この記事をかいた人
- 石橋悠
- 1989年福岡県生まれ。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者。
ゲーム、アニメ、コミックと様々な展開で、プロデューサー(ファンの総称)を魅了し続けている『アイドルマスター シンデレラガールズ』(以下、シンデレラガールズ)。
名だたる声優陣が一堂に会するライブも定期的に行われており、『シンデレラガールズ』の世界は広がりを続けています。
2018年9月8日、9日には、群馬県前橋市のヤマダグリーンドーム前橋にて、アプリ『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』の3周年を記念したライブ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS SS3A Live Sound Booth♪」(以下、SS3A)が開催されました。
そしてついに、「SS3A」のライブBlu-rayが4月24日に発売! アニメイトタイムズでは、こちらの発売を記念して、ライブに出演したキャストの連続インタビューを掲載していきます。
第2回となる今回は、深川芹亜さん(喜多日菜子 役)、森下来奈さん(鷹富士茄子 役)、神谷早矢佳さん(南条光 役)の3名。3人は「第七回シンデレラガール総選挙」で新たにボイスが追加されることになったみなさんです。そして、「SS3A」がライブ初参加。
ドキドキがいっぱい詰まった「SS3A」に臨んだ、それぞれの心境をお聞きしました。
◆【第1回・藤原肇役:鈴木みのりさん&三船美優役:原田彩楓さんインタビュー】
——みなさんは、アニメイトタイムズで取材させていただくのがはじめてということで、まずは簡単な自己紹介からお願いできますか?
深川芹亜さん(以下、深川):喜多日菜子役の深川芹亜です。最近はいろんなグッズをアニメイトさんでポチポチしております(笑)。
——ありがとうございます(笑)。
深川:「今日はご褒美だ!」と思った日はこっそりWebを開いて毎回1万円くらいグッズを買っています(笑)。そんな深川芹亜です、よろしくお願いします!
森下来奈さん(以下、森下):(笑)。鷹富士茄子役の森下来奈です。好きなものは食べることと旅行です。この前はスケジュールをなんとか組んで台湾に行きました(笑)。
——台湾への旅行は何を目的に?
森下:ご飯を食べに(笑)。
深川:ご飯といえば、この3人でもよく一緒にご飯を食べに行くんですけど、食べ放題じゃないと値段が高くなるんです。
森下:3人ともいっぱい食べるんですよ(笑)。
深川:ちょっとおしゃれなお店に入ったらけっこうな金額行くなと(笑)。
森下:今回はたくさん食べるメンバーでお送りします(笑)。
神谷早矢佳さん(以下、神谷):南条光役の神谷早矢佳です。好きなものはゲームと動物。よく行くアニメイトもあります(笑)。コミックコーナーによくいます。暇があると寄っちゃうんですよ〜。
——神谷さんもありがとうございます! ゲーム、お好きなんですか?
神谷:ゲームめちゃめちゃ好きです。先日、ゲーム機を先輩からいただいて、最近はずっと昔のゲームをやっています。
昔のゲームって思ったところでセーブができなくて。やめたところから再開できないんですよ。途中でやられるとまたやり直しになるので、めっちゃ不便と思いながら(笑)。楽しんでやっています。
深川:親からもう寝なさいって言われて、「はい分かった」ができないんだ(笑)。
神谷:できないです! 待ってまだ次があるからって(笑)。
森下:めっちゃハード!
神谷:ハードだけど、それが楽しいのでずっとやってます。
——皆さんそれぞれタイプが違って面白いですね! そして、今回は総選挙で新たに加わった皆さんです。『シンデレラガールズ』に参加することが決まった時はいかがでしたか?
神谷:私は事務所に呼び出されて、社長に直接言われたんですよ。
深川:神ちゃん(神谷さんのこと)は本当にすごくて。今回が初めての役なんだよね?
神谷:そうなんです。初めてオーディションを受けて、初めて受かった役。事務所からのメールで「事務所に来て下さい」とだけ書いてあって……。何かしたかなと思いながら事務所に行ったら合格の報告で良かったみたいな(笑)。
改めて『シンデレラガールズ』と考えたら目玉がポーンみたいな(笑)。
深川:神ちゃん元からプロデューサーなんだもんね。
神谷:そうなんです。元からプロデューサーだったので。「やばい、『アイマス』だ! あー!」みたいな(笑)。すごいパニックと歓喜が入り乱れる感じでした。
深川:オーディションの時手応えはあったの? いけそうな気がするみたいな。
神谷:ちょっとだけ(笑)。なんかちょっと良かったんじゃない? くらいだけど(笑)。
森下:初めてのオーディションでその手応えを感じるのはすごい!
深川:カッコ良いねー。
神谷:実はオーディションの時間を間違えて、会場に1時間早く行っちゃって。「やる気十分だね」って言われて恥ずかしくなっちゃって、もうどうにでもなれ! って(笑)。
深川:(笑)。私は実は『シンデレラガールズ』のオーディションは3回目だったんですよ。なので、これが三度目の正直だと。「落ちたらもう次の若い子にオーディション渡してください!」と思ってました。
オーディションでは、モノマネをやりましたね(笑)。「君ちょっと普通じゃないから、この役やってみて」って言われて、別のアイドルの役を振られて。それが喜多日菜子ちゃんだったんです。
スタジオが地下だったから、ネットがつながらなくて、日菜子ちゃんのプロフィールも調べられなくて……。自分の思ったように演じさせていただいた結果、その演技が日菜子ちゃんに上手くリンクしたようでよかったです。
——素の自分が出たのかもしれませんね。
深川:でも、それは嬉しいことだなと思うんです。私は歌がすごく苦手だったので、歌があるオーディションは落ちるってずっとマネージャーさんに言っていたんです。だから、受かったと聞いた時はすごく嬉しかったですね。
その日は友達と食事の約束があって、ドリンクオーダーの時に、願掛けで「すみません、シンデレラください」って頼みました(笑)。今思えば「お願い!シンデレラ」って言えば良かったかなって(笑)。
——(笑)。今のお話を聞いていても、モノマネをお願いされたのがわかる気がします。
深川:(笑)。下手くそなカラスのモノマネとかしていましたよ(笑)。来奈ちゃんは?
森下:え、それを聞くと私は普通だったかも(笑)。私は『シンデレラガールズ』のオーディションは、2回目だったんです。事務所に入ったばっかりの時に一度受けさせていただきましたね。
今回のオーディションを受けさせていただく時に、マネージャーさんから「森下さんには、絶対にこの役!」って言われて……。それが鷹富士茄子ちゃんでした。オーディションに行って、モノマネはしなかったです(笑)。
深川:あれ、本当に!? おかしいな〜(笑)。
森下:好きなこと話してって言われて、旅行が好きって話をしました。その時もちょうど台湾に行った後でしたね。
オーディションからしばらくして、急にマネージャーさんから「おめでとうございます!」って連絡が来て。なんだろうと思ったらオーディション受かりましたと。
最初は驚きの方が強すぎて「何のことを言ってるんだろう?」って。改めて電話をしたら、「アイマス決まりました! 事務所がざわついています(笑)」って言われて。素直にビックリしました。
——なるほど。あと、聞いてみたかったんですが、森下さんはおみくじでよく大吉を当てるそうで。あれって昔からですか?
森下:前から大吉はよく引いていましたが、最近、御朱印帳を始めまして……。前より神社に行くことが増えました。行った神社では絶対におみくじを引くようにしてるんです。
そのたびに大吉が出るので、マネージャーさんに「一回に何回引いてるの?」って言われました(笑)。毎回、一回しか引いてないのに……。
神谷:リアル茄子さんだ……!
——続いて、皆さんが演じているアイドルについてお聞きできればと思います。
神谷:光は、いい意味でおバカ(笑)。すごくまっすぐだし、小学生の男の子みたいなところもあるんですけど、でもちゃんと14歳の女の子なんだなって思う考え方をしているんです。おふざけしてると、やっぱりバカになっちゃうんですけどね(笑)。
深川:ちょっと子犬っぽい感じかな?
神谷:バカだな〜、可愛いな〜、みたいな感じ。犬みたいで可愛いですね(笑)。
次は、日菜子ちゃんかな?
深川:日菜子ちゃんは私よりすごくピュアなので(笑)。演じていると「気持ち悪くなりすぎてるよ」って言われてしまう時があるんです(笑)。なので、純粋さを意識しつつ可愛くなるようにしています。
彼女は、妄想を自分の力にして、劇場を自分の中で作って、ミュージカルのようになんでも演じられるんです。
だから、可愛い曲だけでなく、かっこいい曲も歌える。これからの可能性がある女の子だとすごく思いましたね。
プロデューサーの皆さんがどうプロデュースしたいかによって、どんどん覚醒していくんじゃないかと思います。
次は茄子さん!
森下:茄子さんはオーディションで資料を拝見した時、クール属性だし、女神様みたいな子なのかなと思ってオーディションでは演じていました。
でも、実際にセリフをいただいて演じていくと、人当たりの良い茶目っ気たっぷりの子なんだと。彼女は、クールだけじゃなく、パッションもあるし、キュートなところもあるんです。
ディレクションでも、「ここはパッション」「ここは可愛く」「茶目っ気たっぷりパッションで」と言っていただくことも多いです。
いつも人を幸せにしたいと考えているところが本当に素敵だなと思います。
神谷:二人とも何かいいですね。光はパッションしかないや(笑)。パッション寄りのパッションだから(笑)。
深川:(笑)。でも、そういう3人だからこそチームが組めるくらいバランスがいいのかなって。
——お互いにはどんなアイドルだと思っていますか?
深川:光ちゃんは、本当に熱い子だなと思います。一緒にいるとすごく元気になれる。
神谷:はるちゃん系(結城晴)の女の子なのかなと思ったんですけど、それとも違う感じがしますね。
深川:ギャップがいいかもしれないね。光ちゃんが悩む姿とかも、もっと見たい気もする。
神谷:悩むか……。ご飯のこととかじゃないですかね(笑)。
深川:嘘でしょ〜!(笑)。でも、そういうところもまた可愛いよね(笑)。パッションに溢れてる。
森下:特撮好きなところも好き。私自身が特撮好きなので。最初茄子さんに決まった時はよく光ちゃん先に受けたんでしょって言われました(笑)。
神谷:しかも特撮は特撮でも最近のじゃなくて、昭和のやつみたいな(笑)。そこがまたいいんですね。
深川:神ちゃん自身は特撮好きなの?
神谷:私はどっちかというと最近のライダーの方が好きですね。CGとか使っている派手なのが好きで(笑)。
深川:「SS3A」のとき、シルエットで私たちがステージに登場したんですけど、その時に光ちゃんが赤だったんですよ。それが個人的には胸アツでした(笑)。イラストもマフラーを巻いたやつだったので、ヒーローっぽかった!
森下:あれはヒーローっぽかったよね。
深川:茄子さんは紫でめっちゃ笑った(笑)。やっぱナス色かって(笑)。
そもそも名前がすごいよね。パパとママはどうやってつけたんだろう。「女の子が生まれたか。うん、鷹・富士・茄子にしようって感じかな。ナスはかわいそうだからカコにしようみたいな(笑)。
神谷:そういうのもあって女神っぽい人だと思う。
深川:あと、個人的には「Trust me」のラップがすごく好き!
神谷:ゆるい感じの脱力ラップですね。
森下:レコーディングの時は借り歌がカッコ良かったから、私もカッコ良い感じで歌ってみたんですけど、「ちょっと怖いからもうちょっと柔らかいラップにしてください」って言われてああなりました(笑)。
深川:すごく癖になるし、何度も聞きたくなる。
森下:最初に完成を聞いたときは大丈夫かなって思った(笑)。あんなにゆるくて大丈夫かなって(笑)。
深川:「SS3A」の時は逆にすごくカッコ良くなったから、あのギャップはよかったな〜。
で、日菜子のことみんなどう思ってるの?
——切り替えが上手いですね(笑)。
深川:(笑)。
神谷:日菜子ちゃんは見たまんま(笑)。
森下:めっちゃ日菜子ちゃんぽくて良いと思うよ!
深川:ありがとうございます(笑)。
——みなさんは「SS3A」でライブ初登場でしたが、ライブまではどんな準備をしましたか?
深川:収録してから「SS3A」は、すぐだったよね。あっという間だった気がする。
神谷:「Trust me」を録ってすぐだった気がします。振り付けが全然できてなくて。
森下:ゲネプロ数週間前くらいに振りができて、そこからが本番でした。
深川:最初は分かれてレッスンしてたんですけど、寂しくてめっちゃ二人にLINEしていました(笑)。
——皆さん初顔合わせはいつだったんですか?
神谷:ゲームのお披露目コミュの収録の時ですね。
深川:その時すぐにみんなでLINEを交換して。ご飯もすぐに行きました。まだライブに出ることは決まってなかったかな?
森下:「Trust me」のレコーディング前後くらいだったはず。
深川:そうそう。よくLINEで連絡を取ったりしてたね。
森下:ライブまで意識していたこととかある?
深川:神ちゃんはひとりでも練習していたよね。
神谷:やってた! 事務所のスタジオを借りて一人で練習していました。
深川:私もスタジオ借りて練習してましたね。あとは本当に歌が苦手だったので、移動中はライブで歌う曲しか聴かずに、ひたすら覚えることを徹底していました。
3人で歌唱レッスンをやらせていただけたのも大きかったよね。ゲネが終わってから歌唱レッスンがあったんですけど、ゲネからどう歌っていこうか方向性が固まっていなくて。
神谷:「Trust me」はカッコいい曲で、ダンサーさんもカッコよく踊ってくれるけど、衣装が可愛らしいし、演じているアイドル感も意識しないといけない……というところは悩みましたね。
深川:それで、3人で話し合ってライブはカッコ良い形で作ろうと決めたんです。
森下:話していくうちに、CD音源やアイドル感を意識するより、振り切ってカッコ良くやっていいんだなって思ったんです。
しかも大好きな曲を歌わせていただいて、『シンデレラガールズ』の一員として迎えられていただいたんだと思えて、それがすごく嬉しかったです。
深川:歌わせていただいた「EVERMORE」に<初めての日のステージ>っていう歌詞があるんですよ。私たちがまさにそうでした。
「仲間の数が増えていくたびにできることも増えていくね」っていう歌詞もあって、私たちを仲間として迎え入れてくれる感じがして、めっちゃ泣けると思いました。
るるきゃんさん(城ヶ崎美嘉役・佳村はるかさん)がよく声をかけてくれていたんです。「大丈夫?」とかすごい聞いてくださって。
「すごく幸せです」っていう話をしたら、「仲間が増えていくっていうことに『シンデレラ』の特別があるから、本当にいい気持ちで楽しい気持ちでライブをやってほしい」と言ってくれて。
それが「EVERMORE」にシンクロして、「るるきゃんさん好き!」ってなって(笑)。本当にありがたかったですね。すごく嬉しかったです。
——先輩の応援は嬉しいですね。それでも本番は緊張したかと思います。
神谷:とっっても緊張しました。
深川:緊張しちゃったということを忘れるくらい緊張しました(笑)。
森下:終わった後みんなでわーってなったよね。
深川:泣きそうになったよね。来奈ちゃんとギュッとした時にちょっと小刻みに震えてて。
森下:「EVERMORE」の時とか特に緊張したよね。
深川:裏に入ってずっと練習していたんですよ。
森下:楽屋でギリギリまでずっと練習してたよね。そこにはカメラが来ないから。
深川:頑張って良かったなって思います。
森下:ステージに立つと本当にペンライトの光が綺麗で、それで緊張もほぐれましたね。
後日、動画を見たら3人がめっちゃ笑顔でとても楽しそうに「EVERMORE」を歌っているのを見て、すごく心がジーンとしました。
森下:自然と笑顔になってパフォーマンスできたのがよかったよね。最後みんなで顔合わせてニッコニコなのが、すごく楽しかったなって思いました。
深川:あそこのシーンは、私もすごく好きだなぁ。プロデューサーさんとの距離も近かったですね。
神谷:「Trust me」は初お披露目の曲だったので、最初みんなぽかんとしていたのを覚えています(笑)。慌ててペンライトの色を変えてくださって。みんな「この曲あったっけ? 新曲だ!」みたいな感じでしたね(笑)。
深川:「新曲だ!」っていうどよめきを肌で感じました(笑)。
森下:やっぱり空気感ってあるんだなって。
——意外とステージに立っている時は冷静だったんですね。
深川:なんだか夢中でしたね。その場を楽しむのことに夢中というか。だからプロデューサーさんの顔も見たいし、二人の顔も見たいし、みたいな。
私はステージに自分がいたという感じがあんまりなくて、自分を俯瞰して見ているようなイメージがありましたね。日菜子ちゃんに体を貸している感じ。
森下:ステージに立つ時までずっと、茄子さんがステージに立っているところを想像していて。私が立つんじゃなくて、茄子さんが立つイメージをしていたんです。
だからステージ立った時は、私の体を貸して茄子さんが歌っている気持ちでいたから、冷静でいられたのかもしれません。
深川:「私が失敗したら日菜子ちゃんが失敗しちゃう!」とか考えるとドキドキが……(笑)。
神谷:動きとかはもちろん光を意識していたんですけど、私は単純に「綺麗だなー」みたいな感じでした(笑)。
深川:神ちゃん初めてのステージが1万のキャパってすごいことだよ!
森下:堂々としてたよね。
神谷:でも逆に前がないから。他の所がどれぐらいのキャパで、どれくらい緊張するとかも本当に何ひとつ分からないので、行って楽しむだけでした。出て「広い! めっちゃ綺麗!」みたいな感じ(笑)。
深川:本当に神ちゃんがすごく頼もしい子で。私たちがめっちゃ緊張してても「楽しみましょうよ!」とか言ってくれたのが嬉しかった。
森下:一番しっかりしているんです、この3人の中で。
深川:一番年下なのに(笑)。心強くてありがたかったなー。いつも助けられています。
神谷:いやいや、先輩たちがいてくださったからだと思います。
——今回「SS3A」で一番頑張ったところ、自分を褒めたいところはどこでしょうか?
神谷:やっぱり「Trust me」ですかね。新曲の初お披露目を初めてのステージでやるのは緊張しました。
「続いては新曲です!」みたいな振りもなく、突然始まるあの場面を任せてもらえたのが本当に誇らしいし、嬉しかったです。でも絶対にここ失敗できないと思って。一番頑張りました。
深川:私も「Trust me」かなー。ラップの入りがゲネまでずっと上手くできなくて……。ここ失敗したら本当に台無しだなとずっと思いながら練習していたので、本番できた時は、「役目が終わった……!」みたいな気持ちでした(笑)。
森下:あとはやっぱり、茄子さんとして立つことをいちばん意識していたので、そこに一番神経を注いでいましたね。
プロデューサーさんからすれば、やっと声がついたアイドルでもあります。とても人気がある、6年間も愛されているアイドルを演じさせていただくのは、やっぱりプレッシャーもありました。
愛してくれているみなさんに茄子さんだと思ってもらえるにはどうすればいいんだろうと思って、ひたすら茄子さんと向き合う作業の連続でしたね。どんな子なんだろうか、この子はどうやって喜ぶんだろうか、どういう表情で歌うんだろうか、って。
ステージに立った時どんな気持ちになるんだろうと、ひたすら茄子さんのことを考えていたからこそ、ステージに上がった時に体を渡している感じになったのかなって思うんです。
深川:『シンデレラ』ってすごく特殊だよね。元からアイドルのキャラクターがいて、それを途中から演じる。
普通のコンテンツと違って、自分が育てるキャラクターというより、皆様からお借りしているキャラクターを演じる感じ。
なので、大切さがまた違うというか。壊れないようにもしたいし、でも自分が思う日菜子の良さも出してあげたいとも思うんです。
森下:それぞれ皆さんの思っているイメージができているものだからこそ、それをいかに崩さないようにするか。でも私が演じるからこその楽しみも、新しく発見してほしいという気持ちもありますね。
私も茄子さんと向き合う作業が一番神経を注いだかも。
深川:寄り添っていく感じだよね。
森下:寄り添って一緒に手を繋いでステージに上がるような気持ち。彼女のことをそのステージの日までどれだけ知れるかなということを考えていました。
アイドルのことを知っていくと、もっと仲良くなれる気がして。とても楽しいです。
——アイドルを演じることやライブも含めて、『シンデレラガールズ』のすごいところはなんだと思いますか?
神谷:元々アイドルがいて、そこに新しく声をつけるという形で新しい仲間がどんどん増えていくのはすごいですよね。常に新しい挑戦があるんだと思います。
今回の「SS3A」だったら今までの楽曲を別のメンバーが歌って、しかもアレンジもありましたから。新しさを常にプロデューサーさんに提供できるというのが『シンデレラガールズ』のすごいところじゃないかなと。
深川:飽きがこないよね。もっと追いたくなるっていう、そこがすごく素敵だと思います。
そして、先輩方も温かいんです。仲間というかファミリーのように接してくださるんです。
私たちみたいに、同じタイミングで入ったメンバーが仲良くなるのはもちろんなんですけど、「一緒に歌えばもう仲間だよ」って言っていただけるんです。かけがえのない仲間を手に入れた感じがしますね。
『シンデレラガールズ』がきっかけで友たちができたり、交友関係がどんどん広がっていくのも、すごく素敵なことだと思います。
森下:ステージに立つ先輩方を見ていると、皆さんが本当にアイドルを愛しているのがわかるんです。
アイドルをステージでもっと輝かせるために、人から言われてから動くんじゃなく、「この子はこういう風だと思うんですけどどうですか?」って自分からどんどん提案していくんですよ。
台詞を言うタイミングやダンスの振り付けまで、アイドルを輝かせるため、ステージを良くするため、いろいろと考えているんです。
そういうところを間近に見ていると、本当にみんなで一丸となってステージを作っているんだなと感じました。
深川:あれは本物のアイドルだよね。
——アクセサリーを自作してきて身につけたりと、あのこだわりもすごいなと思いました。普通のライブだと衣装の兼ね合いでNGが出ることもあるのに。
神谷:本当にそこがすごいなと思うんですよね。
深川:確認を取っても「駄目です」と言われる現場はもちろんあるんです。それは、その作品の世界感を表現するためには必要なことです。
森下:『シンデレラガールズ』では、みんなで作り上げるのをいいと言ってくださるんです。その心の広さがすごいなって思います。
深川:キャストが提案したことに対して、スタッフさんは絶対にダメって言わないんですよ。ちゃんと話を聞いて、「それはいいね」とか「こうしたらもっと良くなるんじゃない?」と言ってくださるんです。
森下:みんなで作っている感じだよね。
深川:そうそう!
——「SS3A」でそういった周りの仲間たちや先輩方の姿で素敵だなと思ったことはありますか?
深川:私は個人的に森久保乃々ちゃんを演じている高橋花林ちゃんが大好きで。乃々ちゃんって目線を合わせない子で、ステージでもほとんど伏し目がちなんです。なのに、ここだなっていう時にパッと目を合わせていて。
カメラと目を合わせる瞬間も、すごく絶妙なタイミングなんですよ。
アイドルのことを理解しないとできないことだと思うし、アイドルが自分の中にいる感じが、すごく素敵だなと思いました。私もいつか、ああなりたいと思いましたね。
神谷:私は小日向美穂役の津田美波さんがかっこいいなと思いました。普段おしゃべりしている時はすごく頼りになるお姉さんという感じで色々気にかけてくださるんです。
でも、いざステージに立ったら表情ひとつひとつから全部アイドルなんですよ!
深川:分かる! キュートですよね!
神谷:カメラでどこを切り取られても、あの津田さんの徹底されたアイドル感がすごく素敵だなって思いますね。
森下:私はるるさんに感動しました。私たち3人は「SS3A」が初めてのライブだし、大勢の『シンデレラガールズ』のキャストさんにお会いする時は本当に緊張しました。
その時もるるさんが本当に気さくに「大丈夫?」「こうするんだよ!」と声かけてくださって。一人一人のことをしっかり見てくださっているし、ちゃんと声をかけてくださるところが素敵だなと思いました。
そういう方たちがいらっしゃるからこそ、まとまりがあるステージになるんだろうなと思います。
深川:最後の挨拶のとき、私たちに話を振ってくださったもんね。すごいありがたかったよね。
森下:MCって、最初は緊張してしまうし、話の流れもあるので、なかなか話題に入りにくいんです。るるさんみたいに声をかけてくださる方たちのおかげで、私たちもパフォーマンスがしやすいんです。
深川:3人で本当に皆さんと仲良くなれるか不安がいっぱいあったからね(笑)。ありがたかったよね本当に。
——では最後に、これからずっと寄り添っていく、ご自身が演じているアイドルにメッセージをいただければと思います。
深川:緊張する(笑)。読者の方よりも緊張する!(笑)
日菜子ちゃんの台本をもらうと、「こうだな!」っていうのをメモしなくても自然と出てくるんです。
日菜子ちゃんの言っている言葉が自分の中で染み付いてくれば染み付いてくるほど、愛がもっと深まって、本当に愛しい存在になって、たくさんいるアイドルの中でも、日菜子ちゃんが一人輝いて見えます。
私も彼女の王子様を見つけたいという気持ちがすごく強くなって。これからいろんなライブなどを通して、王子様を見つけられるお手伝いをしていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。
神谷:ボイス収録の時にいつも思うのが、光は感情がジェットコースターみたいに全速力だなって。毎回振り落とされないように付いて行っています(笑)。
それに合わせて私も感情を動かすので、それが新鮮で、収録が毎回楽しいです。
光の収録をやっているうちに、だんだん「変身!」とか「待たせたな!」みたいな台詞が口に馴染んできて(笑)。それもまた楽しみのひとつです。
光とは、変身ベルトと変身アイテムみたいに、ニコイチで1人のヒーローを作りあげる感じで一緒に目標に向かって頑張って行きたいです。
私が声をつけることで、光の新しい一面を一緒に見つけていけたらなと思うので、これからもよろしくお願いします!
森下:茄子さんを見てると幸せな気持ちになるんです。それって茄子さん自身がいつも幸せだし、相手の気持ちを一番に考えているからなのかなと思います。私もそうなりたいなって彼女を見ていつも思うんです。
自分自身の幸せを願うことはよくあることだと思うんですけど、全く知らない周りの人を無条件で幸せにしたいと思えることって、本当にすごいと思うんです。
気さくに「大丈夫ですか?」って手を差し伸べるところなんて、尊敬するところばかりです。私もそういう風になりたいし、私も気さくなお姉さんになりたい(笑)。
私ももっと努力していかないといけないなと思うので、これからもずっと隣で歩けるように、胸を張って茄子さんの隣を歩けるように頑張っていきたいな。これからもよろしくお願いします。
[インタビュー/石橋悠]
◆【第1回・藤原肇役:鈴木みのりさん&三船美優役:原田彩楓さんインタビュー】
2019年4月24日発売
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS SS3A Live Sound Booth♪
Blu-ray 初回限定生産【コロムビア・ミュージックショップ/アソビストア 限定販売】
¥14,800+税 SAXC-1004→6
◇コロムビア・ミュージックショップ版
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS SS3A Live Sound Booth♪ SPECIAL LIVE CD付
コロムビア・ミュージックショップ限定版
¥17,000(送料込み 税込価格)
予約期間:2019年2月21日(木)21:00~予定数に達ししだい終了
◆予約はこちらから
【Blu-ray Disc 3枚組】
【オリジナルカートンBOX付き】
【豪華メモリアルフォトブック】
歌詞付きオールカラー207ページ予定(DAY1 / DAY2 / SPECIAL)
<収録内容>
Disc.1
2018年9月8日に開催された、
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS SS3A Live Sound Booth♪
Day1公演をトーク部分も含め全編にわたり収録
※音声:ステレオの他、全編にわたりSS3A出演キャスト全員によるオーディオコメンタリーを収録。
OPENING
01 とどけ!アイドル
OPENING MC(メンバー紹介)
02 Twin☆くるっ★テール
03 shabon song ~For SS3A rearrange Mix~
04 Lunatic Show ~For SS3A rearrange Mix~
05 Virgin Love
06 クレイジークレイジー
07 メッセージ -Future PicoPico Remix-
08 Nocturne ~For SS3A rearrange Mix~
09 楽園
10 Twilight Sky ~For Rika Rearrange MIX~
11 銀のイルカと熱い風
12 サマカニ!!
13 BEYOND THE STARLIGHT
前半戦振り返りトーク 「前橋市・シンデレラガールズコラボレーション」トーク
14 EVERMORE
15 Flip Flop ~For SS3A rearrange Mix~
16 輝く世界の魔法 – Magical Step Forward Remix-
17 おんなの道は星の道
18 モーレツ★世直しギルティ!
19 あいくるしい ~For SS3A rearrange Mix~
20 Last Kiss
21 always
22 【D@NCE SHOW CASE】Love∞Destiny -Jealous prisoner Remix-
23 ∀NSWER
24 美に入り彩を穿つ
25 Nation Blue -蒼く蒼く蒼く Remix-
26 ガールズ・イン・ザ・フロンティア
最後の挨拶
27 お願い!シンデレラ ~JAZZ Rearrange Mix~
Disc.2
2018年9月9日に開催された、
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS SS3A Live Sound Booth♪
Day2公演をトーク部分も含め全編にわたり収録
※音声:ステレオの他、全編にわたりSS3A出演キャスト全員によるオーディオコメンタリーを収録。
OPENING
01 とどけ!アイドル
OPENING MC(メンバー紹介)
02 S(mile)ING! ~For Rin rearrange MIX~
03 Twin☆くるっ★テール
04 shabon song ~For SS3A rearrange Mix~
05 Lunatic Show ~For SS3A rearrange Mix~
06 Virgin Love
07 クレイジークレイジー
08 ゴキゲンParty Night -Dance!!!!!!!!!!!!!!! Remix -
09 Nocturne ~For SS3A rearrange Mix~
10 楽園
11 銀のイルカと熱い風
12 サマカニ!!
13 イリュージョニスタ!
MC 前半戦振り返りトーク「デレステクイズ」コーナー
14 Flip Flop ~For SS3A rearrange Mix~
15 Near to You -PicoPico D'n'B Remix -
16 ススメ☆オトメ ~jewel parade~ -Blooming Floral Remix-
17 おんなの道は星の道
18 モーレツ★世直しギルティ!
19 あいくるしい ~For SS3A rearrange Mix~
20 Last Kiss
21 always
22【D@NCE SHOW CASE】Love∞Destiny -Jealous prisoner Remix-
23 ∀NSWER
24 美に入り彩を穿つ
25 Trust me
26 ガールズ・イン・ザ・フロンティア
最後の挨拶
27 お願い!シンデレラ ~JAZZ Rearrange Mix~
Disc.3
SS3A Live Sound Booth♪ 公演の特典映像を収録。
特典映像1 メイキング「SS3A Live Sound Booth♪~Behind the scenes~」
・特典映像2 マルチアングル映像(6曲)
とどけ!アイドル(Day1)
BEYOND THE STARLIGHT(Day1)
美に入り彩を穿つ(Day1)
Virgin Love(Day2)
クレイジークレイジー(Day2)
イリュージョニスタ!(Day2)
・特典映像3 千川ちひろによる開演前のご挨拶&終演後のご挨拶
★出演★
福原綾香(渋谷凛役)、会沢紗弥(関裕美役)、藍原ことみ(一ノ瀬志希役)、朝井彩加(早坂美玲役)、金子真由美(藤本里奈役)、小市眞琴(結城晴役)、鈴木絵理(堀裕子役)、鈴木みのり(藤原肇役)、髙野麻美(宮本フレデリカ役)、高橋花林(森久保乃々役)、武田羅梨沙多胡(喜多見柚役)、立花理香(小早川紗枝役)、田辺留依(荒木比奈役)、津田美波(小日向美穂役)、のぐちゆり(及川雫役)、花井美春(村上巴役)、原優子(向井拓海役)、原田彩楓(三船美優役)、藤本彩花(棟方愛海役)、松田颯水(星輝子役)、安野希世乃(木村夏樹役)、山本希望(城ヶ崎莉嘉役)、佳村はるか(城ヶ崎美嘉役)、ルゥ ティン(塩見周子役)、和氣あず未(片桐早苗役)
<ゲスト出演>
神谷早矢佳(南条光役)、深川芹亜(喜多日菜子役)、森下来奈(鷹富士茄子役)
1989年(平成元年)生まれ、福岡県出身。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者兼ナイスガイ。アニメイトタイムズで連載中の『BL塾』の書籍版をライターの阿部裕華さんと執筆など、ジャンルを問わずに活躍中。座右の銘は「明日死ぬか、100年後に死ぬか」。好きな言葉は「俺の意見より嫁の機嫌」。