『GODZILLA 星を喰う者』宮野真守さん、櫻井孝宏さんらが登壇した第31回東京国際映画祭ワールド・プレミア上映会をレポート!
2018年11月3日(土)に東京国際フォーラムにて、第31回東京国際映画祭ワールド・プレミ
ア『GODZILLA 星を喰う者』上映会が開催されました。このイベントに宮野真守さん(ハルオ役)、櫻井孝宏さん(メトフィエス役)、花澤香菜さん(ユウコ役)、上田麗奈さん(マイナ役)、小澤亜李さん(ミアナ役)、静野孔文監督、瀬下寛之監督が登壇。
世界初お披露目を迎えた喜び、そして、最終章となった本作へ込めたメッセージを語っていました。本稿ではこちらの模様をお届けします。
ゴジラ映画史上初のアニメ―ション映画『GODZILLA』三部作の最終章、『GODZILLA 星を喰う者』は、11月9日(金)に全国公開となります。
花澤さん「やっとみんなにユウコがどうなったか喋れます!」
会場の盛大な拍手に迎えられて宮野真守さん、櫻井孝宏さん、花澤香菜さん、上田麗奈さん、小澤亜李さん、静野孔文監督、瀬下寛之監督が登壇。今回、アニゴジ3部作の最終章である本作が世界最速で公開されるということで、声優陣から率直な感想が語られました。
まずは宮野さんは声優陣や映画スタッフが見せたかった答えがこの作品でいよいよ明らかになるということで喜びを隠し切れない様子でした。
続いて上田さんは本作で“ハルオが出したかった答え”が感じられるとともに、ハルオ以外のキャラクターの考えも感じて欲しいとコメント。
小澤さんは観終わった後に心がゴジラに支配されてしまったエピソードを交えつつ、女性に方にも是非楽しんでほしいと語りました。
花澤さんは前作で自身が演じるユウコがどうなってしまったのか? という謎を交えつつ、第2章まで観ていた友人に「どうなっちゃったのユウコは?」と聞かれてもネタバレできず、辛かったという苦労を吐露します。
そして櫻井さんはゴジラの人気を改めて感じたと語り、そんな作品に関われたことの喜びを改めてかみしめている様子でした。また、ゴジラをアニメにすることによってより壮大になり、長く続くゴジラシリーズに新しい物が生まれたと熱く語りました。
ゴジラと対峙した瀬下監督、ゴジラにあえて対峙しない静野監督
ここで静野監督に「本作の一番の挑戦は何であったか?」という質問がされました。それを受けて静野監督は「どんな作品も挑戦である」とした上で、瀬下監督や原作の虚淵玄さんから「ゴジラを知らないまま参加してくれ」と言われ参加したものの、作品に関わっているうちにゴジラが分かってきてしまうので、あえてゴジラに対峙しない作り方を長期にわたって行ったことが挑戦だったと語ります。
ゴジラを元々好きな瀬下監督は「僕は逆に対峙しましたね」とはにかみます。「そもそもゴジラはアニメになるのか?」という根本の問題を虚淵玄さんや静野監督と共にあきらめずに突き進んできたものの、最終的には声優陣に助けられ、株式会社ポリゴン・ピクチュアズにも助けられて何とかここまでこれたと語っていました。
宮野さん「おーよしよし」
ここで本作の主題歌「live and die」を歌うXAIさんが登場し生歌を披露! 歌が終わると会場からは溢れんばかりの拍手が沸き起こりました。この楽曲についてXAIさんは作品が持つ絶望に次ぐ絶望、そこから見出す希望を歌ったのだそう、作中でもいい所で主題歌がかかるそうなので期待しましょう!
さらに、この日11月3日は1954年の第1作目『ゴジラ』の公開日ということでゴジラが登場! もちろんバックにはゴジラのテーマが! ゴジラに近づこうとした宮野さんでしたが突然の咆哮に「恐い!」と驚きます!
しかし、次の瞬間には「おーよしよし」とゴジラを撫でまわします。しまいにはゴジラにマイクを向ける始末! カオスです!
そして最後に出演者を代表して宮野さんからメッセージが送られ本イベントは終了しました。
[撮影・文/古瀬 敏之]
作品情報
● STORY
扉が開かれ、黄金の刻印が星を切り裂く。
21世紀初頭、ゴジラに地球を奪われた人類は、一部の人類を他恒星系への移住に送り出すも、計画は失 敗に終わる。失意のまま地球へと帰還した人類を待ち受けたのは、二万年後の変わり果てた姿になった地球 だった。
あらゆる動植物がゴジラ細胞を持つ<怪獣惑星>と化した地球。そこに君臨するのは体高 300m を超え る史上最大のゴジラ<ゴジラ・アース>だった。
ゴジラ討伐に執念を燃やす主人公ハルオは、人類の遠い子孫である種族フツアと出会う。ハルオたちは、 フツアの双子の姉妹マイナとミアナの導きにより対 G 決戦兵器・メカゴジラの残骸が、増殖を続けている ことを発見。残骸を構成するナノメタルを使って武装要塞都市<メカゴジラシティ>を起動させ、<ゴジ ラ・アース>に挑む。
この作戦の中、かねてより共存してきた異星人種族の一つビルサルドと人間たちとの亀裂が表面化する。 ビルサルドのリーダー・ガルグの「ゴジラを倒すならば“ヒト”を超えた存在へ」という信念に対し、ハルオは「怪獣を倒すために自らも怪獣になってはいけない、“人”として打ち勝つべき」という信念を捨てられなかった。ついには、<ゴジラ・アース>を倒す唯一のチャンスを捨て、ハルオはガルグを葬ってしまう。
一方、ハルオの幼馴染であるユウコはビルサルドによる人体の強制ナノメタル化により、脳死状態に陥ってしまった。
人間たちに広がる敗北感と虚無感。もう一方の異星人、宗教種族エクシフの大司教・メトフィエスは、ハ ルオが戦いに生き延びたことは“奇跡”だと唱え、信者を増やしていく。それはエクシフが秘め隠してきた “究極の目的”のためだった。そんなメトフィエスを警戒するミアナとマイナ。そして、ハルオは、自らが “人”として何を為すべきかを自問する。
やがて、<ゴジラ・アース>を打ち倒す者がいなくなった地球に、金色の閃光を纏った<ギドラ>が降臨 し、天地を揺るがす超次元の戦いが始まる。
“ゴジラ”とは何か。“人”が為すべきことは何か。ハルオが目にする未来とは――――。
最終章で、そのすべてが明らかになる。
● 公開概要
【タイトル】『GODZILLA 星を喰う者』
【公開表記】2018年11月9日(金)全国公開
【スタッフ】監督/静野孔文・瀬下寛之 ストーリー原案・脚本/虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクターデザイン原案/コザキユースケ 音楽/服部隆之 副監督/吉平”Tady”直弘・安藤裕章
プロダクションデザイン/田中直哉・Ferdinando Patulli CG キャラクターデザイン/森山佑樹
造形監督/片塰満則 美術監督/渋谷幸弘 色彩設計/野地弘納 音響監督/本山 哲
【キャスト】宮野真守 櫻井孝宏 花澤香菜 杉田智和 梶 裕貴 小野大輔
堀内賢雄 中井和哉 山路和弘 上田麗奈 小澤亜李 早見沙織 鈴村健一
【主題歌】XAI「live and die」(TOHO animation RECORDS)
【製作】東宝
【アニメーション制作】ポリゴン・ピクチュアズ
【配給】東宝映像事業部