『LOST SONG;CONTINUE』鈴木裕斗さん、山下誠一郎さん、森田と純平監督インタビュー|森田と監督の鈴木このみさん愛が溢れ出す!
2018年4月より放送され、衝撃の展開で視聴者の度肝を抜いたTVアニメ『LOST SONG』。9月まで、TOKYO MXにて再放送も行われました。
本作のラジオ情報番組『LOST SONG;CONTINUE』も配信中! 前回は放送第2回の模様をレポートしましたが、今回は放送終了後に行ったルード・ベルンシュタイン4世役の鈴木裕斗さん、ヘンリー・レオボルト役の山下誠一郎さん、森田と純平監督のインタビューをお届け。
放送では語り尽くせなかったエピソードに加え、次回のゲストである鈴木このみさんについても盛り上がりました!
真面目なキャストと不真面目な監督?
──まずは、番組を終えた収録を終えた感想からお願いします。
鈴木裕斗さん(以下、鈴木):今日は2回目の収録だったんですけど、2回目と思えないくらい時間が濃密でした。それは『LOST SONG』という話しても話しても語りきれないくらい濃い作品だからというのもありますが空気感がめちゃくちゃ楽しいんです!
今回は森田と監督をお迎えしましたが、どのゲストさんがいらっしゃっても和やかな感じや楽しい雰囲気が変わることがないんじゃないかと2回目にして自負しています。
これからいろんなゲストさんに参加していただいて、『LOST SONG』の新たな一面や魅力というものを、僕たち2人で伝えていければと思いました。
森田と純平監督(以下、森田と):真面目だね(笑)。
鈴木:山下さんはもっと真面目ですから(笑)。
山下誠一郎さん(以下、山下):(笑)。1回目の放送の時は探り探りというか、どういうペースで進んでいくのかというところを考えてやっていた部分もあったんですけど、1回目の段階で後半になるとすごく自由になって。(冒頭のコーナーに毎回登場する)ワインの力もあってというのもあるんですけど(笑)。
自由に楽しく喋らせていただけるという、非常に構成に恵まれた番組です。ゲストがいらっしゃった時は僕らがゲストさんに話を色々聞けて、柔軟性がでてきたなという感じはすごくありました。
無理せずゲストの方に話をしていただけて、それを僕らもいつものペースで拾いながらも3人でやり取りをするというのが、すごく新鮮で楽しかったですね。
アニメの放送が終わってから再放送という段階なので、思い切り話せるし、再放送を楽しみにしてくださる方とか、(2019年2月にパシフィコ横浜で開催となる)イベントを楽しみにしてくださる方にも楽しんでいただけているのがコメントを見ても分かるので、本当に嬉しい限りでございます。
鈴木:やっぱり真面目なコメント(笑)。そんな中で不真面目な森田と監督は……?
森田と:(笑)。今のコメントを聞いて分かる通り真面目な2人なので、ほっとくと真面目な番組になっちゃうと思って(笑)。真面目さが溢れ出てるんですよね。裕斗くんがふざけたりするんですけど、根は真面目なんですよ。
鈴木:すごく恥ずかしいことを言われてる(笑)。
山下:マジトーンで言われてる(笑)。
森田と:僕は彼らがむちゃくちゃ弾けるところも見たいんです。ちょっと下ネタをふってみたりとか。でもあまり乗ってくれなかったんですけど(笑)。
鈴木:ワインを、まるまる1本空けるしかないのかな(笑)。
森田と:飲み会とかも行ったりしていて、特にこの二人はすごく芝居に対して熱いハートを持っているんですよ。それを知っているので、なんとなくこういう番組をやっていてもその熱さがある。ふざける時もふざけるし、真面目な時はわりと本当にちゃんとしています。そういう意味ではすごく良いバランスの2人なんだと思いますね。
鈴木:チッス!(笑)
森田と:今無理やり不真面目を出したよね(笑)。
鈴木:照れ隠しです(笑)。
監督を交えて質疑応答会をやりたい!
──今回の番組内で時間が足りず話ができなかった部分だったり、もっと話がしたかったところというのはありましたか?
鈴木:森田と監督も本当に真面目なんですよ(笑)。飲み会とかでも作品のことに関して僕たちに関わっているとはいえ、いち出演者・役者にここまでのことを伝えてくれるのかってくらい、すごく細かいところまで伝えてくださっていたんです。
だからこそ『LOST SONG』という作品に対してキャスト陣一同、作品に対しての思いが強くなったところもありました。Blu-ray BOXのオーディオコメンタリーで田村さんや久野さんが涙したりなども思いの深さ・強さに繋がってると思います。
まだまだ語り足りていない部分もいっぱいあるんじゃないかと思います。皆さんからいただいた、泣いたエピソードも番組で募集もしていますし、お時間許せばもっと紹介していきたかったなという気持ちはありますね。
山下:番組の性質上コメントがあって、観ているファンの方の意見とか想いがダイレクトに伝わるんですよね。そこからの発見もあるし、「ここでこういう感想を、やっぱり思ってくださるんだな」というのもあるし。今回はさらに森田と監督という『LOST SONG』の生みの親、神様がゲストに来て下さって(笑)。
森田と監督に作品の設定や謎を聞いたら何でも返ってくるんです。そういうやりとりって意外と出来なかったりするんですよ。自分たちが疑問に思ったことを投げかけさせてもらえるし、ちゃんと返してくださるっていう。そこが監督の好きなところですね(笑)。
一同:(笑)。
山下:もちろん、収録のときは頼りになりましたし、支えていただきましたし。こうやって番組でも色々お話しさせてもらえて、ファンの方の理解がより深まって楽しかっただろうなと思います。もっと聞きたいという想いは、僕らも一緒ですね。あわよくば、もっと語れる時間や、またゲストに来ていただきたいです。
本筋にも質問コーナーみたいなものを設けてやってみたいですね。僕ら以上に素直に観客として観ていた人たちの声を監督に投げかけてみたいです。
鈴木:確かに。細かいことが色々ありそう。質疑応答会をしたいですね。
森田と:すごく細かい部分まで作っているし、自分が完全に理解していないと演出することができないと思うので、そこは最低限の部分で。あとは、あえて伝えなかった部分で、逆に考えて欲しいとか、そういうのを含めて本編では演出をさせていただいたりしたんです。
観てくださった方々も考察班の方々がすごく色々考えてくださっていて。それも見ていて面白かったです。そういうことができる作品を作れて良かったと思います。全部が全部出して終わりではなくて、考える余地があるというところが魅力のひとつだと自分でも思っています。
9月まで再放送もありましたので、山下くんも言ってましたけど、語りあえる場みたいなのはすごく欲しいですね。Twitterの方々とかも、すごくフレンドリーに接してくださっているので。TwitterのDMで「ここのストーリーはどういうことなんですか?」とか聞いてもらえたりとかしています(笑)。
鈴木:ファンが疑問を投げかけてますね(笑)。
森田と:僕も嬉しいので、すごく長文で返したりとか(笑)。それだけ考えてくれているというのが嬉しくてしょうがないんですよね。ちゃんと深く観てくださった方であればあるほど、すごくそういうのを投げかけてくれるんです。
本当にまだまだ力不足なところばかりなので、これからも多くの人に作品を届けたいですね。
気になる鈴木このみさんの成長とは……?
──次回は鈴木このみさんがゲストに来られるということで、どのような放送回にしたいですか?
鈴木:このみんとは、『LOST SONG』に関わる前からお仕事で関わらせていただいていたんですが今回『LOST SONG』で最初から最後までこのみんと一緒に演じられたことがすごく嬉しかったです。
このみん自身の中で、リンと共に成長していったとか、心持ちとして変わったところとか聞いてみたいですね。その変化は、周りで見ている僕たちも一緒にアフレコをしていて感じていたので。同じ役者としてもすごく気になるところでもあります。
残念ながら僕と山下くんは(8月の)アニサマで『LOST SONG』の主題歌を彼女が披露する姿を拝見することはできなかったんですけど、その時の話も、もちろん聞きたいです。やっぱりそれだけ歌を上手く歌えたら気持ちいいでしょうという(笑)。
森田と:気持ち良さそうに歌うもんね(笑)。
鈴木:そんな憧れやリスペクトを込めて、歌に関して色々と聞いてみたいなと思っていますね。
山下:やっぱりこのみさんはアーティストだから、アニメで声優として主演を務めるという相当なハードルやプレッシャーがあったと思うんです。僕からすると、やはり最初から見ていて、「ああ、リンがいる。」って思っていたんですけど。
技術とかじゃなくて、本当にリンであるという、理屈じゃない部分の彼女の素晴らしさを第1話からずっと観てきました。
やはり最初アフレコに苦戦した部分があっても、どんどん回を増すごとに板についてきて。その感覚の変化とか、当時の心境とかも聞いてみたいと思います。リンを演じるというところからスタートして、アニサマに至るまでで、どういう成長と、どういう変化があったのか聞いてみたいですね。
森田と:それはぜひ引き出して欲しいね(笑)。
山下:「ヘンリーとルードだったら、どっちがいい?」みたいな、他愛のない話もしつつ(笑)。あと、このみちゃんから周りの人たちはどう見えていたのかも気になりますね。ぜひそれは注目して聞いて欲しいし、楽しみにしていただきたいです。僕らも楽しみですね。
──監督はどんな放送を期待しますか?
森田と:僕は本当に彼女と、ず〜っとこの作品を一緒にやってきた感覚なんですよ。企画の当初から演技レッスンとかもずっとやってきましたし。彼女がOP主題歌の歌詞づくりを缶詰になって頑張っている時も近くにいて、話を聞いたり作品世界について教えたり。
だから、彼女がリンじゃない時代から、リンになって、さらに僕の想像していたリンを超えていって。あんまり本人とかにも言わないんですけど、実は僕の鈴木このみへの愛ってすごい大きいんですよ。この作品において、鈴木このみへの想いはけっこう強くて。
鈴木:そこはダイレクトに、あんまり出してない感じしますね。
森田と:あんまり調子乗ってもいやだし(笑)。
鈴木:愛とムチですね(笑)。
森田と:僕的には愛をもって一緒に作品を作ったという感覚があって。『LOST SONG』もNetflixで世界配信が始まりましたし、先日はジャカルタでイベントもさせていただきました。
イベントも彼女と参加させていただけることになって、本当に感慨深くて。それこそ、そこで泣きそうになりましたよ。日本じゃない、言葉が一切通じないところで『LOST SONG』の作品のことを僕と鈴木がこうやって並んで喋っているみたいなことが、すごい感慨深かったんですよ。
だから、アニメ制作当時どう思っていたかとか、そういうのはすごい聞いて欲しいですね。
鈴木:「森田と監督どうだった? 正直嫌だった?」とかね(笑)。
森田と:(笑)。単純に僕がいないところで、同じ作品に関わったキャスト2人と作品の話をしてもらうだけで、すごく楽しみですね。
鈴木:世界に展開していくのは楽しみですね。僕もちょうどパスポートを取ったばかりなので(笑)。
山下:僕もです(笑)。
鈴木:海外にも行けるぞという(笑)。
森田と:海外に行くか!(笑)。
鈴木:真面目な話を長々としすぎましたね(笑)。
──(笑)。次回の放送も楽しみにしております。ありがとうございました!
[取材・文/島中一郎]
【鈴木裕斗&山下誠一郎】LOST SONG; CONTINUE #03 放送情報
放送日:2018年10月11日(木) 22:00~
MC:鈴木裕斗(ルード・ベルンシュタイン4世役)、山下誠一郎(ヘンリー・レオボルト役)
ゲスト:鈴木このみ(リン役)、久野美咲(アル役/追加ゲスト)
配信はこちらから!
イベント『LOST SONG~星歌祭~』詳細情報
【日時】2019年2月11日(月・祝)
【会場】パシフィコ横浜 国立大ホール
【出演】鈴木このみ、田村ゆかり、久野美咲、たかはし智秋、山下誠一郎、瀬戸麻沙美、
芹澤優、茅野愛衣、鈴木裕斗
【作・演出】森田と純平監督(MAGES.)
【内容】TVアニメ『LOST SONG』に登場する歌や世界観をお楽しみいただけるイベント
【チケット】現在発売中のBlu-ray BOXに封入されている「イベントチケット優先販売申込券(初回生産限定封入特典)」にてお申込いただけます。
※出演者は都合により変更となる可能性があります。
「LOST SONG Blu-ray BOX ~Full Orchestra~」
【価格】36,000円(税別)
【収録話数】全12話
<豪華10大特典>
【1】『LOST SONG~星歌祭~』イベントチケット優先販売申込券(初回生産限定封入特典)
※1名様分のチケットを確約で購入でき、
更に最大4名様分のチケットを抽選で購入申込できる仕様となります。
【2】劇中歌&サウンドトラックCD3枚組(全81曲収録)
【3】森田と監督&鈴木このみ、田村ゆかりら
メインキャストによる全話オーディオコメンタリー
【4】シナリオ全集(全140ページ)
森田と純平監督書き下ろしショートストーリー
「LOST SONG HISTORIA~光の鼓動~」収録
【5】コンセプトアート・美術設定集(フルカラー、全100ページ)
【6】キャラクター・アイテム設定集(フルカラー、全100ページ)
【7】豪華仕様 特装BOX
【8】キャラクターデザイン金子志津枝 描き下ろしデジパックケースジャケット
【9】特典映像(ノンテロップOP、ノンテロップED、PV集 等)
【10】ポストカード(3枚)
作品情報
『LOST SONG』
<キャスト>
リン:鈴木このみ
フィーニス:田村ゆかり
アル:久野美咲
ポニー・グッドライト:たかはし智秋
ヘンリー・レオボルト:山下誠一郎
アリュー・ルックス:瀬戸麻沙美
モニカ・ルックス:芹澤優
コルテ/メル:茅野愛衣
バズラ・ベアモルス:小山剛志
ルード・ベルンシュタイン4世:鈴木裕斗
ドクター・ヴァイゼン:小形満
タルジア・ホークレイ:糸博
<スタッフ>
原作・監督・脚本:森田と純平(MAGES.)
キャラクター原案:福田知則(MAGES.)
アニメーションファシリテーター:櫻井親良
メインキャラクターデザイン:金子志津枝
サブキャラクターデザイン:原修一・藤澤俊幸
デザインワークス:バーンストーム・デザインラボ
美術監督:大久保錦一
背景美術:でほぎゃらりー
色彩設計:大西峰代
撮影監督:山本弥芳
作詞:畑 亜貴
音楽:白戸佑輔(Dream Monster)
音楽制作:MAGES.
制作:LIDENFILMS×ドワンゴ(共同制作)
<作品紹介>
舞台は架空の大陸ヌーナシア。無数の国々や文明が興り、繁栄し、争い、滅んでいった悠久の歴史が刻まれている。緑豊かな辺境の村・ダンデラに住むリンはちょっと(?)食いしん坊で元気な女の子。しっかり者で優しいお姉さんのメル、発明オタクで世界一の科学者を目指している少年・アル、厳しくも愛情深いおじいさんに囲まれのどかで平穏な暮らしをしている。
一方、華やかな王都で、民衆から愛される歌姫・フィーニス。彼女は次期国王となる王子のお妃候補でありながら幾重もの壁に囲まれた王宮の奥深くで孤独な毎日を過ごしている。そんな対照的な2人にはほかの人間にはない、ある特別な力がある。傷を癒やし、水を作り出し、火を灯す… さまざまな奇跡を生む“歌”を歌うことができるのだ。
…運命は、歌の力を持つ2人を、それぞれ過酷な旅へ誘う。戦争の影が王国を覆いつくすと奇跡の歌の輝きさえ血の色に染まってゆく。愛する者たちの命が奪われ声なき悲鳴が石牢に響く。2人の運命が交わり最後に歌われる歌は絶望か、希望か、それとも……。
オープニング主題歌:「歌えばそこに君がいるから」歌:鈴木このみ
エンディグ主題歌:「TEARS ECHO」歌:フィーニス(cv 田村ゆかり)