『あさがおと加瀬さん。』高橋未奈美さんは佐倉綾音さんへの憧れを大事にアフレコに臨んだ！／完成披露上映会＆舞台挨拶レポート

女子高生同士の恋と青春を描く人気の恋愛漫画『加瀬さん。』シリーズ（高嶋ひろみ著／新書館刊）。その新作OVA『あさがおと加瀬さん。』の期間限定劇場上映が、2018年6月9日(土)に迫りました。

それに先駆けて5月17日（木）新宿バルト9では、完成披露上映会＆舞台挨拶を実施！　出来上がったばかりの本編をいち早く見られたほか、高橋未奈美さん（山田結衣役）、佐倉綾音さん（加瀬友香役）、木戸衣吹さん（三河役）による舞台挨拶が行われました。

イベント中は作品に関するトークはもちろん、大ヒットを祈願して、声優陣による“ブーケトス”を行う一幕も……!?

当日の衣装も作品を意識したものに

山田さんから、翌日に加瀬さんと行く映画の約束の電話が会場に入ると、MCを担当したフリーアナウンサー・松澤千晶さんが登場。開演前の諸注意を行ったところで、声優陣が会場に現れました。

早速集まったファンのみなさんへと挨拶を述べていくと、まずはこの作品に関わった感想を伺っていくことに。高橋さんが自分の恋愛模様を見られているような気持ちになると語ると、佐倉さんはこの作品を作り上げたスタッフのみなさんが自信に満ちていたことを明かすと、声優陣にも良い作品ができたと報告してくれると話してくれました。

木戸さんも既に作品を見られたそうですが、その際は携帯の小さな画面で視聴した様子。だからこそ、再び劇場の大きなスクリーンで見られることを喜んでいました。

当日の声優陣の衣装について話が及ぶと、身に着けたアクセサリ類には本物の花が使われていることがわかりました。

また、作中には沖縄に修学旅行に行くエピソードがあるそうで、ちょうど沖縄に旅行へ出かけた高橋さんがお揃いで身に着けるために購入したものもあったのだとか。そうして、みなさんが衣装でも作品の世界観に合わせていたことが分かったところで、作品についてのトークへ移っていくことに。

高橋さんは佐倉さんへの憧れを山田さんの演技に活かす

まず原作を読んだときの感想を聞いていくと、高橋さんはオーディションを受ける前から本作がいわゆる“百合”作品であることを、マネージャーから教えられていたと明かします。そのことについて特に抵抗はなかったそうですが、実際に読んでみると、人と人との大切な想いを描いた良い恋愛漫画だと評していました。

木戸さんも物語に触れて心がキュンとすることがあったようで、自分もこの作品のような綺麗な青春を送りたかったと話しました。

百合作品に関して造詣が深い佐倉さんは、やはり当初から『加瀬さん。』シリーズを知っていた様子。同好の士から、“多幸感”のある作品としてこの作品を勧められたのだとか。この作品はまさしくその通りなのだそうで、悩んだりすることはありつつも最後は幸せな結末を迎えるとのこと。

そして木戸さんですが、なんとこの作品に関わったことで百合作品にハマりそうなのだとか！　するとこれを聞いた佐倉さんは大喜びで、何人かの作者の名前を挙げていました。

作品についていろいろと語っていくと、話題がオーディションでのエピソードに移りました。佐倉さんから“声に影がない人”と注意点があったことが明かされます。すると高橋さんが、収録で自分が通ってこなかった青春の道を歩ませてもらったと話し、作品自体が爽やかでポジティブな雰囲気になっていることを窺わせます。

また、山田さんのオーディションが難航したことも明らかに。なお、加瀬さんのほうが先に決まっていたようで、佐倉さんは直前まで山田さんを誰が演じるのか知らなかったそう。スタッフ陣から加瀬さんの声を聴きながら山田さんの2次、3次オーディションをやりたいという要望もあったようで、相手役の声を知らないまま加瀬を演じたことがあったのだとか！

そうして山田さんが高橋さんに決まったことを知った佐倉さんは、当初は驚きもあったそう。実際に聴いてみると違和感が一切なく、山田さんの声が聴けたことが嬉しいと熱弁。

これを受けた高橋さんは佐倉さんに憧れを抱いていたことを明かすと、それによって山田さんが加瀬さんを憧れて見る気持ちが理解できていたそうで、その気持ちを大事に収録に臨んだことを話してくれました。

木戸さん演じる三河は、山田さんのクラスメイトの女の子。ユニークな立ち位置のキャラクターだそうですが、ほかのキャストからは「ピッタリですよ！」という声が！　木戸さん自身も山田さんのオーディションを受けた際にはしっくり来なかったそうで、その後受けた三河のオーディションは楽しくのびのび演じられたとコメント。

声をあまり作らず木戸さんの素の感じでという指示もあったそうで、「三河は私しかいない」と演じたキャラクターへの自信を露わに。