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“ありがとう”で溢れた宮田幸季さんのリサイタル-1st-「公演 3 trois ~finale~」レポ

“ありがとう”で溢れた宮田幸季さんのリサイタル-1st-「公演 3 trois ~finale~」様々な人たちとの出会いが生んだ宝物たちに感謝を……

2014年の「白鳥ブリコラージュ」でのアーティストデビューから3年。声優・宮田幸季さん初のリサイタルが、2017年10月7日(土)、8日(日)の2日間3公演にわたって開催されました。本稿ではその3回目となる「公演 3 trois ~finale~」の模様をレポート!

1回目、2回目とこのリサイタルでしか見ることができない試みに挑戦した宮田さん。3回目ではそのアーティスト活動を支えた日本コロムビアの井上Pがステージに現れ、あるサプライズが……!?

「βエンドルフィン」は初めて聴いた時から惚れ込んだ楽曲
3回目の公演は、「白鳥ブリコラージュ」からスタート! これまでの総決算だからかステージが1回目の白と2回目の赤の垂れ幕で彩られていました。歌い終わると2回目から参戦していたと思われるお客さんたちからの「幸さまー!」コールで包まれ、そのまま恒例の「こんばんわんこそば」での声出しを行うことに。

衣装についても原田さんお手製の王子様風のものが遂に完成形になっていました! ネイビーのスカーフに金のコサージュが光り、会場から「王子様」「プリンス」と呼ばれた宮田さんは大喜び! ギターの浅井真さんとキーボードの杉本バッハさんのニックネームに関しては、この3回目の公演で変更することになりました。

浅井さんが“セクシー”、バッハさんが“スマイル”に決定したところで、2曲目は「Carnaval」となりました。1面が赤のサイリウムの光に染め上げられたほか、前回同様ニックネームを叫ぶ一幕が上手い具合に盛り上がりを演出。

続いて3曲目「雲を読む」を歌った後の1回目のMCでは、この曲のサイリウムの色が宮田さんから何かを提案せずとも、青空を思わせる“ブルー”で揃っていたことに言及。宮田さんもこの色をイメージしていたのか、何を言わずとも意思の疎通をしていた会場のみなさんを「すごい!」としきりに褒めていました。

4曲目のサイリウムの色は“ヴァイオレット”に決定! 演奏するのは「βエンドルフィン」となりました。この曲のCD音源のギター演奏はなんと、セクシーこと浅井さんが担当しているそうで、宮田さんはこの曲を初めて聴いた時から惚れ込んだことを明かしました。

井上Pとサプライズで宮田さんの誕生日を祝う!
浅井さんのギターの軽やかな旋律に乗せてこの曲を宮田さんは熱唱!! 続けざまに「笑顔の魔法」を歌ったところで、一度「宮田幸季の世界にようこそ」の映像を挟み衣装チェンジ!

お馴染みの黒を基調としたナウいヤング衣装に身を包んだ宮田さんがステージに舞い戻ると、ここでそのアーティスト活動を支えた日本コロムビアの井上Pがバースデーケーキと共に登場。このイベントの翌日に誕生日を迎える宮田さんの誕生日を祝うため「みんなで宮田さんの誕生日を祝うよ!」と会場を煽り、バースデーソングをプレゼントしました。

このサプライズは事前に伝えていなかったようで、宮田さんはプレゼントを「家宝にします」というくらいの喜びようを見せてくれました。

そうして7段重ねのバースデーケーキと記念撮影を行ったところで、来年3月で設定年齢17歳にしてデビュー25年を迎えられることをファンのみなさんに感謝。アーティストデビューの立役者である井上Pにも感謝を述べ、宮田さんの煽りからみんなで「サンキューベリー近藤マッチ、井上さん!」とありがとうを伝えました。

この他にも井上さんのニックネームを“ハンサム”に決めたり、ラジオ「宮田幸季です」リスナーのおたよりから背が高くなる&美肌効果があるとして、定番のマシュマロを食べたりしたところで再び演奏へ!

6曲目に歌ったのはバッハさんの指定でサイリウムの色が“オレンジ”に決定した「悲しみのLOVE AFFAIR」! 叶うことのない願いを抱いた人を歌うこの曲の後は、別れといつかの再会を願う「またね」となり、2曲続けて情感溢れる切ない歌声で会場を魅了しました。

このリサイタルも残すところ3曲となったところで、再びMCに。座ったままで楽しんで貰っていた会場のみなさんがエコノミークラス症候群を気にして、立ち上がることを要請。次の曲のサイリウムの色を決める一幕では、浅井さんの洗練された所作から楽器の演奏できる男性はモテるという話が飛び出し、ギターができる人がモテるのか、ピアノができる人がモテるのかアンケートを実施。

一通り盛り上がったところで「1秒後の未来」を歌唱。会場のみなさんが疲れないように再び座ってもらったところで、自分の歌声を届けられる機会を得たことを改めて感謝していました。また、アニメイトのイベントツアーでの思い出話も飛び出し、くまモンリスペクトの熊本お渡し会は特に印象深かったと語りました。

特にビジネスホテルに宿泊した際に、外の駐車場で5、6人の若者が明け方まで騒いでいて眠れなかったエピソードは大いに盛り上がり、宮田さんは「ずっとこの悶々とした気持ちを誰かに伝えたかった」と当時の心境を語りました。ちなみにうるさかったのは宮田さんの部屋だけで、同行したスタッフさんの部屋は静かだったそうです。

宮田さんからも会場からも溢れる“ありがとう”
ラストは9曲目「マスカレード」、10曲目「色彩なきパエザッジョ」と情熱的な愛を歌う楽曲が続くことに。会場のみなさんもこれで最後だけあって宮田さんの応援に熱が入っているようで、演奏後も宮田さんを呼ぶ声と拍手が止まる様子がありませんでした。

そのままアンコールを求める声が会場に響くと、しっとりとした曲調の「色づくScene」のイントロと共に宮田さんが再登場! それぞれ思い思いの多彩な色のサイリウムが交差する会場は、まさにこの曲を演出しているかのようで、3公演のなかでも特に一体感を感じられるひと時だったのではないでしょうか。

MCでは「白鳥ブリコラージュ」と「色彩なきパエザッジョ」を生み出すことができたのは、ファンのみなさんのおかげだとして改めて感謝を述べました。このふたつのアルバムを宝物だとも評し、自身の初めての仕事“1993年3月2日のラジオCD新譜紹介”を振り返ると、その当時の自分にこんな素敵な景色が広がっていると教えてあげたいとしました。

また、保育園の卒園文集に将来の夢を“歌手”と書いていたそうで、その夢が叶ったことに感慨を感じている様子。そしてこういった場所に立たせてくれたスタッフさん、そしてファンのみなさんへ感謝しているとして、このリサイタルを締めくくる曲「感謝を…」を熱唱。言葉でも歌でも自分に関わってくれた人への“ありがとう”を伝え、宮田さんのファーストリサイタルは3公演全ての幕を閉じました。

「感謝を…」を受けて会場からも宮田さんへ溢れんばかりの“ありがとう”が届けられ、全公演通じて温かい空気に包まれたファーストリサイタル。このような機会をもう一度設けるためにも、いつまでも宮田さんを応援していきましょう!!

【セットリスト】
01.白鳥ブリコラージュ
02.Carnaval
03.雲を読む
04.βエンドルフィン
05.笑顔の魔法
06.悲しみのLOVE AFFAIE
07.またね
08.1秒後の未来
09.マスカレード
10.色彩なきパエザッジョ
EN1.色づくScene
EN2.感謝を…

[取材・文/胃の上心臓]

>>宮田幸季 Official Music Information Site
>>宮田幸季ですTwitterアカウント(@MiyataK_staff)



拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。

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胃の上心臓
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ロボットアニメ作品やTYPE-MOONの作品を主に追いかけている。

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