声優のラップもやべーからチェックしとけ！『ヒプノシスマイク』初ステージ&ライブを終えた木村昴さん、浅沼晋太郎さん、速水奨さん、白井悠介さんにインタビュー！

ヒップホップ×男性声優12人による『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』（以下、ヒプノシスマイク）初のトークショー＆ラップライブイベントが、2017年11月4日(土)の「アニメイトガールズフェスティバル（AGF2017）」にて開催されました。

アニメイトタイムズでは、大盛り上がりを見せたライブ後の木村昴さん、浅沼晋太郎さん、速水奨さん、白井悠介さんの4名にインタビューを実施。

初ライブ後の興奮が冷めやらぬまま、ラップに対する想いや人前で歌を初披露した感想など語っていただきました！

ついに時代がここまで来た！　そんな熱い想いが飛び出したインタビューをお楽しみください。

【インタビュー対象者】
イケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!」クルー / 山田一郎役・木村昴さん
ヨコハマ・ディビジョン「Mad Trigger Crew」クルー / 碧棺 佐馬刻役・浅沼晋太郎さん
シンジュク・ディビジョン「麻天狼」クルー / 神宮寺 寂雷役・速水奨さん
シブヤ・ディビジョン「Fling Posse」クルー / 飴村乱数役・白井悠介さん

>>AGFステージレポはこちら

インタビューの最中に、イケブクロVSヨコハマのバトルが勃発!?
──今日のステージやばかったです！　改めて、お客さんの前でラップを初披露した感想をお聞かせください。

木村：お客さんにどう映るのか、喜んでいただけたとしてもどういう感じで返ってくるのかわからなかったので、ちょっとビビりました。

おそらく、ほとんどのみなさんがラップをする声優の姿を初めてご覧になったと思います。本番まで、どういう風に映るのか考えて緊張して……今日爆発した感じです。

一同：（笑）。

木村：間違いなく、楽しかったですね！


──確かに、お客さんもアツかったですね。

浅沼：ファーストミニライブが、1階から4階まである場所で360度お客さんに囲まれてる……こんな恵まれた環境でやらせてもらえることって、なかなかないですよね。

木村：本当に光栄なライブでした。

白井：今回のステージで、みなさんもしっかりと予習してくださっているんだなと感じました。

木村：一緒に歌っている方もいらっしゃいましたもんね。

白井：ええ。歌も覚えてコールもしてくださって、本当にありがたく感じましたし、嬉しかったです。

──速水さんはディビジョンクルーの中でも最年長ですよね。

速水：僕はどこに行っても最年長（笑）。

一同：（笑）。

速水：次から次へと経験したことのない内容がやってくるので、怖いのは怖いです。

でも、みんなについていくだけなので、恐れるものは何もないと思っています。新しいものに対しても、これから楽しめるようになっていけばいいですよね。

せっかく、このプロジェクトに参加させていただいたので、常に一緒に空気を吸っていけたらなと思います。


──今回、ラップに挑戦してみて正直な気持ち、いかがでしたか？

浅沼：今までカラオケで歌ったことがある楽曲でも、メロディーの中にラップパートが入っている曲は結構ありましたけど、最初から最後までラップだけの曲を歌う経験がほとんどなかったので、今回は昴くんに先生になってもらいました。

息継ぎをどこでしたらいいのかわからなくて（笑）。

白井：ああ〜確かに！

速水：わからないよね。

浅沼：本当に未知の領域でしたね。ラップを聴くのと実際にするのとでは全く違うんだ、と実感しました。

仮歌をそのままなぞることもある程度ならできますけど、僕ら声優がラップをする意味っていうのもどこかに入れられたらいいなと思って歌いました。

例えば、全員で歌う「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」では笑いながら歌ったり、そういう“声優としての自分ならではのあがき”を入れてみたんです。果たして、みなさんにどう映っているんだろうってのは不安ですけど（笑）。

悔しいですけど、まだまだ自分のものにできていないな、という印象ですね。やっぱり先輩の存在が大事…（木村さんの肩を叩きながら）……なんかピシャピシャ音がする（笑）。

木村：ライブ後で、汗でビショビショなんで気をつけてください。

一同：（笑）。

──木村さんは小学生のころからラップに親しんできたようですからね。浅沼さんのほかにもみなさんからアドバイスを求められたりしましたか？

木村：ありました。ただ、僕自身がラッパーではないので、自分の知識を活かして、少しでもみなさんの力になれたらいいな、と。

声優になってからも、声優個人としてラップができるチャンスがあったらすごく楽しいんだろうなと思っていたんです。

アニメや声優が好きな方にも「ヒップホップいいじゃん！」と思ってもらったらいいなという想いがずっとありました。

『フリースタイルダンジョン』（※１）の影響もあり、良い時代が来たなと今、実感しています。この良いタイミングで、声優としてみなさんにヒップホップを伝える先陣を切れたこと、その一員になれたことが本当に光栄です。

今後、ヒップホップ×声優というコンテンツが増えたときに、最初の1枚目が『ヒプノシスマイク』になってほしい気持ちがあります。

僕らも、声優がラップをするという文化の最初の一滴、マスターピースになれたらいいなという想いを抱いているので。

少し壮大な話になりましたけど、そのくらいラップが好きなんです。みなさんにとって、『ヒプノシスマイク』が大きな存在になれたら光栄です。

※１：フリースタイルダンジョン
テレビ朝日にて放送中のバラエティ番組。曲に乗せて即興でラップをする「フリースタイル」でバトルするラッパーたちの姿が若年層に人気になっている。近年のヒップホップの盛り上がりを象徴する番組のひとつでもある。

白井：今まで、声優がラップを本格的に歌うというものがなかったですしね。

浅沼：たぶん、今まではアニメーションとラップの親和性がそこまで高くなかったんだと思います。どちらかというと、ビジュアル系のバンドサウンドの方がアニメとの親和性がありましたし。やっぱりヒップホップって……。

（浅沼さんが話している最中に、木村さんがヨコハマ・ディビジョンのCDに誤ってお茶をこぼしてしまう）

浅沼：あれ？　いま喧嘩売った？

一同：（笑）。

木村：違います！　違います！（笑）

浅沼：そういうことだよね？　ヨコハマのCDにお茶をこぼすということは、そういう風に捉えていいーのかなっ？

木村：あはははは（爆笑）。

白井：まぁ、イケブクロとヨコハマは敵対していますから（笑）。

浅沼：ここ、絶対に（記事に）書いておいてください！

速水：子供か（笑）。

浅沼：（笑）。まぁ、さっきも言ったように、『フリースタイルダンジョン』とか『HiGH&LOW』とか、女の子にヒップホップの文化がこれまで以上にヒットしたこのタイミングにぶつけられたというのが、この作品の強みなんだと思います。

お客さんもラップを楽しんでほしい──世界が広がる『ヒプノシスマイク』！
──速水さんのラップもやばかったですね。

速水：いえいえ。以前、木村くん、浅沼くんとボカロの曲（※２）を歌うことになったときは、「どういう風に歌おうか？」と相談してたんだよね。ボカロの曲なんて歌ったことなかったから。

そのときもビックリしたんだけど、ここで、まさかラップがやってくるなんて……。

※２：ボカロの曲
人気ボーカロイド曲を男性声優が歌うCDシリーズ「アクターズ」。ファンに人気の楽曲のカバー、約30名もの男性声優が出演したことでも話題に。

浅沼：ボカロが1番難しいと思っていたのに、さらに難しいものがきちゃいましたよね。

木村：これ以上になると、“能”の世界になりそうです。

速水：能はいける！

一同：（笑）。

木村：本当ですか!?　では、今度は速水さんが先生になっていただいて……（笑）。

白井：スピンオフがあるかもしれないですね！（笑）

──どんどん世界が広がりますね！

速水：（笑）。でも実は、日本語で韻を踏むことが、最初はダサいのかなと思っていたんです。

実際に経験してみると、ビートの上で日本語で韻を踏むのはかっこいい。

白井：確かに、かっこいいです。

速水：普段は日本語のアクセントを気にしているけど、それとはまた違うイントネーションがかっこいいよね。

浅沼：みんな、それぞれ違うから面白いですよね。白井くんのなんて……。

白井：何ですか？（笑）

浅沼：今日のステージの朗読劇のときに、舌が取れちゃうような高速ラップを披露してて。本当に舌取れちゃうよ？

白井：もう何回か取れてます。

一同：（笑）。

白井：なんなら生え変わっています（笑）。

速水：すごいな（笑）。

浅沼：次の仕事に影響しなきゃいいけどね（笑）。

速水：そういえば、朗読劇のラップの中で、ちゃんと言えていない言葉あったよね？

白井：なんですってー！（笑）

木村：本当ですか!?（笑）

速水：どうだったかな（笑）。

白井：バレていないから大丈夫です！（笑）　CDではちゃんとバッチリなので！

──（笑）。まだまだ聞きたいことは山積みですが、最後に『ヒプノシスマイク』を楽しみにしている方へメッセージをお願いします！

木村：はい。新しい時代の幕開けということで、その瞬間をみなさんと一緒に迎えられることが非常に嬉しく思います……なんか壮大だな（笑）。

一同：（笑）。

浅沼：きっと入りを間違えちゃったんだよ。ギアを変えてもう1度！

木村：えっと、宇宙戦争の中で……。

浅沼・速水・白井：なんだ、なんだ、なんだ!?

白井：SF？　これSFだったのかな？（笑）

浅沼：どの引き出し開けちゃったの？（笑）

速水：違う引き出しだね（笑）。

木村：違うとこ開けちゃってすみません（笑）。

──気を取り直して、メッセージをお願いします（笑）。

木村：ヒップホップが日本に伝わって40年弱。ついに、声優がラップをする時代がやってきました！

今度は、お客さんもラップをする時代になったらいいなと思っているので、みなさんも家で『ヒプノシスマイク』のCDを聴いていただきたいです。

（お母さんの真似をしながら）「あんた！　もうラップよしなさい！」と言われるぐらいに歌っていただいて……あれ、何の話してるんだっけ（笑）。

一同：（笑）。

白井：新時代の話をしていますね（笑）。

木村：そうでした！　新時代の到来ということで、みなさんもラップ好きになってくれたら嬉しいです！　ラップ好きの木村昴からでした！

浅沼：おお。いい締め方！

木村：ありがとうございます！

浅沼：いまの声優って、ロックも演歌も、テクノもソウルも、懐メロやボカロのカバーまで、もっと多くのジャンルを歌ってリリースしている唯一の職業なんじゃないかと思うんです。

そう考えると、ラップを歌うのも当然というか、必然だったのかなと思います。

白井：なるほど！

木村：超いいコメントですね。ちょっと僕が言ったことにしてもらっていいですか……？

白井：いやいやいや（笑）。

浅沼：2,000円で。

白井：安っ！

一同：（笑）。

浅沼：僕らも必死にしがみついて、いろいろな人にご教授いただきながら作り上げました。

もしかしたら、甘やかされているだけなのかもしれないですけど、本職のヒップホッパー達が驚いてくださったり、お客さん達が僕らの歌に合わせてバウンスをしてくださっている光景を見られたのが本当に嬉しかったです。

この後、ヨコハマ・シンジュク・シブヤとCDのリリースが続いていきますので、すべてのディビジョンを好きになってください！　よろしくお願いします！

白井：僕も好きなアーティストさんのラップやヒップホップを聴いたり、カラオケで歌ったりしていました。

今こうして、お仕事として人前でラップを歌う日がやってくるなんて思ってもいなかったです。

ただ、今回のAGFステージに立たせていただいて、歌ったときの快感をものすごく感じました。

木村・浅沼・速水：うんうん。

白井：今まで、歌ったり踊ったりしたことはありましたけど、それとは違う味わったことのない新しい快感でしたね。

速水：（吐息混じりで）かいっかんっ！

一同：（笑）。

白井：ぜひ、みなさんともその快感を共有していけるように頑張りたいです。

全体の楽曲ではリレーをつないでいくような流れで歌えたので、ヨコハマ、シンジュク、シブヤとこれからリリースされるCDもそれに続いていけたらいいなと思っています。

その1つのピースに僕自身もなれるよう楽しんでいきますので、みなさんもぜひラップを楽しんでください！

速水：僕の事務所が新宿区にあるので、まさにシンジュク・ディビジョンだなと思いながらステージに上がりました（笑）。

木村・浅沼・白井：おお！

速水：やっぱり、ラップがやってきたのは偶然ではなく必然なんですよ。

浅沼：あれ？（笑）

白井：なんか聞いたことがある（笑）。

木村：（笑）。

速水：（ラップ風に）“偶然”ではなく“必然”だから、“漠然”とではなく“敢然”と立ち向かっていこうと思うんです！

一同：おお〜！（拍手）

速水：どうですか、これで。

木村：最高です！　僕が言ったことにしてもらっていいですか？

一同：（笑）


──（笑）。ありがとうございました！

[インタビュー/石橋悠　文/福室美綺]

CDシリーズ商品情報
●第1弾CD
イケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!」
タイトル：「Buster Bros!!! Generation」




【アニメイトオンライン】【キャラクターソング】ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- イケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!! Generation」/Buster Bros!!!
アーティスト：イケブクロ・ディビジョン　Buster Bros!!!　山田 一郎（CV.木村 昴）・山田 二郎（CV.石谷 春貴）・山田 三郎（CV.天﨑 滉平）
発売日：10.25 ON SALE
定価：1,852円＋税
品番：KICM-3331
収録内容：
M1. 俺が一郎 / 山田一郎（CV.木村 昴）
　　 作詞：好良瓶太郎　作曲・編曲：月蝕會議
M2. センセンフコク / 山田 二郎（CV.石谷 春貴）
　　 作詞・作曲・編曲：月蝕會議
M3. New star / 山田 三郎（CV.天﨑 滉平）
　　 作詞・作曲・編曲：三浦康嗣（Sampling：「G線上のアリア」作曲：Johann Sebastian Bach）
M4. イケブクロ・ディビジョン Buster Bross!!! Drama Track①
M5. イケブクロ・ディビジョン Buster Bross!!! Drama Track②
M6. 俺が一郎（off vocal ver.）
M7. センセンフコク（off vocal ver.）
M8. New star（off vocal ver.）
封入特典：：Buster Bros!!!ロゴステッカー

●第2弾CD
ヨコハマ・ディビジョン「MAD TRIGGER CREW」
タイトル：「BAYSIDE M.T.C」




【アニメイトオンライン】【キャラクターソング】ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- ヨコハマ・ディビジョン「BAYSIDE M.T.C」/Mad Trigger Crew
アーティスト：ヨコハマ・ディビジョンMAD TRIGGER CREW
碧棺 左馬刻【ヨミ：アオヒツギ サマトキ】(CV.浅沼 晋太郎)
毒島 メイソン 理鶯【ヨミ：ブスジマ メイソン リオウ】(CV.神尾 晋一郎)
入間 銃兎【ヨミ：イルマ ジュウト】(CV.駒田 航)
CD 11.15 ON SALE
定価：1,852円＋税
品番：KICM-3332

収録内容：
M1. G anthem of Y-CITY／碧棺 左馬刻（CV.浅沼晋太郎）
　作詞：サイプレス上野　作曲・編曲：ALI-KICK
M2. ベイサイド・スモーキングブルース／入間銃兎（CV.駒田航）
　作詞：KURO　作曲：CHIVA、KURO　編曲：CHIVA from BUZZER BEATS for D.O.C
M3. What’s My Name?／毒島メイソン理鶯（CV.神尾晋一郎）
　作詞：UZI　作曲・編曲：ALI-KICK
M4.ヨコハマ・ディビジョン MAD TRIGGER CREW Drama Track①
M5.ヨコハマ・ディビジョン MAD TRIGGER CREW Drama Track②
M6. G anthem of Y-CITY（off vocal ver.）
M7. ベイサイド・スモーキングブルース（off vocal ver.）
M8. What’s My Name? （off vocal ver.）

封入特典：MAD TRIGGER CREWロゴステッカー

●第3弾CD
シンジュク・ディビジョン「麻天狼」

【アニメイトオンライン】【キャラクターソング】ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- シンジュク・ディビジョン「タイトル未定」/麻天狼(マテンロウ)
神宮寺 寂雷【ヨミ：ジングウジジャクライ】(CV：速水 奨)
伊奘冉 一二三【ヨミ：イザナミ ヒフミ】(CV：木島 隆一)
観音坂 独歩【ヨミ：カンノンザカ ドッポ】(CV：伊東 健人)
CD　12.6 ON SALE
定価：1,852円＋税
品番：KICM-3333
収録内容：3 RAP SONG TRACK＆2 DRAMA TRACK＆3 OFF VOCAL TRACK
封入特典：麻天狼ロゴステッカー

●第4弾CD
シブヤ・ディビジョン「Fling Posse」

【アニメイトオンライン】【キャラクターソング】ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- シブヤ・ディビジョン「タイトル未定」/Fling Posse
飴村 乱数【ヨミ：アメムラ ラムダ】(CV：白井 悠介)
夢野 幻太郎【ヨミ：ユメノ ゲンタロウ】(CV：斉藤 壮馬)
有栖川 帝統【ヨミ：アリスガワ ダイス】(CV：野津山 幸宏)
CD　12.27 ON SALE
定価：1,852円＋税
品番：KICM-3334
収録内容：3 RAP SONG TRACK＆2 DRAMA TRACK＆3 OFF VOCAL TRACK
封入特典：Fling Posseロゴステッカー


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