社長!もうやめて!TVアニメ第2期『おそ松さん』/第23話「ダヨーンとダヨーン」「悩むイヤミさん」ほかを【振り返り松】
TVアニメ『おそ松さん』の各話エピソードを、SNS上にある視聴者の声とともに振り返る【振り返り松】。第2期・第23話は、アヴァンで「深夜の日松屋2」が放送されました。
今回は、ダレてきた深夜飲みを見かねて「早く帰ろう!」と促すトド松と、提案を拒否する兄たちのやり取りが見ものに。視聴者からも「こういう空気わかる。自分はハッキリ言い出せないけど」と共感の声が続出しました。また、6人のトロンとした目には「深夜2時の居酒屋って確かにあんな目になる!」とも。雰囲気も見た目も、あるあるだらけの短編となっていました。
日常を過ごすダヨーンのもとに、瓜二つの男が登場! 「木村」という名の彼は、妻子持ちで良きマイホームパパ。ダヨーンとも次第に打ち解け、家族ぐるみで仲を深めていきます。
第22話の「海外旅行」でも、ダヨーンが2人(本物と巨人)登場していましたが、今回はまた違った形態。「私は君、君は私」「どちらがオリジナルでも偽物でもない」という概念のもと、成り立っていました。それもあり、少々難しい話なのかと思いましたが……家族と打ち解けたダヨーンを見るなり「デカパン相手では見られない表情だね」「本当の友を見つけたみたい」「あったかい話だなあ」と視聴者。どうやら、どっぷり癒やされている様子でした。
だからこそ、木村の逮捕オチと、それをあっさり受け流したダヨーンに一同衝撃! 友の前で温かい表情を見せていたダヨーンと同一人物だとは思えず、視聴者も「これで終わりなの!?」との声があがっていました。さらに、「あの態度から察するに、木村さん家には二度と行かないだろうね」とも。ダヨーン史上初かもしれないセリフ量の多さも忘れてしまうくらい、薄情さが際立つエピソードでした。
「悩むイヤミさん」
「アニメ『おそ松さん』をやっていく自信がない」「この作品でミーは浮いた存在」と悩むイヤミ。プロデューサーやおそ松&チビ太に励まされますが、マイナス思考は止まりません。
作品とは関係ない“真っ白な空間”で、メタ発言が乱発されたエピソード。千葉の倉庫で眠り続けている着ぐるみ、昭和感漂うキャラ造形など自虐が溢れ出てとまらず、あのおそ松をも困らせました。ただ、視聴者はこの光景を冷静に見ていた様子。「こういうときのおそ松は、ちゃんと理論的にフォローできるからすごいよね。効き目は薄いけど」「チビ太とコンビになると説得力増すよね。イヤミには効いてないけど(笑)」と、関心しきり。本人には届かずとも、視聴者は充分納得できるなぐさめになっていたようです。『おそ松さん』の長男キャラは、やはりこの2人なんですね。
また、喋り方を変えるというアイデアに至ってからはメタの境地! おそ松とチビ太が「ただの社長じゃん!」「社長! もうやめて!」「鈴さん!」と声を上げ困惑。さらに再登場したプロデューサーは「最終回まであと2回なのに、こんなふうに尺を使ってどういうつもり!?」と怒鳴るという混沌とした時間が続きました。結局、何ひとつ解決せずに終わったこのエピソード。最終回までに決着はつくのでしょうか? ……しない気がしてちょっと怖いですね!
作品情報
TVアニメ『おそ松さん』第2期
テレビ東京ほかにて毎週月曜深夜1時35分より放送中!
【スタッフ】
原作:『おそ松くん』 赤塚不二夫/「週刊少年サンデー」(1962年~1969年)他で連載
監督:藤田陽一
シリーズ構成・脚本:松原秀
キャラクターデザイン:浅野直之
アニメーション制作:studio ぴえろ
【声優】
おそ松:櫻井 孝宏
カラ松:中村 悠一
チョロ松:神谷 浩史
一松:福山 潤
十四松:小野 大輔
トド松:入野 自由
トト子:遠藤 綾
イヤミ:鈴村 健一
チビ太:國立 幸
デカパン:上田燿司
ダヨーン:飛田 展男
ハタ坊:斎藤 桃子 ほか