映画『ドラゴンボール超 ブロリー』はバトルシーンの音楽もスゴい! 音楽担当・住友紀人さんインタビュー
公開から1ヶ月、快進撃を続ける『ドラゴンボール超 ブロリー』。アニメイトタイムズでは、悟空役の声優・野沢雅子さん、ブルマ役として初のドラゴンボール映画に参加した久川綾さん。そして長峯達也監督にインタビューを実施しました。
そして、もうひとつ別の目線として、音楽も重要なポイントになります。
観た人は知っていると思いますが、戦闘シーンの音楽がスゴイです。バトルの裏でかかる「Go ブロリー、Go ブロリー、Go ブロリー、Com on ブロリー♪」といった、曲とも歌ともとれる不思議なサウンド(曲名「ブロリーVSゴジータ~テーマソング」)。これが、今までにないテンションの上がり方をする演出になっています。この音楽を担当しているのが、住友紀人さんです。
住友さんは、『ドラゴンボール』関連では常連です。映画『ドラゴンボールZ 神と神』(2013年)をきっかけに、テレビ『ドラゴンボール改(魔人ブウ編)』(2014年)、映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』(2015年)、TVアニメ『ドラゴンボール超』を担当し、そして本作、映画『ドラゴンボール超 ブロリー』(2018年)に至ります。
映画『ドラゴンボールZ 神と神』で、ベジータが見せたダンスの裏でかかる『楽しいビンゴ』も、もちろん住友さんの作曲です(あのベジータのダンスで、地球は救われました)。
そんな、住友さんですが、実は世界的に知られた演奏者、作曲家でもあります。多数の映画、テレビドラマの作曲も担当されていて、日本アカデミー賞の音楽賞を2度受賞しています。
そんな、住友紀人さんにメールインタビューさせていただきました。
快進撃に潜む、音楽の魅力。戦闘シーンでかかる「Go ブロリー、Go ブロリー、Go ブロリー、Com on ブロリー♪」の魅力の一端を確認してみてください。
『ドラゴンボール超 ブロリー』音楽担当・住友紀人さん インタビュー
――本作『ドラゴンボール超 ブロリー』の音楽を作る際、テーマなどは決めていましたか?
テーマと言えるかどうかわかりませんが、ブロリーの優しさや悲しみをあえて音楽では表現せず、得体の知れない凄みと強さを強調することに徹しました。
――本作は、「スペースオペラ」とも評されるスケール感のある音楽ですが、その楽曲づくりについてこだわったポイントなどありますでしょうか。
オーケストラサウンドを基調に、しかし通常のオーケストラではあり得ないような楽器(例えばエレキギターやシンセベース等)を織り交ぜて新しいアンサンブルサウンドを目指しました。
――バトルシーンの音楽(曲名「カカロットVSブロリー」、曲名「ブロリーVSゴジータ~テーマソング」)が「Go ブロリー、Go ブロリー、Go ブロリー、Com on ブロリー♪」といったかたちで「キャラクター名」や「技名」をシャウトしていて話題になっています。こういった演出となった経緯やその時のエピソードを伺えますか。
長峯監督から、あたかもリングサイドで応援してるかのような臨場感を表現したいとのリクエストを頂き、あのような演出になりました。
――(監督からの要望とのことですが)かなり新しい試みかと思いますが、その時どのように思いましたか。
まったく斬新な試みで、劇場で観ていただいた皆さんはきっと盛り上がるだろうなと直感しました。
――今回こういったバトルシーンの音楽の演出に対して、スタッフの方や声優のみなさんからはどういった反響がありましたでしょうか?
周りのスタッフ陣の方からも「カッコイイ!」と言って頂けました。
――1月10日には、応援上映も行われましたが、イベント感を意識した楽曲 づくりだったのですか?
まさにその通りです。
――バトルシーン以外の音楽で「ここを聴いてほしい」といった部分はありますでしょうか?
やはりバーダックとカカロットの別れのシーン(曲名「バーダック、散る」)です。
――鑑賞済みの方からは「ドラゴンボール映画史上最高!」といったコメントも多く見受けられます。そういったファンの方にメッセージをお願いいたします。
何かと忙しく、まだ劇場に行けてないのですが、そのうちコソっと皆さんに紛れて観に行くつもりです。その時は皆さんと一緒に声を張り上げ、応援したいと思います!
――ありがとうござました。
楽曲情報
【サウンドトラック】劇場版 ドラゴンボール超 ブロリー オリジナル・サウンドトラック
「Blizzard (Movie Edit)」(三浦大知)を含む、全35曲収録予定。
発売日:2018/12/12 発売
価格:2,700円(税込) 125ポイント還元
収録曲
01.フリーザ軍誕生
02.フリーザによる支配
03.ブロリーの潜在能力
04.パラガスの怒り
05.ドラゴンボール超ブロリーのテーマ
06.辺境のブロリー
07.フリーザの企み、死の予感
08.バーダック、散る
09.CHA-LA HEAD-CHA-LA
10.ベジータの苛立ち
11.冒険の始まり
12.ブルマの願い、あと5歳
13.フリーザの願い、あと5cm
14.野生児、ブロリー
15.思いがけない収穫
16.ブロリー、悲しい境遇
17.バアとの思い出
18.フリーザとブロリー
19.ブロリー戦闘開始
20.眠りから覚めた力
21.カカロットVSブロリー
22.進化するブロリー
23.逆転への前奏
24.ブロリーの怒りと哀しみ
25.フュージョンなるか!?
26.ゴジータ誕生!
27.世界のピンチ
28.ブロリーVSゴジータ~テーマソング
29.戦いの前兆
30.渾身のカメハメ波
31.フリーザの野望
32.ブロリーとの友情
33.俺はカカロット
34.Blizzard (Movie Edit) / 三浦大知
映画『#ドラゴンボール超ブロリー』オリジナル・サウンドトラックが本日より発売!
— 「ドラゴンボール超」TV・映画公式 (@DB_super2015) 2018年12月12日
「ドラゴンボールZ 神と神」、「ドラゴンボールZ 復活の「F」」に続き、今作も住友紀人が劇中音楽を担当。#三浦大知 さんが歌唱する映画主題歌『#Blizzard (Movie Edit)』を含む全34曲が収録されています! pic.twitter.com/7W8nVUtL0t
【サウンドトラック】劇場版 ドラゴンボール超 ブロリー オリジナル・サウンドトラック
作品情報
映画『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』
全国超ヒット上映中!
上映方式:通常版、IMAX(R)、MX4D(TM) 、4DX(R)
STORY
これは、新たな〝サイヤ人〟の物語。
「力の大会」後の平和な地球。宇宙にはまだまだ見た事のない強者がいると分かった悟空は、更なる高みを目指して修業に明け暮れていた。そんなある日、悟空とベジータの前に現れたのは、見たことがないサイヤ人“ブロリー”。惑星ベジータ消滅とともにほぼ全滅したはずの“サイヤ人”がなぜ地球に?再び地獄から舞い戻ったフリーザも巻き込み、全く違う運命をたどってきた3人のサイヤ人の出会いは、壮絶な闘いへ――。
スタッフ
原作・脚本・キャラクターデザイン:鳥山明
監督:長峯達也
作画監督:新谷直大
音楽:住友紀人
美術監督:小倉一男
色彩設計:永井留美子
特殊効果:太田 直
CGディレクター:牧野 快
製作担当:稲垣哲雄
製作:「2018 ドラゴンボール超」製作委員会
配給:東映
配給協力:20世紀フォックス映画
主題歌:「 Blizzard 」三浦大知(SONIC GROOVE)
声の出演
野沢雅子 堀川りょう 中尾隆聖 島田敏
久川綾 古川登志夫 草尾毅 山寺宏一 森田成一
宝亀克寿 水樹奈々 杉田智和