声優・小野賢章さんの実写初主演映画『お前ら全員めんどくさい！』より初日舞台挨拶オフィシャルレポートが到着！“めんどくさい？”撮影秘話も披露

2019年2月23日（土）に池袋HUMAXシネマズ、シネマート新宿、シネマート心斎橋にて公開が始まったTOBI原作による実写映画『お前ら全員めんどくさい！』。

Webコミック「COMIC メテオ」にて連載中の本作は、高校の男性教師・國立国彦と、それを取り巻く“理解不能でめんどくさい”女子高生たちが繰り広げる学園天国ラブコメディです。

公開初日の2月23日（土）には、池袋HUMAXシネマズで初日舞台挨拶が行われ、小野賢章さん、小宮有紗さん、茜屋日海夏さん、大原優乃さん、都丸紗也華さん、宝来忠昭監督が登壇。本編を見終えたばかりの観客を前に、キャストたちが撮影秘話やエピソードを披露しました。

この舞台挨拶のオフィシャルレポートが到着しましたので、本稿にてご紹介いたします！

『お前ら全員めんどくさい！』初日舞台挨拶オフィシャルレポート

本編の上映が終わったばかりで熱気漂うステージに、主演をつとめた小野賢章をはじめ、小宮有紗、茜屋日海夏、大原優乃、都丸紗也華、宝来忠昭監督が姿を現すと、客席から大きな拍手が沸き起こった。

実写映画初主演をつとめた小野は、撮影に入った時の気持ちと公開初日を迎えた感想を聞かれ、「これまでアニメや舞台では主演をやらせていただいたのですが、実写の主演は初めてだったので感慨深かったです。ただ、台本を読んで、実際にはここにいる女性陣が主演だなと思いまして、“思いっきり振り回されに行くぞ”と気楽な気持ちで臨みました。撮影は楽しかったですし、今日このように無事初日を迎えることができて、とても嬉しく思います。“僕が主演ですみません”という気持ちもありますが、こんなにたくさんのお客さんに朝からお越しいただいて嬉しいです」とほっとした様子で答えていた。

初めて先生役を演じたことについて「普段は10代後半や20代前半など若い役だったり、または（アニメのキャラで）世界を守ったり、命をかけて戦う役が多いんですね（笑）。大人の役はほとんどないのですが、いま自分自身が29歳なので、等身大でやればそれが大人になるのかなと思って演じました。先生の役なのですが、実際に授業をやるシーンはなかったので、授業のやり方（の演技）を研究するといった“めんどくさい”準備がいらなかったのはラッキーでした（笑）。先生と生徒の関係性だけを意識し、先生らしい言葉遣いを意識することを心がけました。その都度、宝来監督に、子どもっぽくなっていなかったかを確認しながら進めていましたね。そうですよね？」と話を急に振られた監督は、不意打ちにあった様子で戸惑うと「“めんどくさい”って今思ってましたよね？」とすかさず小野がつっこみ、会場は笑いに包まれた。

小野演じる國立国彦先生に白衣を着てずっとつきまとう役を演じた小宮は、小野の印象について「小野さんの作品はこれまでも色々と拝見していたので、どんな感じかな、怖い人だったらどうしよう、と心配していたのですが、役柄の先生のように現場を盛り上げてくださいました。私はいつもムッとしている表情が多い役で、みんなが笑っている中でも真顔でいないといけないのですが、小野さんが面白いことを言うので、つい笑ってしまいそうなこともあって大変でした」と感想を語った。

一宮（数美）を演じるにあたって気を付けた点を聞かれると「私自身、コミックが好きなので、原作に忠実な見た目も大事な要素だと思っていました。衣装合わせのとき、自分の髪の長さでもいいと言われていたのですが、原作と同じく三つ編みがいいなと思って、編み込みの付け毛をつけてもらっていたんです。それはスタッフさんにとってはめんどくさかっただろうな、と思います。おかげで一宮になりきれたと思います」と話し、髪型が小宮自身のアイデアであることを明かした。

普段、声優として活躍している茜屋は、今回実写映画でツンデレのクラス委員長を演じた。「原作を読んだときは、ツンデレというキャラクターが、いわゆる“あんたのこと好きじゃないからね！”というような直球タイプのものではなく、人情味がある感じだなと思いました」と茜屋が答えると、そのコメントを聞いていた小野が「そこは本意気で行ってほしかったなぁ」と煽ると、会場からもリクエストの拍手が。

茜屋がもう一度「あんたのことなんか、好きじゃないんだからねっ!!!」と声を作ると、アニメから飛び出したかのような定番のツンデレセリフの生披露に、会場に詰めかけた男性ファンたちからは、喜びのどよめきが沸き起こった。

役作りにあたっては「ツンデレよりも、クラス委員長の方を意識していました。最初は作り込んで固くなっていたのですが、みんなでお芝居をするうちにだんだんと馴染んでいって、おかげで（榎本）英子の役が掴めたと思います。最終的に私の中にある英子らしさを出せたのが一番よかったと思っています」と語り、監督も「その通りです」と合いの手を入れていた。

グラビアだけでなく、現在話題のTVドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』にも出演する大原は、本作が映像初出演作品。「2年前になりますが、この作品が初めて映像に出演する作品でした。緊張や不安も大きかったのですが、キャストや監督、スタッフの皆さんに支えられて楽しく演じることができました」と、舞台挨拶も初めての中、少し緊張しながらも笑顔で話した。

不安もあるなかでどんな風に演じようと思ったかを聞かれると、「（先生を誘惑する）“それとも、わ・た・し？”というセリフのシーンは、クランクイン初日の撮影だったんです。“いったい私、どうなっちゃうんだろう…”と緊張しました。撮影にあたって意識したのは、声優さんとしても活躍されているキャストの方が（共演に）多かったので、私がこの作品にキャスティングされたのは、声もあるのかなと思って、そこはとても意識しました。監督はこまめに指示を出してくれました。カットのたびに“理穂！”と役名で呼ばれて、皆さんに迷惑ばかりかけていたと思います。テンポや仕草ひとつひとつ、原作を大切にするよう心がけました」と話した。

超肉食女子という役柄を演じた都丸は、映画の中盤からの登場ながら強烈な印象を残す存在。完成版を観た時の感想について「“この女の子、なんなの？”とびっくりしました。自分で観るのは恥ずかしいし、嫌でしたね…。初めての経験で緊張しました。どうやって演じたらいいだろうと悩みましたが、堂々とやりきろうと思って演じました」と語った。

妹が大切なあまり、逆にいたずらしてしまうというキャラクターについては「私にも妹がいるので、妹の存在がかわいくて、ついいたずらしてしまうという気持ちは、わからなくもないかなと思いました」と印象を述べた。「ただ、結構難しい役だったので、シーンごとに監督に話を聞きに行っていました」と監督ともコミュニケーションをよく取っていたことを明かした。

最後に、コミック原作を実写化するにあたり、どのような学園モノにしようと思ったか尋ねられた宝来監督は、「このシチュエーションは、実際にはほとんど有り得ないけれど、あったらいいな、というようなものですよね。女性には、国彦先生のような男性に憧れる気持ちをどう持ってもらうか、また男性にとっては“こんな先生になれたらいいな、振り回されたらいいな”と共感できるような作品になればいいと思っていました」と撮影を振り返った。

「主演の小野さんには、先ほど話したような、“有り得ないけれど、あったらいいな”という感じ、“振り回されつつもかっこいい感じを大切にしてほしい”という相談をしました」と語り、和気藹々とした雰囲気の中で舞台挨拶が終了した。