映画『PRINCE OF LEGEND』飯島寛騎×塩野瑛久キャストインタビュー
王子が大渋滞!!で話題のドラマ『PRINCE OF LEGEND』が遂に映画に!
3月21日の公開を控えた鏑木 元役の飯島寛騎さんと久遠誠一郎役の塩野瑛久さんとにインタビュー!!
EXILE HIROさんがエグゼクティブプロデューサーを務め、GENERATIONS、THE RAMPAGE、劇団EXILEのメンバーや若手人気俳優陣が集結した『PRINCE OF REGEND』。昨年秋のTVドラマ放送を経て映画に!
14人の個性的かつ魅力的な王子達が、「伝説の王子」の座を巡って、伝説の王子選手権に参戦! 優勝者が「三代目伝説の王子」になることに。ドラマから続く物語のクライマックスが描かれるのが今回の映画です。
2月14日の完成披露上映会&PREMIUM LIVE SHOWの本番前にTeam奏を支える側近の2人、鏑木 元役の飯島寛騎さんと久遠誠一郎役を演じる塩野瑛久さんにお話をうかがいました!
『PRINCE OF LEGEND』は「胸キュン is DEAD」「王子が大渋滞」のコンセプトの斬新な物語
ーー昨年の秋にTVドラマ、今回劇場版となった『PRINCE OF LEGEND』の印象をお聞かせください。
久遠誠一郎役 塩野瑛久さん(以下、塩野):台本やストーリー構成を見た時は王道な胸キュンものかなと思ったんですけど、ふたを開けてみたら、むしろアンチ胸キュンを題材にしたおもしろい発想の作品だなと思いました。
鏑木 元役 飯島寛騎さん(以下、飯島):作品が発表された時のキャッチコピー「王子が大渋滞」そのままだったし、コピー自体もパワーワード過ぎて(笑)。その斬新な発想に刺激を受けたし、ストーリーも個々のTeam、個々の王子の魅力がしっかり詰まったドラマになっていて。僕らのTeam奏はドラマでは1~3話でフィーチャーされましたが、わかりやすく王子のことを説明、表現できたのでよかったなと思っています。
塩野:例えば僕らが仕える奏はセレブ王子であったり、誠一郎はメガネ王子、元は下克上王子など様々な個性やタイプの王子が14人いるので、見てくださる方にとっても選ぶ楽しみもあったと思うし、きっとお気に入りやお好みの王子に感情移入していただけたんじゃないかなと思います。
ーー素敵な王子が14人もいるだけでも目移りして大変なのに、画面上で人が密集しているシーンも結構あって。
塩野:そうですね。この撮影が終わった後、GENERATIONSさんのライブを見させていただいた時、あっちも見たいし、こっちも見たいしと舞台上を目で追いかけるのが大変で。視聴者の方もこんな気持ちだったのかもしれないなと感じました。
飯島:そういう面でも今回映画になったことで、大画面で見ていただけるのはいいかもしれませんね。
随所に見られる乙女ゲーム的な演出。作品を彩る80年代洋楽カバーを手掛けるのはm-flo!
ーー本作は素敵な王子が14人いて、ヒロインが1人という構図や、ドラマ中の演出など乙女ゲーム的な手法が取り入れられているのも今までのドラマにはなかった気がします。
飯島:そうですね。各王子には、ヒロインが好きな理由がそれぞれあって、それもおもしろかったです。誠一郎と元は奏の側近だったので、奏をサポートする役割にまわっていたので、僕もヒロインにアプローチしたかったなと(笑)。
ーー各王子がヒロインの果音にアプローチするシーンも画面に枠が現れて、キラキラしながら王子がアタックする様子も乙女ゲームっぽいなと思いました。
塩野:特に映画版では、ヒロイン目線でのデートシーンがあったりしておもしろいなと思いました。
飯島:場面転換でSDキャラっぽいキャラがたくさん出てくる演出も見たことがないし。僕らも経験したことがないような新しい試みゆえ、台本上のト書きには書いてあるけど、どんな映像になるのかまったく想像がつかなくて。映画をご覧になってくださる方も新しいエンターテインメントとして楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
ーーまた各Teamにはテーマ曲があって、登場シーンで流れていましたが、80年代の洋楽ポップを、m-floプロデュースでカバーしているのにも驚きました。
塩野:いい曲ばかりですよね。今から40年前の名曲がリメイクされて、しかも各Teamのイメージにも合っていて。この間、映画『ラ・ラ・ランド』を観ていたら、Team京極兄弟のテーマ曲「Take On Me」が流れてきて、新鮮に感じました(笑)。
飯島:親子で映画を見て、お母さんからオリジナル曲について教えてもらうのもいいかもしれませんね。
誠一郎と元はセレブ王子の奏を支える側近
ーーご自身が演じる役柄の印象やご自身と比較して相違点もあればお聞かせください。
塩野:誠一郎は奏の第一側近でクールですが、彼への愛情があふれ過ぎてしまって変な方向に(笑)。誠一郎と違うのは僕自身は視力が悪くないことです(笑)。
飯島:元は第二側近で、誠一郎への下克上を虎視眈々と狙っています。元と違う点は、僕はいつも姿勢が悪くて、みんなから猫背と言われています(笑)。
ーー第一側近と第二側近の二人の関係性もおもしろいですね。
飯島:ドラマで誠一郎へ下克上を断言したわけですが、それ以降も常に彼の横にいたし、奏への気遣いもしっかり見るようにしていました。元は野心家だけど、誠一郎からも何か学ぼう、吸収しようとする努力家なのが良いところだし、必死に努力してきたからここまで上がってこれたんだという部分も大切にして撮影に臨みました。
塩野:僕は奏をサポートする立場だったので、奏役の片寄涼太君とのコミュニケーションをしっかりとりながらやっていました。話せば話すほど片寄君への興味が深まったり、尊敬できる部分が見つかったので、更に奏を支えようという気持ちが増して。そんな部分が芝居上でも出せたらいいなと思いました。
ヒロインの果音を演じる白石聖さんは役そのままで選べるべくして選ばれた!?
ーーヒロインの果音についてはどう思われましたか?
塩野:果音役の白石聖ちゃんはすごく素直でいい子ですね。でも役と本人が近いかもしれません。素直でサバサバしていて、どちらかというと男っぽい感じで、一歩間違えたらズケズケ言い過ぎちゃうくらいの強いハートの持ち主で(笑)。肝が据わっているし、今にして思えば選ばれるべくして選ばれたのかなと。
掛け合うシーンで僕がアドリブを入れても、それに上乗せするくらいのおもしろさで返してくれたりするので、すごく頭がキレるし、センスがある子だなと思いました。
飯島:ドラマで一度、果音のバイト先に情報収集に行くシーンがあって、2人で掛け合いしたんですけど、サバサバあしらわれてツライ気持ちになりました(笑)。でもお芝居に対する姿勢がまじめで、果音を演じるにあたっての相談をよく塩野君にしてたよね。
塩野:そうだね。4人で一緒にいる時とかにね。
飯島:最初のほうはTeam奏と果音の4人でいることが多かったので、よく相談してましたね。迷いもあったと思うけど、立派に演じきったと思います。
ドラマはキャラ紹介がメインだった。映画が本当のスタート
ーー10話まで放送されたドラマの中で印象深いシーンを挙げていただけますか?
塩野:どのセリフやシーンも印象深いんですけど、今パッと浮かんだのは、ダンス王子レッドこと天堂光輝役の吉野北人君が発した「違う。あれは唇をなぐられただけだ」というワードが衝撃的でした(笑)。
飯島:ヤンキー王子弟こと京極竜(川村壱馬さん)のとある登場の仕方がおもしろくて。体をひねって着地するという、まるで体操選手みたいな。
塩野:戦隊ものや特撮作品のような。俺達と同じ匂いを感じたよね(笑)。
※塩野さんは『獣電戦隊キョウリュウジャー』、飯島さんは『仮面ライダーエグゼイド』に出演。
飯島:竜はキャラ的に一番まともだと思っていたけど、そこだけはファンタジーだなと思いました。
ーードラマでは王子たち憧れの存在、果音の一言をきっかけに「伝説の王子」の座をかけて、王子達が「伝説の王子選手権」に挑むところで終了しました。「いいところなのに」とヤキモキされた方も多かったのでは?
塩野:ドラマは人物紹介がメインで終わってしまった感はありますよね。
飯島:Teamの数も王子の数も多いのでしょうがないですよね。むしろよく10話でまとまったなと思ったくらいで。数少ない話数で個々のTeamを取り上げて、しかも濃く紹介してくれたことだけでも感謝です。でも映画への期待値もきっとすごく上がっただろうなとも感じたし、やっと動き出したなと思いました。
映画はドラマと並行した撮影
ーードラマから繋がりそのクライマックスが描かれる劇場版。その撮影のタイミングは?
塩野:ドラマと並行する形で撮影していました。
飯島:間隔が空いてしまうより、その勢いのまま臨めたのでよかったです。
ーー撮影の時の思い出に残るエピソードは?
塩野:もうちょっとアクションしたかったな(笑)。
飯島:ちょっと少なかったですね(笑)。でもアクションシーンはみんな、めちゃめちゃカッコよかったですね。どのTeamも王子として立ち振る舞いのシーンが多かったけど、アクションシーンではキレッキレでやっていて。
それまでの王子像とのイメージのギャップも楽しめたんじゃないかなと思います。特に生徒会長王子の綾小路葵(佐野玲於さん)はおもしろかったです。
塩野:扇子を使ったアクションってキャラクター性が出てていいよね。
ーーキャラクター性といえば、金髪SP王子・ガブリエル笹塚役の関口メンディーさんのインパクトがすごくて。
塩野:そうですよね。
飯島:もうさすがとしか言いようがありません(笑)。
ドラマを超えるスケールとぶっ飛ぶ具合。テンポとバランスもよく誰でも楽しめる映画
ーー映画はドラマのいいとこどりをしつつ、登場人物も多いのでカット数が多くて、スピード感があるなと思いました。それでいて長回しのカットなど見せるところはしっかり見せて。
飯島:テンポがいいですよね。だから見やすいと思うし。
ーーそして女子の憧れシチュエーションも目白押しで。
飯島:皆さんの乙女心も大渋滞を起こしてほしいです(笑)。
ーー今回の映画の見どころや注目ポイントをご紹介いただけますか?
塩野:ドラマをご覧になってくださった方には、ドラマを超えるスケールの大きさとぶっ飛び具合なので、更に楽しんでいただけると思います。
またキュンキュンしたい方のニーズにもお応えできると思いますが、「胸キュンなんて!」という方や男性の方にも見ていただけたらいいなと思っています。
バカバカしくて笑えるシーンもたくさんあるし、どんな方でもツボにはまるポイントがあるはずです。そして大人達が全力で作っているんだぞという熱量も感じていただきたいです。
飯島:恋愛的な要素だけでなく、ギャグ要素もたくさんあるし、しっかりしたドラマも描かれていて、テンポと緩急のバランスがいい映画なので、見ていて疲れないし、見ているうちに笑ったり、ドキドキしたり、泣けたりと感情も揺さぶられて。
新しいエンターテインメントとうたっているし、「胸キュンis DEAD」のキャッチコピーのように今までにない挑戦と体験を感じてもらえると思います。
アニメ、乙女ゲーム、少女マンガ好きな人にもぜひ見てほしい。注目してほしいTeam奏の絆が見られる場面
ーーアニメ、乙女ゲームや少女マンガなどが好きな方も楽しめそうな映画ですよね。
塩野:ぜひ見てほしいし、見てくださった方がどんなふうに感じてもらえるのか気になります。でも劇場で見てくれたらきっと楽しんでもらえるという自信もあります。
飯島:また作品から流れる雰囲気にどこか懐かしさもあったり、テーマ曲が80年代洋楽のカバーだったりと若い方からお母さん世代まで幅広く楽しめる、入口の広さもこの作品の良さだと思っています。
ーーあとご自身の役柄的な見どころも。
塩野:ドラマでは誠一郎のバックボーンや想いすべてを演じることができませんでしたが、この映画ではすべてを詰め込むつもりで演じました。奏への特別な感情だけでなく(笑)、友情や絆も見せられたらと思って、寄り添うように演じた部分も感じていただけたらうれしいです。
飯島:Team奏の絆を再確認できる素敵なシーンもありますので、お楽しみに!
伝説の王子選手権で「伝説の王子」の座をを射止めるのは誰? クレジット後も目を離さずに!
ーーでは最後に劇場公開を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします。
飯島:ドラマを楽しんでくださった方、お待たせしました! この記事をご覧になって初めて知った方は「ドラマ見てないし」と思われるかもしれませんがしっかりとストーリーや関係性がわかるようになっていますので安心して来てください。
どの王子を推すとか、Teamで推す箱推しもできるし、「このラブシチュエーションが好き!」という見方もあるし、それぞれ違った楽しみ方ができる映画なので、まずは一度ご覧になってください。見るたびに新しい発見もあるので気に入ってくださった方は何度でもお楽しみください。
塩野:劇場に足を運んでくださった方が楽しんでもらえたら幸せです。エンターテインメントは本来、気軽に楽しむものだと思うし、この映画もそんな作品になったと思います。
また2月14日の先行上映会に参加してくださった皆さん、ありがとうございます。
飯島:あとクレジットが終わって、劇場の照明が明るくなるまで絶対に目を離さないで最後まで見てください! 見てください! 見てください!
塩野:大切なことは3回言わないと(笑)。14人の王子の頂点を射止めるのは誰なのかをぜひ劇場で!
取材・文・撮影/永井和幸
映画『PRINCE OF LEGEND』
公開日:2019年3月21日(木・祝)全国ロードショー
<ストーリー>
セレブ中のセレブが集う名門・聖ブリリアント学園にて、3年に一度開催される「伝説の王子選手権」。この選手権で優勝した者ただ一人だけが、「伝説の王子」として認められる。そして今、「三代目伝説の王子」の座を巡り、14人の王子たちがここに集結!「伝説の王子になった人と、お付き合いしようかな―。」王子たちの憧れの存在である果音のこの一言がきっかけとなり、かつてない王子たちの聖戦(プリンスバトル)の火ぶたが切って落とされる!!果たして、「伝説の王子」の座を射止める者は誰か―?
<キャスト>
【チーム奏】片寄涼太・飯島寛騎・塩野瑛久
【チーム京極兄弟】鈴木伸之・川村壱馬
【チーム生徒会】佐野玲於・関口メンディー
【チームネクスト】吉野北人 藤原 樹 長谷川 慎
【チーム先生】町田啓太
【チーム3B】清原 翔 遠藤史也 こだまたいち
【チーム理事長】加藤 諒 大和孔太 白石 聖
<スタッフ>
監督:守屋健太郎
脚本:松田裕子
音楽:中野雄太
主題歌:Piece of me/m-flo
(c)2019「PRINCE OF LEGEND」製作委員会