この記事をかいた人
- 胃の上心臓
- 拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ロボットアニメ作品やTYPE-MOONの作品を主に追いかけている。
『艦隊これくしょん -艦これ-』のしずまよしのり氏がキャラクター原案を担当し、『きんいろモザイク』や『結城友奈は勇者である』のStudio五組がアニメーション制作を手掛けるTVアニメ『刀使ノ巫女』が、2018年1月5日(金)のTOKYO MXを皮切りに放送開始となります。それに先駆けて2017年12月24日(日)クリスマスイブの夜に、角川シネマ新宿にて第1話の先行上映会が開催されました。
イベントには衛藤可奈美役の本渡楓さんと十条姫和役の大西沙織さん、そして『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』の助監督などで知られる柿本広大監督が登壇。作品のみどころについてのトークがあったほか、本渡さんと大西さんによるゲームコーナーが行われました。本稿ではこの模様をレポートします。
本渡楓さん&大西沙織さん、キャラクターとお揃いの制服姿で登場!
監督もこの姿のおふたりを見るのは初めてだったそうで、驚きつつも可愛いと感想を述べていました。すると、大西さんから「どっちが好きなんですか?」と問われることに。ちょっと困った様子ながら「僕は(大西さんの演じている)姫和ちゃんが好きなんですよ」と答えると、この質問した大西さんは大喜び!! また、ふたりの衣装がちょうどクリスマスカラーになっていることに触れられると、会場から笑いが漏れていました。
この後すぐ第1話の上映に移るということでひとことずつ見どころを聞いていくと、監督が「可愛い女の子たちの衣装と、バトルにはこだわって作っている」。大西さんが「怒涛のとんでもない展開」。本渡さんが「コミカライズやアプリゲームを知っている人なら気づく女の子がいる」とコメントし、いよいよ上映へ!
第1話「切っ先の向く先」では、冒頭からド派手なバトルシーンが展開します。“刀”や“巫女”といったワードから全体的に“和”な印象を受けますが、刀使の女の子たちと“荒魂”との戦闘では、空輸されてきたメカを装着して戦う描写がありました。
また個性的な女の子たちが多数登場するのは言わずもがな、彼女たちがそれぞれ収めている流派が設定されており、バトルスタイルが異なっている点も見逃せません。どうやらバトルシーンは、剣術について細かく調べながら制作をしているようです。
本渡さんと可奈美は似ている!?
上映が終わると、会場から大きな拍手が聞こえてきました。3人が再びステージに登壇したところで、柿本監督に制作の経緯を伺っていくことに。
本作はオリジナル作品ですが、2013年頃からプロデューサーさんたちが企画を動かしており、キャラクター原案のしずまよしのり氏やシリーズ構成・脚本の髙橋龍也氏の間でアイディアが次々と出ていたそう。そこに柿本監督が参加したのは2015年の冬だったとのこと。
登場人物を紹介していくことになると、可奈美から順番に説明していきました。本渡さんによると、可奈美はちゃんと自分の考えを持っているカッコいいキャラクターなのだとか。“剣術バカ”とも評していて、相手の流派や戦い方を分析して自分の戦法を決めたりするところがあるとも。
大西さんからは「可奈美と本渡さんが似ている」という話が出てきました。一緒にアフレコをしていると“演技バカ”だと思うことがあるそうで、本渡さんは常に新しいことを追及していて、気になることがあるとすぐに質問してきてくれるのだとか。
姫和については1話だけでは背景がわかりづらいキャラクター。大西さんは「反抗期の人」と語っていましたが、彼女の目的についてはここから明らかになることが多いので今後のエピソードに注目を。
また大西さん曰く自分とはギャップのあるキャラクターなのだそうで、本渡さんや柿本監督からも「似ていない」とコメントされていました。これには会場も大爆笑で、そのままの流れでふたりが演じるキャラクター以外の面々を紹介していくことに。
柳瀬舞衣(CV:和氣あず未さん)は可奈美の友人で、お姉ちゃん感のあるキャラクター。第1話のアバンで戦っていた糸見沙耶香(CV:木野日菜さん)は天才肌なのだそうで、中学1年生で可奈美たちより一年後輩ながら前線に出ているそうです。
益子薫(CV:松田利冴さん)と古波蔵エレン(CV:鈴木絵理さん)のコンビについては、薫がめんどくさがりでエレンが日本人とアメリカ人のハーフなのだとか。最強の刀使・折神紫(CV:瀬戸麻沙美さん)とその親衛隊の面々は、第1話ラストで流れたオープニング映像で戦う場面があり、可奈美たちとは敵対することになる……かも!?
ネタバレありで第1話のお気に入りシーンを語っていく一幕では、次々と見どころが明らかになっていきます。本渡さんが上げた第1話冒頭のメカ装備については、監督曰く装着してから10分しか持たないそうで、空輸して現場で装着しないともたないものなのだとか。
この第1話冒頭は柿本監督によるとこだわって制作しているそう。ここだけでなくバトルシーンにはこだわりがあるそうで、構えや太刀筋など試合のシーンは調べながら描いているとのこと。また、流派からキャラクターを作っていったところもあるそうで、「この流派を学んだキャラクターはどういう考え方を持つのだろうか」と言うことも含めて考えているそうです。
オリジナル作品だけあって設定も豊富にある本作。特に重要なのが、キャラクターたちがオーラのような光を纏う“写シ”という状態。監督によるとこれは別世界の自分と入れ替わる身代わり能力なのだそうで、真剣で切られても無傷でいられるのはこのため。
すると大西さんがこの別世界の自分に入れ替わるところに目を付け、特典映像か何かでこの別の世界の自分のほうを描いて欲しいと発言。確かに唐突に呼び出されて切り付けられた別世界の自分はたまったものではありません。
柿本監督はこれを受けてシリーズ構成の高橋さんと相談をするそうで、もしかしたらそういったシナリオが今後どこかで見られるかも!?
今後のイベントの司会はなんと天津向さん! 本渡さんの心境や如何に
アニメ本編に関するトークが終わったところで、ここからは本編の御前試合を模して本渡さんと大西さんが叩いて被ってジャンケンポンにチャレンジ! 監督が審判役を務め音頭を取ると、早速試合開始となりました。ピコピコハンマーに手が届かなかったり、お互いに防御用の鍋のふたに手を伸ばしてしまったりと白熱した試合は、大西さんの勝利という結果に。
一通り盛り上がったところで告知コーナーへと移りました。オープニング&エンディングテーマについては既に完成している様子。加えてキャラクターソングの三か月連続リリースも決定しており、なんとこちらのジャケットはしずま氏描き下ろしイラストとなっています。
またイベント情報の告知にて、今後のイベントで司会を務めるのがお笑い芸人の天津向さんだということがわかると、会場は一気に爆笑の渦に! 「本渡楓・天津向の本渡上陸作戦」で一緒にお仕事をしている本渡さんによると、天津さんは本渡さんのことを非常に熱心に追いかけているようで……!?
イベント終了時の挨拶では、大西さんからほかの声優陣の制服姿も今後のイベントで見られるかも、という気になる発言がありました。そして、本渡さんと第1話で本作の視聴を切らないことを約束したところで幕を閉じました。
放送の近づくTVアニメ『刀使ノ巫女』。“刀”“制服”“バトル”“美少女”など、これらの要素に惹かれるものを感じる方は、ぜひともチェックを!!
[取材・文/胃の上心臓]
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。
作品情報
<イントロダクション>
古来、人の世を脅かしてきた異形の存在・荒魂を御刀によって祓う神薙ぎの巫女。制服に帯刀が主な出で立ちの彼女たちは、刀使(とじ)と呼ばれる。正式には警察組織に属する特別祭祀機動隊。御刀の所持を公認された超法規的な国家公務員で ありながら、そのほとんどは全国に五ヶ所存在する中高一貫の訓練学校に通う女子生徒たちである。
ごく普通の学園生活をおくる彼女たちだが、ひとたび職務となれば、御刀を手にし、 様々な超常の力を発揮して人々を守って戦う。この春。全国五校から選りすぐりの刀使たちが集い、各々の技を競う恒例の大会が催されようとしていた。大会に向け、多くの刀使たちが修練に励む中、ひときわ強い思いを秘め、ひとり技を磨く少女がいた。彼女が構えた御刀の切っ先が向くその先は――。
<スタッフ>
監督:柿本広大
シリーズ構成:髙橋龍也
キャラクター原案:しずまよしのり
キャラクターデザイン:八尋裕子
プロップデザイン:鈴木典孝
総作画監督:八尋裕子/大田謙治
アクション作画監督:神谷智大
美術監督:佐藤 勝(石垣プロダクション)
美術設定:緒川マミオ
色彩設計:田中美穂
CGディレクター:荻田 直樹(グラフィニカ)
3DCG:グラフィニカ
撮影監督:関谷能弘
編集:三嶋章紀
音楽:橋本由香利
音響監督:飯田里樹
プロデュース:ジェンコ
アニメーション制作:Studio五組
<キャスト>
衛藤可奈美:本渡楓
十条姫和:大西沙織
柳瀬舞衣:和氣あず未
糸見沙耶香:木野日菜
益子薫:松田利冴
古波蔵エレン:鈴木絵理
折神紫:瀬戸麻沙美
獅童真希:内山夕実
此花寿々花:M・A・O
皐月夜見:渕上舞
燕結芽:水瀬いのり