「お互いの“スキガスギル”ところを語る」『Wake Up, Girls!』9thシングル『スキノスキル』発売記念!永野愛理さん×奥野香耶さん対談
「なんだか恥ずかしいね。でも、すごく嬉しい!!!」
2018年2月28日に発売された声優ユニット『Wake Up, Girls!』(以下、WUG)の9thシングル『スキノスキル』。同曲は2018年1月から放送中のTVアニメ『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』のタイアップ曲であり、彼女たちにとって3度目のタイアップ曲となっている。
『WUG』としては初の試みとなるケルト音楽を取り入れたメロディが印象的な『スキノスキル』。そのメインを担当しているのが、同アニメにも出演中の永野愛理さんと奥野香耶さんだ。今回、アニメイトタイムズでは新曲についてのインタビューを行うと同時に、タイトルにちなんだ以下の質問をしてみた。
「永野愛理さんと奥野香耶さん。それぞれの“スキガスギル”ところを教えてください」と。
日常生活の中で、「相手のここがスキ」という話をすることはそう多くない。恥ずかしさを隠せない2人から飛び出したのは、双方への確かな尊敬だった。
出会った当初はなかなか仲良くなれなかった2人。それが今では「メンバーで1番話す仲」になったと語る秘密に迫る。
スキノスキルのスキナトコロ
――今回、新曲『スキノスキル』のインタビューを永野さんと奥野さんで担当されるということで、少し驚きました。イベントに永野さんと奥野さんでご出演ということはありますが、楽曲の取材でお二人だけがご登場ってあまり多くないですよね?
永野愛理さん(以下、永野):確かにはじめてですね。普段は7人や3人が多かったので新鮮です。
――お二人でのご出演と言えば、デビュー当初にニコ生で配信された『劇場版「Wake Up, Girls!」劇場同時上映&舞台挨拶』が初とお聞きしました。
奥野香耶さん(以下、奥野):すごく懐かしいです。デビュー当初だったので制服を着てたなぁ。
永野:生放送中にスタッフさんが当時のガラケーを出していただいて。ワンセグでみんなと一緒に作品を見たんです。「すごい!名前出てる!」ってはしゃいだじゃったり。あれからもう丸4年が経ちました。時間が経つのは早いですね(しみじみ)。
――なるほど。今回、アニメイトタイムズでは折角の対談ということで、『スキノスキル』のタイトルにちなんで、お二人それぞれのスキなところや『WUG』、ご出演されている『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』の“スキガスギル”ところを聞いていきたいなと思っています。
永野:わー!少し恥ずかしいですね(笑)。
奥野:ねー(笑)。
――よろしくお願いします(笑)。では『スキノスキル』の話からお伺いしたいと思います。今回、更に新しい『WUG』の一面が出た印象を受けました。まずは、お二人がはじめて楽曲を聴いた時の感想をお聞かせ下さい。
奥野:『スキノスキル』をはじめて聴いた瞬間に、異世界作品のエンディングテーマにこんなにピッタリな曲を生み出せるんだ!って思いました。そんな素敵な楽曲を歌えることが嬉しかったです。確か、先に今回の衣装の絵を見てたんだよね?
永野:そうそう。
奥野:衣装もすごく可愛くて。どんな曲になるんだろう?って楽しみにしていたんです。今回はケルト系の音楽になるんだよ?って聞いてたんですけど、ケルト音楽についてはあんまり知らなくて(笑)。実際、曲を聞いてみると民族感のある音がたくさん散りばめられている本当に可愛い曲で。はじめて聴いた瞬間からスキになりました。
永野:いつも『Wake Up, Girls!』の曲ってはじめて聴いた時から「ビビっと」来るんです。「また最高の曲がきた!」っていうのが、いつも行われる私の中の感動なんですけど(笑)。
ただ、今回の『スキノスキル』は少し違っていました。次第に引き込まれていって、気付いたら楽曲の世界にいたというか。聴いていて自分が曲の世界観に引き込まれていく感じがしました。曲の中では、聴いたこともないような楽器もたくさん使われているんです。改めて音楽の奥深さや幅広さに触れることができた気がします。
――今回はお二人がメインということで、これまでの『WUG』の楽曲とは歌い方や歌声の雰囲気も少し違う印象を受けました。レコーディングでのエピソードを教えてください。
永野:私はいつもと大きく変わったというわけではないんですけど、「優しさを全面に出してほしい」ということと、「雰囲気に合わせて、可愛い感じの歌い方にして欲しい」というディレクションを受けました。
でも、「可愛くしなくちゃ!」という以上に、曲の雰囲気に素直に乗ることで生まれた歌い方になった気がします。
レコーディング自体も(歌の)入りの部分などは苦労したのですが、すんなりいった印象があります。これは、『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』で私が演じているミーアの気持ちや作品に出ている女の子たちの気持ちを意識したことが大きかったですね。
奥野:私はレコーディングの時に「奥野さんの中にある優しさを全て歌声に込めてください」と言われました。
愛理と一緒で私も「優しさを込めよう、込めよう!」って思うよりも、タマ(奥野さんが『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』でCVを担当)の気持ちになって歌おうと思ったんです。タマが主人公のサトゥー(CV:堀江瞬さん)のことを想う気持ちを歌声に乗せられたらいいなって。歌詞にも「きみのためになりたいんだ」、「近づけない でもそばに」とっていうフレーズがあったので、私自身もすごく共感できました。
でも、サトゥーってロリコンじゃないから、タマたちがあんなに可愛いのに女の子としてあんまり見てくれないんです(笑)。それでもタマたちはご主人様としてサトゥーのことが大好きで。一定の距離からその先には行けないんだけど、見守っていたいし、守られてるばっかりじゃイヤだし。そんなタマの気持ちを意識したらすごくしっくりきました。歌声に私とタマの優しさが乗せられたんじゃないかなと思います。
――これまでの『WUG』の楽曲で奥野さんは低いというか下げた声で歌っている印象があります。自身が演じるタマとシンクロした気持ちを込めたことで、新境地を開拓したのですね。実際に完成した『スキノスキル』を聴いてみていかがでしたか?
奥野:今回は全体的にみんなも地の声とファルセットを使い分けているんです。そういう曲も今まであんまりなかったので声の切り替わりも楽しんでほしいです。
――ありがとうございます。では、お二人が『スキノスキル』のスキなところを教えてください。
永野:スキなところ……。たくさんあるので迷いますね(笑)。香耶からはじまって、私が次に歌う出だしのAメロが印象深いです。2人がソロを歌った後に、声が重なって「踊ろう さぁ 踊ろう 右へ輪舞(ロンド)」のフレーズにつながるパートです。
これまでの『WUG』の楽曲では香耶と一緒に歌うことはあんまりなかったんです。ただ、はじめて2人の声が重なった音を聴いた時はびっくりしました。耳がとても心地よくて、安心する気持ちになれるというか。
『WUG』の曲なのでいつもと同じ7人で歌っているんですけど、また新しいハーモニーが生まれたなって。まだまだ出せる音ってたくさんあるんだなぁと。ワグナーさんにとっても新しい発見があると思います。
奥野:2つあります。まずは、愛理が歌っている落ちサビの「一緒にいたい 癒していたい チカラになりたい」のフレーズです。ここが1番好きなの!
永野:嬉しい♪
奥野:次に、歌のラストにある「スキノスキル スキガスギル スキニサセル スキガサセル」のパートです。ここ全部音が違うんですよ。半音違ったりとか絶妙な音の動かし方をすることで、すごくオシャレな雰囲気になっています。ここもすごくスキなのでたくさん練習しました(笑)。
そうだ!歌詞にも注目して欲しいです。「スキガスギル」や「スキガサセル」などの言葉のボキャブラリーが私の中になかったので(笑)。覚えて皆さんにも歌ってほしいですね。
永野:語呂が良すぎて何度も言いたくなっちゃうよね(笑)。
――曲も歌詞も注目の一曲ということですね。では、MVについても聞かせてください。先行配信でMVを見たのですが、とても可愛い雰囲気に仕上がっていました。撮影中で印象に残っているエピソードはありますか?
永野:撮影当日はすごく天気がよかったんです!7人のダンスカットシーンは、目が開けられないくらい眩しかったなぁ(笑)。光が当たるってすごくいいことなのですが、流石に眩しすぎる!ってくらい。でも、(MVの)仕上がりを見たら全員ちゃんと目が開いていてよかったです。
この天気があったからこそ、冒頭の香耶が歩いているシーンが最高に可愛くなったんじゃないかな?
奥野:うふふ(照)。
永野:あのシーンすごくスキなんですよ。香耶が持ってる儚さを持った可愛さの中に快晴の光がすごくマッチしていて。香耶にしか出せない雰囲気になったと思うんです。なんとも言えないアンバランス感!大スキです!!
――確かにあの冒頭のシーンはとても印象的でしたね。奥野さんのソロカットで長尺のMVは初でしたよね?
奥野:そうですね。ここは、野菜を入れたカゴを持ってご主人様と遭遇した時のエピソードになっています。とても長めに尺をとっていただいてビックリしました。
――表情が素の奥野さんらしいというか。笑顔がとても印象的でした。
永野:ですよね!! すごく可愛いんです!!
奥野: (照)。これまでのMVって私がアニメ『WUG』で演じている菊間夏夜を意識して、ちょっと大人っぽい表情が多めだったと思うんです。
でも、今回はもう「ご主人さまのために働きます♪」みたいな想いで臨みました。なので、いつもとは印象が違っているかもしれませんね。
――なるほど。そういった意識からあの笑顔は生まれていたんですね。永野さんが手紙を受け取っている回想シーンも長めの尺になっていましたね。
永野:ご主人様から手紙を預かって出しに行くというシーンですね。そこは、ご主人様が私に手紙を一枚渡し忘れていて、「もう一枚渡してもいい?」って言われて受け取ったところなんです。
――永野さんの表情からは、スキな人から手紙を受け取ったという印象がすごく伝わってきました。
永野:そうですね。7人みんなご主人様のことが大好きなので。表情からも伝わっていたら嬉しいです。
――ありがとうございます。他にも撮影裏話などがあれば教えてください。
奥野:クッキーやマカロンをみんなでつまむお茶会のシーンがあったんですけど、よっぴー(青山吉能さん)が「クッキーが美味しい!」ってたくさん食べてました(笑)。
1人ひとりがご主人様を思い浮かべているシーンの撮影の裏側で、よっぴーが「すごく美味しい!すごく美味しい!」ってすごく食べてて(笑)。つられてみんなも食べちゃって。
永野:「こんなに食べて大丈夫かな!?」とかね。あったねー(笑)。
今では1番の理解者になった
――『スキノスキル』についてのお話をありがとうございます。それでは、冒頭でお伝えしたお二人それぞれがスキなところをお聞きしたいと思います。では、まず永野さん。奥野さんの魅力、スキなところはどんなところでしょうか?
奥野:恥ずかしい……(照)。
永野:ね(笑)? そうですね。香耶のスキなところはたくさんあります。香耶って長く付き合えば付き合うほど、良さがどんどん出てくるタイプなんです。一見すごく静かなタイプに見えますよね?
でも、心の中にはすごく自分を持っていて。私は『WUG』の7人の中で一番自分を持っているのが香耶だなって思っています。とても芯が強い。自分が決めたことを守り抜くし、貫く。だからこそ、『WUG』の中でいざって時に頼りになるカードになっていると思います。
――なるほど。
永野:香耶ってすごく面白んですよ。面白いことを言うというよりも、香耶という人間の中に面白さが詰まっているというか。ワグナーの皆さんはご存知だと思うですけど、香耶は“壁がスキ”なんですね?
奥野: (笑)。
永野:言葉だけ聞くと「壁がスキって何だ!?」って思いますよね(笑)。でも、そんな少し変わっているところすら味になって、奥野香耶という唯一無二の存在になっている気がします。
ユニットの『WUG』についてもすごい熱量を持って考えていたり。ちゃんと話すとすごく色々な意見が出てくるんです。知れば知るほど魅力が出てくる。私はそんな香耶のことが大スキですね。
奥野:恥ずかしい(照)。でも、すごく嬉しい!
永野:私も恥ずかしいよ(照)。
――知れば知るほど奥野さんのことをスキになっていく。深みのある人間性ということですね。永野さんは奥野さんと特に思い出に残っているエピソードはありますか?
永野:これは色々なところでお話しているのですが、最初は本当に「香耶と私は合わないかも」って思っていたんです。当時は話すことも多くなくて。私と香耶は同じ(出身が東北組で一緒に移動することが多かったんですけど、なかなか濃い話をしていなかったんです。
距離が近づいたキッカケは、『WUG』の結成後はじめての合宿が終わった帰りの移動中でした。合宿が終わった帰りにすごく疲れていて、お互い1番寝たい時間にたくさんおしゃべりしちゃって。本当に些細なことから会話ははじまったんですけどね。「合宿大変だったね」とか「これからちゃんとやっていけるかな」みたいな。
でも、そこからすごく盛り上がったんです。新幹線が仙台に着くまでの一時間半くらいずっと喋りっぱなし。そこではじめて香耶の魅力を知ったというか。それからは香耶ともっともっと話したいって思うようになりました。
――人間関係って案外、第一印象があまり良くない人の方が仲良くなって続くケースありますよね。
永野:そうですね。私はそれがすごく多かった気がします。実は今、『WUG』の中で1番喋るのは香耶な気がしてるんです。本当に香耶のことが大スキです。
奥野:うふふ(照)。
――永野さんのスキを聞いてみて、奥野さんはいかがですか?
奥野:すごく褒めてもらっちゃった(照)。じゃあ、私も愛理についてお話します。愛理が『WUG』の中で1番話すのが私って言ってくれましたよね?私もその時から同じ気持ちになりました。新幹線の中でちゃんと喋って以降、7人の中で一緒に居て1番安心できるメンバーが愛理になったんです。
永野: (照)。
奥野:愛理は何においてもすごく一生懸命。誰よりもと言っていいくらい1番ファンの方のことを想っているメンバーなんです。これは本当に(多くの方に)知って欲しい!
永野:いやいや(照)。
奥野:ライブのセトリや構成も2017年はまゆしぃ(吉岡茉祐さん)と愛理が中心になって考えてくれたんです。そこでも自分から率先して、より『WUG』らしいものを作りたいって思いが込められていたりして。ライブに来ると愛理の『WUG』に対する想いの強さが伝わってくると思います。
他にも愛理はプロデューサー的な能力もすごくて。自己プロデュースがすごく上手だなって思っています。ソロイベで歌っている曲もそうなんですけど。こうしたらもっと素敵なものが生まれるということを常に考えて“生きている”んだろうなって。
永野:人生を褒められちゃった(照)。
奥野:尊敬できるし、話してても楽しい。言葉のチョイスもひな壇の1番前に座っている芸人さんみたいだし(笑)。
永野:立ち上がっちゃう感じね(笑)。
奥野:私にはそうところはないので養っていきたいんですけど。愛理と話していると、一つひとつの言葉が面白いし。ずっと一緒にいたいなって。そう思える人ですね。
永野:嬉しい……。
――もう愛の告白ですね。
永野:なんか泣きそうになっちゃいますね(笑)。めっちゃ恥ずかしいけど……すごく嬉しい。
――ちなみにプライベートでお二人で遊びに行ったりなどはありますか?
永野:お互い1人がスキなタイプなので(笑)。特に集まってというのはないですが、ご飯一緒に行ったりすることは多いですね。
奥野:『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』のアフレコ帰りにご飯食べて帰ったりとか。そんな感じかな?
永野:後は夜中電話したりとか(笑)?
奥野:うん。そうだね(笑)。
――永野さんは東北楽天ゴールデンイーグルスファン。奥野さんは阪神タイガースファンとお聞きしました。先日、EAGLES CAFEで行われた『永野愛理が楽天イーグルス愛を大声で必要以上に訴えるイベント』にもお二人でご出演されていましたが、野球の話をすることも多いんですか?
奥野:私と愛理はスキな時期が少しズレているんです。私は2010年台前半で止まっていて。
永野:あんまり野球で濃い話はそこまで多くないんですけど、『東北楽天ゴールデンイーグルスコラボナイター』のお仕事をさせていただくときなどには、選手の話題で盛り上がっていますね。「あの選手はどうなってるの?」とかね?
奥野:うん。色々愛理に聞いています(笑)。コラボナイターの時って『WUG』の7人が横一列に並んで座るんですけど、実は「絶対に愛理の隣に座るぞ!」っていつも狙ってるんです。
永野:うそ!嬉しい!
奥野:2016年は隣をゲットできました!でも、2017年はダメだったよね。
永野:一昨年は香耶が隣で、色々教えながら応援したよね。「この選手ってあの時の選手だよ」とか。
奥野:愛理と私は野球の応援の仕方というかノリ方も同じなんですよ。「ワー!」って盛り上がるよりも、じっくり座ってプレーを見るというか(笑)。
――玄人目線ですね(笑)。
永野:2人とも応援歌を歌って盛り上がるタイプではなく、「今のプレイはどうだったんだろう?」って。じっくり観察するのですごく楽しいんです(笑)。
――そこでも相性がバッチリですね。
奥野:夏のツアーの時期って甲子園のシーズンなんです。なので、空港で「試合はじまった!」って、2人でテレビの前に行ったりね。
永野:うん。「今のちょっとおかしくない!? セーフだよね?」とか。2人でどんどん前のめりになって観戦していますね。
奥野:みなみ(田中美海さん)は盛り上がりながら試合を楽しむタイプなので、隣で点が入ると「イエーイ!!」ってなってるんですけど。私たち2人は真顔で「今のは良かったね?うん。そうだね」みたいな(笑)。
『WUG』・ワグナーのスキなところ
――お二人の関係が分かるお話をありがとうございました(笑)。では、続いて声優ユニット『WUG』のスキなところもお聞きしたいと思います。
永野:デビューして5年目を迎えているんですが、なんだかもっと長く一緒にいるような感じがしています。人生の半分くらいを一緒に過ごしてきているような気持ちというか。いい意味で気を使わなくていい関係性なんです。なんだかんだで全員仲いいし。7人集まると盛り上がるし、真剣な話もするし。
7人で真剣な話をする時でも、自分は少し引いておこうという娘がいないんです。みんな一人ひとり『WUG』への想いがあって。その方向性が違うことはもちろんあります。熱意がそれぞれ違う方向に向いていたりとか。
当たり前ですけど、7人同じ方向で『WUG』をスキというわけでもないので。それぞれの意見があってぶつかることはあっても、『WUG』への想いはちゃんとみんなが持っている。そういう意味でいいユニットだなって思いますね。
また、メンバーが7人もいるのに誰一人キャラが被っていないですよね?
――確かにそうですね。
永野:人が増えると、個性が重なることもあると思うんですけど、『WUG』にはそれがないんです。知れば知るほど個性が際立ってくるというか。それが『WUG』のスキなところです。
奥野:それぞれ個性があっても、自分だけが目立とうとかそんな気持ちが私たちには全然ないんですよね。お互いがお互いを尊敬していて、高めあっているというか。良い関係性で活動できていると思います。
――ユニットとしての良好な関係と個性。これが『WUG』のスキなところということですね。では、『WUG』を応援してくださっている、ワグナーさんたちのスキなところはどんなところでしょう?
永野:私はワグナーさんって本当に優くて、いい方たちだなって思うんです。なんだろう。ワグナーさんたちってすごく安心するんですよね。日頃応援してくださっているので、お会いしたときて感謝の気持ちもあるんですけど、それ以上にお会いすると安心する気持ちが強いというか。
それって、私が「ワグナーさんたちがこうやったら喜んでくれるかな?」って意識しているからなのかもしれません。
ライブの構成を練ったりするときでも、やっぱりお見せするまでは不安なんです。でも、ワグナーさんたちの前に立った時にはちゃんと反応をいただけるので。
――ファンと会うことで永野さんの中に安心感が生まれると。
永野:そうですね。ワグナーさんからライブやイベントの感想など、本当にたくさんお手紙が届くんです。私は『WUG』と『ワグナーさん』で、それぞれの立ち位置はあると思うんですけど、一緒に頑張っている気がしています。
ワグナーさんたちから、たくさんの声をいただくことで私たちも「もっと頑張ろう!」って思いますし、『WUG』のパフォーマンスを見て、もっと応援しようって思っていただけたらいいなって。近いようで遠くて、遠いようで近い。この関係性がすごくスキですね。
奥野:ワグナーさんは一生懸命に応援して下さる姿がとても印象的で、すごく伝わってきます。お顔を見るだけで安心するし、頑張ろう!って思えるし。できるなら一人ひとりにありがとうのお手紙を贈りたいくらい。本当にありがたい存在だと思っています。
例えば、私の言った言葉でよく意味が分からない場合でも、一生懸命意味を汲み取ってくれたりしてくださるんです。お手紙でも「かやたんはあの時、こんなことを言ったけど、これはそういう意味が込められてるんだよね?」って書いてくださったり。本当に私たちのことを考えてくださって、理解しようと真剣に向き合ってくださる気持ちがすごく嬉しいです。
『デスマ』の推しキャラは?
――ありがとうございます。では、お二人がご出演されている『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』のスキなところもお聞きしたいと思います。
永野:『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』ってタイトルだけ見ると、サトゥーがいっぱい傷つきながら戦って戦って何かを目指していくのかな?って思いますよね。でも、実際はほんわかとしてて、バトルシーンもあるのですが、自分も異世界に憧れて行ってみたいな?思える世界観になっています。
可愛い女の子たちと一緒に旅をしていく物語。自分も一緒にその世界に転生したいって思えるのが“二次元が大好きな女”としては、憧れでありスキなところですね。
――ちなみに永野さんはどのキャラクターがスキですか?
永野:私、本当にミーアを演じていなくても推しキャラになっていたと思うんです。ツインテールの娘が大好きなので。これは私の人生で揺るがないところでもあります。
――なるほど。では、奥野さんはいかがでしょう?
奥野:普通に考えるとこんなに可愛い女の子に囲まれていたら、ハーレム!ってなるところなんですよね。先程も言いましたけど、サトゥーはロリコンじゃないから、冷静にみんなを見ているというか。普通にただの1人の人間として接しているのがすごく面白いよね?
永野:確かにね。
奥野:例えば5話(デスマーチからはじまる乱心王女)でアリサがサトゥーに迫った時も「待て!俺はいつからロリコンになった!?」ってなったり(笑)。
そういう考え方だからこそ、サトゥーってとても信頼がおける存在だなって思います。焼き鳥のシーンでもそうですし。
永野:ねー。サトゥーは本当にすごいよね。仲間として助けてあげたいって気持ちが生まれるとうか。
――ちなみに奥野さんの推しキャラは?
奥野:私、オーディションではじめて顔を見た時から本当にタマがスキなんです。最初は男の子っぽい印象があったんです。でも、スカート履いてるし。どっちなんだろうって。
実際に演じてみると、無邪気でマイペースな子。でも、誰よりも勘が鋭かったり。野性的な一面もあって魅力的。本当に「ウチに来ないかな?」って思ってます(笑)。
―― 一緒に住みたいと(笑)。放送で最初にタマが登場した時はビックリしました。これまでの演技と違いすぎて、奥野さんが演じているのを忘れてしまうくらい。
奥野:本当ですか?ありがとうございます。実はオーディションの時からタマの声をどう出せばいいのか悩んでいたんです。正直、オーディションの当日まで考えていました。その結果、自分が第一印象で思ったタマの声を出してみようと臨んだんです。
――そうだったんですね!
奥野:オーディションが終わったらスタッフさんから「タマがいるみたいだった」って言われて。一か八かで出した声がバッチリハマって嬉しかったです。
――ありがとうございます。では、永野さんにもミーアの魅力をお聞きしたいです。
永野:私も初見からミーアの外見に一目惚れで(笑)。資料でキャラクターを見た時から誰が声優になるんだろうって思っちゃうくらい。実は別のキャラクターでオーディションは受けていたんです。なので、自分が演じられることが本当に嬉しかったです。
ミーアは他の娘に比べて言葉数が少なくて無口にも見えるのですが、心の中ではたくさんの感情が動いている娘なんです。なので、たまに怒り出しちゃったりするシーンもあったり。でも、自分がどうしたいのか?ということをちゃんと考えられている女の子なので、ただの無口に思えるキャラクターじゃないなって思いますね。
カップリング・『SHIFT』にも注目
――ありがとうございます。作品や演じるお二人が演じるキャラクターへの気持ちが伝わってきました。それでは最後に読者へのメッセージをお願いします。
奥野:『スキノスキル』もカップリングの『SHIFT』もこれまでの『WUG』にはなかった世界観になっています。『スキノスキル』は異世界な雰囲気。『SHIFT』は逆に現代の東京が舞台になっていて、「オーディションに受かりたい女の子」の気持ちが込められた歌になっています。今の私たちのリアルさが出ているなって(笑)。2曲ともとても面白い曲になっていますので、ぜひたくさん聴いてくださったら嬉しいです。MVも見てくださいね!
永野:今までの『WUG』にはなかった2曲が詰まったCDになっています。今まで応援してくださっている方が聞いたら、「新しい!『WUG』ちゃんまだまだ色んな顔があるぞ!」って感じていただけると嬉しいです。『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』のアニメを見て手にとってくださった方からは「『WUG』っていろんな曲を歌うアーティストなんだな」って思ってほしいですね。
アニメも放送中ですので、一緒に曲と一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
――貴重なお話をありがとうございました!
[取材・文/川野優希]
リリース情報
■Wake Up, Girls!「スキノスキル」
2018年2月28日発売
・CD+DVD 1,944円(税込)
・CD only 1,296円(税込)
TVアニメ『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』
エンディングテーマ「スキノスキル」を収録
≪収録内容≫
【CD】
・スキノスキル
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:田中秀和(MONACA)
歌:Wake Up, Girls!
・SHIFT
作詞:只野菜摘
作曲・編曲:広川恵一(MONACA)
歌:Wake Up, Girls!
・スキノスキル instrumental
・SHIFT instrumental
【DVD】
「スキノスキル」Music Video
イベント情報
●Green Leaves Fes
Wake Up, Girls!とRun Girls, Run!のLIVE初共演イベント開催!
2018年5月12日(土)
【昼の部】開場 13:00 開演 14:00予定
【夜の部】開場 17:00 開演 18:00予定
幕張メッセ 幕張イベントホール (千葉県)
出演者
Wake Up, Girls!(吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑)
Run Girls, Run!(林鼓子、森嶋優花、厚木那奈美)
チケット情報
各7,800円(税込)
※全席指定 ※3歳以上有料。3歳未満入場不可。
▼プレイガイド先着先行受付中!!
受付期間:2月26日(月)10:00~3月6日(火)23:59
楽天チケット:https://ticket.rakuten.co.jp/music/m_other/RTAPGLF
イープラス:http://eplus.jp/glfes/
チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/greenleavesfes/
ローソンチケット:http://l-tike.com/greenleavesfes/
※受付は先着順となり、予定枚数に達し次第終了となります。
Wake Up, Girls!公式HP
Wake Up, Girls!公式Twitter(@wakeupgirls_PR)
作品情報
TVアニメ「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」
<放送情報>
TOKYO MX:毎週木曜日24:00~
サンテレビ:毎週土曜日25:00~
BS11:毎週木曜日24:30~
AT-X:毎週木曜日23:30~
※リピート放送:毎週土曜日15:30/毎週日曜日26:30/毎週水曜日7:30
<STORY>
デスマーチ真っ最中のプログラマー“サトゥー”こと鈴木一郎。仮眠を取っていたはずが、気が付くと異世界に…!? 視界の端には、仮眠前に作っていたゲームを思わせるメニュー画面。 レベル1の初期状態。ただし初心者救済策として実装したばかりの「全マップ探査」とマップ殲滅ボム「流星雨」×3付。目の前には蜥蜴人の大軍が! 助かるために「流星雨」を使用したサトゥーは、その結果レベルが310となり莫大な財宝を手に入れる――。 夢か現か、ここにサトゥーの旅が始まる!
<STAFF>
原作:愛七ひろ(株式会社KADOKAWA/カドカワBOOKS刊)
キャラクター原案:shri
監督:大沼 心 [代表作:落第騎士の英雄譚]
シリーズ構成・脚本:下山健人
キャラクターデザイン:滝本祥子
音楽:高橋邦幸 MONACA
音楽制作:DIVEⅡentertainment
アニメーション制作:SILVER LINK.×CONNECT [代表作:Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ]
<CAST>
サトゥー:堀江 瞬
ゼナ:高橋李依
ポチ:河野ひより
タマ:奥野香耶
リザ:津田美波
アリサ:悠木 碧
ルル:早瀬莉花
ミーア:永野愛理
ナナ:安野希世乃
TVアニメ『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』公式サイト
TVアニメ『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』公式ツイッター(@deathma_anime)