声優・内田夕夜さん&東地宏樹さんが、海外ドラマ『エイリアニスト NY殺人ファイル』日本語吹替版に出演! 本作の見所を語る公式インタビューを大公開
来る4月24日(水)、海外ドラマ『エイリアニスト NY殺人ファイル』のDVD-BOXが、NBCユニバーサル・エンターテイメントよりリリース! このたび、同作の日本語吹替版に出演している内田夕夜さんと東地宏樹さんの公式インタビューが到着しました。
本作は、精神病の研究者が“エイリアニスト”と呼ばれる19世紀末、NYを舞台にした最新サイコスリラー。
内田さんはエイリアニストのラズロー・クライズラー役を、東地さんは新聞社のイラストレーターであるジョン・ムーア役を担当。異なる職種の面々が協力し、プロファイリングや科学捜査という当時では画期的な手法で猟奇殺人を解決していきます。
今回のインタビューでは、『SUPERNATURAL』シリーズで兄弟役として息の合った演技を見せ、多くの海外ドラマファンを魅了する内田さんと東地さんが、本作やキャラクターの魅力、見どころなどを語ってくれています。
内田夕夜さん×東地宏樹さん公式インタビュー
──本作の吹替えについて、オファーを受けた際に作品についてどのような印象がありましたか?
ムーア役・東地宏樹さん(以下、東地):最初に題名だけ聞いた時、「NY殺人ファイル」という副題もなかったから、エイリアンが関係している作品なのかと思ったんですよ。「“エイリアンニスト”って何?」って(笑)。
クライズラー役・内田夕夜さん(以下、内田):さすが東地さん(笑)。現場でも何人か同じ事を言っていましたよね(笑)。
東地:「エイリアンはいつ出てくるんだ?」みたいなことも言ってましたね(笑)。
内田:僕はダニエル・ブリュールさんの吹替えを何作かやらせて頂いていたので、またやれるという嬉しさはありました。それと、映像が美しいですね。
──製作総指揮のキャリー・ジョージ・フクナガらしい、陰惨な雰囲気がありながらも、映像の美しさも印象的な作品ですね。
内田:第1話の冒頭で雪の中に赤い血がポタッと落ちるシーンのように、映像的に美しさがありながらも、怖さがあるという感じでした。
東地:僕もルーク・エヴァンスさんの吹替えを何回もやらせて頂いていたので、彼が出演しているからオファーを頂いたんだと思いました。19世紀末を舞台にしていて、海外版・江戸川乱歩と感じました。ダークで耽美的なものが好きな人にはハマる作品だなという第一印象でしたね。
──台本を受け取って実際に作品をご覧になった時の感想は?
内田:プロファイリングや科学捜査というのは今でこそ当たり前の捜査手法ですけど、この時代の人たちがなぜそれを認めていくのかがちゃんと描かれていて、ご都合主義じゃないなと思いました。
東地:ディテールがすごくしっかりしている作品です。
──クライズラーは精神科医として最先端の研究をしていることもあって、科学捜査を行うアイザックソン兄弟(ニューヨーク市警刑事)を捜査班の仲間として迎え入れることにも戸惑いはないんでしょうね。
内田:最先端の勉強をしているんですけど、その時代にとってクライズラーが最先端かどうかは分からないんですよね。クライズラーは正気を失っているかもしれないけど、ただ結果は残しているので、NY市警総監のルーズベルトはその結果主義を選ぶしかなかったという感じですかね。人の感情を知ろうと思って検視で脳を切るシーンもあるじゃないですか。でも、そのやり方で人の感情を知ることができないのは、今の僕らは知っているけど当時の彼らはまだ知らないんですよね。
東地:プロファイリングの手段として実験的にやっているんでしょうね。クライズラーは悪人ならどうするのか彼らの思想から悪人になり切ろうと、失敗したり、解決法を見つけたりをずっと繰り返しているんですよね。各専門分野の人たちが集結し、謎を紐解いていくことが魅力であり、そこに面白みを感じながら演じていました。プロファイリングの元祖ですね。だから、失敗が多くてなかなか捜査が進まない(笑)。
──いろいろな作品でダニエル・ブリュールとルーク・エヴァンスの吹替えを担当されていますが、今回の役を演じる上で意識された点、準備された点など教えてください。
内田:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では悪役でしたけど、彼の視点からすればアベンジャーズが悪だから復讐するという役で、『グッバイ、レーニン!』では本当に誠実な男の子という感じでしたし、『二ツ星の料理人』では東地さんの演じる役と恋愛関係だったよね。
東地:恋愛関係というか、僕が吹替えていたブラッドリー・クーパーの役に、ダニエル・ブリュールがゲイで恋している役でしたね。
内田:本作では相手役が東地さんだと聞いていたので、東地さんなら何を投げても大丈夫だと安心はしていたんですよ(笑)。クライズラーという役ではステレオタイプ的な変わった人にはしないように気をつけました。クライズラーは上から目線でものを言うんですけど、単純に上から目線でものを言っているという風にはしたくなかったんですよね。
──ルーク・エヴァンスが演じるジョン・ムーアについてはどうですか?
東地:僕はルーク・エヴァンスさんの吹替えを多数担当したわけではないですが、今までは責任感が強かったりとか、気張った感じの演技をするキャラクターが多かったんですよ。
でも、この作品ではすごく人間味が溢れ、柔らかさもありますね。過去にお兄さんが亡くなっているとか、婚約者に振られて別れたなど、やさぐれてしまった感じもありますが、男娼の少年に親身になったりと優しい人間です。ルーク・エヴァンスさんの役でここまで人間らしい役だとは思わなかったですね。
──そのムーアを吹き替える際にはどのようなことを考えましたか?
東地:収録に行ったら、夕夜さんのダニエル・ブリュールを吹き替えている感じが、本人の演技よりも静かだったんです。それで、こう来るんだなと思った時に、僕はより人間味を出したほうが面白いんじゃないかなと考えたんですよ。時代的なものは意識しつつ、ちょっと軽妙な感じの存在になればいいなという事を意識しながらやりましたね。
──19世紀末を舞台にした作品ということで、現代を舞台にしたドラマとは違った口調とかセリフ回しも感じましたが、何か演技について考慮したことはありますか?
東地:言葉遣いはやっぱり丁寧にしたほうがいいなとは思いました。それと、この人たちのファッションなどにもその時代の品というものがありますからね。悪徳警官もいますけど、全員にそういう雰囲気があります。
内田:僕は舞台に出演する時に自分でメイクをするんです。時代劇のカツラをかぶって着物を着ると普通のメイクだと負けるので、ちょっとオーバーにメイクをしますが、その感覚ですね。時代物を演じる時って、普段着ではないという感覚なんですよ。言葉で説明しづらいんですけど、メイクはしているけどニュアンスが違うという時代物特有の感覚というのは確実にあるんですよね。
──最初の収録での役作りはどうでしたか?
内田:東地さんが「本人よりも静かだ」という風におっしゃっていて、すごく嬉しかったですね。第1話の最初のアプローチの仕方は相手がどう出てくるかも全く分からないし、ミキサーさんがどう録ってくれるかも分からない。
東地:そうですね。
内田:演出家がOKなのかも分からないから究極的なアプローチをして、「もっとこうしてください」とかアドバイスをもらうんですよ。そこで、この作品では静かめに僕が演じたぶん、東地さんが逆に大きく動いてくれたから作品としてのバランスが取れて、成立したのではと思っています。東地さんが自分を見て動いてくれたからすごく嬉しかったです。
──収録の第一声というのは緊張感や難しさがやはりあるんですね。
内田:収録前に、「おはようございます。私がエイリアニストです」ってクライズラーの声でよく挨拶していたんですけど(笑)。やっぱり僕のキャラクターが決まらないと、周りも決めようがないというのがありますからね。
だから、僕が最初にこの方向ですとガッチリ決めなきゃいけなくて、それも責任だと思うんですけど、でも果たして僕のアプローチがそのままで良いのかと…。だから今回の最初のやりとりで「ありがとう、東地さん」みたいなものがありました(笑)。
東地:いえいえ(笑)。そう言って頂けてうれしいです。
──本作はエミー賞、ゴールデングローブ賞ほか、数々の受賞やノミネートされ、作品のクオリティーに関してもとても評価が高い作品ですが、その点を演じていてどういうところに感じましたか?
東地:収録していた頃にとにかく話題になったのが、アメリカでの放送局であるTNT(ターナー・ネットワーク・テレビジョン)という局のことですね。
内田:言ってみれば日本の地方局が全国ネットの作品を作ったみたいな。
東地:「なのにすごく豪華だぞ!」って。キャスティングもすごいし、エキストラの使い方とかセットもね。
内田:予算をかけているなという感じですね。
──シーンの一つ一つが大作映画のような作品でしたが、それを吹替える収録現場の雰囲気はどうでしたか?
東地:クオリティー面だけでなく、この作品は本当に面白いんだなという実感もありました。向こうの役者が演じていることに関してクオリティーを下げたくないという気持ちはあるんですけど、そうするためには何が必要かといったら、チームワークなんですよね。
この作品はチームワークの話でもあるんですよ。今回一緒に吹替えた人たちが初共演が多くて、新人の人も結構いたんですけど、飲みに誘ってもみんな来てくれたりしてチームワークが良かったので、やりやすかったですね。収録現場でも「次どうなるのかな?」「こうなんだ!?」とゲラゲラ笑いながらの楽しい雰囲気でした。
内田:そうそう。よく笑っていましたね。
東地:面白い作品にしたいという気持ちとチームワークが必要な作品でしたけど、収録現場のチームワークが良かったから、相乗効果がでればと思いながらやっていましたね。
──チームワークというところでは、お二人の共演ということで海外ドラマファンは「SUPERNATURAL」シリーズを思い浮かべる方が大勢いると思います。同作で長年、兄弟役として共演されていますが、本作で再共演されていかがでしたか?
内田:「SUPERNATURAL」の吹替えで年に一度は必ず会う関係なんですよね。
東地:年に一度、年明けから半年ぐらい週に1度は必ず会っているので、久しぶりの共演ではないですね。作品の種類も違うし、何よりも兄弟じゃないし(笑)。ただ、別の作品でも全く意識しないでできるんだなということは再確認しましたけどね。
──逆に周りの共演者の方々のほうが意識したりとかはあるんじゃないですか?(笑)
東地:それは聞いたことはないな(笑)。
内田:「サム(弟・内田)とディーン(兄・東地)がしゃべってるよ
みたいな(笑)。僕は別にサムとディーンということを意識していないですけど、相手が東地さんだと“ラッキー”みたいなぐらいの感じですよ(笑)。
東地:いえいえ、お互い様ですよ。
──吹替版のクライズラーとムーアの掛け合いも、息ピッタリですよね。
内田:どんなアプローチをしても東地さんは絶対に怒らないですからね。
東地:それは怒らないですよ(笑)。本当にお互い様ですから。
内田:そこなんですよね。良い作品にするためにというやり方を根っこから説明しなくていいというのはありがたい関係です。
──性格も全く異なるクライズラーとムーアですが、お互いはどのような存在でしょうか?
内田:感覚としては、ムーアはクライズラーにとっての“出入り口”なんですよ。クライズラーは自分の壁が高い人で、それを自分でも意識している人なんです。それが強みでもあり、弱みでもあり、プライドの壁でもあるんですけど、自分と世間とを一番つなげてくれる人という感覚ですかね。ムーアは人づきあいもちゃんとできるじゃないですか。
でも、クライズラーはそれができないことを自覚していて、ムーアに憧れもあるし、嫉妬心もあるんだけど、逆に哀れんでいる部分もあったりするんです。でも、そういう感覚をムーア以外の人にはクライズラーは絶対見せないし、ムーアにはそれを見せてもちょっと許されるところがあるんですよね。
──ムーアにとってのクライズラーという存在は?
東地:第1話で、クライズラーに呼ばれて殺人現場に行くところから始まるんですけど、大学時代をどう一緒に過ごしたか全く分からない状態からスタートしているんですよね。それで、どうなっていくのかと思いながら展開を見ていたんですけど、そこはあまり語られないので、もう暗黙の関係なんだなと感じました。そこにまた警察にはルーズベルトという同級生がいるという設定が面白いじゃないですか。
それで、クライズラーとの関係がどう見えていくかは多分そこに描かれたセリフと、その状況で見えて来ると思って演じていて、いいバランスだなとまず思えたんですよ。ムーアは正義感が強いんだけど、だらしない生活をしていて、クライズラーに誘われてこういう事件に加わることによって、少しずつ更生していくという姿が描かれているんです。そこで、同級生の時とかの関係も見えるのかなというのがありますね。
──サラ・ハワード役を演じたうえだ星子さんとの共演はいかがでしたか?
東地:僕が「ER緊急救命室」をやっていた時の娘役だったんですよ。だから、この作品で彼女を好きになる役をやるとは思わなかったですね(笑)。
内田:僕もご一緒したことはありますけど、そんなに存じ上げてはいなかったんですよ。ただ、東地さんが星子(せいこ)さんのことを「おう! ほしこ」と呼んでいて、東地さんはすごくよく知っていらっしゃる間柄なんだなと思って、東地さんを介していつのまにか僕も「ほしこさん」と呼ぶようになっていました(笑)。
星子さんも普通に「はい!」と返事をされますし(笑)。現場というか、飲み屋でのやり取りが多かったですけどね(笑)。
東地:そうだったね(笑)。それと現場とかで気になることがあるのを星子に言うと全部反映させてくれるんですよ。マイク前に息がかからないようにするフィルターが汚れていると話したら、休憩になった瞬間に星子が「言ってきた!」と、ミキサーさんが拭いているんですよ。
そのままにしておくというのが気になるという感じで、ちょっとサラとシンクロするところがある方ですね。それと、星子が原作の小説を読んでくれていたんですよ。
内田:だけど、台本をもらった部分までしか読まないんですよね。誰が犯人かとか謎や結末までは知らないように読んでいましたよね。それを承知の上で、何回も星子さんに「誰が犯人なの?
ってみんなで質問していたりしていましたね(笑)。
──ダコタ・ファニング演じるサラとの関係性がどうなるのか、序盤には三角関係的な展開もあって興味深いですが、クライズラーとムーアにとって、サラの存在とはどのようなものですか?
東地:最初、サラはクライズラーに気があるような感じでしたね。
内田:そう、三角関係的な展開がありますよね。それにダコタ・ファニングですよ! 「I am Sam アイ・アム・サム」の子役の印象があるので、こんなレディになったのかと思ってビックリしました。時代設定として、あの時代の中で女性が働いているんですよね。
しかも警察の中で。警官たちからのセクハラに対してお見事というぐらいにしっかりと切り返していますよね。でも、サラがたとえ男性であったとしてもクライズラーは認めていると思うんですよ、彼女の働き方や能力などの全てに対して認めているんですよね。
──第1話でムーアがクライズラーをサラに紹介するシーンがありますが、サラに対してムーアがタジタジになっているシーンは面白いですね。
東地:基本的にムーアはサラのことが好きだというところがあって、シーズンの最後のほうでムーアがサラに告白するみたいな形になっているじゃないですか。サラはどう思っているかは知らないですけど、これは次のシーズンにどうなるのか期待しかないですよね。
──サラ以外に気になるキャラクターはいますか?
内田:やっぱりセオドア・ルーズベルト総監ですね。実在の人物というのは大きいなと思います。実際にルーズベルトはニューヨークの警視総監を経て大統領になっていくわけで、まさに実在の人物ですからね。
それに、サラという名前かどうか分からないんですけど、警察署で働いた最初の女性というのは確実に存在しているでしょうし。そういう意味では、綿密な時代背景や衣装にしても、実在の人物であるルーズベルトがいることによって、作品にリアル感がより増しているなとすごく感じますね。
東地:僕はコナー警部とバーンズ前総監ですね。コナーの小悪党ぶりというか、彼のせいで物語が悪い方向に向かって行くんですけど、物語としてはやっぱり必要な人物ですよね。コナーが全編を通してかき回してくれているからこそ、彼の悪の部分が存在することで面白い作品になっていると思います。
──お薦めシーンをあげるとしたら、どのシーンですか?
内田:僕としてはラストシーンはもちろんなんですけど、好きなシーンはクライズラーとサラが公園でベビーカーのそばにいる貴婦人を眺めているシーンですね。
そこでクライズラーが貴婦人について語る内容があって、そのベビーカーの中を覗くか覗かないかというのが、ストーリーの中で深淵を覗くか覗かないみたいなものなんですよね。だから、すごいシーンだなと思って演じていた記憶があります。
東地:僕は一つのシーンではないんですが、最初に「耽美的」という表現がありましたけど、凄惨な殺され方みたいなショッキングなものだけを見せる作品ではないというところですね。確かにそういう怖いシーンは必要ですけど、それが端を発してどうにかして事件を解決しなきゃということで物語が加速していくんですよ。
「こいつが犯人なのか!?」と思ってそのまま行くのか、それとも行かないのかというところは見どころですね。
──クライズラーはエイリアニストとして悪人の心を突き詰めていきますが、最近、「コレを突き詰めていきたい」と思っていることはありますか?
内田:甘いものが大好きなので、おいしいお菓子の世界を突き詰めてみたいです(笑)。
──収録現場の休憩場所にも差し入れでお菓子がよくありますよね。
内田:おいしいと思ったらメモったりもしているんですよ(笑)。突き詰めたいということで言えばそれかな。
東地:僕はラーメンですね。2人とも食べ物になっちゃいましたけど(笑)。いろんな人に紹介してもらって食べに行くのが好きなんです。
突き詰めているラーメン評論家とかになる気はないんだけど、より知りたいという気持ちがありますね。ラーメンとかって自分の好みなので、人がおいしいと言っても合わないとかあるので、自分が1番好きなラーメンってなんだろうというのはちょっと突き詰めていきたいですね。
内田:東地さんはラーメン好きですよね。おそば屋でもラーメンを食べてるもんね(笑)。
東地:そうですね(笑)。でも、そのお店は昔ながらの中華そばが有名なんですよ。だからそこに行ったら、そばは頼まないでラーメンなんです(笑)。
──DVDをご覧になる方々へ、メッセージをお願いします。
東地:この作品は“エイリアンニスト”ではありませんのでご注意ください(笑)。この世界観が好きな人はドハマりするような作品です。とにかく豪華で、予算をかけているというのは簡単な言い方ですけど、ドラマシリーズとしてはすごく豪華なキャストと映像なので、そこを楽しみに観て頂きたいです。
それと、プロファイルの元祖はこういうことだったのではないかという設定とドラマ作りは間違いなく見どころなので、二転三転するストーリーとともにぜひ全10話を楽しんで頂いて、そしてシーズン2につながっていくと思うのでさらに楽しみにして頂ければと思います。
内田:最後になりますが、「こんにちは。私がエイリアニストです」(笑)。タイトルにもあるように謎解きの要素が多いんですけど、その謎解きと同時に人の心を解いていくというものがあります。いろいろなトラウマを抱えた人たちが登場して、そのトラウマの一歩先に踏み込んでいく話もあり、人間の再生の物語みたいな部分もすごく大きくあります。
ただその一歩先に踏み込むかどうか、DVDでその一歩先を観るか、そこで一時停止してその先は観ないのか(笑)。それを決めるのはあなたですけれども、ただこの作品を観る時間は決して無駄にはならないと思います。
「エイリアニスト NY殺人ファイル」作品情報
予告編
Introduction
19世紀のニューヨークに現れた猟奇殺人犯と、それを追う特捜班の血塗られたサイコスリラー。全米ベストセラー小説を原作に、プロファイリングや科学捜査といった新たな手法で近代的犯罪捜査を行うチームの活躍と、グロテスクな犯罪描写が話題を呼んだ本作は、放送局TNT 史上最高の視聴率を獲得!
さらにそのクオリティの高さで、エミー賞、ゴールデングローブ賞ほか数々のTV 賞を相次ぎ受賞・ノミネートの快挙!トラウマ級の衝撃作を観逃すな!
Story
19世紀末のニューヨーク、橋の上で体を刻まれた凄惨な死体が発見される。警察は早々に犯人を逮捕するが、精神科医クライズラーはその逮捕に疑いを持つ。
今回の猟奇殺人が、かつて自分の患者が殺された未解決事件と酷似しており、早い段階から事件に興味を抱いていたのだ。彼はニューヨーク・タイムズのイラストレーターで友人のムーア、その幼馴染みでニューヨーク市警初の女性職員サラ、ユダヤ系ゆえ警察内で軽んじられる刑事アイザックソン兄弟と共に特捜班を立ち上げる。
プロファイリングや科学捜査を駆使して徐々に犯人像に迫っていくが、腐敗したニューヨーク市警内部からの妨害で犯人逮捕に辿り着けずにいた。そんな中、新たな惨殺死体が発見され、事態は混迷を極めていく。
エイリアニストとは?
19世紀、精神病患者は人間の本質を失っていると考えられ、精神病の研究者を「エイリアニスト」と呼んだ。強制収容などの非人道的扱いは18世紀後半から19世紀前半にかけて減少し、精神医学も学問として確率されつつあったが、精神科医とその患者たちは未だ世間の根強い偏見にさらされていた。(※現代では適切でない表現を含みます。)
Cast(日本語吹替)
●ラズロー・クライズラー:ダニエル・ブリュール(内田夕夜) 『ラッシュ/プライドと友情』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『クローバーフィールド:パラドックス』
●ジョン・ムーア:ルーク・エヴァンス(東地宏樹) 『インモータルズ-神々の戦い-』『ワイルド・スピード』シリーズ、『ホビット』シリーズ 『美女と野獣』
●サラ・ハワード:ダコタ・ファニング(うえだ星子) 『I am Sam アイ・アム・サム』『宇宙戦争』『トワイライト』シリーズ
●セオドア・ルーズベルト:ブライアン・ジェラティ(前田一世) 『守護神』『ストレンジャー・コール』『ハート・ロッカー』『フライト』「レイ・ドノヴァン」「シカゴP.D.」
Staff
■原作:「エイリアニスト 精神科医」作ケイレブ・カー
■製作総指揮:
エリック・ロス「ハウス・オブ・カード 野望の階段」ほか、『フォレスト・ガンプ/一期一会』『アポロ13』『グッド・シェパード』『アリー/スター誕生』脚本など
キャリー・ジョージ・フクナガ「TRUE DETECTIVE」ほか、『ジェーン・エア』監督、『IT/“それ”が見えたら、終わり。』脚本など
クリス・シムズ『エラゴン 遺志を継ぐ者』『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』ほか
スティーヴ・ゴリン「Lの世界」「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」「13の理由」ほか
ロザリー・スウェドリン『アフリカン・ダンク』『北京のふたり』製作ほか
E・マックス・フライ『フォックスキャッチャー』脚本ほか
ホセイン・アミニ『日蔭のふたり』『スノーホワイト』『47RONIN』『スノーマン 雪闇の殺人鬼』脚本ほか
製作総指揮・監督:ジェイコブ・ヴァーブリューゲン「ブリッジ ~国境に潜む闇」「ハウス・オブ・カード 野望の階段」監督ほか
DVD-BOX発売情報
「エイリアニスト NY殺人ファイル」DVD-BOX
4月24日(水)NBCユニバーサル・エンターテイメントより発売
¥9,300(税抜)/5枚組 第1話~第10話(本編約478分)
※レンタルDVD Vol.1~5 同日レンタル開始