『DOUBLE DECKER! ダグ＆キリル』世界最速先行上映＆スペシャルトークショーレポート｜おもちゃ箱をひっくり返したようなワチャワチャを楽しんでもらいたい

2018年9月2日(日)、TOHOシネマズ新宿にて「サンライズフェスティバル2018光焔」が開催！　10月より放送が開始される『DOUBLE DECKER! ダグ＆キリル』の第1、2話の世界最速先行上映＆スペシャルトークショーが実施されました！

イベントには、本作のメインキャストである三上哲さん（ダグ役）、天﨑滉平さん（キリル役）に加え、スタッフの鈴木智尋さん（シリーズ構成・脚本）、桂正和さん（メインキャラクターデザイン）、田村一彦さん（サンライズ／プロデューサー）が登壇。作品への意気込みを語りました。

左から、田村一彦さん、桂正和さん、三上哲さん、天﨑滉平さん、鈴木智尋さん

残念コンビの型破りなバディ刑事物語！

拍手に迎えられ、まずはメインキャストの三上さん、天﨑さんが登壇しました。2人は初共演ではないものの、今回のように揃って舞台に立つのは初めてということもあって、どこか緊張した面持ち。「たくさん笑ってもらえて嬉しかったです」と会場に集まった大勢の観客たちに感謝の気持ちを伝えました。

お互いの印象を語り合ったり、キャラクターとの共通点を探したり、終始和やかに和気あいあいとトークは進行していきます。バディという関係で三上さんとの共演が決まったときには思わず両親に連絡したそうで「本当に嬉しくて、よかったねといってもらえました」と興奮気味に語る天﨑さん。これに対する三上さんの「親公認のバディなんだね」という一言に、客席からは歓声が飛び交います。

三上さんが演じるのは、ベテラン刑事・ダグ。役作りに関しては、特別かっこよく演じようとは意識していないそうで、キャラクターの「結果的にそういうのをかっこよく感じてもらえたらと思います」とのこと。先行上映された1、2話では、息遣いにまでいきとどいた三上さんの演技が光っていました。

一方で天﨑さんが演じるのは、ヒーローに憧れているのに残念なことが多いキリル。天﨑さんは「とにかくピュアで真っ直ぐに感じてもらえるように演じています」と語ります。また、初の座長という立場に四苦八苦しつつも他のキャストに支えられながら頑張っているという、アフレコ現場のエピソードも披露されました。

トークが一段落したところで、シリーズ構成の鈴木さん、キャラクターデザインの桂さん、プロデューサーの田村さんらスタッフ陣が登壇となりました。

鈴木さん曰く「肩肘を張らずに、気楽に楽しんで喜んでもらえる作品を目指しました」とのこと。実際に作品も、シリアスになりすぎることはなく、かといってふざけすぎず、決めるときは決める、非常にメリハリのある内容に仕上がっていました。また視聴者だけでなく、スタッフにとっても窓口の広い作品を意識しているのだそう。「おもちゃ箱をひっくり返したような、ワチャワチャした感じを楽しんでもらいたいです」ということなので、各話毛色のことなるいろいろなエピソードに期待しましょう。

キャラクターデザインについて、ほぼ何も決まってない時から書くので難しいという桂さん。企画書段階のイメージだけでデザインすることが多いらしく、自分もどんなキャラクターになるのかは楽しみにしているのだそうです。特にキリルは男だけど絶世の美少女顔でデザインしたらしく、そこへ鈴木さんが自意識過剰でおバカなキャラクター付けをしたのは意外だったそうで「結果、最高になりましたよね」と満足そうな表情を浮かべます。

プロデューサーを努めた田村さん。『DOUBLE DECKER! ダグ＆キリル』の企画は2015年から動いていたそうで、そこから何度も稿を重ね、約3年をかけて作り上げた作品なのだとか。「0から1を作るのにはやり甲斐を感じますよね」と胸を張りつつ、観る人に喜んでもらえる作品を目指したのだと意気込みを語りました。

最後に、登壇者全員からメッセージが送られました。本作にはダグやキリル以外にもたくさんのキャラクターが登場し、全員が個性的で見どころの一つになっているとのこと。また、CGを駆使した戦闘シーンなど、映像面でも工夫している部分が多く、何気ない場面に伏線となる内容が散りばめられているそうなので、リアルタイムでの考察が捗るかもしれません。

『DOUBLE DECKER! ダグ＆キリル』は、2018年9月30日（日）より放送開始。掴みどころのない残念なベテラン刑事・ダグと、やる気だけはある残念なルーキー・キリルの2人による、型破りなバディ刑事物語をお楽しみに！

[取材・文／原直輝]

『DOUBLE DECKER! ダグ＆キリル』作品情報

【スタッフ】
監督：古田丈司
シリーズ構成・脚本：鈴木智尋
脚本：吉田恵里香
メインキャラクターデザイン：桂 正和
アニメーションキャラクターデザイン：板垣徳宏
デザインワークス：小曽根正美
コンセプトデザイン：兒玉陽平、安藤賢司
シリーズ演出：安藤 良
色彩設計：永井留美子
美術監督：水野雄介
美術監修：東 潤一
CG：サンライズD.I.D.スタジオ
CGディレクター：伊藤 樹
CGモデリングチーフ：高橋将太郎、櫛田健介
撮影監督：後藤春陽
編集：西村英一（タバック）
音響監督：木村絵理子
音響効果：中野勝博
選曲：合田麻衣子
音楽：林 ゆうき
プロデューサー：田村一彦（サンライズ）
企画・制作：サンライズ

【キャスト】
ダグ（ダグラス･ビリンガム）：三上哲
キリル（キリル・ヴルーベリ）：天﨑滉平
ディーナ（ディーナ・デル・リオ）：早見沙織
ケイ（キャサリン･ロシュフォール）：安済知佳
マックス（マキシーン・シルヴァーストーン）：大地葉
ユリ（ユリ・フジシロ）：種﨑 敦美
トラヴィス（トラヴィス・マーフィー）：小山力也
ソフィー（ソフィー･ゲンズブール）：遠藤綾
アップル（アップル・ビーバー）：永塚拓馬

『DOUBLE DECKER! ダグ＆キリル』公式サイト
『DOUBLE DECKER! ダグ＆キリル』公式Twitter（@dabudeka）