宮野真守さんが“水ドン”の洗礼を受ける!? 櫻井孝宏さん・花澤香菜さん・梶裕貴さん・諏訪部順一さんが登壇した『GODZILLA怪獣惑星』舞台挨拶をレポート
2017年11月2日(木)TOHOシネマズ新宿にて、アニメーション映画『GODZILLA怪獣惑星』の完成披露試写会が行われました。会場にはハルオ役の宮野真守さん、メトフィエス役の櫻井孝宏さん、ユウコ役の花澤香菜さん、アダム役の梶裕貴さん、ガルグ役の諏訪部順一さんが登壇。
さらに静野孔文監督、瀬下寛之監督、サプライズゲストとして映画『シン・ゴジラ』に出演した俳優の松尾諭さん(泉修一役)と津田寛治さん(森文哉役)が出演しました。
会場ではゴジラ映画史上初のアニメーションとなる本作に込めた思いや、制作秘話が赤裸々に語られます。さらには『シン・ゴジラ』の名シーン“水ドン”の披露まで……!
そんな見どころ盛りだくさんな完成披露試写会について、レポートをお届けします!
“プレスコ”だからこそ活きる声優の演技
まずは声優の宮野さん、櫻井さん、花澤さん、梶さん、諏訪部さんが登場。続いて静野監督、瀬下監督が登壇すると、会場からは大きな拍手が起こります。
本作は映像を作ってから音声を収録するのではなく、先に役者さんたちの演技を収録し、そこに映像をつけるという、プレスコ(プレスコアリング)と呼ばれる手法で作られています。
何故プレスコという手法で用いられたのか質問をされると、瀬下監督は以前作成された『シドニアの騎士』を例に挙げます。「以前静野監督と『シドニアの騎士』でご一緒したときに、とにかく声優さんの演技が素晴らしさに感銘を受けました。なので、本作にもそれを取り入れようと考えましたね」。
プレスコ収録に挑戦した宮野さんは、「難しさはもちろんありましたけど、イメージの共有をしながらプレスコを進めていきました」とコメント。さらに、「細かいお芝居のニュアンスも拾ってもらえるので、すごくやりがいがありましたね」とプレスコで収録を行う利点についても語ってくれました。
花澤さんも「台本にたくさん書き込みがされていたので、映像が無くても想像がしやすかったですね」と続けます。
梶さんはいつものアフレコ以上に台本を読み込む必要があったと、当時を振り返ります。「演じてみると多少の食い違いがあれど、やっているうちに役者さんと息が合ってきて、雰囲気を大切にできる手法だと思いました。改めて完成したものを観て、僕らの演技を活かして作ってくださったと感じましたね」。
本作では異星人・メトフィエスを演じる櫻井さん。「演じていたら異星人感あるなと言われました」と冗談交じりに話すと、すかさず宮野さんが「それはありますよね!」とコメント。会場からは笑い声が起こります。
同じく異星人を演じる諏訪部さんは、特に意識をして演じたことはなかったと話します。「姿形が地球人と同じなので、特別意識したことや困ったことはありませんでした」。
まさかの“水ドン”に、会場が沸き上がる!
今回のイベントをきっかけにTwitterキャンペーンとして、本作の公開を記念したSNS連動型“ゴジラ討伐ツイートゲーム”デモンストレーションも開催されました。記念すべきコメントの第一投目は花澤さんが飾ってくれました。
>>「ゴジラ討伐ツイートゲーム」公式サイト
ここでスペシャルゲストとして、映画『シン・ゴジラ』から泉修一役の松尾諭さん、森文哉役の津田寛治さんが登壇! 会場からは驚きの声が上がるとともに、大きな拍手が起こります。
まさかのゲストの登場に、「すごい! すごい!」と興奮を隠しきれない様子の宮野さん。すかさず「まずは君が落ち着け」と松尾さんに“水ドン”されてしまいます。
続いて『シン・ゴジラ』に出演したお二人が、その続編である『GODZILLA怪獣惑星』を観た感想を語ります。
松尾さんはネタバレになるのであまり多くのことは言えないんですけど、と前置きをしたうえで、「もしかすると、僕みたいなので出てくるのかもしれない(笑)。そこを楽しみにして見てもらえればなと思います」。
津田さんは、「2万年後の設定なのに、ディティールや設定がしっかりしているのにビックリしました」と、興奮冷めやらない様子で話します。さらに、「私たちの場合はたくさん人が出ていたじゃないですか。だから喋っているように見えても、セリフ量は分担されているんですよね。なのであれだけの量の、複雑なセリフを仰ってたのが圧巻でした」と、役者ならではの感想を打ち明けました。
『シン・ゴジラ』からアニメゴジラへ世代交代
続いて『シン・ゴジラ』とアニメゴジラのエール交換として、ゴジラフィギュアの交換が行われました。シン・ゴジラフィギュアは津田さんから宮野さんへ。アニメゴジラフィギュアは櫻井さんから松尾さんへ贈呈されます。
イベントの最後に宮野さんから、ファンに向けてメッセージが送られます。
●宮野:自信を持って皆さんにお届けできる作品が出来上がりました。アニメーションならではの世界観で、今までに見たことのないゴジラが出来上がっております。スケールの大きさに驚いて頂き、その中にあるストーリーの細かさに注目していただければと思います。ぜひお楽しみください!
『GODZILLA怪獣惑星』は11月17日(金)より全国公開となります。
[取材・文・写真/島中一郎]
■作品あらすじ
二十世紀最後の夏。その日人類は、地球という惑星の支配者が自分達だけではないと知った―――。 巨大生物「怪獣」の出現と、その怪獣をも駆逐する究極の存在「ゴジラ」。半世紀にわたる怪獣との戦争の末、人類は敗走を重ね、ついに地球脱出を計画。そして2048年、中央政府管理下の人工知能による選別を受けた人間だけが恒星間移民船・アラトラム号で11.9光年の彼方にある「くじら座タウ星e」を目指し旅立った。しかし、20年かけてたどり着いたタウ星eの地球との環境条件差は、予測値を遥かに上回り、人類が生存可能な環境と呼べるものではなかった。 移民船に乗る一人の青年・ハルオ。4歳の時に目の前でゴジラに両親を殺され、20年の間、地球に戻りゴジラを倒すことだけを考え続けていた。移民の可能性を閉ざされ、生存環境も劣悪となった船内でハルオを中心とした「地球帰還派」は主流となり、危険な長距離亜空間航行を決断し地球を目指す。 だが、帰還した地球は、既に二万年の歳月が経過し、地上はゴジラを頂点とした生態系による未知の世界となっていた。果たして人類は地球を取り戻せるのか。そして、ハルオの運命は―――。
■公開されている『GODZILLA(ゴジラ) -怪獣惑星-』の年表
[1]【1999年】カマキラス出現
アメリカ合衆国・ニューヨーク〜ボストン
確認された最初の巨大生物「怪獣」が出現
[2]【2002年】ドゴラ出現
イギリス・ロンドン〜マンチェスター
対怪獣戦争の開始
[3]【2005年】ラドン・アンギラス出現
中華人民共和国・天津〜北京
生物化学兵器による怪獣迎撃作戦実行
二次被害発生
[4]【2017年】ダガーラ出現
オーストラリア連邦・シドニー〜ニューカッスル
南半球に怪獣初出現
[5]【2022年】オルガ出現
トルコ・イズミル〜アンカラ
対怪獣戦争開始から20年経過
戦争の長期化へ
[6]【2030年】
アメリカ合衆国・西海岸エリア
従来の「怪獣」とは比較不可能な
個体「ゴジラ」が初出現
[7]【2034年】
フランス共和国・パリ
「ゴジラ」により西ヨーロッパが壊滅
EC連合軍による総攻撃の失敗
ヨーロッパ全滅からの撤退
[8]【2039年】
「オペレーション・エターナルライト」実行
[9]【2042年】「ゴジラ」の活動活性化(出現回数:8回)
アメリカ合衆国東海岸全滅・アフリカ大陸北部
ユーラシア大陸の50%を消失
[10]【2045年】
「オペレーション・グレートウォール」実行
[11]【2046年】
「ゴジラ」インド防衛線突破
[12]【2046年3月】「ゴジラ」日本・浜松に上陸
対ゴジラ最終決戦敗北
[13]【2048年】
「地球外惑星への移民計画」実行予定
■上映開始日:2017年11月17日
■上映時間:89分
■キャスト
ハルオ・サカキ:宮野真守
メトフィエス:櫻井孝宏
ユウコ・タニ:花澤香菜
マーティン・ラッザリ:杉田智和
アダム・ビンデバルト:梶裕貴
ムルエル・ガルグ:諏訪部順一
リーランド:小野大輔
ベルベ:三宅健太
モーリ:堀内賢雄
ドルド:中井和哉
エンダルフ:山路和弘
■スタッフ
監督:静野孔文・瀬下寛之
ストーリー原案・脚本:虚淵玄(ニトロプラス)
シリーズ構成:虚淵玄(ニトロプラス)・村井さだゆき
キャラクターデザイン原案:コザキユースケ
副監督:森田宏幸
演出:吉平“Tady”直弘
プロダクションデザイン:田中直哉・Ferdinando Patulli
CGキャラクターデザイン:森山佑樹
造形監督:片塰満則
美術監督:渋谷幸弘
色彩設計:野地弘納
音響監督:本山 哲
製作:東宝
制作:ポリゴン・ピクチュアズ
配給:東宝映像事業部
■主題歌:XAI「WHITE OUT」
>>映画公式サイト
>>映画公式twitter(@GODZILLA_ANIME)
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