水瀬いのりさんが90周年を迎えたキリンレモンと甘酸っぱい楽曲と、ふたりの自分が登場するMVでコラボ! あいうえお作文でもキリンレモンをバッチリPR!?
2018年をもって発売90周年を迎えた炭酸飲料「キリンレモン」。4月10日には、初代のパッケージをモチーフにしたラベルや、誕生時の基本理念を引き継ぎながら現代にあわせた味でリニューアルを果たしたキリンレモンが発売となりました。
そんなキリンレモン90周年を機に 「KIRIN LEMON Tribute (キリンレモン トリビュート)」と題した企画がスタート!
今注目の女優・モデルの佐久間由衣さんや、楽器を持たないパンクバンドとして話題のBiSHなど、様々な著名人が参加していますが、その一員として声優・アーティストの水瀬いのりさんが参加決定! CMソングでおなじみの「キリンレモン」のうたを、水瀬さんならではのアレンジで歌い上げた楽曲やミュージックビデオなど、様々な施策が行われています。
本稿では、そんな楽曲・ミュージックビデオ収録をはじめ、キリンレモンにまつわるエピソードが飛び出したインタビューをお届け! インタビュー終盤では「キリン」をお題に、あいうえお作文も考えていただいたので、最後までお見逃しなく!
レモンのように甘酸っぱい楽曲と、ふたりの水瀬さんが登場するMVでキリンレモンとコラボ!
──炭酸飲料と言えば子供の頃に多く飲んだ思い出があるかと思いますが、水瀬さんはどのような子供でしたか?
水瀬いのり(以下、水瀬):私は今よりもう少し活発な女の子でした。わりと外で遊ぶことも多く、まさに“子供”というイメージの無邪気な幼少期だったと思います。
実は小さい頃は炭酸が苦手であまり飲めなかったんです。中学生や高校生になり、カラオケに行くようになってから飲むようになりました。でもそれ以前は本当に飲めなくて、炭酸飲料には大人の飲み物というイメージがありましたが、だんだんと大人になっていくにつれて飲むようになりました。
そして、個人的にキリンレモンと言えば真っ先に夏をイメージします。暑い日に飲みたくなりますね。
──そんなキリンレモンが4月10日より、リニューアル発売となりました。ここにそのキリンレモンがあるので、よろしければ一口どうぞ!
水瀬:今年で90周年を迎えたんですね。もうすぐ一世紀を迎えるってすごいと思います! それではいただきます!
(一口飲む)
水瀬:ん~、炭酸! 実は今回のレコーディングのときに、リニューアル前のキリンレモンを飲ませていただきましたが、新しいキリンレモンも美味しいです!
──リニューアルしたキリンレモンは、初代キリンレモンをモチーフにデザインされています。
水瀬:ちょっと大人っぽくて、高級感があふれるオシャレなラベルですよね。
──そんなキリンレモンを盛り上げるべく、楽曲やミュージックビデオの収録など、トリビュートという形で水瀬さんが参加されたわけですが、最初にオファーの話を聞いたときはどう思われました?
水瀬:私の名前を挙げていただいたことに対して恐縮でしたが、とても嬉しく思いました。まさか私にそんなお話をいただけるとは思ってもいなかったので、純粋にビックリしましたね。
──声優の方でこういった飲料系のタイアップは多くありませんよね。
水瀬:そうですね。今回のように楽曲を収録させていただいたり、WEBで公開されるミュージックビデオを収録させていただくことは初めてです。自分に何ができるのか不安な気持ちもありましたが、様々な展開でキリンレモンと関わることができて光栄に思っています。
──今回、誰もが聞き馴染みのあるCMソング「キリンレモン」のうたをアレンジした楽曲もレコーディングされたそうですが、収録を終えた感想をお願いします。
水瀬:各アーティストの方によって様々なアレンジの「キリンレモン」のうたになっているんですけど、私の「キリンレモン」のうたは、明るいロックテイストな楽曲になっています。みなさんが耳馴染んでいるCMソングのフレーズから始まり、その流れを保ちながらアレンジされた内容が展開して、非常におしゃれな一曲です。
歌詞の中には「レモン」という言葉が入っていたり、甘酸っぱくてキラキラしたものをたくさん詰め込んだ内容になっています。とても疾走感があり、夢に向かって頑張る女の子を描いた楽曲です。
キリンレモンの擬人化……ではないですけど、きっとキリンレモンを物語として捉えるなら、こういった主人公になるんじゃないかなと思いながら歌わせていただきました。また、私以外のアーティストの方の「キリンレモン」のうたと聴き比べてみても面白いと思います。
──普段のアーティスト活動やキャラクターソングとは異なる形の参加となりますが、レコーディングでのエピソードなどありますか?
水瀬:レコーディングの際に、音楽制作チームのみなさんとキリンレモンで乾杯してから収録に臨みましたが、まさにキリンレモンならではだと思いました(笑)。でも、その乾杯をしたおかげで「『キリンレモン』のうたを歌うんだ」と改めて自覚することができたので、とても印象深いエピソードです。
──たしかにキリンレモンならではですね。そんな水瀬さんの「キリンレモン」のうたを使用したミュージックビデオも収録されました。
水瀬:正直、自分のアプローチが成功しているのか分からないまま撮影が進んでいたのですが、きっと大丈夫なんだろう!と思いつつ頑張りました(笑)。
今回の映像では、歌詞に合わせてリップシンクするシーンはもちろん、身体を動かしたり、ひとつひとつの表情にスポットを当てたお芝居をするシーンがいくつもあって戸惑うこともありましたが、精一杯撮影に臨ませていただきました。
お芝居のシーンでは、夢に向かって頑張っている私と、夢を叶えた後の私のふたりが登場して、コインランドリーで出会いを果たすような内容になっています。画面上に自分がふたり存在している光景が非常に新鮮な画になっていて、私もまだ完成した映像は見られていないのですが出来上がりが楽しみです!
──アーティストとしてのミュージックビデオや、テレビドラマ・映画に出演されたこともありますし慣れたものでは?
水瀬:いやいやいや、全然ですよ! もう、どうしたらいいか分からないくらいです(笑)。
「私も10年後の100周年を迎える時期に、まだまだ頑張っていられたらいいな」
──リニューアルしたキリンレモンは、“なつかしいのに新しい”がコンセプトとなっており、発売当初の理念を大切にしながらも現代のライフスタイルに合わせた美味しさを追求した逸品になっていますが、水瀬さんがお仕事をするうえで初志貫徹している心構えなどはありますか?
水瀬:「すぐに返す」です!
──と言いますと?
水瀬:私は忘れっぽい性格をしているので、こういったインタビューや写真、アフレコのチェック用の映像などをいただいても、「あと2日あるからいいや」と放置してしまうと、あっという間に前日になってしまうと思うんです。だから未然にそれを防ぐため、資料や台本をいただいたらすぐにチェックして、なるべく溜めないようにしています。
──早いレスポンスを心がけていると。
水瀬:そうですね。受信トレイは空っぽにしておきたいタイプです。また、要領が悪くなかなか整理できないタイプなので、その場で返すようにしています。
──ちなみに夏休みの宿題とかは……?
水瀬:溜め込んでしまうタイプでした(笑)。だからその経験を活かして、今に繋がっています!(笑)
もう長期休暇の宿題はギリギリまで全然やってなかったですね……! 絵日記上の私は花火大会に15回くらい行っていますし(笑)。ただ大人になったからには、ちゃんと溜め込まないようにしようと思い心がけています。
──仕事を始めてもう8年ほどになるかと思いますが、その心構えは当時からずっと意識していると。
水瀬:はい。でもデビュー当時や初めてのメインキャラクターの役が決定するまでは、そんなにたくさんチェックするものもなかったので。こうやってお仕事をいただけるようになってからですが、レスポンスの早さは心がけるようにしています。
──一方、プライベートを充実させるうえで心がけていることはありますか?
水瀬:休みの日は、なるべくお仕事を考えないようにしています(笑)。もちろんお仕事が嫌というわけではないんですけど、プライベートな自由な時間なので翌日のことは考えないようにしていて。
逆にデビュー当時は翌日のことを考えてしまい「明日があるから早く帰らなきゃ」「羽目を外さないようにしないと」と考えていたんですけど、せっかく1日フリーな時間があるので、やりたかったことをギュッと詰め込んで、また明日から頑張れるように全力ではしゃぐようにしています。
──きっと人によっては逆のパターンもありますよね。仕事を始めて間もない頃に「明日も仕事だけど大丈夫!」という考え方が、成長とともに翌日のことを考え始めるようになったり。
水瀬:内側をクリーンに保つことが大事だと思っているので……あっ、まさにリニューアルしたキリンレモンと同じく、無色透明にスッキリと!(笑)
──ちなみに散歩が趣味と伺っていますが、好きになったきっかけは?
水瀬:お金がかからないし、楽しいし、健康的なので(笑)。
──(笑)。歩くことが好きなんですか?
水瀬:もちろん歩くことも好きですが、そもそも同じところに留まることが苦手なんです。常に景色が変わってほしいんですけど、電車だと地下に入ってしまいますし、他に人がいっぱい居るから落ち着かなくて。
そう考えたときから歩くようになって、普段は使わないような小道を通ったり、遠回りができる散歩が好きになっていきました。散歩がきっかけで靴が好きになってスニーカーを好んで履くようにもなったので、散歩は自分を変えてくれた健康法のような存在です。これからも続けていきたい趣味ですね。
──散歩がきっかけになって派生していったわけですね。
水瀬:そうですね。あとは少しだけ地理に詳しくなりました。通ったことのある道や、知っている場所に繋がる道など、歩いていると分かるようになったので、普段行くようなところならマップを見ないで行けるようになりました。
──今回のリニューアルをはじめ、キリンレモンは現代のライフスタイルにふさわしい美味しさに進化し続けています。水瀬さんも現代を駆け抜ける声優・アーティストとして進化中かと思いますが、新年度の目標をお聞かせください。
水瀬:昨年度はたくさんの挑戦をさせていただきました。その中でも国民的な子供向けアニメにキャスティングしていただき、子供たちの夢になる存在を演じることができて、自分にとって実りのある1年になりました。
なので、初心に返る……というわけではありませんが、自分が今持っているものを磨くような1年になればいいなと思っています。何かを新しく得るよりは、自分が持っているものを見つめ直して磨くことがベストだと考えています。
──なるほど。また、アーティストとしては昨年12月に1stライブを成功し、現在はライブツアーも控えていますが、アーティスト活動の今年度の目標を教えていただけますか?
水瀬:今年度は、アーティストとして初めてソロで各地を回らせていただくほか、2ndアルバムの発売も決まっていたりと、前半に大きなイベントが控えている1年になっています。
その中でも、ツアーが自分の中で実感の湧かない出来事なので、各地のファンのみなさんからいただいたパワーを約1ヶ月間切らさずに、千秋楽の千葉・幕張公演まで持っていくことが、ツアーの醍醐味だと思います。
“各地での出来事を繋いで最後の公演に走り抜ける”という意味では、今年度の目標にするには大きすぎるかもしれませんが、まずはツアーを成功させたいという気持ちが強いです。
──やっぱり緊張されます?
水瀬:もちろんです(笑)。どうなるのかまったく想像できなくて不安もいっぱいです。でも、なかなかお会いできない地域の方もいらっしゃいますし、都内でのイベントに遊びに来られない方々にお会いできる素敵な機会だと思うので、それを噛み締めながら一生懸命に歌に込めてみなさんに想いを届けたいと思います。
──ちなみに新年度といえば、水瀬さんの年代の多くの方は新社会人デビューしますよね。もし声優じゃなかったらどの職業に就くかと考えたことはありますか?
水瀬:あまり考えたことがないんですけど、子供が好きなので子供に関わるような職業に就いてもいいのかなと、ぼんやり考えていて。ただ、具体的に何かをやりたいというよりは、保育園の先生や小児科の先生とか、とにかく子供に関わるお仕事ができればなと思っていました。
──なるほど。水瀬さんの周囲でも昨年度に就職活動をされている友達も多かったのでは?
水瀬:そうですね。みんな就活をしていたと思ったら、あっという間に自分の働く場所を見つけていて、それぞれの道を進んでいます。この年代の今の時期の友達って3ヶ月や半年くらい会わないだけで、ガラッと変わっているんですよね。あまり会えていない友達と久しぶりにご飯に行ったらスーツを着ているんだと思うと不思議な気持ちです(笑)。
──水瀬さんの場合、身近な会社員と言えばレコード会社やアニメ製作会社のプロデューサーなりプロモーターの方が多いですよね。
水瀬:間近で見ていて大変そうなイメージです(笑)。
──そんなイメージを持たれている中で恐縮ですが、ぜひ水瀬さんにキリンレモンのPRをお願いしたく……「キリン」の三文字であいうえお作文をお願いします! 「ン」は1文字目でなくても、文中のどこかに入っていればOKです!
水瀬:えっ、何も考えてきてないんですけど大丈夫でしょうか!? ……面白くなかったら消されちゃいますか?(笑)
──消されないのでご安心ください(笑)。
水瀬:じゃあこちらでお願いします!
キ きっと、いや間違いなく
リ リピート!
ン ん~、美味しい!
水瀬:やっぱり炭酸を飲んだ後って、喉でパチパチして思わず唸ってしまうので「ん~!」って言いがちだと思うんです。
──まさか「ン」を頭に持っていただけたうえに、キリンレモンの炭酸要素まで考えられているとは……さすがです!
水瀬:いえいえ! ……そろそろこの話題は切り上げましょうか!(笑)
──急な無茶振りに応じていただき、ありがとうございます(笑)。それでは最後になりますが、読者の方へメッセージをお願いします。
水瀬:この度は90周年を迎えたキリンレモンさんのお祝いに、私も微力ながら参加させていただけるということで、非常に嬉しく思っています! 今回、自分が思っていたよりも様々な活動をさせていただきました。このインタビューをはじめ、アレンジされた「キリンレモン」のうたも歌わせていただきましたし、ミュージックビデオも収録させていただきました。
自分にとって改めて、キリンレモンという存在が大きくなる出来事だったと思います。昔から愛され続ける飲み物ということですが、みなさんにとっては90年も前から親しまれていたこと、歴史のある飲み物であることを知るきっかけになったと思います。
私も10年後の100周年を迎える時期に、まだまだ頑張っていられたらいいなと思うようなコラボになりました。楽曲や映像も一生懸命にサポートさせていただきましたので、ぜひみなさんに見守っていただければ嬉しく思います!
──ありがとうございました。
[撮影/相澤宏諒 取材・文/鳥谷部宏平]