“渕上舞”の「いままでとこれから」がたっぷり楽しめた1stライブ“Fly High Myway!”をレポート!
『ガールズ&パンツァー』西住みほ役、『アイドルマスターシンデレラガールズ』北条加蓮役などでおなじみ、渕上さんの1stライブ"Fly High Myway!"が2018年5月19日(土)に舞浜アンフィシアターで開催!
1月24日に1stアルバム「Fly High Myway!」でソロデビューしたばかりの渕上さんが臨む、はじめてのワンマンライブ。追加公演となる千葉公演の模様をレポートでお届けしていきます!
これまでの“渕上舞”を辿るカバー曲パート
照明が落ちライブがスタートすると、渕上さんのイメージカラーである青のサイリウムで会場が一色に染まります。そして『おはようの合図』のイントロとともに、青いドレス姿の渕上さんが登場! しっとりとライブの開始を歌い始めます。
曲の終わりと共に、「1stライブへようこそ!」という渕上さんの掛け声で、会場はいきなりボルテージMAX! アルバムの表題曲『Fly High Myway!』、『Migratory』を疾走感全開で披露しました。
3曲を歌い終えると、ここからMCがスタート。おなじみの挨拶である「渕上舞だよー」をアレンジした「みんなのアイドル渕上舞だよー」の口上からライブ参加者への感謝を告げていきます。
そしてアーティストとしてここに立てる喜びを話すと共に、ここに至るまでの「思い出の曲」、"声優"としての軌跡をみんなに聞いてもらいたいということで、まずは声優オーディションを受けた時に歌った曲を披露することに。
歌われたのは島谷ひとみさんの『Falco-ファルコ-』、水樹奈々さんの『深愛』の2曲。この歌をあの時歌ったからこそ、今があると言う渕上さんは、力強くこの2曲を歌い上げました。
続いて、次は声優になってからのターニングポイントとなった"あの作品"として『ガールズアンドパンツァー』から『DreamRiser』、『Enter Enter MISSION!』、そして『アウトブレイク・カンパニー』より『私の宝石箱』の3曲を歌いました。中でも『Enter Enter MISSION!』の際は会場全体で大きなコールが響き渡り、会場に大きな一体感が広がりました。
感謝を告げる“思い出とありがとう”
始まりのパートが終わると、お次は「駆け足で進んできた私の音楽歴」に対する感謝のお話が。一時期は思い出作りとして歌を歌ってみたかった程度だったという渕上さんが、色んな場所でお客さんたちに歌を届けていくうちに、だんだんと心境が変化していったそう。
そんな中でも思い出に残っているものとして、初の作詞をした『タカラモノ』(「蒼き鋼のアルペジオ』より)を挙げました。
最初は「キャラクターはキャラクターで、私は私」として演じ続けていたため、キャラに寄り添う形でしか歌詞が作れず、作詞をするのがイヤだったという渕上さん。そこで割り切って「私の気持ちを書こう」と思ったところ、最終的にはキャラクターのことを書いた歌詞になっていたとか。
そんな思い出の残る『タカラモノ』と、今はもう居なくなってしまった愛鳥の"チェルシー"に贈った『ラララ〜君へ贈る歌〜』の2曲を歌い、思わず涙ぐむシーンも見られました。
ちょっぴりしんみりした後は、渕上さんいわく「真逆」の気持ちを歌った『A Crow』に続きます。この曲は「みんな敵なんじゃないか」と思っていた過去の自分への決別曲であるといい、バッグバンドのメンバーと共に激しい歌を奏でます。
そしてここから後半戦に。今回のライブTシャツにも使われているピンクのフラミンゴの衣装にチェンジした渕上さんは会場をディスコ会場にしたいということで、会場全員がピンクの扇子やサイリウムを振りまくります。渕上さん自身もお立ち台に立って『フラミンゴディスコ』を歌い踊り、まさに1大ホールといった様相でした。
そこからピンクの衣装がよく似合う、セクシーな楽曲『アイTACTICS』、かわいらしい「アイドル」のような曲『Cute♡Appeal』、元気いっぱいな『Beautiful Sunday』と続き、みんなで手拍子をしながら大盛り上がりしていきます。
続いて、傘を持って登場した渕上さん。ステージ上では雨が降る演出と共に、『君と雨に歌うソネット』をしっとりと歌います。そして最後のMCとしてアルバムのテーマでもある「おはようからおやすみまで」にあわせ、渕上さん自身のこれまでとこれからをライブで見せたかったことを告げます。
1日はあっという間で、ゴロゴロしてるだけで終わる日もあれば、1日で九州まで行って帰ってくるような忙しい日も同じ1日。今日のライブが充実した1日になればいいと告げ、最後の曲『おやすみのワルツ』を夜空のような光景と共に披露しました。
しかし、渕上さんのパワーはまだまだこんなものではないと、会場に響き渡るアンコール。しばらくして再登場した渕上さんも、最後の最後まで力を出し切るくらい、めいっぱいに盛り上がります。
アンコールの1曲目は、歌い始める前に会場全体でサビのコールを練習。練習がてら「遠くから来た人」や「女の子」といったアンケートをコールで聞きつつ、練習は完璧! お客さんだけでなくバンドメンバー、スタッフまで裏から出てきて、まさしく会場の全員で『トロピカルガール』を熱唱しました。
実は一人で歌うのがイヤだった? アンコールMCでまさかの告白
そして最後のMCで、一人で何かをするのがあまり好きではなかったと告白する渕上さん。今までにも2度このアンフィシアターのステージに立って歌ったが、その時もずっと緊張しっぱなしで、同じステージに立つメンバーに頼り切りだったそう。
でも3度目である今回は一人きりなので、ライブ前はすごい不安と緊張でいっぱいだったとか。でもこうして最後まで駆け抜けて、この場所が好きになったようです。
そんな感謝と共にアルバムの表題曲『FlyHigh Myway!』を今度はみんなで大合唱し、会場の一体感と共にライブは終了しました。
声優としてのデビューから、ソロアーティストとしてのデビュー、作詞やはじめてのアルバムと、渕上さん自身が語ったように、「これまで」をたっぷり堪能でき、そして「これから」の活躍にも期待を寄せられた今回のライブ。次は渕上さんが声優として、そしてアーティストとしてどう羽ばたいていくのかが非常に楽しみです!
[取材・文/二城利月]
セットリスト
1.おはようの合図
2.Fly High Myway!
3.Migratory
4.Falco-ファルコ-(カバー)
5.深愛(カバー)
6.DreamRiser(カバー)
7.私の宝石箱(カバー)
8.Enter Enter MISSION!(カバー)
9.タカラモノ(カバー)
10.ラララ〜君へ贈る歌〜
11.A Crow
12.フラミンゴディスコ
13.アイTACTICS
14.Cute♡Appeal
15.Beautiful Sunday
16.君と雨に歌うゾネット
17.おやすみのワルツ
EC1.トロピカルガール
EN2.FlyHigh Myway!
リリース情報
●渕上舞 Debut Album「Fly High Myway!」
1月24日発売
品番:LACA-15690/価格:3,000 円
全12曲収録予定
発売元:株式会社ランティス
販売元:バンダイビジュアル株式会社