漫画版『おおかみこどもの雨と雪』作者・優さん死去
映画『おおかみこどもの雨と雪』のコミカライズ版作者で、漫画家の優さんが、2017年7月1日に急性心不全により亡くなっていたことがわかった。優さんは雑誌『ヤングエース』にて漫画『おおかみこどもの雨と雪』のほか、オリジナル作品『五時間目の戦争』を連載。雑誌『まんがタイムきららキャラット』では『やわらかモラトリアム』を連載していたが、休載中だった。
優さんの公式Twitterでの夫のコメント
9月25日、優さんの公式Twitterで夫が以下のようにコメントしている。
初めまして。優の旦那です。
— 優 (@tw__yu) 2017年9月24日
大切なご報告があり、優のアカウントで呟いております。
妻の優ですが、病気療養中のところ、2017年7月1日に急性心不全により急逝いたしました。
本来であれば、早速お伝えするところ、あまりにも突然のことで悲しみ深くご連絡が遅くなりお詫び申し上げます。
5月末頃より体調を崩しておりましたが、徐々に回復傾向にあった最中のことでした。
— 優 (@tw__yu) 2017年9月24日
持病に直接的な関係はなく、突発的なことでした。
小さい頃から絵を描くことが大好きで、ずっと絵を描いているような子供時代だったと優のご両親から伺っています。
2012年に「おおかみこどもの雨と雪」を描かせてもらえ、念願であった漫画家になることができました。
— 優 (@tw__yu) 2017年9月24日
そこからオリジナル作品である「五時間目の戦争」を描くにまで至りました。
漫画を描くことは辛い部分もあったようですが、ずっとやりたかったことができ、楽しい日々だったと感じています。
最近は忙しく、体調も崩しがちだったため、同人イベントにあまり参加することはできていませんでしたが、参加してファンの方々と直接お話することを 楽しみにしておりました。
— 優 (@tw__yu) 2017年9月24日
みなさんとお話することで勇気をもらい、描く活力になっていたようです。
ずっと夢であった漫画家になれ、ファンの方々や仕事を共にした人々に支えられ、とても幸せな人生だったと思います。
— 優 (@tw__yu) 2017年9月24日
ただ、新作の構想をしている最中で、このようなことになり、優本人は悲しく思っていると思います。
多くの人の目にとまるような作品を作りたいと意気込んでいたので、悔しがっているはずです。
— 優 (@tw__yu) 2017年9月24日
悔やんでも悔やみきれません。
今まで皆様のおかげで夢を叶えることができ、様々な作品を作り上げることができました。
— 優 (@tw__yu) 2017年9月24日
本当ににありがとうございます。
これからも優と優の作品のことをよろしくお願いいたします。
生前の優さんのTwitter投稿
優さんは生前、自身の体調不良について投稿していた。
先日から心身ともに体調が悪く、こんなに悪くなったのは初めてで、病院に行くと薬を出され実家に帰って1か月~2か月ぐらい休んだほうがいいと言われたので、ぽつぽつ絵をアップしつつお休みしようと思います。万全になったら全力で新作取り組みます。いつも遅筆で申し訳ございません。 pic.twitter.com/RLR4BSzTxb
— 優 (@tw__yu) 2017年6月8日
小林麻央さんのニュースを見て、「だんなさん、私が死んだら再婚する?」「しないって」「でも、わたしの希望としては、傷が癒えたころに誰かと幸せになってほしいなあ」という会話をしました
— 優 (@tw__yu) 2017年6月24日
関係者からのコメント
映画『おおかみこどもの雨と雪』を制作したスタジオ地図や、コミカライズ版を掲載していたヤングエースの公式Twitterでも優さんの訃報に関するコメントが寄せられている。
「おおかみこどもの雨と雪」のコミカライズで大変お世話になりました、優先生の訃報に触れ、本当に残念でなりません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。素敵な作品をありがとうございました。
— スタジオ地図 (@studio_chizu) 2017年9月25日
漫画版「おおかみこどもの雨と雪」「五時間目の戦争」の優先生がお亡くなりになりました。訃報に接した時は全く信じられなくて、膝の力が抜けたのを覚えています。今も信じられません。 https://t.co/GqpBi0qf7K
— ヤングエース (@YA_henshubu) 2017年9月25日
優さんはコミカライズ版『おおかみこどもの雨と雪』のほか、『おかえりなさい。』や『さよなら、またね。』など数々の読み切り作品も執筆していた。