声優・寿美菜子さん、高垣彩陽さん、戸松遥さん、豊崎愛生さんが『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』のアフレコを通して伝えたいメッセージ
1928年にベルギーの漫画家であるピエール・クリフォールの漫画に登場し、今や全世界の大人気キャラクターとして注目されているスマーフ。2011年に実写映画化もされており今作、『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』ではディズニーの実力派スタッフたちの手によって2017年10月7日(土)、フルCGアニメーションでの公開となります。
そこで今回は新キャラクターを演じる寿美菜子さん(スマーフ・ストーム役)、高垣彩陽さん(スマーフ・ウィロー役)、戸松遥さん(スマーフ・ブロッサム役)豊崎愛生さん(スマーフ・リリー役)にアフレコ収録や本作のストーリーについて語っていただきました。
――まずは世界的に有名なスマーフについて出演が決まったときのお話をそれぞれお聞かせください。
スマーフ・ウィロー役 高垣彩陽さん(以下、高垣):ある日スケジュールを見たら突然『スマーフ』って書いてあったんです。「スマーフ……あの青いキャラクターの!?」と驚きました。まさかスマーフの新作映画の新キャラクターを吹替えできるなんて、夢にも思ってもいませんでした。
スマーフ・ストーム役 寿美菜子さん(以下、寿):私も彩陽と一緒で「あのスマーフだよね?」って確認しながらも、嬉しい気持ちでいっぱいでした! どんな役を演じるのかドキドキしながら台本を読んでみると、ファンタジーの要素や胸にグッとくるようなシーンがあって、演じる前から楽しさでいっぱいになっていました。
スマーフ・リリー役 豊崎愛生さん(以下、豊崎):非常に光栄でした。私が演じるスマーフ・リリーちゃんは可愛くて可憐な女の子だったので、心を込めて演じさせていただきました。ファンの皆さんに愛されるキャラクターになってもらえたら嬉しいです。
スマーフ・ブロッサム役 戸松遥さん(以下、戸松):私もスマーフのお話をいただいたときは、まさか自分が演じる立場になると思ってもいなかったので、ホントに嬉しかったです! 物心がついたときには知っている馴染みのあるキャラクターだったので、作品に関われることはすごくありがたく思いました。
――全世界で知名度95%ですからね。ちなみにいつ頃からスマーフはご存知でしたか?
高垣:いつの間にか知っていました。
豊崎:何かで見たことがある人は多いと思います。私も原作のストーリーまでは詳しく知らないんですけれど、ゲームで遊んだことがあったので。
あとは、スマーフの人形やフィギュアなどを目にしていたので、気づいたら家にいたんです。
一同:(笑)
――アニメーションよりも、実物を見て知ったという感じなんですね。
高垣:スマーフと言われるとフィギュアやシールを見た記憶が多いですね。動画のスマーフはあんまり見たことがなかったかも。
――実物としては知っていたけれど、アニメーションでは知らなかった様子ですが、今回はフルCGアニメーションで制作されています。こちらには違和感なく溶け込めましたか?
高垣:スマーフって、実は以前に実写映画が上映されているんです。
豊崎:そうなんです! 私は2011年に上映された前作を見て「こう動くんだ!」とか「人間と会話するんだ!」と感じていました。それまでは”青い子”っていう印象だけだったんです。
高垣:たぶん大体の人がそうかもしれない。今回はスマーフだけのCGアニメーションの世界なので、スマーフたちの動きや現実世界には存在しない面白い植物、思いがけない動物など、ファンタジーの要素が強いですね。
さらに映像もキレイに表現されているので、説得力のある景色を楽しむことができます。世界観はスタッフさんたちの技術によって壮大に描かれているので、違和感よりも「スマーフたちの住む場所はこういう世界なんだ!」って思いました。
――映像から納得できそうな雰囲気ですね。
寿:そうなんです! 思わず「ここに行きたい!」って思っちゃうほど。
四人:そうそう!
豊崎:逆にスマーフを初めて見る小さい子たちには、スマーフの素敵な世界観が伝わると良いですね!
長役として高垣さんが気になったメンバーとは
――皆さんが演じられたスマーフたちですが、ご自身と似ている部分などはありましたか?
高垣:私が演じるウィローは、スマーフィー・グローブという村を治めているリーダーなんです。ちょうど私たち四人の中で自分が最年長というところもあって、長(おさ)という部分では共通しているかなと。
――四人のまとめ役として活躍されているわけですね!
高垣:実は……私はリーダーみたいなことは何一つしていないです! 偉そうにする瞬間があったり、一人だけ椅子に座っておばあちゃんみたいなネタをしてみたり、長老ネタとして遊ぶことが多いだけで(笑)。
――仕切っているとかでもなく?
高垣:特には何も。ただ、ウィローはみんなを包みこんで信頼されるお母さんのような存在なので、包容力や芯の強さでの優しさ、他にも寛容さで憧れる部分があるなって思っています。
――そんな長(おさ)と呼ばれる高垣さんから見て、三人のうち気になるメンバーはいらっしゃいますか?
高垣:役者としての個性だけでなく、それぞれの個性も反映されているようなキャスティングだったので、ウィローの立場から見たら、愛おしくて、心配もしたくなる子供な部分もあります。みんなの個性にマッチしているキャラクターだと思います。
――高垣さんからお褒めのお言葉が出ましたが、皆さんはいかがでしょうか?
寿:彩陽にマッチしていると言ってもらえて嬉しいです! 私が演じるストームは、ウィローを守る意識が強いんです。私たち四人は同期で、それぞれのポジションは特別意識をしているわけではないんです。
だけど、私は誰かが前に出たら皆を見守ってあげたいと思うようになっちゃうんです。そういう意味ではストームと通じる部分があるのかなと思いました。
心温まる素敵な作品を是非何度も楽しんでほしい――
――アフレコについてお聞きしたいんですが、スマーフは海外アニメーションということもあって、オリジナルキャストの原音があったと思います。普段のアニメーションのアフレコに臨むときと違って、気をつけていたことなどはありますか?
豊崎:私はオリジナルキャストの皆さんが演じる印象を崩さないようにしました。キャラクターを演じるオリジナルキャストのお芝居をしっかりと聞くことを意識したんです。
日本語の響き方とか聞こえ方など、普段とは違う伝え方があると思うので、十分に気をつけながら演じさせていただきました。
――いつもよりも緻密に注意しなければいけない感じがしますね。
豊崎:そうですね。あとはどのキャラクターも個性豊かなので、どういう子なのかを十分に理解するところが大事かなと思っています。
私が演じるリリーちゃんは、優しくてハニカミ屋さんの女の子なので、見ている人にも伝わるように演じてみました。
――個性を相手に伝えるのも簡単ではないですね。本作ではストーリーのなかで笑いを誘うシーンなどありましたが、ブロッサムが印象的でした。
戸松:そうなんです! 私が演じるブロッサムは一人だけテンションが高くて、「ねっ、ストーム!」って振ったときの温度差が大きいんです。間合いのチェックをしたら面白くなっていました(笑)。
――ある意味ちょっとした演技での課題がありそうですね。海外アニメーションは音の入り方なども日本のアニメーションとは違うと思いますし。
戸松:それはありますね。でも、今回のスマーフですと間のあとのブロッサムの一言をどういう風にしたら温度感の違いを表現できるかを考えると楽しかったです。
海外アニメーション独特の音の入れ方や表現方法の違い、他のキャラクターの名前を間違えるとか、ギャグセンスなどの発想も面白く感じていました。
――ありがとうございます! それでは最後に、スマーフ映画を楽しみにしているファンの方へ”ここだけは見てほしい”というポイントがありましたら教えていただけないでしょうか?
高垣:『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』は老若男女問わず、誰でも楽しめる作品になっていると思います。スマーフは見た目が似ていても、性格や個性が違っていて、さらにスマーフェットが自分探しをするなど、多様性のある内容になっています。
それは現実世界に置き換えて見ても、人によっては肌の色や国、宗教など様々な違いがあります。スマーフェットがどういう選択をして仲間たちと絆を深めるのか。自分自身に当てはめて見てみると受け取り方も変わってくると思います。ぜひ作品を通じて一人ひとりの個性を感じ取ってみてください。
寿:私が演じましたストームをはじめ、カッコ良かったり、可愛かったり、愛であふれる女の子が登場します。女性や女の子がとっても輝く作品になっていると思います。
私は女の子が頑張っている姿を見るのが好きなので、性別や年齢に関係なく見ていただいて、素敵だなって思ってもらえたら嬉しいです。いろいろな見方でスマーフと心を通わせて、劇場のスクリーンで楽しんでいただけたらなと思っています!
豊崎:本作は大人から子供まで楽しめる素敵な作品になっていると思います。この映画には見る人に伝えたいメッセージが込められています。なので、まずは劇場に足を運んで、美しいスマーフの世界に冒険心を持っていただければと思っています。
このお話はスマーフェットが自分探しをする内容なんですが、自分や身近な人たちと重なる部分が見つかると思うので、まずはストーリーを楽しんで、見終わったあとにそれぞれ感じたことを考えてほしいです。
戸松:同じシーンでも子供や大人が見て「何だろうな?」と思うシーンがあったり、ホントに勇気づけられたり、元気づけられたり、すごく考えさせられる作品だなと思います。親子で見たり、大人だけで見たりして、この作品から何かを受け取っていただけたら嬉しいです。
自分が台本を読んで、さらに演じさせていただいて感じたことなんですが、伝えることの大切さや支えてくれる仲間や家族の大切さなど、いろいろなことに気づかせてくれる作品です。ぜひ心温まる素敵な作品を何度でも楽しんでいただけたらなと思っています。
[取材・文/野島亮佑]
映画『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』
2017年10月7日(土)ユナイテッド・シネマ/シネプレックスにて限定公開
全世界で驚異の知名度95%!大人気キャラクター「スマーフ」の劇場最新作。
世界中で愛されている小さな青い妖精スマーフのフルCGアニメーション!
とっても可愛いキャラクターたちが、美しい世界で冒険を繰り広げる!
【ストーリー】
遠いどこかの森にある村で、小さな青い妖精スマーフたちは幸せに暮らしていた。
スマーフ村で唯一の女の子・スマーフェットは、ある日禁断の森でふしぎなスマーフと出会い、そのスマーフが落とした帽子から失われた村があることを知る・・・。
ところが、意地悪な魔法使いガーガメルにその帽子を奪われ、失われた村の存在を知られてしまう。
このままでは、禁断の森に住むふしぎなスマーフたちが危ない!
新たな仲間たちを救うため、スマーフェットはヘフティ、クラムジー、ブレイニーと共に、禁断の森へ旅に出る!
【スタッフ】
監督:ケリー・アズベリー
脚本:ステイシー・ハーマン、パメラ・リボン
原作:ペヨ
製作:ジョーダン・カーナー、メアリー・エレン・バウダー
製作総指揮:ラージャ・ゴスネル、ベン・ウェイスブレン
音楽:クリストファー・レナーツ
【キャスト】
スマーフェット:デミ・ロヴァート(松井 暁波)
ガーガメル:レイン・ウィルソン( 斎藤 寛仁)
ヘフティ:ジョー・マンガニエロ(吉田 ウーロン太)
クラムジー:ジャック・マクブレイヤー(竹森 千人)
ブレイニー:ダニー・プディ(辻本 耕志)
パパスマーフ:マンディ・パティンキン(茶風林)
スマーフ・ストーム:ミシェル・ロドリゲス(寿 美菜子)
スマーフ・ブロッサム:エリー・ケンパー(戸松 遥)
スマーフ・リリー:アリエル・ウィンター(豊崎 愛生)
スマーフ・ウィロー:ジュリア・ロバーツ(高垣 彩陽)
スマーフ・メロディ:メーガン・トレイナー(AMI(Chelsy))
BD・DVD発売&レンタル情報
2017年11月8日(水)Blu-ray & DVD発売 / 同日DVDレンタル開始
●ブルーレイ 1枚組 BRS - 81140 3,800円(税別)
●DVD 1枚組TSDD - 81140 3,200円(税別)
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