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『ハッピーシュガーライフ』花澤香菜&久野美咲インタビュー

『ハッピーシュガーライフ』花澤香菜さん&久野美咲さんインタビュー|花澤さんが久野さんとのラブラブっぷりを見せつける!?

2018年7月13日(金)より、MBS・TBS・BS-TBS“アニメイズム”枠にてTVアニメの放送が開始されるTVアニメ『ハッピーシュガーライフ』。本作は、主人公の女子高生「松坂さとう」と「神戸しお」の純愛ストーリーでありながら、キャラクターの猟奇的な一面も見せ、その可愛らしいビジュアルとのギャップに大きな反響を呼んでいる戦慄の純愛サイコホラーです。

そして今回、アニメの放送を記念して、松坂さとう役の花澤香菜さんと、神戸しお役の久野美咲さんにインタビューを実施! ストーリーの見どころや感想、注目キャラクターなど、本作に関する様々な内容を語っていただきました。

本作だけに限らず、プライベートでの付き合いも長いという花澤さんと久野さん。インタビュー中には“しおちゃんのためだったら何でもやる”という主人公にちなみ、花澤さんが「美咲ちゃんのためだったら何でもできる」と答える場面も……!

お二人の絆の深さが大いに感じられたインタビューをお届けします。

さとう&しお役のオファーについておふたりも大喜び!

──まずは作品に参加することが決まっての第一印象をお願いします。

花澤香菜さん(以下、花澤):実はアニメ化が決まる以前に『ハッピーシュガーライフ』のコミック版のCMをやらせていただいたことがあって、その時にさとうちゃん(松坂さとう)の役を演じる機会があったんです。

それからアニメ化になるという話を聞くと同時に、出演の話をいただけたことがすごく嬉しかったです。

久野美咲さん(以下、久野):こんな魅力的な作品に、憧れの大先輩である花澤さんとご一緒できると伺って、すごくすごく嬉しかったです。原作を読ませていただいて、さとちゃんとしおちゃんの関係は愛に溢れているように感じたので、そういう間柄の役として花澤さんとお芝居できるのも、とっても楽しみになりました。

──最初に原作を読んだ時の感想を教えてください。

花澤:読んでいるぶんには楽しかったんですけど、この人たちが実際に周りにいたらと考えると……(笑)。途中から、怖いもの見たさで読んでいる感じもありましたね。

あと、さとうちゃんを演じるにあたって、愛ってなんだろうかというのは、なかなか考えさせられるものがありました。

久野:私も最初は怖いなと思ったんですけど、読めば読むほどキャラクターの気持ちになんとなく共感できるようなシーンがみつかって。どのキャラクターもみんな自分の気持ちに正直で、沸き起こった感情から逃げないんです。

キャラクターたちが自分の感情から目を背けずにきちんと向き合っているからこその、引き込まれる面白さがあると思います。心が突き動かされますね。

──お互いの役の印象と、ご自身が演じられているキャラクターの印象について教えてください。

花澤:しおちゃんはとにかく可愛いくて、無条件に愛してしまう感じがあります。普段から美咲ちゃん(久野美咲さん)とは仲良しなので、こう来たらこう返しちゃうよねというのが、さとうちゃんの気持ちとシンクロしますね。

本当にしおちゃんが美咲ちゃんで良かったなって思いながら、アフレコをしています(笑)。

さとうちゃんに関して言うと、しおちゃんと一緒にいるシーンではすごく共感できるんですけど、他のキャラクターと話しているシーンというのは、どう演じようかけっこう悩みますね。

どういう思考回路をしているんだろうというのは原作を読みながら、自分なりに結論付けて演じています。

──久野さんはいかがでしょうか?

久野:さとちゃんは、自分の気持ちにある意味で正直といいますか、しおに対しての気持ちは物凄く真っ直ぐで、誰よりもピュアに感じます。

すごく難しい役どころだと思いますが、今回さとちゃんのお芝居を見て、花澤さんにしかできない役だろうなって改めて思いました。

しおに関しては、はじめはすごく純粋で素直でいい子だなって思いました。ですが原作を読み進めるにつれて、色々な辛い経験をしてきたこともわかったので、昔のことを思い出して苦しくなってしまう気持ちを、いつも忘れずにその部分を丁寧に演じられたらなと思いました。

──ご自身のキャラクターを演じる時に、気をつけているところがあれば教えて下さい。

花澤:しおちゃんと同様に、さとうちゃんにも過去につらい経験があって……。叔母さん(※1)の存在に囚われているというか、家庭環境がさとうちゃんの思考回路に根差したんだろうなと思っています。それを唯一忘れさせてくれるのがしおちゃんで。

行動は過激だし、狂気を孕んでいるところはあるけれども、人間としての部分もちゃんと大事に演じていきたいなと思います。

※1:さとうの保護者にあたる女性。本名は非公開となっている。CVは井上喜久子さんが担当。

久野:しおちゃんはさとちゃんのことを心から信じていて。辛い経験をしてきたからこそ、さとちゃんと一緒にいる時の安心感ってすごいんだろうなって思います。さとちゃんのことが大好きで、心の底から信頼している気持ちを一番大切に演じています。

アフレコ現場では、花澤さんが思わず涙ぐんでしまう場面も

──お二人が共演してみた感想を教えてください。

花澤:ちょっと自慢になっちゃうかもしれないけど、私と美咲ちゃんは愛し合っちゃっているんで(笑)。

久野:えへへ(笑)。

花澤:キャスティングの時に誰か知っていたのかっていうくらい、ツーカーというか、息ぴったりなんです。

収録が終わった後に2人でお茶したりとかもするんですけど、アフレコのこととかよく話し合ったりしますね。

──今のお話を聞いて、久野さんはいかがでしょう?

久野:初めてアニメに出させていただいた時から、花澤さんにはずっとお世話になっていて。プライベートでも困ったことがあった時とかにいつも相談している、私にとって本当のお姉ちゃんみたいな存在なんです。何でも話しているからこそ、花澤さんといる時は、すごく安心できますね。

そういう気持ちが、しおちゃんとシンクロするので、お芝居にも活きている気がします。こういう関係性の役柄で共演できたことが、たまらなく嬉しいです。

──アフレコ中で何かエピソードがあればお願いします。

花澤:しおちゃんに「大好きだよ」と言われて、さとうちゃんがウルウルしちゃうっていうシーンがあるんですけど、演じていて本当に涙が出てきました(笑)。

しおちゃんは本当にまっすぐ気持ちを伝えてくれるし、それがさとうちゃんの救いになっているというのが、お芝居を聴きながら実感できました。

久野:そんなふうに言っていただけて、嬉しいです…!!

それから、飛騨しょうこ役のすーさん(洲崎綾さん)はいつも明るくて、面白いお話をしてくださるので、現場のムードメーカーになってくれていますね。

──本作にはたくさんのキャラクターが登場しますが、気になるキャラクターはいますか?

花澤:北埋川大地先生ですね(※2)。私がもし男だったら、ああいう役をやりたいなと思いました。先生なのにああいう役って、絶対面白いですもん。

久野:私はいつもアフレコ現場ですごいなと思っているのが、三星太陽君です(※3)。しおちゃんへの純粋な愛が、とにかく重すぎて(笑)。

花江さん(花江夏樹さん)のお芝居もただ気持ち悪く感じるんじゃなく、愛が重いゆえの気持ち悪さみたいなところがしっかりと表現されていて。

アニメを観ていただいたら、原作からさらに魅力的なキャラクターになっていると感じてもらえると思います。

※2:さとうが通う高校の学年主任。面倒見がよく、女子生徒から人気が高い。CVは石川界人さんが担当。
※3:さとうのバイト先の同僚となるイケメン男子高校生。CVを花江夏樹さんが担当。

──本作ではさとうがしおと出会って、生き方が変わっていくというストーリーが描かれています。お二人は人生の中で生き方が変わったと思えるような出来事は今までにありましたか?

花澤:私は高校生の時に『ゼーガペイン』(2006)という作品で初めてヒロインをやらせていただいて。あんなにたくさんのセリフを喋るのは初めての経験で、周りのスタッフさんや先輩たちに助けてもらいました。

振り返ってみると、あの時あの作品に関われなかったら今の私はないんだろうなと思うので、私にとって特別な作品になっていますね。

久野:10歳の時に初めて吹き替えのお仕事をしたんですけど、当時はただ目の前にあるお仕事を一生懸命やろうという気持ちしかなくて。今こうして振り返ると、その一つ一つの積み重ねがなければ今のお仕事に繋がることもなかったと思います。

自分の実力を認めてくれて、お仕事を一緒にしてくださる人達がいなかったら、10歳から声優を続けてこれなかったと思うので、今までの出会いすべてが大切だったなと思います。

本作にとって花澤さんと久野さんは、まさに理想なキャスティングだった

──今回の作品では、様々な形の家族愛が描かれています。お二人にとって家族の愛というのはどのようなものなのでしょうか?

花澤:私が仕事をやめるか声優として続けていくかで迷っていた時に、背中を押してくれたのが母で。最近は地球ゴージャス(※4)プロデュースの演劇に参加させていただいているんですけど、それを自分がやれるのかどうかと悩んでいた時もあったり。そういう大事な時に背中を押してくれるのは家族ですね。

不安で自分一人じゃ抱えきれない時は、家族に電話します。優しく励まされるというよりか、「やってみればなんとかなるよ!」みたいに、おしりを叩かれる感じですね(笑)。

久野:私は、特別なことがなくても、ただ家族と一緒に日常を過ごせることに幸せを感じています。一緒に朝ごはんを食べられるだけでも、ほっこりしますね。

※4:俳優・岸谷五朗さんと寺脇康文さんによる演劇ユニット。

──本作について、印象に残ったシーンやセリフがあれば教えて下さい。

花澤:さとうちゃんとしおちゃんが一緒にお風呂に入っているシーンで、しおちゃんのセリフに、さとうちゃんの胸を「私の頭で潰しちゃってかわいそうなんだもん」っていうものがあって(笑)。そのセリフに対して「胸は元に戻るから平気だよ」って返すシーンはニヤけますね。

久野:それはどこにニヤけているんですか(笑)。

花澤:しおちゃんの発想と、元に戻る胸があるさとうちゃん良いなとか(笑)。

久野:(笑)。実は花澤さんとお風呂のシーンを演じるのは『ロウきゅーぶ!SS』以来2回目で。私はアフレコの前日にブルーレイで花澤さんとのお風呂シーンを観て、予習してからアフレコに臨みました(笑)。

花澤:愛だね(笑)。それを覚えてくれていたのが嬉しい!

久野:一緒にお風呂に入れるのが嬉しかったので(笑)。

──主人公の印象的な言葉で、しおちゃんのためだったら何でもできるといったセリフがあります。お二人にとって、“このためだったら何でもできる”ということがあれば教えて下さい。

花澤:私は美咲ちゃんのためだったら何でもできる(笑)。

久野:えええ!?

──それは何か理由があったり?

花澤:理由? 好きだからですよ!(笑)。

久野:きゃあ!! 恥ずかしいです(笑)。なんで好きなんですか……!?

花澤:なんでだろうね(笑)。ほっとけないところと……。あと、おばあちゃんみたいな思考回路をしているんですよ。だから一緒にいて浄化される感じがすごくあります。

久野:大人じゃなくて、おばあちゃんなんですね(笑)。

──なんだか、恋人同士の会話のようになってきました(笑)。久野さんはいかがでしょうか?

久野:私も香菜ちゃんのためなら……(笑)。さとちゃんて、台本をめくってもめくってもセリフが続くような、すごく大変な役なんです。でも、花澤さんはそんな素振りを一切見せずに他のキャストさんたちをお芝居で引っ張ってくださっていて。

だからアフレコ現場でも、ちょっとでも花澤さんの役に立ちたいなって思っています。

アフレコの後にご飯やお茶などご一緒するときも、やっぱり花澤さんが思っていることや現場で感じていることは共有したいなって思って、いつも色々伺ってるんです。

花澤さんは、私が一番大変だった時にすごく親身になってくださって。ちょっとでも何か恩返しできることがあればなぁと思っているので、この現場でもお芝居はもちろん、自分にできることは最大限していきたいと思っています。

──最後に、放送を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。

花澤:本当に原作の可愛らしいキャラクターたちがそのまま動いているような作品になっています。

ファンシーなところはファンシーで、怖いところは本当にゾクッとするような絵が出てきたり。アニメも楽しめると思うので、原作が好きな方も、ぜひ観逃さないで欲しいと思います。

久野:私たちの日常生活からはかけ離れているお話かもしれませんが、登場人物たちの気持ちに寄り添うことのできる作品だなと感じています。スタッフ、キャスト一同、作品に丁寧に向き合って頑張っているので、ぜひ心を動かしながら観ていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします!

──ありがとうございました。

[取材・文/島中一郎]

作品情報

TVアニメ「ハッピーシュガーライフ」
2018年7月13日MBS・TBS・BS-TBS“アニメイズム”枠にて放送開始!

<INTRODUCTION>
-彼女の愛は、甘くて痛い。-
人を愛したことがなかった女子高生・松坂さとうと、誰かからの愛も感じたことがなかった少女・しお。ふたりの甘くて幸せな生活に、愛に病んだ人々の苦い悪意が忍び寄る。これは不自由な心の持ち主たちが綴る、ピュアでサイコな「愛についての物語」

<CAST>
松坂さとう:花澤香菜
神戸しお:久野美咲
神戸あさひ:花守ゆみり
三星太陽:花江夏樹
飛騨しょうこ:洲崎綾
北埋川大地:石川界人
さとうの叔母:井上喜久子

<STAFF>
原作:鍵空とみやき(掲載 月刊「ガンガンJOKER」スクウェア・エニックス刊)
総監督:草川啓造
監督:長山延好
シリーズ構成:待田堂子
キャラクターデザイン:安田祥子
美術監督:谷地清隆
色彩設計:松原陽子
撮影監督:伊藤康行
編集:岡祐司
音響監督:立石弥生
音楽:亀山耕一郎
OPテーマ:「ワンルームシュガーライフ」ナナヲアカリ
(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
EDテーマ:「SWEET HURT」ReoNa
(SACRA MUSIC)
アニメーション制作:Ezo’la
製作:ハッピーシュガーライフ製作委員会

<原作情報>
原作コミックス最新8巻
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TVアニメ「ハッピーシュガーライフ」公式サイト
TVアニメ「ハッピーシュガーライフ」公式ツイッター(@happysugarlifeA)

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