関智一さん、茅野愛衣さんがタツノコ愛と筋肉美を大いに語る! アニメ『Infini-T Force』国内最速先行上映会レポート
2017年9月17日(日)、新宿ピカデリーにて、10月より放送予定のTVアニメ『Infini-T Force(インフィニティ フォース)』の国内最速先行上映会が行われました!
本作では、『科学忍者隊ガッチャマン』、『宇宙の騎士テッカマン』、『破裏拳ポリマー』、『新造人間キャシャーン』といった1970年代を代表する作品が、最大限のリスペクトのもと新たな装いで大復活! タツノコプロのヒーローたちが共闘し、悪に立ち向かう物語が描かれます。
イベントには、ガッチャマン(G-1号)/鷲尾健役の関智一さん、界堂笑役の茅野愛衣さん、鈴木清崇監督が登壇。放送を前にした声優陣の意気込みや、スタッフの熱意、見どころとなるポイントなどが語られました! 本稿では、そんなイベントの模様をお届けします!
「ある時は5つ、ある時は1つ、実態を見せずに忍び寄る白い影。正義の影武者、科学忍者隊、その名をガッチャマン!」の名乗り向上とともに登場した関さん、茅野さん、鈴木監督。
関さんによるガッチャマンの生セリフに感動した観客も大きな拍手で迎え入れると、早速作品にまつわるトークが展開しました。
まずは過去のタツノコプロの作品について司会が尋ねると、「全部見てます!」と断言したのは関さん。さらに「タツノコプロさんに育てていただいたと言っても過言ではありません」と続けると、「今の関さんがあるのは……?(司会)」「タツノコプロさんのおかげです!(関さん)」といったやり取りを見せ、会場の笑いを誘いました。
本作が初監督作となる鈴木監督も、昔からタツノコプロの作品には親しんできたようで『宇宙の騎士テッカマンブレード』などを例に挙げます。
一方、茅野さんは『ヤッターマン』や『昆虫物語 みなしごハッチ』、『ハクション大魔王』などを見ていたと話すと、すかさず関さんは「『ポールのミラクル大作戦』とかいいよ、オススメ!」と持ち前の知識量からフォローを入れるワンシーンも!
さらに「お詳しいんですね!」の一言に「だからタツノコプロしか見てないんだって!」と大胆発言! 司会が心配そうに伺うも、「その代わり、責任を持ってタツノコプロさんは僕を今後も使っていただければ(笑)」と打ち出して客席を爆笑の渦に包み込みます。
改めて、本作におけるガッチャマン役が決まった瞬間について聞かれると、関さんは膝から崩れ落ちるように「ヤッターーー!」と叫んだとのこと。また、過去にガッチャマン役やキャシャーン役、ポリマー役、さらにはテッカマンブレード役などのオーディションを受けていたことから、本作で念願が叶ったことに喜びを隠せない様子でした。
なお、本作におけるガッチャマンこと、鷲尾健の年齢は『科学忍者隊ガッチャマン』時の18歳よりも少し大人な24歳。関さんにとって現代の24歳と、当時の24歳は少し異なる印象を持っているようで「僕らの頃に24歳っておっさんですからね。そういう意味では、45歳のまま演じました! あの頃の24歳は、45歳くらいの精神年齢を持っているだろうと」と演じる上で意識した点を語ります。
ちなみに健ですが、熱血漢ではあるものの、作中では様々な表情を見せるようで、茅野さんも「おちゃめなところが健の良さなので、そこも可愛らしく、愛すべきおっさんという感じがして好きなんです(笑)」と大絶賛!
そんな茅野さんが演じる笑は、どこか冷めていて、人と合わせることができなかったり、やや荒んだ性格の女の子。茅野さんも日常の中の小さなイライラを募らせたり、あえて汚い言葉を心の中で意識してアフレコに臨んでいたとのこと。
さらに、お気に入りのシーンを尋ねられると「戦闘シーンじゃないですか!」と熱弁。特に第1話でヒーローが集結したシーンの、各キャラクターに急接近するカメラワークがオススメポイントであることを明かします。もちろん、その他の戦闘シーンも見どころ満載となっており、感想を求められた会場には盛大な拍手が沸き起こりました。
そして、会場の女性客から賛同を得たのは「筋肉良くないですか!?」という茅野さんの一言。比較的スレンダーなヒーローが多い昨今、ガッシリとした身体が描かれている本作において、「筋肉美は素晴らしいなと!」と力説します。
また、南城二(テッカマン)は、桜が入ったピンクと白のボーダー柄のセーターを着ているうえ胸板が厚く、そのギャップに茅野さんは魅力を感じていることを明らかにしました。
一方、監督のオススメシーンは第1話冒頭の戦闘シーン。視聴者の方に、作品の世界へ入り込んでほしいために、かなり力を入れていたのだとか。また、3DCGはモーションキャプチャーでキャラクターの動きを取り込んでいる本作。一人のキャラクターに対し、それぞれ決まった一人のモーションアクターが演じているそうで、その役者の芝居が直接キャラクターに結びついていることが解説されました。
そのため声優とモーションアクターの二人が、一人のキャラクターを通して共演していることが監督から語られると、関さんと茅野さんも深く頷きます。なお、声優陣がアフレコ前にチェックする映像には、収録時のモーションアクターの声が入っているそうで、そこからインスパイアされることもあるのだとか。次々と明かされる裏話に、客席からは感嘆の声が何度も聞こえてきます。
その他、健と笑の父娘・兄妹のような関係性や、ダミアン・グレイの奇抜な髪型について熱い(?)議論が交わされました。
最後の挨拶では、関さんが「もしかしたらこの先、あんなヒーローやヒロインが出てくるような気がしていますけど……」と、2018年2月に上映が決まっている劇場版に期待を寄せる一幕も。
「『樫の木モック』が嘘をつく度に鼻が伸びて攻撃を……」「水中戦のときには『けろっこデメタン』とか!」など、タツノコ愛に溢れる関さんの予想が語られたところで、短い時間ながらも濃密な内容となったイベントは終了しました。
10月3日(火)より順次放送となる本作にて、4大ヒーローの夢の共演をぜひお見逃しなく!
[取材・文・撮影/鳥谷部宏平]
関連情報
・バンプレストでは「スマホで引ける一番くじONLINE」が10月3日(火)12:00から販売開始予定です。
・9/29(金)の「吉祥寺アニメワンダーランド」で先行上映会&トークショーが開催。鈴木監督とシリーズ構成の大野敏哉さんが登壇。武蔵野公会堂19:00開場になります。
作品情報
2017年10月3日(火)25:59? 日本テレビほかにて放送開始
<STAFF>
監督:鈴木清崇
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクター原案:大暮維人
ヒーローデザイン原案:さとうけいいち
スーツ・メカニックデザイン:中北晃二
制作:タツノコプロ
3DCG制作:デジタル・フロンティア
<CAST>
ガッチャマン(G-1号)/鷲尾健:関智一
テッカマン/南城二:櫻井孝宏
ポリマー/鎧武士:鈴村健一
キャシャーン/東鉄也:斉藤壮馬
界堂笑(エミ):茅野愛衣
Z:斧アツシ
ラジャ・カーン:安元洋貴
ダミアン・グレイ:平川大輔
ベル・リン:花澤香菜
映画化プロジェクト情報
2018年2月 劇場版公開決定
◆出演:
関智一(ガッチャマン/鷲尾健役)
櫻井孝宏(テッカマン/南城二役)
鈴村健一(ポリマー/鎧武士役)
斉藤壮馬(キャシャーン/東鉄也役)