作品を実写化するのが普通になってきています。しかし、今回はその逆パターンです。実写作品をアニメにする意義は、ご自身でどうお考えですか?
新房:アニメは、CGを使えば実写みたいなことも、何でもできちゃう時代ですよね。だから僕は、アニメ自体がどんどん減っていくんじゃないかなって思ってたんです。ひょっとしたら消えちゃうんじゃないかと思っていた。
しかも、海外ではピクサー(※8)のような3Dアニメみたいなのもありますよね。で、それをみんなアニメと言う。「新作アニメです」って言われて、「うわ何だろう」と思って見てみると画じゃない。しかも、みんなそれに疑問を覚えません。若い人たちや子供なんかが最初からそういうの観てたら、それがアニメだと思うはずです。
だから、「アニメはどんどん消えていく運命にあるな」「どうしたらいいんだろう」と考えていたんです。アニメが消えちゃったら仕事が無くなっちゃうなと。
今回の話をもらって、逆に実写からアニメか、そういう話もあるんだなと思いました。そういう需要があるなら、それはそれでありがたいですよね。嬉しいなと思いました。
※8:ピクサー・アニメーション・スタジオ。『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』などを制作。ウォルト・ディズニー・カンパニーの完全子会社でもある。
──そういった流れを含め、本作のアニメだからこその魅力は何でしょうか?
新房:やっぱり、もしも玉っていうギミックがアニメ向きでしょうね。あれが実写だったら、もうちょっと子供っぽいものになってしまうと思います。アニメだと、上手くハマるという感じはしますね。
『打ち上げ花火』だけじゃなく、業界的に、実写からアニメという流れが色々できたら、それはそれで面白いとは思います。
『打ち上げ花火』にしても、今は実写に近い形でアニメになっているけど、全然別物の作品を作ってもいいと思うんです。もしも玉だけが共通の設定としてある『打ち上げ花火』があっても良いだろうし。色んな方向の『打ち上げ花火』が今後できるように広がっていったら、それはそれで面白いんですけどね。色んな人が監督をやったり。そういうifの交代劇みたいなものがあっても面白そう。
──面白そうですね……! では最後に、『打ち上げ花火』が現代でリブートされる意義とは、何だと思いますか?
新房:原作が24年前ですからね。当時、生まれてなかった人もいるわけです。そういう人たちは、「初めて『打ち上げ花火』を観る」という形になるんだと思います。だから、改めてという意識は僕にはありません。逆に、「元の作品があるんだったら、それを観てみようか」という方向に行ってくれればいいなと思っています。
今の若い子たちは「物事のルーツを探らない」そうなんです。気に入った作品があっても、同じ作者の違う作品を観てみようってあんまりならないみたいです。『打ち上げ花火』が、ルーツを探すきっかけになってくれたら嬉しいですよね。
[インタビュー/石橋悠]
作品情報
劇場アニメ『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』
2017年8月18日(金) 全国東宝系公開!
●ストーリー
夏休み、とある海辺の町。花火大会をまえに、「打ち上げ花火は横からみたら丸いのか?平べったいのか?」で盛り上がるクラスメイト。そんななか、典道が想いを寄せるなずなは母親の再婚が決まり転校することになった。
「かけおち、しよ」
なずなは典道を誘い、町から逃げ出そうとするのだが、母親に連れ戻されてしまう。それを見ているだけで助けられなかった典道。
「もしも、あのとき俺が…」
なずなを救えなかった典道は、もどかしさからなずなが海で拾った不思議な玉を投げつける。すると、いつのまにか、連れ戻される前まで時間が巻き戻されていた…。
何度も繰り返される一日の果てに、なずなと典道がたどり着く運命は?
●声の出演
広瀬すず 菅田将暉
宮野真守/浅沼晋太郎 豊永利行 梶裕貴
三木眞一郎 花澤香菜 櫻井孝宏 根谷美智子 飛田展男 宮本充 立木文彦/松たか子
●スタッフ
原作:岩井俊二
脚本 :大根仁
総監督:新房昭之
企画・プロデュース:川村元気
監督:武内宣之
キャラクターデザイン:渡辺明夫
音楽:神前暁
主題歌:「打上花火」DAOKO×米津玄師(TOY’S FACTORY)
アニメーション制作:シャフト
>>映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』公式サイト
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