台本なし! 客参加あり! こんなイベント見たことない! 木内秀信さんと津田健次郎さんの『朝ナニ』第11回公演をレポート
やっぱりすげぇのは樹木希林さん
話は終わることなく、117や110などの電話番号の話、そこから電話帳の話→昔は学級名簿に電話番号が書いてあった→同窓会やってない?→それは男子校だからじゃない?(木内さんから津田さんへ)→男子校のいいところは?→エロ本を貸し借りしていた……などなど様々な話題が出ては消えの繰り返し。
そんなうちにもうイベントも終了の時間へ。ラストの話は津田さんが仕事をするために入った喫茶店の後ろの席になった、ロック好きのおじさんたちの話です。
津田さん「おじさん二人でゴリゴリのロックの話してるんですよ」
木内さん「それはすごいな」
津田さん「邦楽も洋楽も話していて、最近の事情にも詳しいんですよ。最近のボブ・ディランは、ライブでアレンジしすぎてもはや何を歌っているのかわからないとか(笑)」
木内さん「(笑)。でも普通のおじさんなんやろ?」
津田さん「そう。普通の格好してる」
木内さん「チョッキ着てる?(笑)」
津田さん「スーツにチョッキ着てました!(笑)」
木内さん「(笑)」
津田さん「で、話がどんどんずれていくんですよ。それで日本のロックの話題になっていくんです。内田裕也さんがどうしたとか。そっから派生して、この前亡くなった樹木希林さんの話になるんです」
木内さん「ほ〜! ついに!」
津田さん「もう面白すぎてなんも仕事ができないんですよ、僕!」
観客「アハハハ!」
津田さん「その間、タイピングしているふりですから! そして樹木希林さん。それだけロックを語って、本当にロックだったのは樹木希林さんだねって話に落ち着いたんですよ!」
木内さん「それはすごい!」
津田さん「すべてのロック感を集めても樹木希林さんには勝てなかったんですよ! すごく良い会話でした……」
といった心温まる話題で『朝ナニ』第11回公演が終了。オープニングと同様にぬるっと二人が拍手に背中を押されながらステージを後にするのでした。
『朝ナニ』初体験で感じたのは、ここまで力を抜いて参加できるイベントはないなということです。
話題がころころ変わるし、会場に集まったお客さんもアットホームな感じだし、まるで家でテレビを見ているようでした。
レポートではほとんどの話を拾えきれなかったのが悔しいところ。この温度感はぜひ会場で体感してほしいものです。
本稿の最後にイベント後の二人に行ったインタビューをご紹介しましょう。