『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』第五章煉獄篇上映記念舞台挨拶で山寺宏一さん、神谷浩史さん、内山昂輝さんらが登壇! 大御所だらけのアフレコを振り返る
アニメーションの歴史に輝く不朽の名作『宇宙戦艦ヤマト』をリメイクし、2012年から2014年に渡り、劇場上映から全国ネットでのTV放送まで展開、大きな支持を得た『宇宙戦艦ヤマト 2199』。
2017年2月からはヤマトファン待望の完全新作シリーズ『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』全七章が順次劇場上映中です。その第五章となる「煉獄篇」の上映記念舞台挨拶が、2018年5月26日(土)に新宿ピカデリーで行われました。
このイベントにアベルト・デスラー役の山寺宏一さん、クラウス・キーマン役の神谷浩史さん、ミル役の内山昂輝さん、藤堂早紀役の高垣彩陽さん、市瀬美奈役の黒沢ともよさん、桐生美影役の中村繪里子さん、羽原信義監督、シリーズ構成の福井晴敏さんが登壇し、上映を迎えた喜びとアフレコの裏話はもちろん、サブタイトルの“煉獄(れんごく)”に絡めたエピソードが披露されました。
本稿ではそんなイベントの模様をお届けします。
黒沢さんの「おじさま」という言葉に反応する神谷さん
MCの中村繪里子さんの呼びかけで山寺宏一さん、神谷浩史さん、内山昂輝さん、高垣彩陽さん、黒沢ともよさん、羽原信義監督、福井晴敏さんが登壇。
まずは羽原監督から今回の映画制作が大変だったという話が語られ「煉獄というより地獄だった」と本作のサブタイトル“煉獄”に絡めた話が披露されると会場からは笑いが。
続いて、今回初登場となる高垣さん、黒沢さんからはアフレコ現場の様子が語られました。高垣さんは大勢の先輩役者さん達と一緒に演技ができた喜びを語り、黒沢さんは「おじさま(先輩)方の格好良さにやられてしまいまして……、自分の番が終わってもそのまま演技を見ていました」。
と語ると、それに反応した神谷さんから「僕は(おじさんか)どっち?」と聞かれると、黒沢さんはしどろもどろに……。
さらに、同じ女性で仲間だと思っていた中村さんからも「是非線引きをお願いします!」と追い打ちをかけられて大ピンチ! しかし、「皆さん見た目が若いので」と上手く切り返す黒沢さん。このやり取りにはお客さん達も大盛り上がりでした!
山寺さんも意図しないギャグに会場は大爆笑!
続いて、第四章「天命篇」からの出演となった内山さんからもアフレコの様子が語られました。第四章の時は隣の席が鈴村健一さんだったらしく、「ワープワープ」うるさかったとのこと。しかし、『宇宙戦艦ヤマト』の人間関係や詳しい設定を内山さんに説明するなど、頼もしい“先輩”としての一面も見せてくれたそうです。
また、神谷さんは自身が演じるキーマンというキャラクターを演じる難しさを語りつつも、先輩方、特に山寺さんと掛け合うシーンを演じられたことの喜びを語っていました。
それを聞いた山寺さんから「僕も楽しかったよ、他の現場では孫とおじいちゃんとして掛け合うんだけどね」というコメントが飛び出すと会場からは笑いが。
そんな山寺さんは若いころのデスラーも演じたということで、羽原監督はモニターを見ながらその声を聴いていたそうなのですが、山寺さんの声だとわからなかったそうです。
それを聞いて「相当無理して(演じて)んなって思われたでしょう」と山寺さん。「今のは相当と(デスラー)総統がかかっているんですか?」と福井さん。流石の山寺さんも意図していなかったギャグに会場は笑いと拍手に包まれました。
最後に、今回の登壇者を代表して神谷さん、山寺さん、羽原監督から会場の皆さんにメッセージが送られて本イベントは終了しました。
神谷浩史さん:「本日はお越しくださいまして誠にありがとうございます。ついにキーマンが動き始めまして、動き始めた結果、独房に入ってはいるんですけれども……。
今まで感情がブレることのなかった彼がどんどんブレていって、この先どこにたどり着くのかっていうのは僕もまだ伺い知ることはできません。僕もすごく楽しみにしているので今後ともよろしくお願いします! 本日はどうもありがとうございました!」
山寺宏一さん:「僕も神谷君と同じでこの先デスラーがどうなっていくのか、まったくわからないんですけれども。とにかく声優陣みんなでワクワクしながら次どうなっていくんだろう? というのに注目していますし、本当に素晴らしい声優陣と素晴らしいスタッフで制作しています。
今後とも応援をよろしくお願いします! 本日はお越しくださいまして“(デスラーの声で)感謝の極み”ありがとうございました!」
羽原信義監督:「観ていただきましてありがとうございます。最後のテロップでお気づきになった方もいらっしゃるとは思いますけれども、僕らの仲間のスタッフが1人制作中に逝ってしまいました……。
高木弘樹さんという作画監督の方なんですが、彼も本当にヤマト好きでヤマトに命を捧げた作画監督でした。この映画を皆さんと一緒に観れたことが本当に彼にとっても嬉しかったことだと思います。
ここにいる人たちは僕らと同じヤマトを愛する者です、僕は皆さんを仲間だと思っています。あと半年先になりますけれども是非元気で笑顔を見せてください! お待ちしています! 本日はどうもありがとうございました!」
[文・撮影/古瀬敏之]
作品情報
『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』第五章「煉獄篇」
2018年5月25日(金)より、全国35館にて期間限定劇場上映
<シリーズ全七章順次劇場上映>
上映劇場にて特別限定版Blu-ray最速先行販売
デジタルセル版配信も同時スタート!
<第五章「煉獄篇」STORY>
※第五章は第十五話~第十八話の計四話で構成されます。
“大いなる和”と“縁”を巡る人々の物語は新たな局面を迎えようとしていた。伝説の惑星テレザートへと到達したヤマトを待っていたのは、女神テレサだけではなかった。古代たちの前に、“縁”ある相手――かつての仇敵デスラーが姿を現す。ヤマトはガミラス旧体制派が集うデスラー艦隊と交戦。そのさなか、古代たちの元へと駆けつけたキーマンが取った驚くべき行動とは――。
一方、ガトランティスでは新たなサーベラーが目覚め、ついに本格的な地球侵攻作戦が開始される。あらゆる文明・生命を殲滅せんとするガトランティスと、旗艦アンドロメダを中心とする波動砲艦隊の激突。巨大な白色彗星の奥に眠る都市帝国の真の姿とは?そしてズォーダーより突きつけられる新たな悪魔の選択……ラスト五分――涙とともに、あなたは衝撃の結末を目撃する
『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』公式ホームページ
『宇宙戦艦ヤマト 2202 愛の戦士たち』公式twitter(@new_yamato_2199)