野乃はな&キュアエール役・声優 引坂理絵さんインタビュー ーー 「楽しみな気持ちと緊張感で、心の中がハチャメチャです(笑)」【『HUGっと!プリキュア LIVE2018 ライブ・フォー・ユー!』リレーインタビュー第1回】
2月から放送が始まった『HUGっと!プリキュア』(通称:『はぐプリ』)も、2クール目の終盤に突入。物語がますます盛り上がっている中、7月29日(日)に開催されるライブコンサート「HUGっと!プリキュア LIVE2018 ライブ・フォー・ユー!!」のチケット最速先行受付がスタートしました。
そこで、アニメイトタイムズでは、ライブに出演するプリキュアキャストへのリレーインタビューを実施。
第1回は、主人公の野乃はな&キュアエールを演じる引坂理絵さんに、アニメ本編に関するお話や、初めてのライブに向けての思いなどを伺いました。
第11話で「違うよ、必要なのは剣じゃない」と涙を流して感動
──『HUGっと!プリキュア』の放送スタートから3か月以上が過ぎました。今の率直な心境を教えて下さい。
引坂理絵さん(以下、引坂):最初の頃は緊張で、自分と台本しか見えていなかったような気がします。その時に比べ、今は少しずつ周りが見えるようになってきました。共演者の皆さんともお話ができて、『はぐプリ』チームの絆がどんどん強くなっているのを感じてます。毎週現場に行くのが楽しみです!
──最初の頃は、はなを演じるのに精一杯という感じだったのですが?
引坂:はい。いっぱいいっぱいな感じで、ご飯も喉を通らないし(笑)。周りの方々にすごく支えて頂いてきました。こうしてお話をしながら、放送が始まって3か月以上経っていることを改めて実感して、時の速さに衝撃を受けています(笑)
最初の頃は楽しいお話が多くて、私もはなちゃんの明るさを前面に出すことを意識していました。でも、今は展開的に少しシリアスなお話もあるし、はなちゃんもどんどん成長しているので、はなちゃんに置いて行かれないように、自分がどのようにアプローチできるのかをすごく考えています。
おはようございます!遂に、発表
— 引坂 理絵 (@kirakiraponpon5) 2018年1月6日
プリキュア として関われることを嬉しく思っています
嬉しい気持ちとともに先輩方が紡いできた歴史ある作品でドキドキしますが、皆さんの日曜日が素敵な日になるよう努めていきますので、よろしくお願い致します‼️ https://t.co/UwtwUWPPUl
──はなは、いつも明るく元気で、周りの人を応援して元気にする女の子ですが、物語が進む中、学校のスーパースターである、さあややほまれと自分を比較して、「自分には応援しかできない」と悩んだりもします。はなのそういった一面も描いていくことに少し驚いたのですが、引坂さんの中でも、はなの印象に変化などはありましたか?
引坂:はなちゃんって、すごく明るい子ですが、明るいだけの子では無いんですよね。はなちゃんが、さあややほまれと自分を比べて「私は何も持ってない」と思ってしまう気持ちは、私もすごく分かるんです。二人を演じている本泉(莉奈)さんと小倉(唯)さんは、私の憧れなので。だからこそ、いろいろと考えすぎず、素直に演じることで、そのままはなちゃんになれると思っています。
この作品では、「応援」に対する周りのリアルな目線も描いているんですよね。最初の方のお話から、その雰囲気は感じていたのですが、お話が進む中、明確になっていくし、私も「応援しかできない」と思ってしまう、はなちゃんの気持ちは理解できました。
でも、はなちゃんは一生懸命「自分のできることは何だろう?」と考えた結果、「やっぱり応援なんだ」というところに、たどり着いたんです。そして私も、今自分にできる事は「はなちゃんと一緒に応援することだ!」と思ったんです。だから、今はますます、はなちゃんとのリンクが強く、深くなれている気がします。
──すでに放送されたエピソードの中で、特に印象深い回やシーンなどはありますか?
引坂: 10話と11話は、はなちゃんにとってすごく大事で、1クール目の集大成となるお話だったと思います。特に10話は、私にとってもすごく印象的な回でした。めちゃくちゃ明るく楽しい回かと思いきや、そこからどん底まで(はなの気持ちが)落ちていくんです。それまでのお話でも時々、少し(気持ちが)落ちる場面はあったのですが、10話でドーンと落ちた時には、気持ちが本当に激しく動いて、整理をつけるのが難しかったです。はなちゃんがあそこまで落ちたのは初めての事だったので…。
変身できない!
— 引坂 理絵 (@kirakiraponpon5) 2018年4月8日
はなちゃんにとって、
すごく大切な回。
大変な回ですが、
次回も応援よろしくお願いします!#precure #はぐプリ
(11話の)はなちゃん(キュアエール)が「これは、私のなりたいプリキュアじゃない」と言い、剣がメロディソードに変わるところをテレビで観た時は、「違うよ、必要なのは剣じゃない」って、涙を流しながら感動したのを覚えています。表情などからも、はなちゃんの母性があふれ出ていました。あと、11話ではお母さん(野乃すみれ)が励ましてくれるシーンも、自分の母のことを思い出して「お母さ~ん」って泣きました(笑)。
明日の「HUGっと!プリキュア 」も、いっぱい盛りだくさんの回です。
— 引坂 理絵 (@kirakiraponpon5) 2018年4月14日
自分自身も心して観ます!#はぐプリ #precure
30分はあっという間。。。
— 引坂 理絵 (@kirakiraponpon5) 2018年4月15日
ご視聴ありがとうございました!
はなちゃんの大切一歩
これからの成長もフレー!フレー!
よろしくお願いします(๑・̑◡・̑๑)
来週もめちゃHUG元気で、
いっくよーーーー!!!!#precure
キャラソンは、まさに「はなちゃん」という曲になっている
──ここからは、「HUGっと!プリキュア LIVE2018 ライブ・フォー・ユー!!」に向けてのお話を聞かせてください。まず、野乃はなやキュアエールとして演じるだけではなく、キャラクターソングやエンディングテーマも歌うことを知った時の気持ちを教えて下さい。
引坂:まず、はなちゃんとして歌わせて頂けると知った時は、すごく嬉しかったです。キャラクターソングを歌わせていただけるのは今回が初めてで、憧れもあったので。ちゃんと歌えるのか、という不安はありましたが(笑)。
キャラソンの『フレフレ!アイム・ア・チアリーダー!!』(『HUGっとプリキュア キャラクターシングル』(発売中)に収録)のレコーディングでは、自分ではなく、はなちゃんとして、明るさを前面に出しながら歌うことの難しさを感じながらも、精一杯歌わせて頂きました。ピュアにまっすぐ進んでいくはなちゃんもいれば、ちょっと「めちょっく」な時のはなちゃんの変顔が浮かぶところもある、はなちゃんのいろいろな表情が詰まった、まさに「はなちゃん」という曲になっていると思います。
子供の頃からなりたかった声優という仕事に就けて、さらに、はなちゃんを演じさせて頂くことで、この曲とも出会うことができ、1、2年くらい前の私には、想像もしていなかった世界です。
1.フレフレ!アイム・ア・チアリーダー!!
作詞:藤本記子(Nostalgic Orchestra)
作曲:高木 洋
編曲:高木 洋
歌:キュアエール(CV:引坂理絵)
──非常に思い入れの強い曲だと思うのですが、その中でも、特にお気に入りのフレーズを教えてください。
引坂:後半の「私だけが出来る 応援って一体なんだろう?」という歌詞は、まさに前半の話数で、はなちゃんがすごく悩んだこと。そこから、「声いっぱい応援するの!」と繋がっていくパートは、ここだけで『はぐプリ』という作品のすべてを語っていると言っても過言では無いと思います。はなちゃん目線で読んだ時、一番印象に残る、私としても大好きな一節です。
私が特に好きなのは、「さんざんガッカリ めげそうになるけど 逃げない 負けない気持ちで 明日を更新するの!」です。何かに負けそうになることって、たぶん誰にでもあると思うんです。もちろん、私にもあります。だから、「頑張る」んじゃなくて「更新する」という言葉がすごく刺さって、前に進まなきゃという気持ちになりました。
──レコーディングの際、特に難しかったところや、印象的なディレクションなどを教えて下さい。
引坂:私は、あまり歌が上手ではないので(笑)。音程のズレや、歌い方が固くなってしまったところを指摘して頂きました。あとは、「ピュアにいきましょう」というアドバイスも頂きました。例えば、最初の方の「アコガレに ポジティブパワーで一直線 “なりたい自分”になろう ヘアスタイルで オトナっぽく大変身 前髪切りすぎて めちょっく!」のところを、私は全体的にコミカルというか、「めちょっく」な感じに歌ったんですね。でも、前半の「“なりたい自分”になろう」のところはピュアに、後半は「めちょっく」な感じが出るように、というディレクションをいただいたんです。私が想像していたよりもさらに細かく、はなちゃんの表情をつけて頂きました。
コーラスでは、いっぱい「フレ!フレ!」と歌っているのですが、それは、男の子とか女の子とか、4、5種類くらいの声で歌っていて。その中に、去年の『キラキラ☆プリキュアアラモード』で私が演じていた妖精のヤパパもいるんです(笑)。
──それは気づきませんでした!
引坂:コーラスを録ってる時に「次はヤパパで」というディレクションがあったんです(笑)。コーラスにもすごいこだわりがあって、歌っていてとても楽しかったです。
≪収録内容≫
キュアエール(CV.引坂理絵)ソロ曲
キュアアンジュ(CV.本泉莉奈)ソロ曲
キュアエトワール(CV.小倉唯)ソロ曲
およびそれぞれのインストを収録
ライブも、「なんでもできる!なんでもなれる!」の気持ちで頑張りたい
──お話を伺う順番は前後してしまったのですが、エンディングテーマ『HUGっと!未来☆ドリーマー』についても聞かせてください。エンディングテーマをプリキュアのキャスト3人で歌うと知った時の感想は?
引坂:「えー!本当ですか!?」と叫びました(笑)。それに、「いっぱい素敵な歌を歌っている、あの小倉(唯)さんと一緒にですか……?」という話もしたと思います(笑)。私みたいな、初めてレコーディングする人間が、同じ曲を歌わせて頂いて大丈夫かなって、不安でした。一瞬でいろいろな思いが頭の中を巡りましたが、完成した曲はすごく素敵にできあがっていたので、安心しました。
作詞:ミズノゲンキ
作曲・編曲:睦月周平
歌:キュアエール(CV.引坂理絵)、キュアアンジュ(CV.本泉莉奈)、キュアエトワール(CV.小倉唯)
──曲の第一印象は?
引坂:最初に仮歌を聴いた時、素敵な曲だけど、すごく難易度が高いなと思いました。リズムも独特だし、レコーディングに向けてはすごく不安でしたね(笑)。放送がスタートするよりだいぶ前にレコーディングしていて、キャラクターもまだ安定していなかったので、はなちゃんらしさが出せるように、とにかく一生懸命歌いました。皆さんにもそれが伝わればいいなと思っています。
──特にお気に入りのフレーズはありますか?
引坂: 1曲の中にこれだけたくさんの職業を盛り込んでいることに驚きました。あとは、「超テンション社長 Yes!」というフレーズはすごく好きです。難しい曲ではあるのですが、ノリがすごく良いので、盛り上がる曲だなと思います。
会場で私たちの気持ちを共有していただけたら、それが一番嬉しい
──ライブでも盛り上がりそうですね。『HUGっと!プリキュア LIVE2018 ライブ・フォー・ユー!!』の開催を知った時の感想も教えてください。
引坂:お話を聞いた時にはとても驚きました。ライブへの出演経験が無いので、ドキドキしているのですが、「なんでもできる!なんでもなれる!」の気持ちで頑張りたいと思います!
──どんな時にも使える無敵の言葉ですね(笑)。
引坂:このワードは本当に無敵で。私が何か困っていると、周りの皆さんが「なんでもできる!なんでもなれる!」と声をかけて下さるんです。
──ライブが開催される7月29日(日)まで約2か月ですが、現在の心境は?
引坂:まだ、全然現実味がないので想像もつかないんですけれど……。『はぐプリ』のライブは今年しかできないものなので、『はぐプリ』ならではの色が出せたら良いなと思います。キャラクターの個性も強いので、それぞれの味を活かしたライブにしたいです。
──去年の『プリアラ』のライブはご覧になりましたか?
引坂:会場で観ることはできなかったのですが、ライブに出演する皆さんがアフレコスタジオでも「もうすぐライブだね」とお話をされていて、すごく楽しそうだったのを覚えています。あと、これは横で見ていた私の勝手な印象なのですが。ライブが終わった後、皆さんの絆がさらにさらに強くなっていた気がしたんです。だから、私たちもそうなれたら良いなって思います。
──ライブに向けて、取り組んでいることや、これから取り組もうと思っていることはありますか?
引坂:筋トレです! レコーディングの時に実感したのですが、今の私は歌を1曲歌うだけで、息がぜーはーしてしまうんです。このままだと、ライブの時、皆さんを心配させてしまいそう(笑)。楽しいライブにするためにも、とにかく身体を鍛えたいです。あとは、もっとはなちゃんに近づけるように、日々、歌の練習もやろうと思っています。
──キャラソンもエンディング曲も、お客さんの前で歌うのは、7月のライブが初めてだと思います。お客さんの前で、はなちゃんとして歌う事についてのドキドキ感も強いですか?
引坂:MAXです(笑)。まだ具体的な想像はできていないのですが、ドキドキがMAXになることだけは分かります(笑)。でも、ドキドキだけではなく『フレフレ!アイム・ア・チアリーダー!!』の、お客さんとコール&レスポンスをできるところはとても楽しみです。
──ちなみに、同じシングルに収録されている、本泉さんと小倉さんの歌うキャラソンは聴きましたか?
引坂:どちらの曲も、これぞキャラソンという曲で、聴いた時、さあやとほまれの姿が見えました。さあやの曲は背中には羽が見えたし、ほまれの曲では星が見えました。それぞれのキャラクターの味が出ている素敵な曲だなと思います。あと、お二人とも、本当に歌が上手で、たくさんのライブをされている小倉さんはもちろんですが、本泉さんもまさに天使声!素敵ですね。
2.イマージュの翼
作詞:藤本記子(Nostalgic Orchestra)
作曲:藤本記子(Nostalgic Orchestra)
編曲:福富雅之(Nostalgic Orchestra)
歌:キュアアンジュ(CV:本泉莉奈)
3.もう一度、あの空の先へ
作詞:山崎寛子
作曲:永井正道
編曲:永井正道
歌:キュアエトワール(CV:小倉 唯)
──ライブでは、引坂さんも、2人の歌を生で聴くことができますね。
引坂:それがすごく楽しみなんです! 自分のことを考えるとすぐに緊張してしまうのですが、他の出演者の方の歌を聴けると思うと、やはり楽しみで仕方がありません(笑)。宮本(佳那子)さんの(オープニングテーマ)『We can!! HUGっと!プリキュア』は、元気いっぱいで、すごくパワーをもらえる曲なんですよね。今回は、同じライブの出演者として聴かせて頂くことができるので、それがすごく嬉しくて、楽しみです。
作詞:藤本記子(Nostalgic Orchestra)
作曲・編曲:福富雅之(Nostalgic Orchestra)
歌:宮本佳那子
──ライブ当日まで、非常に心が忙しそうですね(笑)。
引坂:今は楽しみな気持ちと緊張感で心の中がハチャメチャになっています(笑)。
──では、最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。
引坂:素敵な曲ばかりなので、この機会を逃すのは、ちょっともったいないかな~と思います(笑)。盛り上がれる曲や、しっとりした曲もあって、本当に盛りだくさんなイベントになると思うので、ぜひ、ご来場頂けたら嬉しく思います。会場で私たちの気持ちを皆さんと共有する事ができたら、とても幸せです。
どんなライブになるかワクワク✨
— 引坂 理絵 (@kirakiraponpon5) 2018年4月21日
素敵な曲とともに盛り上がっていきましょー!!
フレー!フレー!
ライブ・フォー・ユー!!#precure https://t.co/vUB1oBfYL2
【リレー企画:キュアアンジュ役、本泉莉奈さんへのメッセージ】
──次回のリレーインタビューに登場するキュアアンジュ役の本泉莉奈さんへの質問とメッセージをお願いします。
引坂:たぶん、私はとてもおどおどしているはずなので、「頼む、支えて」と伝えてください(笑)。
あとは、ライブでお客さんと一緒にやってみたいコール&レスポンスがあるか聞いてみたいです。エールの曲は、コール&レスポンスがガンガンあるのですが、2人の曲はまた雰囲気が違うので。その中で、どんなことをしてみたいのか聞いてみたいです。
[取材・文/丸本大輔]
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