「おれパラ- 2018 ?We'lluminate☆PARTY」両国千秋楽レポート|ここまで楽しいライブを作れたのは「おれパラ」だからこそ!
2018年12月23日(日)、両国国技館において「Original Entertainment Paradise -おれパラ- 2018 〜We'lluminate☆PARTY」の千秋楽が開催されました。
「Original Entertainment Paradise」(以下、"おれパラ")は、ランティスレーベルの男性声優たちによる音楽の祭典。2008年に岩田光央さん、小野大輔さん、鈴村健一さん、森久保祥太郎さんの4名で始まった"おれパラ"は、途中岩田光央さんに代わり寺島拓篤さんを迎え、今年11年目を迎えました。
「また新しい10年を重ねるための1年目」ということで、いろいろ新しいことが企画された今年の"おれパラ"。
2018年12月8日(土)・9日(日)には神戸ワールド記念ホールで、22日(土)・23日(日)には両国国技館で、全4公演が開催されました。本稿では、両国千秋楽の様子をお伝えします!
□ "おれパラ"2018 初日神戸公演のレポートはこちら(サイト内リンク)
<ホストメンバー>
小野大輔さん
鈴村健一さん
森久保祥太郎さん
寺島拓篤さん
<12/23ゲスト>
buzz★Vibes(森久保祥太郎さん・Shinnosukeさん)
D.A.T(小野大輔さん・近藤孝行さん)
<12/23シークレットゲスト>
King&Rogueone
もう馴染んだ? 新OP 「O.E.P! ORE!!!!」でスタート!
会場が暗転すると、軽快な音楽とともにOPムービーが。今年のテーマ「We'lluminate☆PARTY」にちなんだ、色とりどりのイルミネーション風です。
そして、今年から新しくなったOP「O.E.P! ORE!!!!」と、それに合わせた大きなクラップに迎えられてステージにあらわれたのは、もちろんホストの4名! 小野大輔さん、鈴村健一さん、森久保祥太郎さん、寺島拓篤さんです。
小野さんの「Welcome to Original Entertainment Paradise 2018 We'lluminate☆PARTY!」とタイトルコールすると、会場はもうクライマックスかと思わせるほどの盛り上がり。
まだ名前もつかない新OPですが、神戸初日から数えて4回目、以前のOP曲「おれパラップ」「新おれパラップ」に比べて、会場が参加する要素がとても多くなっているのですが、クラップもコールも手の振りも、みんなバッチリです。
馴染んできたのはホストメンバーも同じ様子で、ソロパートに両国ネタを入れてみたり、森久保さんは扇子を持ってお立ち台の上で踊るという、一定世代に懐かしいジュリアナ東京風のパフォーマンスも披露。
後のMCで「来年"おれ扇"作ります」と言っていたので、来年のグッズには扇子があるかもしれませんね。
さらに、この日のゲスト、buzz★Vibes(ばずばいぶす)のShinnosukeさんと、D.A.T(だっと)の近藤孝行さんも登場。
今回のゲストは2組で、どちらもホストメンバーが参加するユニットという、これまでになかった新しい試みです。D.A.Tはレーベルの垣根を超えての初参戦!
みんなで「O・E・P! ORE!」と会場みんなで大合唱して新OP「O.E.P! ORE!!!!」が終了。
曲が終わると同時に、悲鳴にも似たものすごい歓声が沸き起こり、千秋楽の期待度が感じられました。今回の4公演の中で、間違いなくいちばんの熱気でした。
鈴村さんと歌って跳ねて、これが“この世界の好きなところ”
今年のおれパラでトップバッターをやっていないのは鈴村さんだけ、ということで、OPが終わった直後から会場は鈴村さんカラーで真っ青!
大きなクラップに迎えられて登場したのは、予想通り鈴村さんでした。
1曲目は「シロイカラス -Anniversary Edition-」。「シロイカラス」は2012年に放送されたアニメ『コード:ブレイカー』のED主題歌で、もう6年経つけれど人気の高い曲。
昨年のおれパラ2017の特別企画"鈴村健一カバーコーナー"で森久保さんが歌った曲でもあります。
1曲目が「シロイカラス」だとわかった瞬間、会場には白いライトがパッと点灯。まだ1人目の1曲目だというのに、会場は大盛り上がりで、その熱気に応えるように鈴村さんも熱唱しました。
歌い終えた鈴村さんは、「いきなりトップギアでありがとう!」と挨拶。OPからすでに会場の熱気は伝わっていたらしく、「『考えるのはやめよう、みんなが楽しそうだから、そのままいこう』と思って出てきた」と話していました。
さらに、「大変なこともいっぱいありましたけど、でも総じて僕はハッピーだったなと思います」と今年をふりかえり、「いろんなことがあっても、こうやってみんなで集まって、音楽を聞いて、『楽しい!』って言える時間がある。これこそこの世界の素晴らしい所、この世界の好きなところであります!」と2曲目、「この世界の好きなところ」へ。
鈴村さんが「ひとつ」と歌うのに合わせて、会場みんながペンライトを1本立てる様子がとってもきれい。途中、歌詞を「ひとつ、"おれパラ"があること」に変えて歌うと、会場からは歓声が。
終始語りかけるように穏やかな表情で歌う鈴村さんに、会場も「ララララ ララララ ララ〜」とコールで応えていました。
つづけて3曲目「CHAPPY」。11周年の"ワンワン(11)"にかけて、犬をテーマに掲げている鈴村さんの今年のキー曲で、犬の気持ちになって鈴村さんが作詞した曲です。
イントロで「わあ」と歓声があがり、前奏はみんなでジャンプ。その後もアップテンポなかわいい曲調に、身体を左右に振りながら聞いてる人も見られました。曲の間奏では、クラップもばっちりです。
神戸公演で「僕は犬になることを諦めていません」と言っていた鈴村さんは、本当にご主人様大好きなワンちゃんになったみたいに幸せそうな笑顔で歌っていて、つられてこちらも笑顔になってしまいました。
さらにつづけて鈴村さん最後の曲、「Go my rail」。ベストアルバムの表題曲にもなっているこの曲では、前奏から「Yeah!」とコール&レスポンス。もちろんいつもの「Yeah yeah yeah yeah ! Wow wow wow wow !」も大合唱でした。
みんなで歌って跳んで、一体になった鈴村さんのステージは、大歓声の中終了。とっても楽しいステージでした。
黒はペンライトを消す!? D.A.Tが初登場
つづいては、レーベルの壁を超えて初登場のD.A.T(だっと)。“おれパラ”リーダーでもある小野大輔さんと、同い年の近藤孝行さんのユニットです。
今年初のツアーを行ったD.A.Tは、ツアーのタイトル曲でもある「ROYAL FLASH」で登場しました。
難解な1曲を歌い上げると、会場からは大きな歓声が。その歓声の中、つづけて2曲目「MAVERICK」を歌いました。こちらは、D.A.Tの生まれたラジオ番組「小野大輔・近藤孝行の夢冒険 Dragon&Tiger」の現在のOP曲になっています。
かっこいいダンスも魅力であるD.A.T。ダンサーさんを従えてばっちり踊っていました。
2曲を歌い終え、「俺達D.A.Tです! はじめまして!」と自己紹介。会場のペンライトが赤と白に染まっていることにも触れ、「僕(小野大輔=Dragon)は白担当なんです。そして、近藤君(=Tiger)は黒担当、そして、D.A.Tの真ん中にあるAは、」「Aちゃん、あなた、Audience(オーディエンス)、という意味です」「と、小野さんと近藤さんが紹介しました。
近藤さんカラーの黒はペンライトで表現するのが難しいので、いつも客席はDの白とAの赤のみになってしまうというトークがあるのですが、この日は「発見したんだよ、“おれパラ”で。ライトを『消す』ってこともできるんだよ」と小野さん。
前日の“おれパラ”両国公演1日目で、森久保さんが"ペンライトを全部消してみる"という“おれパラ”史上初の試みを実施していました。
「みなさん、近藤孝行の色は黒です!」と呼びかけると、会場は少しずつ暗くなっていき、あちらこちらから近藤さんへの声援が聞こえてきました。
近藤さんが「すごい!」と感激しつつも「それでも消さない人の顔、覚えました」と言うと、会場は大爆笑。
「D.A.Tを“おれパラ”に呼んで、本当に良かったと思っています」と話す小野さんに対して、近藤さんは「“おれパラ”さんのことは毎年、小野君から聞かされていて、本当に素敵な公演だということは聞いていました。それゆえに大変だということも聞いていました。今回"おれパラ"さんに参加することができて、本当に本当に光栄です。そしてみなさん温かく迎えてくださって、ありがとうございます!」と挨拶。
途中、小野さんの行動につっこみを入れながらではありましたが(笑)、“おれパラ”に来てくれた近藤さんに、会場からは温かい拍手が贈られました。
「えーっ!」というものすごく残念そうな声があがる中、D.A.T最後の曲は「CHANGE THE WORLD」。本当に世界を変えられそうな勢いで絶唱しました。
歌い終えると、ステージ中央で"D.A.Tサイン"を交わした二人。会場へ大きく手を振ってステージを後にしました。
新曲もお披露目!『転スラ』づくしの寺島さんステージ
つづいて登場したのは、寺島さん。会場はお花畑のように真っ黄色です。
1曲目は、「calm」。最初のワンコーラスが全て英語のゆったりした美しい曲で、『転生したらスライムだった件』のキャラクターをイメージして寺島さん自身が作詞した曲です。
ステージ前方まで歩き、お立ち台に座ってしっとり聞かせる、ちょっと大人な雰囲気の寺島さん。そのまま座ってしっとりと歌い上げると、会場からは拍手が起こりました。
「あらためまして、みなさまこんにちは! 寺島拓篤です!」と挨拶した寺島さん。1つ前のD.A.Tのステージがとても気になっていたようで、まずは「D.A.Tを初めて見たっていう人、どれくらいいますか?」と会場に問いかけました。
D.A.T初見だった人がたくさんいるのを見て、「知らなかったんだ、もったいない! 超かっこいいでしょ?」とまるで自分のことのように誇る様子が、とってもキラキラして見えました。
話題は、会場になっている両国国技館から、寺島さんが出演中のアニメ『火ノ丸相撲』へ。「アニメを見ていない人のために」と、四股(しこ)をふんで見せてくれた寺島さん。
やってみるととても難しいのだそうで、「試しにやってみましたけどね、お尻から腿にかけてつりそうです」とその後もしばらくお尻を抑えていましたが、「それぐらいすごいものをアニメを通して体験させていただいて、そして、この場所にいられる。声優として歌をやらせてもらっていることが、こういう風につながるとは思っていませんでした」と、両国の地が新しい意味を持ったことへの思いを語りました。
つづいて、寺島さんがオープニング主題歌を歌うアニメ『転生したらスライムだった件』の話を始めると、会場はパッとスライムカラーの水色&青に。
「今年の“おれパラ”はブームなんですかね? 光る棒の色変えブームみたいな」と寺島さんが指摘したとおり、今年はみんなで色を変えてみたり、消してみたり、例年よりずっとペンライトがクローズアップされた“おれパラ”になっていた印象。
寺島さんも自身の曲中に「イエローをブルーに転生しろ!」と指示をだしていたりして、これまでにない景色が見られました。
ホストメンバーが、11年目だから新しいことをやっていこうと取り組んだ“おれパラ”は、他にもOPのクラップ時にはペンライトを手に持たないでクラップに専念してみるなど、会場のお客さんもいっぱい巻き込んでの変革になっています。
「みなさんのライトが、ありがたいことにスライムカラーになったところで」と、『転スラ』オープニング主題歌「Nameless Story」!
今回“おれパラ”4公演すべてで歌われた曲ですが、スライムカラーで染まった状態で歌われたのは、この千秋楽が初です。
間奏で「じゃあ今日は逆に、ブルーのライトをイエローに転生しろ!」と寺島さんが叫ぶと、会場は黄色に!
元気いっぱいの寺島さんカラーの中、「踊る準備はできてますか?」とつづけて3曲目、「みんなで H!P!Y!」。みんなで踊る楽しい曲です。
神戸公演とは違い、両国公演では練習なしで本番に突入しましたが、結構踊れていて、後ろから見ていても楽しかったです。
曲の最後は、両国特別バーション「はっけーよーい、はっけーよーい」でフィニッシュ!
歌い終えると「俺はオタクだけど、光る棒を使うタイプのオタクじゃなかったから」と、ペンライトの色をすぐに変えられるお客さんに感心する寺島さん。
ちょっと面白くなったのか、「赤!」「青!」「白!」と声を掛けると、会場はすぐさま反応。そして最後に「自分の好きな色!」と言うと、今年の“おれパラ”のテーマ"We'lluminate☆PARTY"らしい色とりどりの光に包まれました。
「そう、これなんですよ。ここに集まった人、一人ひとり違う思いでここにやってきて、この一年違うことをやってきて、でも、ここに集まって、一つのステージで、みんなが一緒になれる。そんな“おれパラ”が大好きです!」と笑顔で語りました。
「あの頃お前が好きだったことに今携わってるんだよ、それをたくさんの人にお届けすることができて、こんなにたくさんの人をハッピーにさせてるんだよ」と子供の頃の自分に伝えてあげたいと寺島さんは、アニメ『転スラ』第二弾オープニング主題歌も担当することが決定!
最後の1曲は、その第二弾OP主題歌「メグルモノ」を披露。力強いけれどどこか幻想的な雰囲気もある素敵な曲で、早くアニメ映像とあわせて見たいと思わせる曲でした。
「この後も“おれパラ”最後まで楽しんでいってくださーい!」とステージを後にしました。
ロックでない森久保祥太郎が見られるbuzz★Vibes
この千秋楽のゲストは、D.A.Tだけではありません。つづいては、昨年の"おれサマー"(Original Entertainment Paradise -おれパラ- 10th Anniversary ?ORE!!SUMMER?)で、ゲリラライブを行ったbuzz☆Vibes(ばずばいぶす)が登場。
キーボードを担当するShinnosukeさんが「もろびとこぞりて」の前奏を奏でると、会場からは大きな歓声が。鈴の音の後に流れてきたのは1曲目「U R my LOVER」。クラップの響く前奏の後、森久保さんが登場しました。
D.A.Tの小野さんもソロとはずいぶん雰囲気が異なりますが、buzz★Vibesの森久保さんもソロでは絶対に見られないフランクな雰囲気。
「U R my LOVER」は、その違いを象徴するかのようなカジュアルでポップな一曲です。
ノリのいい曲に、ひざを曲げてリズムをとっている人も多数見えました。
ちなみに、森久保さんはbuzz★Vibesでは「M.K.B(えむけーびー)」と呼ぶそうですが、本人も含めてまったく浸透していないそうです(笑)。
両国国技館も通常の“おれパラ”も初だというShinnosukeさんは「この紫カラーはやばいね」とラジオ番組内で希望していたテーマカラー"紫"のペンライトを振ってくれることに感激している様子でした。
そして2曲目「BRAND NEW UNIVERSE」は、森久保さんの提案で、これも“おれパラ”初の試み"合図したらみんなで手をつなごう"をやってみることに。
荘厳で美しいバラード曲に、Shinnosukeさんのコーラスも重なり、会場が素敵な空間になったところで、みんなで手をつないで、つないだ手を高く掲げて、「We are the ones Day by day Glorious」とコーラス。歌い終えると、大きな拍手が起こりました。
そして最後の曲は「buzz★ Parade〜Screamin' 2nite メドレー」。「buzz★Parade」は、buzz★Vibesのデビューミニアルバムタイトルでもある曲。「Screamin' 2nite」も同じアルバムに収録されている曲です。"おれサマー"でも披露された曲です。
みんなで左右に手を振ったり、みんな最後まで一体になって楽しみました。
「最高ベイベー!」歌って踊って、みんながチームDだ!
buzz★Vibesが降壇すると、会場はちょっと休憩の新曲紹介タイム。出演者のミュージック・ビデオが流れる時間です。
短い時間MVが流れるだけなのですが、小野さんの「STARTRAIN」が流れると「sunny days〜」とコールを合唱&敬礼のポーズを決め、鈴村さんの「Go my rail」が流れれば「Hey!」とコールし、森久保さんの「MONSTER」が流れれば「Yeah!!Yeah!!」とコールする……といった具合で、ミニライブみたいになる楽しい時間です。
ミニライブ状態なのはいつもなのですが、今回はD.A.Tの「MAVERICK」が流れるとスーツ姿で踊るお二人にものすごい歓声が。D.A.T初見の方が多かった会場ですが、きっとファンが増えたことでしょう。
そんなMVコーナーの後は、“おれパラ”リーダー、小野さんの登場。「DELIGHT」のイントロが流れると会場からは大きな歓声があがり、緑色一色だった会場には黄色と赤のペンライトが混ざりました。
“おれパラ”で何度も歌っている人気曲だけに、コールも振りもすごく揃っていて、大興奮のスタートになりました。
歌い終えた小野さんは、「もす!」といつもの挨拶。
ステージの上からも会場のお客さんが一緒に踊ってくれているのがはっきり見えたという小野さんは、「僕のダンスは、難しいものもたまにはあったりするんですけれども、基本的にはみんなが一緒に盛り上がれる、音楽でひとつになれるようにつくっています。みんなが踊ってくれることが本当に僕にとっての幸せです。ありがとうございます」と語りました。
一緒に踊ってくれたダンスチームを「そんな俺達が"チームD"だ!」と紹介すると、会場みんなも同じように腕をYの字にあげるお決まりのポーズ。さらに「ここにいるみなさんも"チームD"です!」と重ねると、大きな拍手と歓声が起こりました。
「"チームD"で一緒に旅しようぜ!」と、2曲目「STARTRAIN」。もちろん、MV以上の声で大合唱です。小野さんはダンサーさんとともにがっつり踊りながら歌い上げ、大きな拍手が起こりました。
つづけて3曲目「Magic World」。この曲はかなりかっこいいダンス曲なので、途中何度も歓声があがりました。サビの部分は観客も一緒に踊り、小野さんも驚いていた様子。
"D"の文字がつく言葉を大事にしている小野さん。Dance=ダンスでつないで、Delight=歓喜、大喜びさせて、そして、ステージはDream=夢を叶える場所でもある、と語り、D.A.Tの話に。
「D.A.Tが初めて“おれパラ”の舞台に立ちました。見せたかったんですよね、みなさんの前で」と語り、さらに相方の近藤さんを称賛し、「出(D)会えてよかった」とつづけました。
また、出会えて良かったのは近藤さんだけでなく、“おれパラ”を作ってくれているみんなだといい、「“おれパラ”を作ってくれているみんなに出会えて良かったなと、今日、11年の中でいちばん強く思っています。ありがとう!」と続けると、会場からは割れんばかりの拍手と「ありがとう」の声が起こりました。
「この幸せを、この喜びの時間を、もっともっと一緒に共有しましょう。もっともっと幸せになるぞー!」と最後の曲「Dancin' Groovers」。
みんなでくるっと手を回しながら左右に振る曲です。曲の後半では、コール&レスポンス。「oh Lord, baby Shake it baby」といっぱいコーレスしました。最後は「おれぱらベイベー 最高ベイベー!」と変えてのコーレスでした。
曲の終わりにダブルピースをしてニカッと笑う小野さんの笑顔が、最高にかわいくて印象的でした。
シークレットゲスト登場! King&Rogueone鮮烈デビュー
ホストもゲストも出揃って、当然次はトリの森久保さんが来ると思っていた真っピンクの会場ですが、モニターに映し出されたのは謎のメガネをかけた犬のロゴと「King&Rogueone」の文字。
ここで千秋楽のシークレットゲスト、King&Rogueone(きんぐあんどろーぐわん)の登場です。
サングラスをかけた2人組が登場。この1曲目はユニット名と同じ「King&Rogueone」。ユニークな歌詞にラップがあったりと、意外とすごい!
アンコール情報によると、歌は鈴村さんが作詞、ラップは寺島さんが作詞したそうです。
一曲を歌い終えると、大きな歓声と拍手、そして不思議なざわめきで会場が包まれました。
「“おれパラ”にお越しのみなさん、はじめまして。俺達がKing&Rogueoneです」「King&Rogueoneのローグです」「そして俺が、King&Rogueoneのキングです」と挨拶をすると、会場は大爆笑。
さらに驚くべきことに、なんとKing&RogueoneのCDが発売決定! CDは2019年4月3日発売予定。MVを収録した初回限定盤と通常盤の2種類が発売されるとのことです。
大歓声の会場の中、「このまま帰るわけにはいかない」「一曲じゃまだまだ物足りない」と2曲目「Catch your eyes」。
もちろん初披露の曲ですが、サビの「King&Rogueone catch your eyes...」「King&Rogueone get your 愛...」など、会場も一緒に大合唱! 鮮烈デビューを果たしました。
「もらったものは、また誰かに伝えていきたい」森久保さん感謝のステージ
King&Rogueoneの登場に興奮冷めやらない会場ですが、今度こそこの人、森久保さんが登場!
ギターを弾きながら1曲目「SHOUT OUT LOUD」。ノリノリの会場は、すごい音量のクラップ。後半「風斬り裂く声舞い上げて〜」ではドラムと会場のクラップだけで歌い上げていたのが印象的でした。
つづけて2曲目「JUDGEMENT DAY」。熱々の2曲をステージを狭しと移動しながら歌う森久保さんに、会場も「Hey!!」「Lay down!! Stay down!!」とコールで応えていました。
二曲を歌い終えた森久保さんは、この日の“おれパラ”公演をふりかえり、まずは鈴村さんの「シロイカラス -Anniversary Edition-」について「以前(昨年の“おれパラ”『鈴村健一カバーコーナー』で)カバーさせてもらったけど、あのバージョンもやってみたい。かっこいい」と絶賛。
つづいて初登場ゲストのD.A.Tについて「なんだ、あの一味は!」と語ると会場は大きな拍手と大歓声が起こりました。
そして、「あいつは本当に偉いな」と寺島さん、つづいて自身のユニットbuzz★Vibesについて語りました。
「からの、D!『oh Lord, baby!』」と突然歌いだした森久保さんに、会場はすかさずレスポンス。かなり裏でもテンションが上がっていたそうです。
ここで、いつも森久保さんパートでは出番のないバンドメンバーの宇田隆志さんを呼び込んで、3曲目「MIDNIGHT COASTER」。
宇田さんはいつものキーボードではなくサックスでの参戦です。間奏でがっつり聞かせてくれたりして、いつも以上にめちゃくちゃかっこいい!
曲が終わると、大きな歓声と拍手に加えて「宇田さーん!」の声があがりました。
“おれパラ”は何度やっても新しいことが生まれてくるという森久保さん。10年もの間、同じところでやってこれたこと、“おれパラ”でしか出会えなかった人もたくさんいたと語り「11回目を刻むことができました。メンバーを代表してあらためてありがとうございます」と感謝の意を伝えました。
また、新曲をかくにあたって「ストレートに感謝の気持ちを伝えたい」と考え、森久保さんらしい感謝の伝え方を考えたことを語り、「もらった恩とか縁とか、そういうものは次の誰かに渡していこう、伝えていこう、みたいな言葉があって。みなさんからもらったこのエネルギーは、次の誰かに、次の何かに、つなげていきたいと思います。感謝を込めて」と、最後の曲はライブTシャツにも書かれている「Pay it forward」。圧倒される声量で、言葉どおり感謝を歌い上げました。
「みなさんの思いは、次の場所、次の誰かに、必ず伝えます!」とステージを後にしました。
それぞれの別ユニットにも注目のアンコール
「おれパラ」コールの後、「アンコールありがとう!」とホスト4人が登場。アンコール定番曲「United Flag」を会場も一緒になって歌いました。
小野さんが「今日はユニット祭り」と表現したとおり、今年の“おれパラ”千秋楽はこれまでにない形のゲスト構成。もちろん話題はユニットの話で盛り上がります。
まずは鮮烈デビューしたKing&Rogueoneの1曲目「King&Rogueone」作詞秘話などが語られました。
つづいて、D.A.Tの近藤孝行さんとbuzz★VibesのShinnosukeさんも登場。近藤さんは「想像していた以上の空間でした」と語り、森久保さんも「俺も想像していた以上のパフォーマンスでびっくりした」と応えました。
“おれパラ”での小野さんとは「顔つきが違う」と指摘された小野さんは、「キャラが違いますもん。オラついてます。だからちょっと敵視してますよね、King&Rogueoneを」と語ると会場は大爆笑でした。
buzz★Vibesについては、「"おれサマー"の時の衝撃が」と小野さんが切り出すと、森久保さんとShinnosukeさんはかなり緊張した話をし、"おれサマー"の1ヶ月ほど前に急にゲリラ出演を決めたなど、これまで語られなかった話も飛び出しました。
Shinnosukeさんといえば、“おれパラ”新OP曲の制作者。曲の依頼から仕上がりまでがかなり早く、2日後くらいにあがってきたそうですが、それでも実は1曲ボツになったものがあったのだそう。2日でボツからもう一曲仕上げてくるなんてさすがの一言。
様々な秘話が聞けたところで、「みんなでひとつになりたいね」と、会場みんなでクラップを奏でてから、新ED曲「STORY」がスタート。
この4公演ですっかり馴染んだ新しいコール&レスポンス「wow wow wow wow」を全力で楽しみました。
最後は、ステージ下手と上手でジャンプ、両国だけのバック席に向かってジャンプ、正面に向かってジャンプ、そして最後にもう一度、大きくジャンプ!
バンドメンバーやダンスチームも呼び込んで一列に並ぶと、「平成最後、最高の“おれパラ”をありがとうございました!」と小野さんが肉声で挨拶しました。
最後の最後に、ホスト4人だけが残ったステージでは、それぞれが挨拶。
●森久保さん
「この先がまたやりたい、まだまだクリエイトできる、想像できる、そんなエネルギーをもらうことができました。僕のテーマであります『Pay it forward』、もらったものをまた来年、いろんな人、いろんな場所に繋げたいと思います」
●鈴村さん
「この世界で大好きな“おれパラ”がまたできて感謝です。みなさんもまた、大好きなものをみつけて楽しい日々を送ってください」
●寺島さん
「これからも“おれパラ”に新しい『STORY』のページをみんなで一緒に刻んでいきましょう」
●小野さん
「11年目、『We'lluminate☆PARTY』というテーマでお送りしました。皆さんのキラキラの思い、輝いている姿が、僕たちをこのステージで輝かせてくれています。willは未来へとつながっていく意志だと思っています。どこか遠くに行っても、“おれパラ”はここにあります。また約束の場所で待っています」
会場の拍手と「ありがとう!」の大歓声の中、11年目の“おれパラ”は幕を閉じました。本当にキラキラの素敵なステージでした。来年はどんなステージを見せてくれるのか、今から楽しみです。
[取材・文/笈川 采女]
2018年12月23日(日)セットリスト
<OP>
OP O.E.P! ORE!!!!
<鈴村健一>
SK1 シロイカラス -Anniversary Edition-
SK2 この世界の好きなところ
SK3 CHAPPY
SK4 Go my rail
<D.A.T>
DT1 ROYAL FLASH
DT2 MAVERICK
DT3 CHANGE THE WORLD
<寺島拓篤>
TT1 calm
TT2 Nameless Story
TT3 みんなで H ! P ! Y !
TT4 メグルモノ
<buzz★Vibes>
bV1 U R my LOVER
bV2 BRAND NEW UNIVERSE
bV3 buzz★Parade〜Screamin' 2nite メドレー
<小野大輔>
OD1 DELIGHT
OD2 STARTRAIN
OD3 Magic World
OD4 Dancin' Groovers
<King&Rogueone>
KR1 King&Rogueone
KR2 Catch your eyes
<森久保祥太郎>
MS1 SHOUT OUT LOUD
MS2 JUDGEMENT DAY
MS3 MIDNIGHT COASTER
MS4 Pay it forward
<EN>
EN1 United Flag
EN2 STORY
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