3人のメインヒロインが集結!ファンタジア文庫大感謝祭2018「『冴えない彼女の育てかた』冴えなくない新情報発表ステージ」レポート
2018年10月21日、東京・ベルサール秋葉原にて開催されていた、ファンタジア文庫の人気作品が多数集結する祭典「ファンタジア文庫大感謝祭2018」。その特設ステージにて「『冴えない彼女の育てかた』 冴えなくない新情報発表ステージ」が開催されました。
『冴えない彼女の育てかた』(以下、冴えカノ)は、ファンタジア文庫より発売中の丸戸史明先生のライトノベル。オタクの主人公・安芸倫也が、ヒロイン・加藤恵との出会いをきっかけに、仲間たちと共に同人ゲームの制作を目指す物語が描かれます。
既に2度のTVアニメ化に加えて、劇場アニメ化も決定している大人気作品です。
その劇場版の最新情報が発表されるという今回のステージでは、『冴えカノ』イベントではおなじみになりつつある、丸戸史明先生書き下ろしの息のあった影ナレーションが繰り広げられたあと、加藤恵役の安野希世乃さん、澤村・スペンサー・英梨々役の大西沙織さん、霞ヶ丘詩羽役の茅野愛衣さんの3人のメインヒロインを演じるキャスト陣が登壇しました。
実はファンタジア感謝祭で『冴えカノ』のステージが行われるのは、なんと今回が5年連続の5回目。そのためキャスト陣は、あっという間に経過した5年という月日に驚愕しながら、最初のステージでキャラクターソング「LOVE iLLUSiON」を歌ったという思い出話を花咲かせる一幕も。客席の中には、5回のステージ全てに来ているという熱心なファンの姿も見られたほどでした。
キャスト陣3人の特徴を徹底比較!?
その後に行われた「彼女(ヒロイン)比べてみました」は、様々なテーマに対する3人のキャスト人の回答を徹底比較するというコーナー。
最初のお題となった、それぞれのお気に入りのシーンを選ぶ「冴えてるオブ”彼女”」では、『♭』第10話での「英梨々と詩羽がグータッチを交わす」シーンをチョイスした大西さん。
「普段は喧嘩してばかりだけど、本音ではお互いをしっかり信頼しあっているというのが伝わってくるのが“尊い”」と、シーンの素晴らしさを力説します。
実は茅野さんも一番のお気に入りはグータッチのシーンだったそうなのですが、必ず大西さんがこのシーンを選ぶと予想していたため、あえて別のシーンを選んだのだとか。
一方の安野さんが選んだのは、『♭』最終話で恵が倫也を激励するシーン。二人の関係のもどかしさや、普段倫也に振り回されている印象のある恵が、実はしっかりとその手綱を握っていることが伝わってくる場面となっていたのが、キャスト陣の間で熱く語られていました。
続く「恵に負けない○○性能」は、作中で「ステルス性能が高い」と揶揄されている恵に対抗できるような○○性能を、それぞれが自己申告するという内容。
大西さんが挙げていたのが「オンオフ性能」で、明るくしっかりとしたイメージの大西さんですが、普段は仕事の時とそうでない時でかなりギャップがある状態なのだとか。
楽屋はその中間くらいの位置づけなのだそうなのですが、『冴えカノ』の場合はかなり付き合いが長い、家族のような関係性のため、リラックスした状態で過ごすことができているようです。
一方、子供の頃から足を忍ばせるのが好きで、音を立てずに歩くことが得意だと話す安野さん。一見、役立てるのが難しいそうな特技ですが、アフレコの際には物音を立てずに歩くことが求められるため、何かとと重宝する機会が多いという、声優ならではのエピソードも明かされていました。
「3人でやりたい同人活動」では、「焼き芋」(大西さん)「秘湯巡り」(安野さん)「(写真の)アルバム制作」(茅野さん)と思い思いの回答が披露されることに。
中でも茅野さんが発案した、「冴えカノ」イベントの軌跡をまとめたアルバム制作は、最終的に「焼き芋をした後に秘湯巡りをして、その様子を撮影してアルバムにする」という、3人の意見を全て混ぜた欲張りなアイディアも出るなど、キャスト陣の間で大盛り上がりとなっていました。
気になる劇場版に関する新発表も!
その後には、未だ謎の多い劇場版の最新情報の発表が行われ、まずそのタイトルが『冴えない彼女ヒロインの育てかた Fine(フィーネ)』となることが判明。
フィーネは音楽用語で終わりを表す単語であるため、本作が『冴えカノ』のフィナーレを飾る作品になるのではないかと思われますが、キャスト陣の間では「『リターンズ』とか、『帰ってきたFine』とかが来るかもしれない」と、その後の展開を希望する発言も飛び出していました。
さらに、メインヒロイン・加藤恵の後ろ姿が描かれた、深崎暮人先生によるティザービジュアルが公開されると、その美しさにキャスト陣は大興奮。
自然と話題は、今年の3月に開催された「冴えない彼女ヒロインの育てかた 深崎暮人展」へと移り、一緒に見に行ったという安野さんと茅野さんは、その際に深崎先生や劇場版の柴田監督らとお酒を飲み交わしながら、劇場版の脚本を読ませてもらったのだとか。
一方、仕事の都合で参加できなかったという大西さんは、「どうして『冴えカノ』の現場は大事な話をお酒の場でするんですか!」と抗議し、客席の爆笑を誘う一幕も繰り広げられます。
そしてステージの最後には、その公開時期が、2019年の秋頃となることも明らかに。
来年のファンタジア感謝祭が近い時期ということで、キャスト陣から早くも6年目のステージや、舞台挨拶に向けての話も飛び出すなど、来たる劇場版に向けての意気込みは十分の様子でした。
[取材・文/米澤崇史]