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劇場版「Fate/stay night [HF]」第二章の見どころを6つに分けて紹介

劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」 Ⅱ.lost butterflyの見どころを6つに分けて紹介! 衛宮士郎と間桐桜に焦点を当て、息苦しい閉塞感を感じるような物語に……!!

遂に2019年1月12日(土)より全国の映画館で公開となる『劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」 Ⅱ.lost butterfly』。本作は大人気の“Fateシリーズ”の原典となるゲーム『Fate/stay night』を原作とする作品で、作中に存在する3人のヒロインルートのうち、最終ルートとなる間桐桜(CV:下屋則子さん)の物語が描かれています。

第一章『劇場版「Fate/stay night[Heaven's Feel] I.presage flower」』はもちろんのこと、これまで数多くのシリーズ作品がアニメ化されてきたFateシリーズ。

なかでも本作と繋がりの深い作品は、『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』や2006年放送のテレビアニメ『Fate/stay night』を始めとした第五次聖杯戦争が描かれた作品群、そして、その10年前に行われた第四次聖杯戦争が舞台の『Fate/Zero』となります。

本稿ではそれらの過去作品で開示されている情報を一部踏まえつつ、本作の見どころをいくつかのポイントに分けて紹介していきます。このため、これまでのシリーズのアニメ作品を未視聴の方はご注意を。

また、現在アニメイトタイムズでは「みんなが考える“間桐桜像”を浮き彫りに」をテーマとして連載インタビューが掲載中です。こちらも併せてチェックしてください。

連載インタビューアーカイブはこちら

●劇場版「Fate/stay night [HF]」第二章下屋則子インタビュー【連載第1回・前編】
●劇場版「Fate/stay night [HF]」第二章下屋則子インタビュー【連載第1回・後編】
●劇場版「Fate/stay night [HF]」第二章下屋則子&杉山紀彰インタビュー【連載第2回】
●劇場版「Fate/stay night [HF]」第二章下屋則子&伊藤美紀インタビュー【連載第3回】
●劇場版「Fate/stay night [HF]」第二章下屋則子&Aimerインタビュー【連載第4回・前編】
●劇場版「Fate/stay night [HF]」第二章下屋則子&Aimerインタビュー【連載第4回・後編】

こちらもチェック!

●『Fate/stay night [UBW]』川澄綾子さん&下屋則子さんの溢れるセイバーと間桐桜への愛。声優インタビュー

1.戦いの裏で蠢きサーヴァントたちを捕食していく謎の影

第1章から度々現れ、ランサー(CV:神奈延年さん)やキャスター(CV:田中敦子さん)をはじめとした脱落したサーヴァントたちを、まるで溶かすかのように吸収していた虚ろな影。

あの存在がどういったものなのか、作中でその真実へとたどり着くパズルのピースが集まるにつれ、まるで組んだそばからそのパズルを壊していくかのような、これまであった前提が土台からひっくり返されていくような感覚に陥ることとなります。

答えは見えているのに、そうであって欲しくない。この感覚を覚えた時、それは間違いなく本作の物語へ深く深く入り込んでいる証拠ですので、そのまま身を任せることで作品を隅々まで堪能してください。

2.今回の間桐慎二(CV:神谷浩史さん)は一味違う!?

『Fate/stay night』の各ルートを描く上で毎回登場し、その度に主人公・衛宮士郎(CV:杉山紀彰さん)にちょっかいをかける立ち位置にあったキャラクターが慎二です。

これまでの慎二の活躍をいくつか思い出してみると、遠坂凛(CV:植田佳奈さん)には端から相手にされていなかったり、第一章ではライダーを従え士郎に力を誇示しようとするものの、あっけなくセイバー(CV:川澄綾子さん)に倒されてしまったりでした。

“聖杯戦争”はサーヴァントを交えた魔術師たちの殺し合いですが、そんなシリアスなシーンでも彼が登場することで笑ってしまう(あるいは惨めに思ってしまう?)、そんな体験をしてきた方も多い事と思います。

しかし今回の[Heaven's Feel]では、そんな彼の背景や各キャラクターに対して抱いている感情を窺い知れる描写が出てきます。

誰からも相手にされず目を向けられることもない。ある場面で彼が発した言葉の切実さは、演じる神谷さんの声の力も相まって、きっとあなたの心にも刺さることでしょう。

3.士郎と桜に感情移入していくことで物語に溺れていく感覚

『Fate/stay night』の3つのルートの中でも、特に異質でダークな印象を与えるの[Heaven's Feel]の物語。第二章はまさに“Fateの本領発揮”と言った趣のストーリーとなっており、桜を通して聖杯戦争の裏側にあるものがまざまざと浮き彫りになっていきます。

その過程で士郎と桜は大きな分岐に立たされることになります。最優のサーヴァントとして士郎の剣となったセイバーや、自らアーチャーのマスターとして前線に立つ凛と同じ道を歩むのか。かたや、その境遇はどうであれ、ふたりとは違い士郎の日常側の人物に立っていたのが桜と同じ道を歩むのか。

この第二章では桜と士郎の関係性が明確に変わることで、段々と作品に漂う空気が変わっていくことは特筆すべき点。

作中では徹底的に士郎と桜に焦点を当てており、見ているだけで息苦しい閉塞感を感じさせている部分が見受けられます。このままこの時間が続けば……ふたりのそんな感情に共感することで、物語に溺れていくような感覚を味わえるはずです。

4.様々なキャラクターたちの思惑や想いが絡み合っていく

士郎の養父という立ち位置で『Fate/stay night』に登場する衛宮切嗣(CV:小山力也さん)。10年前を描いている『Fate/Zero』では、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(CV:門脇舞以さん)は彼の娘であることが判明していました。

『Fate/stay night』の本編開始時点で既に切嗣は亡くなっていますが、彼やイリヤ、そして若い頃の姿が登場していた藤村大河(CV:伊藤美紀さん)を始めとした『Fate/Zero』にも登場していたキャラクターたちが存在感を放っています。

また、『Fate/stay night』の別ルートを描いた作品の情報は既に知っているものとして扱われている部分もあるため、士郎が抱いている「正義の味方になる」という理想や、赤い外套のアーチャー(CV:諏訪部順一さん)との関係性を『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』で把握しておくことで、さらに本作を楽しめます。

これから本作を見るという方は、第一章に加えて『Fate/Zero』と『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』の物語を、あらかじめ把握しておくことを強く推奨します。

5.戦闘シーンは予想を上回ること間違いなし!

『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』や『Fate/Zero』に留まらず、『Fate/Apocrypha』や『Fate/EXTRA Last Encore』などのシリーズ作品においても数々の記憶に残るバトルシーンが展開されてきたFateシリーズ。もちろん今回も、サーヴァントたちの白熱のバトルシーンは健在です。

特に予告編や特報映像でも匂わされていた、イリヤが従えるバーサーカーと、第一章で影に飲み込まれ脱落したセイバーに似た、バイザーで顔を隠したサーヴァントとの戦闘シーン。そしてアーチャーと真アサシン(CV:稲田徹さん)とのバトルは必見です。

その激しさは誇張表現なく息を呑むものとなっています。圧倒的な視覚と聴覚の情報があなたを襲う……。劇場で見れば、その現場に今まさにいるかのような感覚を覚えることでしょう。

6.Aimerさんの歌う主題歌「I beg you」が第3章への期待を膨らませる

先日1月9日(水)に発売され、各所で配信もスタートしているAimerさんの歌う主題歌「I beg you」。作中で流れるのは当然エンドロールなのですが、この楽曲がエンドロールにも関わらずさらに物語への没入感を高めます。

歌詞のひとつひとつが物語る桜の一面は、第一章や第二章で見せた桜の表情が思わずフラッシュバックすること間違いなし。Aimerさんの切ない歌声と梶浦由記さんの巧みな曲が映画を見終わった感情をさらに次のステージへと押し上げてくれます。

きっと見終わって映画館の席を立つ頃には、早く第三章が見たいとはやる気持ちを抑えられなくなっていることでしょう。

それほどまでに本作の物語とシンクロした「I beg you」ですが、期間生産限定盤のジャケットにも注目を。絵面だけを見ると作品の世界観とそぐわないファンシーな印象を受けますが……!?

 
以上が第二章「lost butterfly」の見どころとなります。ぜひ映画館で本作を骨の髄まで体感しましょう!

また繰り返しとなりますが、視聴の際は第一章と『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』『Fate/Zero』のチェックしておくことで最高の体験が待ち受けています。

逆に本作の視聴後にこれらの作品を見るのもおススメです。きっと1度見ただけではわからなかったことも、このふたつを見てから再度本作を見ることで気づけることがあるはずです!!

アニメ史に残る最高峰の作品をリアルタイムで、しかも映画館で見られるこれ以上ない経験です。さあ、物語の新たな1ページを映画館でめくっていきましょう。

[文・胃の上心臓]

連載インタビューアーカイブはこちら

●劇場版「Fate/stay night [HF]」第二章下屋則子インタビュー【連載第1回・前編】
●劇場版「Fate/stay night [HF]」第二章下屋則子インタビュー【連載第1回・後編】
●劇場版「Fate/stay night [HF]」第二章下屋則子&杉山紀彰インタビュー【連載第2回】
●劇場版「Fate/stay night [HF]」第二章下屋則子&伊藤美紀インタビュー【連載第3回】
●劇場版「Fate/stay night [HF]」第二章下屋則子&Aimerインタビュー【連載第4回・前編】
●劇場版「Fate/stay night [HF]」第二章下屋則子&Aimerインタビュー【連載第4回・後編】

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作品情報

作品タイトル:劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅱ.lost butterfly
公開日: 2019年1月12日(土)全国ロードショー
公開館:131館


 

キャッチコピー

少女の願いは静かに、爛れ、散りゆく――

イントロダクション

それは、手にした者の願いを叶えるという万能の願望機――

「聖杯」をめぐる物語を描いたヴィジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』。その最終ルート[Heaven's feel](通称・桜ルート)が全三部作で劇場版アニメ化される。

アニメーション制作は2014年にTVアニメ版[Unlimited Blade Works]を手掛けたufotable。キャラクターデザイン・作画監督として数々のTYPE-MOON作品のアニメ化を手掛けてきた須藤友徳が監督を務める。

2017年に公開された第一章[presage flower]は98万人を動員し、大きな話題に。興行収入も15億円を記録した。

第二章は、三部作の分岐点を描く最重要エピソード。その全三章で贈る[Heaven's feel]の運命の岐路――第二章[lost butterfly]が飛翔する。

ストーリー

俺の戦うべき相手は――まだこの街にいる。
少年は選んだ、自分の信念を。そして、少女を守ることを。

魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉 が願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。10年ぶりに冬木市で始まった戦争は、「聖杯戦争」の御三家と言われた間桐家の当主・間桐臓硯の参戦により、歪み、捻じれ、拗れる。臓硯はサーヴァントとして真アサシンを召喚。正体不明の影が町を蠢き、次々とマスターとサーヴァントが倒れていった。

マスターとして戦いに加わっていた衛宮士郎もまた傷つき、サーヴァントのセイバーを失ってしまう。だが、士郎は間桐 桜を守るため、戦いから降りようとしなかった。そんな士郎の身を案じる桜だが、彼女もまた、魔術師の宿命に捕らわれていく……。

「約束する。俺は――」
裏切らないと決めた、彼女だけは。
少年と少女の切なる願いは、黒い影に塗りつぶされる。

メインスタッフ

原作:奈須きのこ/TYPE-MOON
キャラクター原案:武内崇
監督:須藤友徳
キャラクターデザイン:須藤友徳・碇谷敦・田畑壽之
脚本:桧山彬(ufotable)
美術監督:衛藤功二
撮影監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:松岡美佳
編集:神野学
音楽:梶浦由記
制作プロデューサー:近藤光
アニメーション制作:ufotable
配給:アニプレックス

メインキャスト

衛宮士郎:杉山紀彰
間桐 桜:下屋則子
間桐慎二:神谷浩史
セイバーオルタ:川澄綾子
遠坂 凛:植田佳奈
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン:門脇舞以
藤村大河:伊藤美紀
言峰綺礼:中田譲治
間桐臓硯:津嘉山正種
衛宮切嗣:小山力也
ギルガメッシュ:関智一
ライダー:浅川悠
アーチャー:諏訪部順一
真アサシン: 稲田徹

公式サイト
公式ツイッター(@Fate_SN_Anime)

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