ドラマ・映画『賭ケグルイ』皇伊月役:松田るかインタビュー|アニメ版の声優・若井友希をリスペクトした役づくり
河本ほむら・尚村透原作による人気漫画『賭ケグルイ』。本作は、上流階級の子女が多数集い、ギャンブルの強さだけで生徒の階級が決まる、私立百花王学園を舞台に繰り広げられる学園ギャンブルストーリー。
2019年3月末からドラマ『賭ケグルイ season2』がMBS/TBS ドラマイズム枠にて放送中。さらに、5月3日(金・祝)には『映画 賭ケグルイ』が全国公開となります。
アニメイトタイムズでは、ドラマ・映画で皇伊月(すめらぎ いつき)役を演じる松田るかさんにインタビューを実施。『賭ケグルイ』の世界観やキャラクターの印象、撮影中の裏話などを語っていただきました。
アニメ版の声優・若井友希をリスペクトした役づくり
ーードラマ・映画と皇伊月役として携わられてこられて、作品やキャラクターをどのように捉えていますか?
「重い・熱い・濃厚」という重厚感のある作品だなと思います。私が演じる皇伊月は当初、浜辺美波さんが演じる主人公の蛇喰夢子を引っ掛けようとするだけの役だったのですが、これまでのストーリーを通じて、私自身彼女の考え方が見えてきたような気がしています。
ーー役づくりの際に心がけたことはありますか?
実はアニメで皇伊月役を演じている若井友希ちゃんとは知り合いで、しかも生年月日が1995年10月30日で一緒なんですよ(笑)。その友希ちゃんの声をリスペクトしたかったということもあり、役づくりの際にはアニメをたくさん見ました。
ドラマでも同じシーンが存在するので「アニメではどういう言い方をしているのか?」というのと、実写としての面白さや細かいニュアンスを出せるように、松田るかが演じる皇伊月として上乗せできることを考えながら演じていました。
ーー松田さんは他作品でも実写化キャラクターを演じられていますが、実写の良さをどのような部分に感じますか?
実写は役者が生身で演じていることもあって、より感情移入しやすいのかなと思います。視聴者がその作品の世界観に入り込みやすくなるというか。
私自身もオタクなので、原作へのリスペクトを忘れたくないんです。例えば、漫画やアニメでの印象的なシーンがあったとき、それをしっかりと表現できるようにしたいと思っています。
まずは原作ファンの方々のことを裏切らない、それから実写の良さを伝えられたらベストだなと思いますね。
“普通”をできるようになりたい
ーードラマseason1での夢子と皇の対戦シーンでは、『賭ケグルイ』らしさが全面に出ていましたね。撮影時に大変だったことはありますか?
最初は台詞を覚えることが大変でしたね。普通の会話であればいいんですけど、『賭ケグルイ』はゲームのルール説明がとても難しいんです。
たとえ暗記したとしても、どうしたら視聴者の方にわかりやすく説明できるのかということを考えると、急に台詞が飛んでしまったり。
ーー浜辺美波さんの演技にはどのような印象を持たれましたか?
浜辺さんは、脳裏まで浸透して目が覚めるような“細く長い”演技がすごく特徴的なんです。ゲームで対峙して、本当に夢子なんだなと思いました。
ーー松田さんご自身はゲームなどでの駆け引きは得意な方ですか?
周りからは「あまり感情が顔に出ないから、何を考えているのかわからない」と言われるので、もしかしたらゲームのような駆け引きは得意なのかもしれないです。面白いことを話すときも「笑って言うよりも、真顔で言ったほうが面白いかな」と思ってしまう性格で。
もしもこの作品の中に私がいたら結構いいところまで行けたかもしれないです(笑)。
ーー撮影現場で他のキャストさんやスタッフさんとはどのようなお話をされましたか?
『賭ケグルイ』のキャスト陣にはアニメや漫画が好きな方が多くて、控え中はずっとアニメの話をしていました(笑)。
監督の英勉さんや茂木克仁さんとは演技のお話をさせていただいたのですが、英さんは役者の自発的な演技に対して「いいね!」と言ってくださる方なので、キャストのみんなが打ち合わせなしにどんどんアイデアを持ち込んで。
例えば、夢子が挑発するときにわざと相手の言い方をそのまま真似していたり、芽亜里(森川葵)・木渡(矢本悠馬)ペアが自由に動いていたり。そういう現場の様子を見ていて面白いなと思いました。
ーー役者として今後挑戦してみたい役柄や分野はありますか?
“普通”をできるようになりたいと思っています。実写化作品を例に言うと、変顔をすればするほど原作のキャラクターに近づけるように、役の枠組みがしっかりとできているので、振り切ってしまえばできるものなのかなと思うんです。
逆に“普通”というのはすごく表現が難しいなと。それを習得することが役者としての今の課題かなと思います。
ーー最後に『賭ケグルイ』ファンのみなさんへメッセージをお願いします。
映画ではオリジナルストーリーが展開されますが、原作者の河本ほむら先生が台本作りにも関わっているので、原作ファンの方を絶対に裏切らない仕上がりになっています。
そしてドラマのseason1で皆さまが「続きをもっと見たい!」と願ってくださったおかげで予算も増え、しっかりとしたセットが組まれたり、クレーンを撮影で使ったり、豪華なキャストが追加されたりと、より見応えのあるパワーアップした作品になっていますので、ぜひ劇場に足をお運びください!
また、4月27日に「松田るか1st.写真集 RUKA / LUCA」(ムービーウォーカー)を発売するのでこちらもよろしくお願い致します!
インタビュー・文・撮影:吉野庫之介
ヘアメイク:IKUYO
スタイリスト:米原佳奈 (ローマ字表記: KANA YONEHARA)
TVドラマ「賭ケグルイ season2」
MBS:2019年3月31日(日)より、毎週日曜24:50~
TBS:2019年4月2日(火)より、毎週火曜25:28~
原作:河本ほむら・尚村透(掲載 月刊「ガンガンJOKER」スクウェア・エニックス刊)
総合演出:英勉
監督:茂木克人、長野晋也
脚本:高野水登、英勉
出演:浜辺美波、高杉真宙、松村沙友理(乃木坂46)、池田エライザ、中村ゆりか、中川大志、森川葵
(C)2019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・ ドラマ「賭ケグルイ2」製作委員会 ・MBS
「映画 賭ケグルイ」
2019年5月3日(金・祝)全国ロードショー
原作:河本ほむら・尚村透(掲載 月刊「ガンガンJOKER」スクウェア・エニックス刊)
シナリオ原案・監修:河本ほむら
ゲーム監修:オインクゲームズ
監督:英勉
脚本:高野水登、英勉
出演:浜辺美波、高杉真宙、宮沢氷魚、福原遥、伊藤万理華、松田るか、岡本夏美、柳美稀、松村沙友理(乃木坂46)、小野寺晃良、池田エライザ、中村ゆりか、矢本悠馬、森川葵
配給:ギャガ
『映画 賭ケグルイ』オフィシャルサイト
ドラマ&映画『賭ケグルイ』公式Twitter(@kakegurui_jp)
(C)2019 河本ほむら・尚村 透/SQUARE ENIX・ 「映画 賭ケグルイ」製作委員会
(C)Homura Kawamoto・Toru Naomura/SQUARE ENIX