平成最後の『S.S.D.S.』は予測不能なリズミカルステージ! 『S.S.D.S.第22回診察会~白衣にラブ・ソングを♪2』【昼の部】レポート
2018年12月23日(日)、神奈川・カルッツかわさきにて『S.S.D.S.第22回診察会~白衣にラブ・ソングを♪2』が開催されました。
『S.S.D.S.(Super Stylish Doctors Story)』は、声優の速水奨さん原作・脚本によるSFコメディ作品で、JOY三郎記念聖ラフォーレ病院北42エリア・13号医局に所属する個性豊かな医師たちが繰り広げる物語。2003年以後、現在までゲーム、ラジオ、イベント開催など、多岐に渡ったメディア展開がされています。
本稿では昼夜2公演のうち、昼の部「リズミカルドクターズ」の模様をレポートします。
<出演者>
速水奨さん(Dr.HAYAMI)
堀内賢雄さん(ブラディ・トランシルヴァニア伯爵)
松本保典さん(沢登達哉)
関俊彦さん(バウム・クーテヘン教授)
置鮎龍太郎さん(霧谷玲司)
高橋直純さん(新田和人)
平川大輔さん(三条光孝)
森田成一さん(弓岡蔵人)
増田俊樹さん(新田龍之介)
野津山幸宏さん(実相院光太郎)
新人ドクター・実相院光太郎先生が初登場!
『S.S.D.S.』診察会恒例となった中博史(中管制官役)さんのナレーション進行のもと、患者(観客)たちと一緒に診察(イベント)開始のカウントダウンが行われ、診察がスタート!
ステージドラマ「荒れた学校」では、物語の舞台がいつもの13号医局ではなく、JOY三郎記念聖ラフォーレ医大付属高校に。13号医局の敵・ダークサイドから送り込まれた新人ドクター・実相院光太郎の能力により、ドクターたちが不良高校生や教員になってしまいます。
物語はシリアスな展開ですが、これだけの芸達者なキャストがそろえば、当然コメディタッチになるというもの。ドクターたちは、オリジナリティあふれる不良高校生を楽しそうに演じている様子が伺えます。
とりわけ、シスター(教員)役の速水さん、松本さん、関さんは女性の言葉遣いで話し、患者を笑顔に。学校を潰そうとする副校長役の堀内さんも本来の敵役から離れ、時折見せるコミカルな姿に、ステージ上のドクターや客席の患者も思わず笑ってしまいます。
ついついストーリーから大幅に脱線してしまう堀内さん&松本さんコンビに、(脚本執筆もしている)速水さんから「いいから、(ドラマを)進めて」とひと言。
それでもふざけてしまう堀内さん&松本さんに、速水さんが強めの口調で「いいから、(台本通りに)やって!」と有無を言わさない言葉が飛び出すと、客席から大きな笑いが起こり、実相院先生の野望や目的が謎に包まれたまま物語は進みます。
ドクターたちがとっておきのラブ・ソングを披露
今回の診察会タイトルが「白衣にラブ・ソングを♪2」ということで、さっそくドクターたちがラブ・ソングを披露。患者たちもカラーチェンジするオリジナルペンライトを持ちながら、ドクターたちへ声援を送ります。
1曲目はDr.HAYAMI役・速水さんによる「すべてのTRUTH」。幕開けにふさわしく、明るくアップテンポな曲に乗って、速水さんの力強い歌声が会場に響き渡ります。
2曲目は、ブラディ・トランシルヴァニア伯爵役の堀内さんと沢登達哉役・松本さんのデュエットソング「Viva La Fiesta」。ステージ上のミラーボールが輝く中、エキゾチックな曲を情熱的なハーモニーで聴かせます。
三条光孝役・平川さんが歌うのは「Eyes for you」。三条光孝のイメージカラー・ホワイトのペンライトが揺れる中、メロディアスソングを歌声でさわやかに表現。
続いて、バウム・クーテヘン教授役の関さんによる「mi corazon ~誓いの薔薇~」。ミディアムテンポなラブソングを透き通るような歌声でしっとりと歌い上げます。
野津山さん号令によるニュータイプのラジオ体操
恒例の大人の礼儀・名刺交換タイムが行われた後は、ラジオ体操。今回は、実相院光太郎役・野津山さんの号令で進行することになり、「いつもより、ちょっと激しいかもしれませんけど、ついてきてください」と、ゆったりとした優しい口調で声を掛けます。
いざ始まると、野津山さんはアップテンポな曲調のラジオ体操テーマに乗って、ノリノリなラップで進行。カウントも1、2、3ではなく、「手足、チェック、ワンツー」と取り、ニュータイプのラジオ体操を披露します。
最初は会場から驚きの声が上がりましたが、徐々に患者たちもノリノリなムードに。終了後には、客席から大きな拍手が送られ、野津山さんの号令による新しいラジオ体操は盛り上がりを見せました。
萌えと笑いの大サービスの診察タイム
ドクターや患者全員で校歌「白亜の迷宮」を斉唱の後は、患者からの問診票(キャストへの質問や患者の相談)に、医師たちが処方箋を考える(答える)診察タイムへ。
「転職をすべきか?」や「彼と初めて過ごすクリスマス。どうしたら彼が喜んでくれるのか教えて!」といった様々な問診票に、時におかしく、時に親身にドクターたちが答えます。
中でも、「男性が何かを外す姿に萌えるので、ドクターたちに白衣、メガネ、ネクタイ、時計などを外してほしい」というお願いに、患者らがいち早く反応。ドクターたちが思いつくままに、白衣、メガネ、ネクタイ、時計とひとつずつ外していくと、客席から「フゥッ~!」と喜びの声が飛び交います。
最後に順番が回ってきた関さんは「もう外すものがないな~」と言いながら、ズボンのベルトを外して患者へ見せると笑いが。毎回、萌えと笑いをきちんと見せてくれるのは『S.S.D.S.』診察会ならではのお楽しみです。
ドクターたちのラブ・ソングが止まらない再診
中さんのナレーションで「とりあえず、お昼の診察はおしまいです。患者の皆さん、いつものやつお願いしますよ~!」と声掛けがあり、会場中に再診(アンコール)コールが響き渡ります。
止まない再診コールの中、ステージ上の沈黙を破ったのは、霧谷玲司役・置鮎さんが歌う「静寂なんてぶっとばせ!」。激しいロックサウンドとともに、置鮎さんのスピード感のある艶やかな歌声が会場を盛り上げます。
続いて、新田和人役・高橋さんの「大好きで、大好きで、大好きで、」へ。華やかなロックサウンドに乗って、セクシーな歌声とスタンドを使ったマイクパフォーマンスは圧巻。
「Want Your LUV」を熱唱する弓岡蔵人役・森田さんは、近未来的なサウンドの中、バックダンサーを従えてキレのあるダンスを披露します。
ラストを飾ったのは、Dr.HAYAMI役・速水さんと新田龍之介役・増田さんによるコラボ曲「愛のビーチフラッグ」。エネルギッシュでアップテンポなメロディーと、速水さん&増田さんの元気な歌声、患者たちがタオルを大きく振り回すアクションが重なり、会場は1つになりました。
歌って、踊って、ラップで盛り上がるリズミカルな「デオキシリボ助さん」
その後は、おなじみの「デオキシリボ助さん」、「刹那の英雄(あこがれ)」を全員で歌い、会場は大盛り上がり。
「デオキシリボ助さん」では、曲の途中で野津山さんのフリースタイルが入って診察会の感想をラップで伝えたり、ドクターたちが『U.S.A.』を踊ったりと、笑いと感動に包まれたまま診察終了となりました。
また、この日の診察会では「第2回ファンミーティング」の開催も発表。個性豊かなドクターたちによる診察を受けてみませんか!?
[取材・文/宋 莉淑(ソン・リスク)]
S.S.D.S.第22回診察会『白衣にラブ・ソングを♪2』開催
日時:2018年12月23日(日)
(昼の部)「リズミカルドクターズ」14時30分 開演(予定)
(夜の部)「コミカルドクターズ」18時30分 開演(予定)
場所:カルッツかわさき
出演:速水奨、堀内賢雄、松本保典、関俊彦、置鮎龍太郎、高橋直純、平川大輔、森田成一、増田俊樹、野津山幸宏(敬称略)
「第2回ファンミーティング」情報
日時:2019年5月26日(日)
場所:ニッショーホール
価格:全席指定6,000円(税込)
出演:速水奨、堀内賢雄、関俊彦、佐藤拓也、増田俊樹、野津山幸宏(敬称略)
http://ssds-official.com/event-08/