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おれパラ10周年記念特別ライブ「おれサマー」1日目レポ

"おれパラ"10周年記念ライブ"おれサマー"に初代リーダーや常連ゲストが集結して、とびっきりの夏祭り!「おれサマー」1日目レポート

2017年7月15日(土)・16日(日)の2日間、富士急ハイランド・コニファーフォレストにおいて、「Original Entertainment Paradise -おれパラ- 10th Anniversary ~ORE!!SUMMER~」(以下、"おれサマー")が開催されました。

「Original Entertainment Paradise」(以下、"おれパラ")は、岩田光央さんをリーダーに、小野大輔さん、鈴村健一さん、森久保祥太郎さんの4名で始めた男性声優による音楽の祭典。2013年の岩田さんの卒業に伴い小野さんが新リーダーに、さらに新メンバーとして寺島拓篤さんを迎えた"おれパラ"は、今年10周年。今回の"おれサマー"は、10周年を記念しての特別ライブで、初の夏、初の野外ライブになりました。
 ゲストも豪華で、10周年のお祝いにふさわしい方々が参戦。初代リーダーである岩田光央さんは両日ゲスト出演し、"おれパラ"ファンを沸かせませした。

本稿では、この"おれサマー"2日間をたっぷりレポートしちゃいます!

まずは1日目、7月15日(土)のレポートです。

2017年7月15日(土) 出演者
<ホスト>
小野大輔さん
鈴村健一さん
森久保祥太郎さん
寺島拓篤さん
<ゲスト>
DearDream(石原壮馬さん/溝口琢矢さん/富田健太郎さん/太田将熙さん/正木郁さん)
豊永利行さん
羽多野渉さん
2HEARTS(立木文彦さん/森川智之さん)
岩田光央さん


今年一番の熱い思い出に! ついに"おれサマー"開幕
おれサマー1日目。さすがは夏の野外、暑い! その暑い中集まったのは、なんと1万3千人の"おれパラ"ファン。暑さに負けないくらいの熱さで開演を待ちます。

期待と興奮の中、ステージ脇に設けられた大きなスクリーンに映し出されたのは、とってもトロピカルなお写真とイラストを使ったOPムービー。グッズの2WAYチュニックと同じ水色の花柄アロハシャツを着た出演者がとっても爽やかでした。

OPムービーが終わると、ステージには小野さん、鈴村さん、森久保さん、寺島さんのホスト4名が登場。いつもの"おれパラ"ならアンコールで歌う「United Flag」を歌いながら、ステージ上を所狭しと走り回りながら歌い上げました。

会場も、グッズのおれっくま型うちわを振ったり、右手を高く上げてノリノリです。

「United Flag」を歌い終えた後は、ホスト4名のメンバー紹介。森久保さん、鈴村さん、寺島さん、小野さんが、それぞれ「『みんなを盛り上げたい』『みんなと一緒にはしゃぎたい』そんな気持ちでステージ裏はパンパンです! 受け止めてくれますか!?」「今年一番、最高の夏の思い出作ってくれますか!?」「太陽の暑さにみんなの熱さ負けんなよ!」「その笑顔、最後まで俺たちにくれ。みんなで笑顔になってこの夏一番の思い出にしようぜ!」と挨拶しました。


メロメロにしちゃう!? 初登場・DearDream!
ゲストのトップバッターは、"おれパラ"初出演のDearDream。2.5次元アイドル応援プロジェクト「ドリフェス!」から生まれた5人組のユニットです。

白を基調にそれぞれのテーマカラーの差し色を取り入れたかっこいい衣装で登場し、1曲目「PLEASURE FLAG」を踊りながら熱唱しました。アイドルグループ感たっぷりで素敵!

MCでは、担当色も紹介。石原さんは赤、溝口さんは青、富田さんは黄、太田さんは緑、正木さんは薄紫担当だそうですから、推し色を覚えて応援しましょう。

ここで、「コーレスをやりたい!」と会場とのコール&レスポンス。「いけますかー!?」「いけるッショー!!」と大合唱です。

2曲目は、"おれサマー"のために誂えたかのような「真夏色ダイアリー」。キラキラした夏らしい1曲で、タオルをブンブン振って会場がひとつに。グッズのタオルが水色と黄色で、とってもきれいでした。テンポの早い曲をステージいっぱいに走って踊ったDearDream。会場をめいっぱい盛り上げて初登場のステージを終えました。

「えー」と惜しまれながらDearDreamがはけると、スクリーンにはホスト4人が登場。今回の"おれサマー"では、バックステージで待っているホスト4人のトークが中継で見られるという趣向です。初の演出に、会場は大興奮!
 
鈴村さんが「好きになっちゃう」とコメントすると、小野さんも「おのでぃのDはDearDreamのDでいいかもしれない」と会場と同じくらいハイテンションのホストメンバー。MCで太田さんが「みんなをメロメロにして溶かしちゃおうと思います」と話したことを受け、「かつて『メロメロにして帰る』って言った人はいないよね」と森久保さん。「しかもメロメロにしてる」と寺島さんも納得です。

そこにステージを終えたばかりのDearDreamが到着。「トップバッターなんて何様だと思ったけど、"おれサマー"でした!」とダジャレを交えつつ、初登場・トップバッターの感想を語りました。

ここで森久保さん、コーレスの「いけるッショ」について言及。石原さんが『ドリフェス!』の中で演じる天宮奏がよく使うセリフだそうですが、森久保さんも「~ッショ」で有名な声優さん。森久保さんと二人でコーレスする様子に、会場も手を叩いて大笑いでした。

DearDreamが歌う『ドリフェス!R』の主題歌「ユメノコドウ」は2017年09月27日発売。待望の3rdシングルで、2曲目「真夏色ダイアリー」も収録されます。


スタイリッシュに魅せた! 豊永利行さんステージ
ゲスト2人目、「若い力受け取ったぜー!」と登場したのは豊永さん。ダンサーさん2人を従え、ジャズテイストのお洒落な1曲目「C"LR"OWN」を披露しました。衣装もダンサーさんとともにモノトーンで、カジュアルだけれどかっこいい雰囲気。DearDreamとはまったく違った大人の魅力に、会場も時折歓声を上げながらの盛り上がりです。

豊永さんは2015年の"おれパラ"以来、2年ぶりの参戦。「一昨年ぶりの参戦でございまして」と挨拶すると、会場からは「おかえりー!」の声と大きな拍手が起こりました。

1曲目「C"LR"OWN」は、アニメ『デュラララ!!×2 結』の外伝第19.5話「デュフフフ!!」のED主題歌。表題にもなっているミニアルバム「C"LR"OWN」から3曲を選んだセットリストになっていると明かし、「そんな2曲、続けていけますかー!?」と会場にコール。残念ながら「イエーイ!」と普通に返ってきてしまったので、「いけるッショー!」とやり直す一幕もありました。

2曲目はしっとり聞かせる曲「メッセージ」。そして3曲目はタオルを持って、ノリノリの「僕の☆☆計画」。タオルを揺らしながら踊る豊永さんとともに、会場も「飲んじゃって」「イッちゃって」と一緒に歌いました。

バックステージのホストメンバーも、豊永さんのパフォーマンスに大興奮。小野さんが「楽しくって楽しくって」と話すと、森久保さんも「一人劇団みたい」と表現。寺島さんも「ミュージカルみたい」と語りました。鈴村さんは「楽曲の幅が広い」と3曲でたっぷり魅せた豊永さんを絶賛。口々に賞賛の声があがりました。

ホストメンバーの元に到着した豊永さんは、「想像を遥かに超えるボルテージだった」とお客さんの熱量に興奮した様子。あまりの熱さに途中歌詞が飛んでしまったほどだったと語りました。

話題は3曲目「僕の☆☆計画」へ。気になる女の子を誘って飲みに行ったけれど、空回った挙句に彼女はタクシーで先に帰っちゃうというストーリー仕立ての楽しい曲に、森久保さんと鈴村さんは「平成版のスーダラ節」「植木等さんになれるよ」「お洒落なスーダラ節」と大絶賛でした。
 
3曲すべてが収録されているミニアルバム「C"LR"OWN」は現在好評発売中です!


大合唱の羽多野渉さんステージ
ゲスト3人目、開口一番「わ、すごい景色!」と現れたのは羽多野さん。"おれパラ"は2014年神戸、2016年神戸・両国に出演した常連さんです。

1曲目は、昨年秋に大ヒットしたアニメ『ユーリ!!! on ICE』のED主題歌「You Only Live Once」。大きな手拍子で羽多野さんを迎えた会場は、一緒に「You Only Live Once」と歌って盛り上がり、曲を終えると大きな拍手が起こりました。

羽多野さんも、「途方もない人数ですね。この人数での『You Only Live Once』のくだりに感動しちゃいました」と感激した様子。爽やかで美しい1曲目を歓迎するように、ちょうど気持ち良い風が吹いてきたのも印象的でした。

ここで「特別製の水を用意してもらいまして」と羽多野さん。「富士山麓の清らかな水、略して『セイスイ』を用意してもらいました」と続けると、勘のいいお客さんからはすでに歓声が。聖水→エクソシスト→悪魔祓い→『Dance with Devils(ダンデビ)』ということで、2曲目はアニメ『Dance with Devils』の主題歌「覚醒のAir」「運命のCoda」メドレーです。

『Dance with Devils』は、今年2017年11月に劇場版『Dance with Devils-Fortuna-』として帰ってくることが発表されていますが、なんと先のステージで素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた豊永さんさんが新キャラクターとして登場すると発表! 驚きの発表に会場からは悲鳴にも似た歓声があがりました。

大興奮の中、歌われたダンデビメドレーの後は、つい先日2017年7月21日に発売されたばかりの新曲「ハートシグナル」。現在放送中のアニメ『ひとりじめマイヒーロー』のOP主題歌です。大きな手拍子の響く中、明るく軽快な3曲目を歌いあげた羽多野さん。歌い上げた後はステージの端から端まで走って挨拶し、全員でジャンプしてステージを後にしました。

バックステージでは、羽多野さんをよく知る寺島さんが「最高ですね。羽多野渉らしい、かっこよくも爽やかであり、面白くもある」ととってもいい笑顔。「MCがちょっとだけバカっぽいけどそこが好き」と鈴村さんが話すと、「あと去り際が選挙っぽい」と森久保さん。ここだけ文字に起こすと悪口っぽくもありますが、お二人とも羽多野さんの素直な雰囲気が大好きな様子でした。

珍しく汗をかいている羽多野さんも到着。「どうですか、野外のこの暑さの中でやるライブ」と訊ねられた羽多野さんですが、野外どころか夏にライブをすること自体が珍しいのだそう。「これだけ開放感のある場所で、どこを見ればいいのか視点が定まらなかったです」と話すと、小野さんと寺島さんが「入ってきた瞬間の一言が『景色がいい』だったもんね」「でもその景色めっちゃ似合ってたよ」と声を掛けました。

全部タイアップ曲だったにも関わらず、作品の垣根を超えて爽やかな夏のステージに仕上がっていた羽多野さんステージ。最後は「CD買ってください!」とざっくりした告知で、みんな手を叩いて大笑い。羽多野さんらしい飾らない空気で次へのバトンを渡しました。


7年ぶりのおかえりなさい! 2HEARTS登場
ゲスト4組目、大きな歓声とともに登場したのは、なんと7年ぶりの登場、2HEARTS! 2010年の"おれパラ"以来、本当に久しぶりのゲスト出演です。

1曲目「こころ咲き誇れ」を熱唱した二人は、「お久しぶりでーす!」と挨拶。「でも知らない人もいるかもしれない」と自己紹介を始めます。「2HEARTSのFu-minこと、立木文彦です」「2HEARTSのToshiこと、アクセルワン代表取締役の森川智之です」とのフルネームと肩書を語る挨拶に、会場は爆笑ですが、ベースのタッキー(瀧田イサムさん)もギターのジョニー(飯塚昌明さん)も揃ってのステージであることを紹介すると、会場は盛大な拍手! かっこいい速弾きも披露してくれて、会場はさらに盛り上がります。

その盛り上がりのまま、2曲目「ギャンブラー!」に突入。熱いロック曲を力強く熱唱する2HEARTSに、負けじとお客さんも拳をあげて盛り上がります。

歌い終えると「2HEARTS、あと5分位しかないんですよ。5分のパフォーマンスをするために、30分間の休憩をください!」と息を切らしながらもすぐに笑いを取る2HEARTS。さすがです。

ラストの1曲は「ALL MY LIFE」。会場に響き渡る手拍子で始まったノリの良い曲を堪能し、最後にみんなでジャンプしてステージを後にしました。

入れ違いにスクリーンに登場したホストメンバーは、会場以上に大興奮の様子で「マジロックだったね!」とハイテンション。さらに、ギターの飯塚さんが初期のおれパラバンドメンバーだったことから、"おれパラ"が始まった頃へも思いを馳せていました。と、そこに白のモジャモジャアフロとオレンジのモジャモジャアフロになった立木さんと森川さんが到着。お客さんを楽しませようと余念がありません(笑)。

グッズもお気に入りの様子で「僕らおじさんもかわいくしてくれて嬉しいです」「愛を感じる」と絶賛。たしかに"おれサマー"グッズはゲストも含めてとってもかわいい二頭身キャラが描かれていました。

最後はライブビューイングも含めた"おれパラ"ファンにご挨拶。被っているアフロのかつらについて「普段はこれじゃないんで、勘違いしないように」と語ると、すかさず鈴村さんが「なんで勘違いさせるような格好で出てきちゃったんだよ!」とつっこむと、「だって、ドン・キホーテで売ってたんだもん!」と仲良く合唱。ロックと笑いで会場を沸かせてくれました。

ちなみに、3曲は2ndアルバム「MOON VENUS」に収録されています。

 
本当に本当におかえりなさい、岩田光央さん!
ゲスト最後の登場は、もちろんこの人、岩田光央さん! "おれパラ"初代のリーダーであり、6周年までの"おれパラ"を全力で引っ張ってきてくれた男の登場に、会場の手拍子は今日一番の大きさ。歓声もすごくて、岩田さんが"おれパラ"に帰ってきてくれるのを心待ちにしていたファンの多さを感じました。

1曲目、アップテンポで元気いっぱいの曲「グラスホッパー」を歌い上げた岩田さんに、会場は「おかえりー!!」の大合唱。忘れられていたらどうしようかと自ら名乗る準備もしていたという岩田さんですが、その暖かい様子に「ここに来るまで何言おうかなってずっと考えてたんだけど、ぶっとんだ!」と満面の笑みで応えました。

「昔言った記憶があるんですよ。『おれサマーがやりたい』って。そうしたらあいつら3人とも『え?』って顔して」「『夏やると"おれサマ"って、いいべ?』て言ったらシーン、てして」「あいつら使ってんの!!」と"おれサマー"が自身の発案であることを吐露した岩田さん。たしかに昔、"おれサマー"やりたいと言っていました。それがこうして実現した10周年、会場も爆笑しながらも暖かく懐かしい空気に包まれました。

"おれパラ"を去ってから4年。『声優道』という書籍を出版し、今年2017年9月2日にはデビュー40周年記念のワンマンLIVEを行うという岩田さん。ソロライブは森久保さんとの思い出の場所「渋谷eggman」で開催されるとのことで、「よかったら来ていただければ」と語ると、会場からは大きな拍手が贈られました。

"おれパラ"を去る時に語っていた、少し年齢層の高いライブ"おじパラ"についても触れ、「がんばってるよ、このおっさん! ちゃんと、"おじパラ"もやれるようにがんばるから、待ってろよ!」との声には、大きな歓声が起こりました。

「ここからは一緒に頑張ってもらわないといけない曲を2曲続けて」と始まったのは、「ウェイクアップ ベイベェ ウェイクアップ!」そして「かわいいオシリ」。合いの手を入れたり、手を左右に振ったりと、みんなで一緒に作り上げていくような「ウェイクアップ ベイベェ ウェイクアップ!」と、みんなでお尻を振る「かわいいオシリ」。どちらも昔からの"おれパラ"ファンには懐かしい曲で、嬉しそうな岩田さんの顔もとても印象的でした。

最後は、新旧ホストメンバー5人がステージに並び、みんなでお尻を振ってフィナーレ!

中継ではなく、ステージに5人が揃ってのアフタートーク。鈴村さん、森久保さん、小野さん、寺島さんと、順に抱き合った岩田さんを見て、感極まって涙ぐむファンもたくさんいました。

「あらためてみると、こんな大勢の人に支えられてるんだなぁ、おれパラは!」と会場を見渡す岩田さん。さらに、今日はライブビューイングでもたくさんの人に見てもらっていると教えられた岩田さんは、カメラに向かって大量の投げキッス。それを見た鈴村さんが「キスが安いからやめてもらっていいですか?」とつっこみを入れて繰り広げられるやり取りに「この感じ懐かしい!」と森久保さんと小野さんが絶賛。会場も大きく頷く様子が見られました。さらにその様子を眺めていた寺島さんは、「みんなが大好きな、俺が大好きな、"おれパラ"が目の前にあるんだよ!! すごい、また見られた!!」と大興奮。きっと会場の多くの人が同じ気持ちで見守っていました。

ゲストながら、実はこの日の主役だったのではないかと思うほどのステージを、岩田さんもホストメンバーもお客さんも堪能。本当に素敵な時間でした。


新ユニット乱入!? buzz★Vibesお披露目!
感動の岩田さんステージでしたが、もちろんここで終わりはしません。まだホストメンバーはOPしか歌っていませんからね。

休憩を挟んでホストメンバー登場のはずでしたが、休憩の終盤に会場にはビープ音が。何事かとステージを眺めやると、そこに登場したのはちょっぴり雰囲気の違う森久保さん! 「ちょっと時間をもらっていいですか? 休憩中のみなさん、ゆっくり帰ってきてね」と話し始めた森久保さんから、なんと新ユニット結成の発表が! 新ユニットは、「buzz★Vibes(ばず・ばいぶす)」。森久保さんと、キーボードのShinnosukeさん(元SOUL'd OUTメンバー)で構成されるユニットで、詳細は後日発表、「今日は名前だけでも覚えて」と一曲披露してくれました。

日頃はロックな森久保さんですが、buzz★Vibesとして披露された新曲は、ファッションショーでもできそうな、お洒落な雰囲気の曲。座席に戻る途中の人も、みんなノリノリで、歩きながら手を振っている人も見られました。「休憩中にごめんねー!」とステージを後にしたbuzz★Vibes。今後の活動が楽しみです!


全員で大合唱! 一番風呂は鈴村健一さん
後半、ホストメンバーのトップバッターは鈴村さん。1曲目「INTENTION」を、会場の「いーつも」という大合唱を受けながら熱唱しました。

時刻は午後6時。少しずつ日が落ちてきて、うちわをペンライトに持ち替えはじめた会場は、昼とはまた違った景色が広がっていて、その中で気持ちよさそうに歌い上げた鈴村さんの笑顔がとても印象的でした。

鈴村さんも音楽活動10周年。その音楽活動の中で「INTENTION」は始まりの曲で、ちょうど10年前のランティス祭りでこのコニファーフォレストのステージに立ったのだそう。

今の鈴村さんからは想像もできませんが、「あのソデから、『鈴村さん、出番です』と言われた時に顔が真っ青になっていて『鈴村さん!?』『……すみません、出ます!』みたいな。そんな緊張感を持ってここに立ったのを、今でも覚えています」と当時の記憶を語った鈴村さん。「でも、あの時の僕とはちょっと違います!」と続け、自身がたくさんの人に支えられながら成長してきた10年間を振り返りました。

「ここからはただひたすら楽しい曲を」と2曲めに選んだのは「SHIPS」。みんなで「ウォ、オ、ウォ、オ、オ」「ウォオー、ウォオー」と歌える盛り上がれる曲で、飛び跳ねながらリズムを取っている人も見えました。会場は野外で外へと音が逃げていくにもかかわらず、大合唱だとわかるほどの声が響きました。

さらに3曲目は「あいうえおんがく」。「クラップちょうだい!」と始まったこの曲は、手拍子と途中「ハイハイ、ハハハイ!」の合唱が楽しい明るく元気になれる曲! 今回は大きな声だけでなく小さな声にしたりちょっとずつ大きな声にしたりと工夫が凝らされ、会場中がもっとひとつになりました。

 
今度は踊るよ! 小野大輔さん&チームD登場
派手な音楽とともに登場したのはリーダー・小野さん! 出てきたものの、ステージの中央で静止する小野さんに、会場は興味津々。すると、今度は音に合わせて無言でポーズを決め始めます。かっこいいけれどもなぜか笑ってしまう、しかしやたらと期待が高まってしまうという不思議な空気の中、流れてきたのは先月6月28日に発売されたばかりの新曲「ROSA ~Blue Ocean~」。この"おれサマー"のためにと作られた「ROSA」は、常夏のダンスナンバーで、おなじみのダンサーさんたち"チームD"も満面の笑みで踊りまくります。小野さんもキレッキレのダンスを披露。そして当然のように、会場中のお客さんも踊りました。

歌い終えた小野さんは「おのでぃのDはDearDreamのDでおなじみ! 小野大輔です!」と本日トップバッターのネタを込めて挨拶。会場はさっそく大爆笑です。「みんなも踊ってくれてありがとう。ある意味みんなも"チームD"です」と感謝を述べた後、ステージ上の"チームD"を紹介。ファンおなじみのミカ、サカナちゃん、ツカサ、コッキーを順に紹介すると、会場からは大きな歓声が起こりました。そして、小野さんの「チーム、Dだー!」という声に合わせて、お客さんもみんなで両手を斜め上にあげるポーズ。さすがは"おれパラ"ファン、みなさんよくご存知です(笑)。

「みんなで踊るぞ、コニファーフォレスト!」と始まった2曲目は、「熱烈 ANSWER。これも一緒に踊れる人がとても多くて、会場みんなで熱いダンスを楽しみました。歌い終えると「この時間はセイスイを飲む時間です」と今度は羽多野さんのネタを披露。さらに「飲んじゃって、イッちゃって」と豊永さんの曲の歌詞も語る小野さん。「僕もね、そっち側です」と、前半のゲストステージを楽しんだエピソードを明かしました。

鈴村さんもでしたが、小野さんも音楽活動10周年。しかも、初めて立った舞台も同じく10年前のランティス祭り、コニファーフォレストだったという小野さんは「あの時は何の余裕もなくて、お客さんの顔を見る余裕もなかった気がします。今はみんなのことがよく見えます」と感慨深げに会場を見渡しました。

「僕はこの日を忘れたくないです」と3曲目に選んだのは、この日のために作ってもらったのだという「ROSA」のカップリング曲「花火」。曲とともにこのステージが蘇りそうな美しい曲で、小野さんらしい、自然と身体が左右に揺れるような素敵な曲でした。途中、スクリーンに空と一緒に映された小野さんがものすごくきれいで、また、感慨深げに歌い終えた小野さんの表情がとても印象的でした。


キラキラ光るスターテイル 寺島拓篤さんステージ
ホスト3人目は、寺島さん。1曲目「sunlight avenue」はみんなで「oh-oh」「oh-yeah!」と歌える曲。最後に「木漏れ日の路を」を「"おれパラ"の路を」と歌い上げると、会場からは大きな歓声が起こりました。

続けて2曲目「ソラニ×メロディ」を元気いっぱい、ステージを飛び跳ねながら歌った寺島さんは、「"おれパラ"10周年おめでとうございまーす!」「"おれサマー"開催おめでとうございまーす!」「これまで"おれパラ"を支えてくれてありがとうございまーす!」と立て続けに挨拶。会場からは拍手と歓声が聞こえました。

鈴村さん、小野さんと続き、実は同じ10年前のランティス祭りにG.Addict(梶裕貴さん/阿部敦さん/堀江一眞さん)として、初めてステージに立っていたという寺島さん。寺島さんにとっても、コニファーフォレストのステージは特別な始まりの場所だとのことで「いろんな思い出が蘇ってきます。あの時は4人ともめちゃくちゃ緊張してて」と当時を振り返っていました。

野外フェスだから空を感じる曲を選んだという寺島さん。日が落ちて少しずつ暗くなってきた会場で3曲めに選んだのは「スターテイル」! ちょうどペンライトの色がきれいに映えるようになっていて、星みたいに輝いているのがとってもきれいでした。時間も狙ったというセットリストはまさにドンピシャで、大きな歓声とともにステージを後にしました。

 
「夜空にラストナンバーを」トリは森久保祥太郎さん!
暑い日中から始まった"おれサマー"1日目も、いよいよ最後のステージ。この日トリを務めたのは、森久保さん! 会場がピンクのペンライトで染まる中、ギターを弾きながら1曲目「Let's get started」を熱くロックに歌い上げました。

「今日初めて来てくれたゲスト、そして久しぶりに帰ってきたゲスト、たくさんいました」と今日の出演者を振り返る森久保さんとともに、会場のお客さんたちも一緒に今日を振り返って大きな歓声と拍手で応えていました。

「みなさんの心がひとつになっているところを見せてくれますか」と始まった2曲目は、イントロでワッと歓声が聞こえるくらいの人気曲「Stand down」。途中胸を2回叩いて斜め上に腕を上げるという振りも、バッチリみんなでひとつになれている様子はとってもきれいでした。

「"おれパラ"を一緒に育ててくれてありがとう! これからの10年、20年、いろんな変化があったり、いろんな年輪の刻み方があるけど、またこうやって繋がっていたいと思います。今日来られなかったライブビューイングのみなさんも含めて同じ気持ちです。永遠に続くこの気持ちを感謝の気持ちとして、この夜空にラストナンバーを置いていきたいと思います」と素敵な挨拶で始まった最後の曲は「never ends...」。

一層日が落ちてまばゆく輝くステージの上で歌い上げた森久保さん。ラストナンバーにふさわしい、聴いている人の心に届けるような素敵な歌で飾りました。

 
この曲をやらなきゃ終われない! アンコール
「おれサマー!」のコールにホストメンバーが登場、アンコールです。

ここでお知らせ。すでに発表されているとおり、今年も"おれパラ"開催決定。今年は2017年12月9日(土)・10日(日)が神戸ワールド記念ホール、12月23日(土)・24日(日)が両国国技館です。最速チケット先行応募案内は、8月2日発売の「Original Entertainment Paradise -おれパラ- 2016 ~IX'mas Magic~」DVD/BDに封入されます。

さらに、AbemaTVで"おれサマー"のライブ映像独占配信決定! 8月26日(土)19時から放送です。

そして、"おれパラ"のアンコールといえば「眠るものたちへ」! 「僕ら生まれてきたよ」「いつか笑いあう為に」「ヘイ!」とコール&レスポンスを楽しむ恒例の曲です。もともとは岩田さんの曲でしたが、"おれパラ"のアンコール曲としてずっと受け継がれてきています。やっぱりこれを歌わなきゃ終われません。ゲストも順に呼び込んで、みんなで今日一番の大合唱しました。

歌い終わったら、10回+ラスト1回のジャンプ。最後1回のジャンプとともに上がった打ち上げ花火を見上げてフィナーレ。「おれパラはまだまだ走り続けます。これからもおれパラをよろしくお願いします!」との小野さんの肉声が、会場の最後方まで届きました。

暑い熱い"おれサマー"1日目はこれにて閉幕です。

[取材・文/笈川 采女 写真/草刈雅之]

"おれサマー"1日目 セットリスト
01. OP. United Flag(小野大輔/鈴村健一/森久保祥太郎/寺島拓篤)
02. DD1. PLEASURE FLAG
03. DD2. 真夏色ダイアリー
04. TT1. C"LR"OWN
05. TT2. メッセージ
06. TT3. 僕の☆☆計画
07. HW1. You Only Live Once
08. HW2. 覚醒のAir-運命のCodaメドレー
09. HW3. ハートシグナル
10. TH1. こころ咲き誇れ
11. TH2. ギャンブラー!
12. TH3. ALL MY LIFE
13. IM1. グラスホッパー
14. IM2. ウェイクアップ ベイベェ ウェイクアップ!
15. IM3. かわいいオシリ
16. S1. INTENTION
17. S2. SHIPS
18. S3. あいうえおんがく
19. O1. ROSA ~Blue Ocean~
20. O2. 熱烈ANSWER
21. O3. 花火
22. T1. sunlight avenue
23. T2. ソラニ×メロディ
24. T3. スターテイル
25. M1. Let's get started
26. M2. Stand down
27. M3. never ends...
28. EN. 眠るものたちへ(全員)

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