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『Wake Up, Girls!』4thライブツアーファイナルは、ワグナーへの感謝に溢れていた――《昼夜セトリ掲載》

「つなぎ・ツナグ・繋がりあう」――『Wake Up, Girls!』4thライブツアーファイナルは、ワグナーへの感謝に溢れていた《昼夜セトリ掲載》

2017年9月16日(土)、東京Zepp Tokyoにて『Wake Up, Girls!(メンバー・吉岡茉祐さん、永野愛理さん、田中美海さん、青山吉能さん、山下七海さん、奥野香耶さん、高木美佑さん)』が4度目となるライブツアー『Wake Up, Girls! 4th LIVE TOUR「ごめんねばっかり言ってごめんね』の公演を行った。

2017年7月23日に大阪からはじまった同ライブツアー。宮城・埼玉・福岡・沖縄・広島を経て、ファイナルの土地である東京にたどり着いた。

同ライブツアーのテーマは『TUNAGO』だ。『AEONプレゼンツがんばっぺ岩手!チャリティ・ミニコンサート』で初披露された楽曲がツアーのコンセプトに選ばれた。

2017年10月9日に控える『Wake Up, Girls!新章』のスタートの前に、これまで『WUG』が紡いできた絆やファンとの関係を改めて考え、具体化していく。そんなツアーという位置づけになったと感じる。

つなぎ・ツナグ・繋がりあう。

エンターテインメントの本質とも言える、センシティブなテーマを設定した彼女たちのパフォーマンスはどういった仕上がりになったのか。東京公演の模様を届ける。

 

なぜ、『ゆき模様 恋のもよう』が1曲目なのか
2016年の3rdツアーファイナルは原点回帰と新しい出発という形で幕を閉じた。生バンド、制服、ストーリーラインを遡るセットリスト。そして、外部タイアップ曲の初披露。

―『WUG』のツアーファイナルには何かがある。

そう思わせるには十分の実績を積んだ彼女たちだからか、最終日の東京公演は早々にソールドアウトとなっていた。そんな期待が集まる中、まず4thライブツアーのオープニングを飾ったのは『ゆき模様 恋のもよう』だった。

2017年1月に行われた『舞台「Wake Up, Girls! 青葉の記録」』で初披露された楽曲と雪のステージ演出が重なると、思わず7人のアイドルたちへ「美しい」というシンプルな褒め言葉が浮かんでしまう。デビュー当時は高校生のメンバーもいたが、今では全員が成人を迎えた。“可愛らしいおイモちゃん”がすっかり“大人の女性”へ変化していることに改めて気付かされた。

そして、改めて『ゆき模様 恋のもよう』が1曲目に選ばれた理由を考えたい。

同曲は『舞台「Wake Up, Girls! 青葉の記録」』吉岡茉祐さんの演じる島田真夢がバラバラになりつつあるメンバーをつなぎとめるために用意したもの。つまり、『WUG』というユニットを『TUNAGO』とするための一曲だったとも言える。

そう考えると、『ゆき模様 恋のもよう』が『TUNAGO』と同じCD(恋?で愛?で暴君です!)に収録されていることにもなんだか運命を感じてしまう。そして、この曲は次に歌われる曲とも関係があるのだ。

続いての曲は『16歳のアガベー』。

『ゆき模様 恋のもよう』は『16歳のアガベー』がモチーフとなっていて、実際振り付けにもオマージュを感じさせる要素が入っている。そうした関連性のある楽曲が続けて披露される点からも“つないでいく”というコンセプトを感じる。

それしても相変わらず、『16歳のアガベー』を歌う永野さんは可憐だ。普段はビール(失礼)に野球(東北楽天ゴールデンイーグルス)と、『WUG』の中でも独自なポジションを築いている彼女。だからこそ『16歳のアガベー』などの曲でセンターに立つとギャップというか彼女本来の魅力が溢れているという印象を受けた。

3曲目は『タチアガレ!』。 ここまでの3曲をまとめると劇場アニメ『Wake Up, Girls! 七人のアイドル』とTVアニメ『Wake Up, Girls!』、『舞台「Wake Up, Girls! 青葉の記録」』というストーリーラインの中でも初期の楽曲となっている。

アニメ『新章』がはじまるに前に、改めて原点に近いところも知ってほしい。そういったメッセージを込めたセットリストなのかもしれない。

 
今の『WUG』と初期のキャラソン
ライブの出だしは『WUG』の原点を魅せた。ここからは新しい『WUG』。つまり、アニメがない期間に成長した彼女たちの楽曲を披露した。

『僕らのフロンティア』、『恋?で愛?で暴君です!』。アニメ『Wake Up, Girls!』に関連する楽曲のみだった『WUG』が、1つ違ったステージに登った2曲だ。

続く『ハートライン』は、定額アニソン聴き放題サービス『ANiUTa』限定配信となっている『Wake Up, May’n!』の楽曲となっている。

「『May’n』と『Wake Up, Girls!』が生み出す奇跡のコラボは2曲だけではもったいない」と思っていたファンも多い。そんな中、『『One In A Billion』』リリースイベント時に発表となった1曲だ。

タイアップ・コラボ関連の曲の次は、キャラソンメドレーへ。東京・昼公演では初期のキャラソンが選ばれた。

久しぶりに聞いた初代のキャラソンは懐かしさも感じつつ、観客との完成されたパフォーマンスは素直に素晴らしい。

トリを努めた岡本未夕(CV・高木美佑)の『WOO YEAH!』では、『WUG』の7人全員が集合した。高木さんは最終日から来る気分の高ぶりからか、歌い出しが遅れるハプニングも。だが、笑顔1つでそれもパフォーマンスだよね?と思わせる高木さんの圧倒的な妹感はさすがだ。

このキャラソンメドレーにもつなぐという要素があった。7人それぞれが次のメンバーに楽曲を繋いでいく時のパフォーマンス(最初のコーラスを一緒に歌う。ユニゾンのダンスをするなど)にも個性が光っていた。

ただステージを渡すのではなく、次の曲(キャラ)へつないでいく。ここでも『TUNAGO』が表現されていた。

ライブはここから中盤へ。2016年のツアーでは各会場にてプリンセスを選定し、特別な衣装やソロパートを設けていた。そのテーマ曲とも言えるのが、『HIGAWARI PRINCESS』だ。今回のライブではセンターポジションを吉岡さんが担当。会場に投げキッスを披露すると、とても恥ずかしそうな表情を魅せた。この一連の流れには会場からも大きな歓声が飛び出した。

ここ数年でライブ中はイケメン(灰になる準備はできてますか?!など)なパフォーマンスが目立ってきた吉岡さんだか、こうした表情を見せたときの可愛らしいさはピカイチだとも言える。

続いてライブでの人気ナンバー『素顔でKISS ME』を披露し、『Beyond the Bottom』へ。同曲がこの順番で歌われた理由は次のパフォーマンスで明らかになる。

衣装チェンジを挟み、次に披露されたのは『7 Senses』、『雫の冠』だ。

この2曲は『Wake Up, Girls!新章』のOP・EDとなっている(2017年11月29日発売予定)。約2年前に公開された続・劇場版後篇『Wake Up, Girls! Beyond the Bottom』から『Wake Up, Girls!新章』へ繋ぐというメッセージだろう。

そして、今回のツアーコンセプトにもなっている『TUNAGO』。スクリーンに映し出されるMVにはおそらく彼女たちの直筆であろう歌詞がテロップとして表示されていた。

さらに注目すべきは振り付けだろう。

ツアー開始前に以下の動画が公開されていた



振り付けを手掛けたのは永野愛理さんだ。このフリを多くの方と共有したいという気持ちがあったという。

ここでライブ本編は終了。スクリーンには「Dear ワグナー 幸せをくれてありがとう」のメッセージが綴られている。

この日のMCでも「ワグナーさんたちから元気をもらっています」と青山さんは語っていた。

『WUG』と『ワグナー』が、お互いに支えっているからこそ、『新章』を控えるこの日まで『Wake Up, Girls!新章』をつないでこれたのかもしれない。


1億分の1の奇跡
『WUG』のツアーファイナルには何かがある。と前述したとおり、アンコールでサプライズが起こった。

ステージに再登場した『WUG』を数えると明らかに1人多い。イントロが流れた瞬間に会場からは割れんばかりの大歓声が巻き起こった。

今日、この時間のためだけにアーティストの『May’n』がやってきたのだ。8人のユニットWake Up, May’n!が1 STシングル「One In A Billion」を披露する。気づけばワグナーの合いの手も完璧だ。

そして、ライブは終盤へ。

『少女交響曲』、『極上スマイル』 を披露し、ラストは『7 Girls War』だ。

7人の少女たちがつないできた物語は、次のステージへ向かう。

『新章』に向けてこれまでの『WUG』をつなぐライブツアーは7都市公演で17000人の動員数を達成した。

これは昨年の数字を2000人も上回る結果となっている。

今回の旅を経て彼女たち“7人の感情”はどう変化したのか。昨年のライブ千秋楽ではステージ上で泣いてるメンバーも多かったが、今年のファイナルでは泣いているメンバーは確認できなかった。

次にもっと期待して欲しい。という心境の変化も大きいのだろう。まずは、10月からはじまる『Wake Up, Girls!新章』を楽しみにしたい。

最後に。初回の大阪公演以降、今回のライブを見る機会が筆者にはなかった。

そんな私がステージのパフォーマンスと同様に驚き、「スゲー!」となったのはMVP(永野さん談)に選ばれたワグナーさんたちだった。

コール、合いの手がこの2ヶ月間で大きく変化していた。『WUG』のライブを自分たちが盛り上げるという確固たる姿勢と行動だと言えるだろう。

世界記録が公園のかけっこから生まれないように、誰かが見てくれなければ、『WUG』の場合は応援してくれているワグナーがいなければ、何の記録にも残らない。1人ひとりのワグナーが自分の気持ちを繋いだ結果、今の『WUG』が存在しているのだろう。

[取材・文/川野優希]

■Wake Up, Girls!4thLIVETOUR 東京公演セットリスト
M1 ゆき模様 恋のもよう
M2 16歳のアガペー
M3 タチアガレ!
M4 僕らのフロンティア
M5 恋?で愛?で暴君です!
M6 昼:ハートライン (Wake Up, Girls!Ver)
  夜:One In A Biilion (Wake Up, Girls!Ver)
M7 昼:キャラソンメドレーseries1
  (1) ハジマル
  (2) ステラ・ドライブ
  (3) 歌と魚とハダシとわたし
  (4) スキ キライ ナイト
  (5) 可笑しの国
  (6) オオカミとピアノ
  (7) WOO YEAH!
  夜:キャラソンメドレーseries2
  (1) It's amazing show time☆
  (2) それいけオトメ
  (3) ヒカリキラリミルキーウェイ
  (4) Into The Light
  (5) 青い月のシャングリラ
  (6) snuggery
  (7) 走り出したencore
M8 昼:HIGAWARI PRINCESS
  夜:地下鉄ラビリンス
M9 昼:素顔でKISS ME
  夜:言の葉 青葉
M10 Beyond the Bottom
M11 7 Sences
M12 雫の冠
M13 TUNAGO

>
M14 昼:One In A Billion (Wake Up, May'n!)
  夜:ハートライン (Wake Up, Girls!Ver)
M15 少女交響曲
M16 極上スマイル
M17 7 Girls War


イベント情報
■Wake Up, Girls! 新章 第一話先行上映会
10月よりテレビ東京、仙台放送、AT-Xにて放送開始のTVアニメ『WakeUp, Girls! 新章』。放送開始に先立ち、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ仙台にて、Wake Up, Girls!メンバー出演によるトークショー付第一話先行上映会の開催が決定! 待望の「新章」を迎える彼女達の新しい物語を、誰よりも早く映画館で是非ご鑑賞下さい!

>>詳細はコチラ

<TOHOシネマズ六本木>
日程:2017年9月22日(金)19:00~
[出演者]
板垣伸(監督)
吉岡茉祐(島田茉祐 役) 田中美海(片山美波 役)
奥野香耶(菊間夏夜 役) 高木美佑(岡本未夕 役)
大橋隆昌(司会)
※出演者は予告なく変更となる場合がございます。

チケット:
【PC・スマートフォン】
9月17日(日)0:00~(9月16日(土)24:00~)
【劇場窓口】
9月17日(日)劇場オープン時~

<TOHOシネマズ仙台>
日程:2017年9月30日(土)14:00~
[出演者]
永野愛理(林田藍里 役) 青山吉能(七瀬佳乃 役)
山下七海(久海菜々美 役)
大橋隆昌(司会)
※出演者は予告なく変更となる場合がございます。

チケット:
【PC・スマートフォン】
9月17日(日)0:00~(9月16日(土)24:00~)
【劇場窓口】
9月17日(日)劇場オープン時~


■放送開始記念 ミニライブ&お見送り会
TVアニメ「Wake Up, Girls!新章」の放送開始を記念して、お台場ヴィーナスフォート教会広場でのミニライブ&お見送り会の開催が決定しました。

【開催日時】
2017年10月9日(月・祝)17:15開場、17:45イベント開始

【会場】
お台場 ヴィーナスフォート2F 教会広場
住所:東京都江東区青海1-3-15

【出演者】
Wake Up, Girls!
(吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑)
※出演者は変更の可能性がございます。

【イベント内容】
・ミニライブ
・お見送り会

※ミニライブは観覧無料となります。ただし、ステージ前方に優先観覧エリアを設置いたします。優先観覧エリアへの入場には、「優先観覧エリア入場整理券」が必要となります。

※「優先観覧エリア入場整理券」をお持ちの方は、ミニライブ終了後に開催する「お見送り会」へご参加いただけます。

※「お見送り会」は、お客様にWake Up, Girls!メンバーの前を通ってご退場いただく形を予定しております。握手、ハイタッチ等
はできません。メンバーへのプレゼントや手紙の直接のお渡し等もできません。

※会場の都合により、ミニライブ中はお客様のコール、ジャンプは絶対に禁止とさせていただきます。該当行為を発見した場合は、会場からご退場いただいたり、ミニライブを途中で中止する場合もございます。どうぞ、暖かい拍手でメンバーを応援していただくようお願いいたします。

参加にあたっての詳細はこちらのページから


■Wake Up, Girls!Festa. 2017 TRINITY
日程:2017年12月10日(日) 開場 12:00 開演 13:00
会場:幕張メッセ 国際展示場
※時間・会場は変更になる可能性があります

主催:エイベックス・ピクチャーズ

【イベント内容】
出演キャストによるライブ
※内容は変更になる可能性があります

【出演者】
・Wake Up, Girls!
(吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑)
・I-1club
(山本希望、加藤英美里、津田美波、福原香織、明坂聡美、安野希世乃、上田麗奈)
・ネクストストーム
(大坪由佳、安済知佳、高野麻里佳、甘束まお)

【チケット】
販売価格:一般指定 7,800円(税込)
※お一人様最大4枚まで ※3歳以上有料 ※3歳未満入場不可

【チケット販売スケジュール】
FC先行(抽選):2017年9月16日(土)21:00~9月24日(日)23:59

[お問い合わせ先]
公演に関するお問い合わせ:
インフォメーションダイヤル TEL:03-5793-8878 (平日13:00~18:00)
チケットに関するお問い合わせ:
チケットぴあ http://t.pia.jp/help/

 
作品概要
■TVアニメ『Wake Up, Girls! 新章』

【放送情報】
テレビ東京:2017年10月9日(月)深夜2時05分 放送開始
仙台放送:2017年10月10日(火)深夜2時 放送開始
AT-X:2017年10月11日(水)深夜11時30分 放送開始
[リピート放送]
毎週金曜午後3:30/毎週日曜深夜2:00/毎週火曜朝7:30
※放送日時は変更になる場合があります。

[配信情報]
10月13日(金)深夜0時より随時スタート
あにてれ・dアニメストア・アニメ放題/U-NEXT・JCOM+KDDI ほか

【STAFF】
原作・脚本:Green Leaves
監督:板垣伸
キャラクター原案:近岡直
キャラクターデザイン:菅原美幸
色彩設計:山上愛子 長岡純子
美術監督:海野よしみ
撮影監督:春原幸子 川田敏寛
編集:長谷川舞
音響監督:菊田浩巳
音楽:神前暁 MONACA
音楽制作:DIVE II entertainment
アニメーション制作:ミルパンセ
オープニングテーマ:Wake Up, Girls!「7Sense」
エンディングテーマ:Wake Up, Girls!「雫の冠」

【CAST】
島田真夢:吉岡茉祐
林田藍里:永野愛理
片山実波:田中美海
七瀬佳乃:青山吉能
久海菜々美:山下七海
菊間夏夜:奥野香耶
岡本未夕:高木美佑

速志歩:林鼓子
守島音芽:森嶋優花
阿津木いつか:厚木那奈美

鈴木萌歌:山本希望
近藤麻衣:加藤英美里
吉川愛:津田美波
相沢菜野花:福原香織
鈴木玲奈:明坂聡美
小早川ティナ:安野希世乃
高科里佳:上田麗奈

岩崎志保:大坪由佳
水田綾:安済知佳
森名能亜:高野麻里佳
藤崎日向子:甘束まお

松田耕平:浅沼晋太郎
丹下順子:日髙のりこ
白木徹:宮本充
早坂相:鈴村健一


>>Wake Up, Girls! 総合公式サイト WUG!ポータル
>>Wake Up, Girls!公式Twitter(@wakeupgirls_PR)
(C) Green Leaves / Wake Up, Girls!3製作委員会
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