初のスマホゲーム化も決定!アインズ様と守護者達が集結した「『オーバーロードⅢ』先行上映イベント~ナザリックの集いⅢ~」レポート
2018年6月24日(日)、TVアニメ『オーバーロードⅢ』の先行上映イベント「ナザリックの集いⅢ」が、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて行われました。
『オーバーロードⅢ』は、累計760万部を超える大人気ライトノベル『オーバーロード』(著:丸山くがね)を原作としたTVアニメ。仮想現実体感型オンラインゲーム《ユグドラシル》のサービス終了時、異世界へと転移してしまった主人公・モモンガと、同じく異世界へと転移してきたNPC達との「アインズ・ウール・ゴウン」の名を世界に知らしめるための戦いを描いた作品です。
ダーク・ファンタジーと呼ばれるジャンルにも分類される、容赦のないストーリー展開と、コミカルなキャラクター達の2面性が高い人気を集めています。
日野聡さんを始めとしたナザリックの面々が、第2期を振り返る
今回行われた先行上映イベントでは、最初に日野聡さん(アインズ役)、原由実さん(アルベド役)、加藤英美里さん(アウラ役)、内山夕実さん(マーレ役)、加藤将之さん(デミウルゴス役)、三宅健太さん(コキュートス役)ら、ナザリックの面々を演じたキャスト陣が登壇。中でも日野さんは、作中でアインズが愛用する杖型の武器「スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン」を手に姿を現し、客席を沸かせます。
この「スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン」は、等身大サイズのかなり本格的な作りとなっており、一度日野さんから手渡された時の原さんは、その重量感やスケールに驚きを隠せなくなった様子。また日野さんは、ここまで作るなら、骸骨のマスクとローブも合わせて完全にアインズになりきって、玉座に座ってイベントに出演したいという願望も明かし、笑いを誘います。
その後には、今年の春に放送を終了した第2期『オーバーロードⅡ』の名シーンの数々を振り返りつつ、そのシーンをキャスト陣が生演技するという、ファンにとってはたまらないコーナーが実施されることに。
選ばれたのは、モモンvsヤルダバオト、アウラ&マーレvs八本指、コキュートスvsリザードマンなど、第2期を語る上ではまず外すことのできない名場面ばかり。どのシーンでも、キャスト陣による渾身の生演技が披露される度に、会場の空気が一変する盛り上がりとなっていたのですが、その中でも異彩を放っていたのが、第5話でアインズの椅子にされて歓喜するシャルティアの姿を見たアルベドが、静かな怒りを滾らせるというシーン。
今回のイベントには、シャルティア役・上坂すみれさんが出演できなかったため、その代役として内山さんがシャルティアを担当することになり、アインズの椅子にされて、色っぽく歓喜の声を上げるシャルティアを内山さんが熱演するという、貴重すぎる光景が繰り広げられます。
内山さんは、今回代役を担当することを事前に知っていたため、該当シーンを繰り返し見て練習していたそうなのですが、その際に上坂さんのすごさを改めて実感していたのだとか。
実は内山さんは前回実施された「ナザリックの集いⅡ」でも、宮野真守さん演じるパンドラズ・アクターの代役を務めたという前例があったため、今後も何かある度に代役を振られることになるのではという懸念を抱き、客席の爆笑を誘っていました。
その一方で、原さんが披露した、普段のアルベドの調子から、突然怒りを爆発させるドスのきいた叫び声への切り替えは、客席にまでプロの声優の凄みが伝わってくるほど。
当日の収録では、元々台本にあった普通の叫び声から、明確に物を破壊している時のような声へと台詞の変更が入ったり、シャルティアといちゃいちゃ(?)するアインズの姿を見て、原さん自身が抱いた苛立ちの感情を込めて演技したという裏話も明かされていました。
大好評の先行上映の後には、来場者が『オーバーロードⅢ』で声優デビュー!?
そんなバラエティに富んだトークコーナーの後には、メインイベントとなる第1話の先行上映がスタート。ネタバレになるためその内容については伏せておきますが、上映中には何度も笑いが起きる場面もありつつ、終了後には長時間に渡って拍手喝采が沸き起こるなど、多くのファンがその出来に大きく満足していた様子でした。
また『オーバーロード』といえば、大勢の人間が戦いの中で犠牲となる、容赦のない展開も特徴の一つですが、アフレコスタジオでの収録では悲鳴を取る際にも人数が限られ、その演出に限界があります。そこでイベントでは、『オーバーロードⅢ』で実際に使用されるエキストラの悲鳴を、今回の来場者の声で収録するという驚きの企画が実施されることに。
日野さんの合図と共に、ぶっつけ本番で客席が各々に好きな言葉を発するという、なかなかにハードルの高い企画となっていたのですが、加藤将之さんからの「明日のことを考えずに叫ぶ」というアドバイスや、座席のエリアごとに別の台詞を指示する日野さんの的確なディレクションなども手伝い、会場全体が一つとなり、大迫力の悲鳴を生み出すことに成功します。
途中、客席は男性の割合が高かったにも関わらず、「女性っぽい悲鳴も欲しい」という無茶振りを課せられる一幕もあったのですが、到底大勢の男性が発しているとは思えない甲高い悲鳴を発して、これにも見事に対応。今後、どんな場面で使われるのかはネタバレにも関わるため明かされなかったものの、そのエピソードでは本イベントの来場者がしっかりとエンディングでクレジットされるそうで、ファンにとっては最高の思い出となりそうです。
「MYTH & ROID」による新OP「VORACITY」の初お披露目に、初のスマホ向けゲーム化が決定!
その後には、これまでシリーズを通してエンディングを担当してきたMYTH & ROIDが登壇し、第2期エンディング「HYDRA」を歌い上げた後、第3期のオープニングテーマとなる「VORACITY」を初披露。
これまで第1期、第2期と、エンディングテーマを担当し続けていたMYTH & ROIDですが、第3期で初めてオープニングテーマを担当するにあたり、改めて原作を全て読み直してその魅力を再確認し、『オーバーロード』のためだけの楽曲を作り上げたのだとか。
そうして生み出された「VORACITY」は、まさに『オーバーロード』の世界を象徴するような、狂気と荒々しさを含んだ激しいロックナンバーとなっており、客席もノリノリとなって声援を送り、初披露の場であったにも関わらず、大盛り上がりとなっていました。
そんなライブの後には、キャスト陣が再びステージに登壇し、『オーバーロード』初となるスマートフォン向けのゲーム化がサプライズ発表に。
実は今回のイベントで日野さんが手にしていた「スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン」は、このゲームのプロモーションの一環として作られたもので、現在行われている事前登録者の中から、抽選で一名にプレゼントされることも判明します。
それだけ気合いが入ったゲーム化だけに、キャスト陣からも大きな期待が寄せられる一方で、成人男性よりも一回り大きい「スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン」が、どのように梱包されて当選者に送られるのかという部分も気になっていた様子。
最後には出演者一同から、それぞれ3期に向けての熱い意気込みが語られる形で、イベントの幕は閉じられました。
そんな『オーバーロードⅢ』は、7月10日より順次放送がスタート。アインズを筆頭とした、圧倒等な強さをもつナザリックの面々の活躍を今回もお見逃しなく!
[取材・文/米澤崇史]
『オーバーロードⅢ』作品情報
【INTRODUCTION】
我が至高なる力に喝采せよ――。
シリーズ累計発行部数が760万部を突破した大人気web小説『オーバーロード』。
2018年1月に放送されたTVアニメ第2期では守護者の一人、コキュートスがリザードマンの集落を統治、さらにアインズ扮するモモンが魔皇・ヤルダバオトの侵略から王都を救う活躍を見せた。そして2018年7月、ついにアインズがその圧倒的な力を見せつけるべく表舞台に降臨する。
メインスタッフは監督《伊藤尚往》、シリーズ構成・脚本《菅原雪絵》、キャラクターデザイン《田﨑聡,吉松孝博》、アニメーション制作《マッドハウス》が引き続き続投。第1期、第2期を通して高いクオリティを発揮した盤石な布陣が3期に挑む。
最凶の支配者が三度TVアニメに降り立つ…!
【STAFF】
原作:丸山くがね(『オーバーロード』/KADOKAWA刊)
キャラクター原案:so-bin
監督:伊藤尚往
シリーズ構成・脚本:菅原雪絵
キャラクターデザイン:田﨑聡、吉松孝博
サブキャラクターデザイン・モンスターデザイン・プロップデザイン:今村大樹、杉浦幸次、出雲重機、鈴木政彦、高橋瑞香、前原桃子、長澤礼子
美術監督:池田繁美、丸山由紀子(アトリエ・ムサ)
美術設定:友野加世子、大久保修一(アトリエ・ムサ)
色彩設計:堀川佳典
3D監督:田中康隆
撮影監督:継岡夢月
編集:塚常真理子
音響監督:郷文裕貴
音響制作:grooove
音楽:片山修志(Team-MAX)
音楽制作:KADOKAWA
アニメーション制作:マッドハウス
製作:オーバーロード3製作委員会
【CAST】
アインズ:日野聡
アルベド:原由実
シャルティア:上坂すみれ
アウラ:加藤英美里
マーレ:内山夕実
デミウルゴス:加藤将之
コキュートス:三宅健太
セバス:千葉繁
ヴィクティム:東山奈央
ユリ:五十嵐裕美
ルプスレギナ:小松未可子
ナーベラル:沼倉愛美
シズ:瀬戸麻沙美
ソリュシャン:佐倉綾音
エントマ:真堂圭
ザリュース:東地宏樹
シャースーリュー:楠見尚己
クルシュ:雨宮天
ゼンベル:石井康嗣
ラナー:安野希世乃
クライム:逢坂良太
ガゼフ:白熊寛嗣
ブレイン:遊佐浩二
ラキュース:小清水亜美
ガガーラン:斉藤貴美子
イビルアイ:花守ゆみり
ティア:石上静香
ティナ:富田美憂
ツアレ:嶋村侑
ほか