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TVアニメ『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』インタビュー企画第1弾!

TVアニメ『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』山崎はるかさん×安済知佳さんインタビュー|前半パートと後半パートで視点の異なる、1人と1匹の物語に癒される!!

2019年1月9日(水)より放送のTVアニメ『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』(通称、ひざうえ。)は、みなつきさん原作、二ツ家あすさん漫画担当の、webコミック「COMICポラリス」(フレックスコミックス)にて好評連載中の同名漫画をアニメ化。

他人が苦手で、人見知りの小説家・朏 素晴(みかづき すばる)と、過酷なノラ生活を生き抜いてきた猫のハルによる日々の暮らしを、ひと目線とねこ目線で描き、それぞれの想いが交互に織り成される物語です。

本稿では、キャスト&スタッフへのインタビュー企画第1弾として、猫のハルを演じる山崎はるかさんと、素晴にアドバイスをするペットショップ店員・押守なな役の安済知佳さんに直撃。キャラクターの印象や演じる上で意識したこと、作品の見どころなど“ネコ愛”たっぷりに伺いました。

▲ハル役・山崎はるかさん(左)と押守なな役・安済知佳さん(右)

▲ハル役・山崎はるかさん(左)と押守なな役・安済知佳さん(右)

かわいいだけじゃない! 独りぼっち同士の切ない要素も作品の魅力

――作品を読んでの感想をお聞かせください。

押守なな役・安済知佳さん(以降、安済):猫に癒されながらも温かいだけじゃない、素晴の人間臭い気持ちの浮き沈みに引っ張られるような、切ない気持ちも描かれていて。でも絵は温かいし、作品に引き込まれるいいバランスだなと思いました。

ハル役・山崎はるかさん(以降、山崎):ハル目線でもしんみりする部分もあるし、かわいく、ほのぼのするだけじゃない部分もあって。それがよりリアルに感じられて、共感できます。

安済:似た者同士が出会った感じがする。

山崎:そうなんです。独りぼっちになった1人と1匹が出会っているので、そういうかわいさや癒しだけじゃないところが、引き込まれる要素なんだなと思いました。

安済:私は、実家で猫を3匹飼っているので、静止画なのに猫の動きがリアルで「この関節の動き方、分かる!」みたいな(笑)。

山崎:そうそう! このポーズするなぁとか。

安済:そういう些細な動きまでも細かく描写されていて、癒されましたし、感動しました。

山崎:ハルが「落ち着かなくちゃっ」と体をなめるところとか、猫を飼っていないと分からないですよね。体をなめているだけだと、普通にグルーミング(毛づくろい)していると思うんですけど、漫画でも、驚いて落ち着こうとするためになめている様子が描かれていたので、「やる、やる」と思いながら読んでいました。

――お2人が演じるキャラクターの印象を教えてください。

安済:実は今回、オーディションで一番最初に受けたのがハルだったんです。私、本当に猫が大好きで、実家の猫が結構いい年齢ということもあり、1匹でも亡くなったら私の命も尽きるんじゃないかというくらい愛していて。16年くらい猫を飼ってきて、いろいろ知っているつもりだったのに、いざ演じるということになったら全然うまくできなくて。こんなにも、自信がないオーディションは初めてでした(笑)。

なな役も受けさせていただき、ななのように優しくておっとりした、母性にあふれた女性を演じたことがなかったのですが、すごく演じやすくて、猫に対する愛とか自分と共感しやすかったです。猫は大好きだけど演じられないということを気付かせてもらった作品であり、初めて演じるキャラクターに挑戦をさせていただいた作品です。

原作を読んでいる時から、私が今まで猫を愛してきた経験と、ななの気持ちが合わさって、自分でも知らなかった母性が出てくるイメージで。ななは弟・優伍に対しても、優しくて温かく、あまりネガティブな要素がない女性だなと思いました。

あと、ペットショップ店員としていろいろなお客さんと関わっているからなのか、コミュニケーション能力も意外と高く、道で見掛けた素晴にいきなり声を掛けていて。

山崎:確かに、お客さんなのに。

安済:(ハルの)ダイエットを教えましょうか、じゃあ明日と、勝手に決めて。翌日いざ対面してみたら、(知り合って間もない)気まずさなんかも覚えているんですけど、そこは天然な行動力なのか、意外とコミュニケーション能力が高いなと感じました。

山崎:ハルの最初の印象としては、かわいい、猫らしい子だなと思ったのですが、演じてみると、思ったよりノラ(猫)感が強くて。

強い部分というか、怖いことがあっても強がるところや、ご飯は好きだけど、ノラだからこそ、好きよりも前に生きなきゃいけないという理由でご飯をしっかり食べないとと思っているところとか。外敵がきた時に、自分より弱いものを守らなくちゃ、自分もちゃんと気をつけなくちゃという、ノラ経験からきている警戒心がすごく強くて。最初、素晴に拾われた時も、別にそこに留まる気もなく、そういう部分が単純にかわいいだけじゃないなと強く思ったので、演じる時も強く出る時は強く出て、怖いけど絶対負けないという強気な気持ちを大事にしていました。

そういう一面からクルッと変わるように、カリカリのご飯の時とか、昔、春ちゃんという女の子がくれていた手作りご飯がすごく好きで、そういう時はよだれがダラダラ出て言葉にならない様子を演じるくらい、猫らしいというか気持ちがコロコロ変わる子だなという印象があります。

――印象に残っているシーンやセリフ、収録で実際にあったディレクションなど、エピソードがあれば教えてください。

安済:ななは最初、ペットショップ店員として素晴の前に現れるんですけど、さりげなく「いらっしゃいませ」と言ったら、さりげなさ過ぎて……これから素晴やハルと共に物語を描いていくというよりも、モブ感が強くなってしまって(笑)。それから、初めてチェックした時にセリフの尺が長くて、こんなにななはゆっくりしゃべるのかと思っていたのですが、彼女はマイペースなところが強いので、しっかり考えて言葉を紡いでいるからなんだと意識するようになってからは、そのテンポ感がしっくりくるようになりました。

ゆくゆくは素晴に猫との暮らしについて教えていく立場になるのですが、ペットショップ店員とお客さんではなく、初めて“押守なな”と素晴として対面した時の会話について、「チグハグになってほしい」というディレクションをいただいて。マイペースなななでも、少しは居心地の悪さとか、気まずさも感じながら話すんだなと思いました。

安済:後の方のエピソードで、素晴が猫の飼い主として初心者なので、素晴の何気なく口にした疑問や猫に対しての決めつけにななが傷付くシーンも印象的です。あからさまに素晴を責めるようなことは言わず、初心者だからこそそう思うんだなと受け止め、じっくり自分の考えを諭すように素晴に伝えていくところは、自分が演じてきた役の中でも特に「素敵な女性だな」と(笑)。

あと、対人間と、対猫では、接し方に距離感を意識して演じました。

山崎:台本のハルのセリフは、ほぼ全部ひらがなで書かれていて、猫だからというか、難しく考えるより、ポンと感じたまま話していたり、子猫時代に教えてもらった言葉をよく分かっていなくて使っていたり。猫を意識しすぎず、人間ぽく演じてくださいと言われていますが、例えば、弟や妹に名前を付けることがないように、人間社会ほど複雑で、それを理解しているわけではないので、ごちゃごちゃ考えず、感情に合わせてすぐ切り替わっていき、人間を演じる時よりも感情がコロコロ変わるのを感じます。

山崎:第1話あたりはまだ素晴を信用していなくて、「私はノラで、1匹で生きていく猫なの!」という強さ、ノラ感があるんですけど、私が思うハルはかわいいイメージなので、どうしてもかわいく演じようとするところがあって、「かわいくならないで」とディレクションをいただきました。話数が進むにつれて、素晴は安心できる場所なんだと思えるようになってからは、素晴に対して優しく接していくので、そこはだんだんかわいらしくなるように演じています。

共演者一同、収録現場では“ネコ愛”炸裂☆

――ちなみに、休憩中などはどのような雰囲気ですか?

安済:我が家の猫自慢が始まります。これ、かわいいでしょうみたいな(笑)。

山崎:いろいろな方の写真を見ましたね。飼っている猫の話と、作品に出てくるハルやはち、ろくの話、猫に関するアプリの話とか。私は自宅で飼っているのですぐに会えますけど、実家で飼っている方とかは収録中にハルや動物たちが出てくると、切実に「会いたい」と言っていますね。

安済:私も本当に会いたくて仕方がない。

山崎:素晴役の小野(賢章)さんも実家で飼っているとおっしゃっていて、誰に聞かせるわけでもなく「会いたい」と隣で言っていました。キャストがみんな猫好きなので、自然と猫中心の話になりますね。

安済:はち役の村瀬歩くんだけ参加できなかったのですが、彼以外のメインキャストで出演した先行上映会イベントで、みんな猫を飼ったことがある、もしくは飼っているということが分かって、芝居に“ネコ愛”がにじみ出てるのかなと思うくらい、すごくビックリしました。

それくらい猫が愛おしい存在だなと、改めて噛み締めたんですけど。この原作を読ませていただいて、素晴みたいに私たちも猫に対して、この行動はこうかな、エサはこれがいいのかなとか、いろいろ考えていても、猫たちにとっては全然違うことを考えての行動だったりするという、そのすれ違い、マイペースぶりが猫のいいところなのかなと思います。

山崎:犬は、こう思っているみたいなのがすごく分かりやすいけど、猫は分からないのも魅力だよね。距離感がちょうどいい(笑)。

安済:犬の「お帰り、お帰り、お帰り!」という熱烈な感じよりも「あ、お帰り」みたいなそっけない態度かと思いきや、スリッと近寄って、すごく頭押し付けてくるみたいな(笑)。

山崎:たまらない! 私は、単純に顔というか、フォルムも好き。さっきも話していたのですが、舌をしまい忘れる寝顔とか、いろいろな表情があって、気取ってる感じのくせに何か抜けてるところがあるんですよ。

安済:そうそう。スヤスヤ寝ててビクッと起きた時も、大したことないからみたいな顔で取り繕ってる姿とか、犬に比べて基本強がりなんですかね。その強がりが健げでかわいいと思うのかもしれない。

――では、作品にちなみ、ご自身が追い込まれて思わずとってしまった行動はありますか?

安済:パッと浮かんだのは、スマホを水の中に落として、思わず手を伸ばしたこととか?

山崎:それで思い出しましたが、お風呂に入る時にお湯が思ったより熱くて。でも寒い日だったので、勢いよく切り入ってしまって……テンパったのか、シャワーのヘッドを取って、戻して、取ってを繰り返してました。その後は、「何だっけ、何だっけ。お水だよ」とちゃんと水を差しましたよ(笑)。

安済:ある意味、猫関連でありました。実家の私の部屋が2階なんですけど、帰省した時に一番懐いている猫が、いつも一緒に階段を上ってついてくるんです。それで、部屋に入ったら床に、お寿司一貫くらいのサイズのハチがいて……驚いて、何よりもまず「この子(猫)が刺されたら危ない!」と思って。すばやく抱き上げて、ハチから目を離さないまま、カラのゴミ箱を被せて事なきを得ました。

結論からいうと、ハチはすでに死んでいたんですけど。猫もそこにハチがいると興味を持ってしまうので、何の躊躇もなく、まず猫の命を選んだことに、追い詰められたからこその自分の母性を感じましたね。

――驚きの行動力ですね、お2人とも何事もなくて良かったです。最後に、放送を楽しみにしているファンの方へ見どころなどを含め、メッセージをお願いします。

安済:この作品は、猫を飼っている方は「あるある」と共感する部分もあれば、自分の飼っている猫がこうなのかな、ああなのかなと思いをはせることができ、改めて猫との生活を見直したり、思い出したり、猫とのより密な時間を過ごせるようになるんじゃないかなと思います。

飼っていらっしゃらない方でも、主人公の素晴は猫を飼ったことがないですし、素晴の気持ちに共感しながら、一緒に猫との生活を見ていただけたら、猫を飼いたくなるんじゃないかなと思います。

猫のかわいさはもちろんなんですけども、人とのコミュニケーション能力が低い素晴と、ノラ猫のハルは、それぞれ似た者同士というか、独りぼっちになったというのはありますが、その独りぼっちになってからの生き方が違うからこそ、お互い補い合って家族になっていく様子を、最後まで見届けていただけたらなと思います。

あと、うち(押守なな)のはちとろくがかわいいです。津田(健次郎)さん演じるろくが、渋いのにかわいいという新たな境地!

山崎:あれは、ズルいくらいかわいいですよね。

安斉:本当に大好きなんですよ。

山崎:私も好きです。テストで「(渋い声をまねて)ごろにゃ~ん」と言われた時、みんな(渋いけど、かわいくて)笑ったよね。

安斉:こういう猫もきっといるんだろうなと思うくらい、本当に素敵なので、ハルだけじゃなくうちの猫たちのかわいさにも注目していただきたいです。

山崎:私も、ろくの「ななちゃん」と言うところがかわいいと思います。とにかく猫たちがかわいいです。

素晴目線の前半パート、ハル目線の後半パートでは同じ状況、同じセリフも使われているのですが、前半パートでハルがなんでこんな動きをしているのだろうと素晴も分かっていないようなことが、後半パートで答え合わせみたいに、素晴が思っていた予想とは違ってハルはこう思っていたんだとか、ハルが走り回っていて素晴が怒るシーンも、実は素晴のためだったと分かったり。同じシーンを違う視点で描く作品はなかなかないので、原作の構成がいいなと思います。

素晴とハルの関係がちゃんと家族になっていくという泣ける要素もあり、本当に癒されます。猫好きな方も、これまで興味がなかった方もぜひご覧ください。

TVアニメ『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』作品情報

【イントロダクション】
“癒される”と大反響!
不器用な青年と、一匹の猫がおくる大人気漫画がついにアニメ化決定!

発売後、たちまち重版が決定し、現在もCOMICポラリスにて好評連載中の
「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」が待望のTVアニメ化!

他人が苦手で、人見知りの小説家・朏 素晴(みかづき すばる)と過酷なノラ生活を生き抜いてきた猫のハル。

ふとしたきっかけで一人と一匹はいっしょに暮らし始めるが・・・?

日々の暮らしを ひと目線とねこ目線で描き、それぞれの想いが交互に織りなされるストーリーが"心があたたまる"と話題に。

些細な時間を積み重ねて、僕らは「家族」になっていく――
ふたりでみつける幸せ一緒ぐらし。

【放送情報】
AT-X:1月9日より 毎週水曜 23:30~24:00
(リピート放送:1月11日より 毎週金曜 15:30~16:00/1月13日より 毎週日曜 8:30~9:00/1月15日より 毎週火曜 7:30~8:00)
ABCテレビ:1月9日より 毎週水曜 26:20~26:50
TOKYO MX:1月10日より 毎週木曜 24:00~24:30
BS11:1月10日より 毎週木曜 24:30~25:00
※放送日時は予告無く変更になる可能性がございます。

【配信情報】
dTV:1/10(木)25:00~
GYAO!:1/10(木)25:00~
※内容は変更になる可能性がございます。あらかじめ、ご了承下さい。

【キャスト】
朏 素晴:小野賢章
ハル:山崎はるか
河瀬 篤:下野 紘
矢坂大翔:堀江 瞬
押守なな:安済知佳
押守優伍:中島ヨシキ
はち:村瀬 歩
ろく:津田健次郎
秋元春:南條愛乃
ほか

【スタッフ】
原作:みなつき 漫画:二ツ家あす(COMICポラリス連載)
監督:鈴木薫
シリーズ構成:赤尾でこ
キャラクターデザイン・総作画監督:北尾勝
音楽:コトリンゴ
制作会社:ゼロジー
オープニング主題歌:Schrödinger's Cat adding コトリンゴ「アンノウンワールド」
エンディング主題歌:南條愛乃「君のとなり わたしの場所」

公式ホームページ
公式Twitter(@hizaue_pr)

(C)みなつき・二ツ家あす・COMICポラリス/ひざうえ製作委員会
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