水瀬いのりさんと久保ユリカさんがアフレコ現場でふたりだけの世界を展開!? TVアニメ『少女終末旅行』先行上映&トークイベントレポート
WEBコミックサイトくらげバンチで連載中の漫画『少女終末旅行』(著:つくみず氏)がいよいよTVアニメ化! 2017年10月6日(金)より放送開始となる本作の第1話先行上映会が、9月30日(土)、TOHOシネマズ日本橋にて行われました。
上映後は、チト役の水瀬いのりさんと、ユーリ役の久保ユリカさんによるトークイベントを開催。本作は荒廃した世界に生きるチトとユーリ、ふたりの少女が主役の物語。しかし、驚くべきことに、このふたり以外のキャラクターはほぼ登場しないのだとか。
トークではその辺りについてはもちろん第1話の感想などを話したほか、水瀬さんと久保さんが息を合わせてクリアを目指すゲームコーナーも実施しました。本稿では、そんなイベントの模様をお届けします!
水瀬さんと久保さんは、大きなハート型の装飾のついたお揃いのTシャツ姿で登場しました。この衣装は久保さんが選んだそうで、ハートの中に物を収納できる優れもの! 当日は、作中でチトとユーリも食べていたレーションが収納されていました。
ふたりが乗り込む半装軌車・ケッテンクラート(※)が印象的な作品ですが、収録時にSEが無かったとは水瀬さんの談。どんな音で走るのか大変興味があったそうで、出来上がった映像を見たときに感動を覚えたそうです。また、映画館の大スクリーンと音響で楽しんだ会場のみなさんを羨む一幕も……!!
(※)第二次大戦中にドイツで生まれたバイクと戦車のあいのこのような乗り物
作品についてのトークへ移ると、インパクトの強いチトの第一声「うるせぇ」が話題に。この言葉ひとつでチトとユーリの関係性が伝わるものになっているそうなので、第1話を視聴する際は注目してみてください。
終末世界を舞台としつつ、チトとユーリのやり取りには殺伐とした雰囲気が一切ないことが本作の特徴。両者の間にはほのぼのとした空気が流れていて、おふたりはそんな本作の優しい世界観が大好きなのだとか。
第1話では、冒頭からCMまでセリフが一切ないことから、その雰囲気を作る間を大切にしていることが分かります。
おふたりが演じるキャラクターの紹介では、水瀬さんがチトを「難しい子」と表現。第一声の「うるせぇ」などもそうですが、これだけ聞くと怖い子なのかと感じてしまいますが、実はユーリへの気遣いが様々なシーンで垣間見える優しい子。演じる際には本当に怖くならないよう、彼女の丸っこい可愛さを意識したのだそうです。
久保さんはユーリについて「掴みどころがなく、食べもののことばかり考えている」と一言。さらに彼女を語るとなると、パートナーであるチトの存在は欠かせないとも語ります。
なにより家で練習をしている時よりアフレコ現場で演じている時のほうがしっくり来るそうで、これには水瀬さんも同意していました。
作品もアフレコ現場もふたりだけの世界
アフレコ現場の雰囲気に関しては、「このイベントの雰囲気のまま」と表しました。なにが面白いのか分からなくても楽しくなっているそうで、作中さながらにふたりだけの世界が展開しているのだとか。
また、おふたり以外のキャストが登場しないため、本来のアフレコで4本立っているマイクが2本だけ。しかもおふたりの身長にあわせて調整されたものになっており、そのマイクがチトとユーリの身長差を思わせるものだったとのこと。
もはや相棒ともいえるおふたりですが、演じるキャラクターとの共通点に関しては似過ぎてはいないとコメント。テンション感やお互いの会話はチトとユーリに近いそうで、「ふたりとは仲良くなれるんじゃないか」「波長は凄く合う」という答えに落ち着きます。
第1話の好きなシーンをピックアップする一幕では、寝ているユーリに手をはむはむと食べられたチトの手についた、よだれがピックアップされました。実はこのシーン、Aパートのふたりにとってのターニングポイント。風になびくユーリのよだれをお見逃しなく!
オープニング&エンディング主題歌については、両方ともチトとユーリとしておふたりが歌うことになっています。しかし、音源を聞いた際には難しいと感じたそうで、チトとユーリが歌うことについて戸惑いがあったことを明かしました。
それでもふたりだけの世界観を考えると、彼女たちが歌っていることはある意味自然だと久保さんが語ります。曲調に関しても可愛いらしくまとまっていて、話数を重ねていくごとにどうしてふたりが歌っているのかが分かるようになっている模様。
そんなオープニング主題歌の「動く、動く」、エンディング主題歌の「More One Night」の発売日は、どちらも11月29日(水)となります。なお、「動く、動く」は放送に先駆けて、番宣CMで確認することができます。こちらもぜひチェックしてみてください!
以心伝心ゲームで水瀬さんと久保さんが仲の良さを見せつける!
イベント後半から、水瀬さんと久保さんは“チトとユーリの以心伝心ゲーム”にチャレンジ。こちらは10個の質問に、おふたりが互いにヒントを出し合いながら回答。その答えが一致したら得点となります。そして、半分の5点以上を獲得したら賞品が出るという趣向のゲーム。
第1問目の「本作でお馴染みの乗り物(答:ケッテンクラート)」や2問目の「本作でお馴染みの食べ物(答:レーション)」は難なく正解。
第3問目は「国内旅行へ行くならどこ?」でしたが、ふたりで行こうと話していたことから「高尾山」と答え、順調にポイントを重ねて仲の良さを見せつけることに。
第4問目「無人島にひとつだけもっていくとしたら?」は、人によって差ができるはずの問題ですが、久保さんの「この質問は意味がない、だって無人島行かないし」というヒントから、「無人島に行かない」の回答でまさかの一致! この回答にはごもっともと言わざるを得ず、出題した司会の方も即座に正解と判定しました。
「目玉焼きにかけるものといえば?」の5問目は、ふたりとも醤油と答えて、ここで賞品を獲得決定。続く第6問目も「おにぎりの具と言えば?」と再び好みが出るものに。残念ながら「梅干し(水瀬さん)」と「昆布(久保さん)」で分かれて不正解となってしまいました。
しかし、ここで終わらないのがおふたり! 不正解となった回答は実は“自分が好きなものではなく相手に合わせに行った”もの!!
そこで、お互いに本当に好きなおにぎりの具を聞いていくと、実はふたりとも「塩むすび」だったということで、水瀬さんが「正解?」と司会に猛アピール。見事、不正解を正解にひっくり返しました。
7問目の「〇〇の秋は?」を「食欲の秋」で合わせて正解すると、8問目は「秋に食べたい味覚と言えば?」。ここは「秋刀魚(水瀬さん)」と「さつまいも(久保さん)」で不一致となってしまいました。
なぜ秋刀魚と答えたのか水瀬さんに聞いていくと、七輪で焼いて食べてみたいからとのこと。本作でチャレンジしてみたいことを提案すると、それを受けたスタッフからOKが出る一幕がありました。
今後、水瀬さんと久保さんが七輪を囲む姿が見られる……かも?
「山手線の主要駅と言えば?」という9問目を「新宿」で正解とすると、ラストの10問目は作品名の終末とかけた「週末にやりたいことといえば」となりました。この問題は水瀬さんが「釣り」。久保さんが「廃墟ロケ」となり、不正解!
久保さんの廃墟ロケについては、もとから作品でやりたいと話していたようで、もしかしたら実現の可能性も……!? 今後の情報に期待しましょう。
全10問中、8問正解ということで見事ゲームクリア! おふたりには、本イベントの会場となっているCOREDO室町で購入できるお菓子“「鶴屋吉信」IROMONAKA”が贈られたところで、イベント終了の時間となりました。
終末の世界で生きるふたりの女の子の日常を描く本作。「おだやかな気持ちになりたい!」「可愛い女の子を見たい!」という人にとっては、注目作のひとつになることと思います。ぜひこの秋は『少女終末旅行』をお見逃しなく!!
[取材・文/胃の上心臓 撮影/鳥谷部宏平]
●放送情報
AT-X:10月6日 毎週金曜 夜9時30分~
TOKYO MX:10月6日 毎週金曜 夜10時30分~
テレビ愛知:10月7日 毎週土曜 深夜2時50分~
KBS京都:10月6日 毎週金曜 深夜1時30分~
サンテレビ:10月6日 毎週金曜 深夜0時00分~
TVQ九州放送:10月9日 毎週月曜 深夜2時30分~
BS11:10月6日 毎週金曜 夜11時00分~
※放送日時は予定となります。予告無く変更になる可能性がございます。
●概要
WEBコミックサイト「くらげバンチ」で大好評連載中のディストピアファンタジーが待望のTVアニメ化決定!
人間社会が崩壊し、人間や生き物たちがほとんどがいなくなってしまった終末の世界。廃墟となった都市の中をケッテンクラートに乗って二人の少女、チトとユーリが旅をする。終わりを迎えてしまった都市世界を見て回りながら、あてのない旅を続けるチトとユーリが行き着く先とは……。
●INTRODUCTION
"絶望と、なかよく。"
繁栄と栄華を極めた人間たちの文明が崩壊してから長い年月が過ぎた。
生き物のほとんどが死に絶え、全てが終わってしまった世界。
残されたのは廃墟となった巨大都市と朽ち果てた機械だけ。
いつ世界は終わってしまったのか、なぜ世界は終わってしまったのか、
そんなことを疑問にさえ思わなくなった終わりの世界で、
ふたりぼっちになってしまった少女、チトとユーリ。
ふたりは今日も延々と続く廃墟の中を、
愛車ケッテンクラートに乗って、あてもなく彷徨う。
全てが終わりを迎えた世界を舞台に、
ふたりの少女が旅をする終末ファンタジーが今、幕を開ける。
●CAST
チト:水瀬いのり
ユーリ:久保ユリカ
●STAFF
原作:つくみず(新潮社「くらげバンチ」連載)
監督:尾崎隆晴
シリーズ構成・脚本:筆安一幸
設定考証:鈴木貴昭
キャラクターデザイン・総作画監督:戸田麻衣
ケッテンクラートデザイン・モデリング:相馬 洋
プロップデザイン:岩畑剛一、鈴木典孝
デザインワークス:コレサワシゲユキ、灯夢
美術設定:ヒラタリョウ、イシモトタカヒロ、イシモリレン、森木靖泰
美術監督:三宅昌和
色彩設計:金光洋靖(Wish)
特効監修:谷口久美子(チーム・タニグチ)
撮影監督:染谷和正(T2studio)
3Dディレクター:菱川パトリシア(IKIF+)
編集:後藤正浩(REAL-T)
音響監督:明田川 仁
音響効果:古谷友二(スワラ・プロ)
音楽:末廣健一郎
音楽制作:KADOKAWA
アニメーション制作:WHITE FOX
製作:「少女終末旅行」製作委員会