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劇場中編アニメーション『甲鉄城のカバネリ  海門決戦』畠中祐&千本木彩花インタビュー

劇場中編アニメーション『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』畠中祐さん&千本木彩花さんインタビュー|生駒と無名のくすぐったい関係性は見逃せない!

映画の中の生駒も成長できた

――『カバネリ』の物語の肝になっているのが生駒だと思います。生駒の常に前に進んでいく、諦めないバイタリティーはどこから生まれているのでしょうか?

畠中:荒木監督にも言われたんですけれど、生駒は“ぼろ雑巾”なんですよ。雑草のように何度踏まれても立ち上がるっていう少年を描きたかったそうです。

生駒はずっとどこかで虐げられてきて、その悔しさに対して「絶対にそんなはずはない!」「俺はやってやる!」「俺の誇れる俺になるんだ!」って思っているんです。その言葉に全部集約されていると思います。

そうやって誇れる自分になろうと思って戦いに挑んでいく、それがいい意味で周りに伝播した時が物語が動く瞬間なんです。

生駒はなぜあんなに前に進むやつなのか。それは、根本にある「絶対に認めさせてやるんだ!」という負のものをプラスに変えていったからこそ生まれたものなんだと思います。

その生き方って、男として憧れるし、「俺の誇れる俺になる」っていう言葉はものすごく純粋で真っすぐで、だからこそ誰にも負けないパワーがあるんだと思います。

そんな生駒を演じていて力をもらいますし、改めて教えてもらうことばかりでしたね。

――今回は、本当にその強さがより強く出ていましたね。

畠中:でもすごく人間臭いんですけれどね!「負けたくない!」「悔しい!」「なんでなんだよ!」っていうのが空回りしてしまう瞬間もあるし、無名を傷つけてしまう瞬間もある。

だからこそ、それに気づいたときにもっと強く人のことを思える男になれる。そういう意味でも、この映画の中の生駒も成長できたんじゃないかなと思います。

――最後に劇場公開を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。

千本木:TVシリーズから半年後の無名たちが描かれています。あの世界で半年間生きるっていうのはものすごく大変なことだと思います。そんな中でまた彼らに会えるので、楽しみにしていただきたいです。

仲間との絆も深まっていますし、60分間にギュッと詰まっていて、観終わった後に私は思わず涙してしまったので、是非見ていただきたいです。よろしくお願いします!

畠中:荒木監督も生駒のように「絶対に面白いもの、誇れる作品を!」と思ってこの『カバネリ』を描いてきて、その集大成になる映画だと思います。

僕はまだ画が未完成の状態で観ましたが、文句なしに面白い作品! と思えましたし、いろんな人の熱い熱量が込められた作品だと思います。

スタッフの一部として、役者として、携わらせてもらったことが本当に幸せに感じる作品なので、是非多くの人に観ていただきたい! 彼らの生きざまを最後まで見届けて欲しいです。よろしくお願いします。

[インタビュー/石橋悠]

 

1989年(平成元年)生まれ、福岡県出身。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者兼ナイスガイ。アニメイトタイムズで連載中の『BL塾』の書籍版をライターの阿部裕華さんと執筆など、ジャンルを問わずに活躍中。座右の銘は「明日死ぬか、100年後に死ぬか」。好きな言葉は「俺の意見より嫁の機嫌」。

この記事をかいた人

石橋悠
1989年福岡県生まれ。アニメとゲームと某王国とHip Hopと自炊を愛するアニメイトタイムズの中堅編集者。

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『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』2019年5月10日(金)より2週間限定劇場上映!

配信情報

☆NETFLIX、Amazon Prime Videoにて独占配信

INTRODUCTION

その旅路の先に、新たな運命(さだめ)

世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。後にカバネと呼ばれる事になるそれらは、鋼鉄の皮膜に覆われた心臓を持ち、噛んだ者までもカバネにしてしまう。カバネは爆発的に増殖し、全世界を覆い尽くしていった。

極東の島国である日ノ本(ひのもと)で、分厚い装甲に覆われた蒸気機関車、通称・駿城(はやじろ)の一つ、甲鉄城(こうてつじょう)に乗り込んだ生駒たちは、熾烈な戦いを潜り抜け、カバネと人の新たな攻防戦の地、日本海に面する廃坑駅「海門」(うなと)に辿りついた。

生駒たちは、同じくカバネから「海門」を奪取せんとする、玄路、虎落、海門の民と「連合軍」を結成し、カバネ撃退の策を立てるのだが、「海門」の地にはある“秘密”が隠されていたのだった-。

メインスタッフ

監督・脚本:荒木哲郎
構成:大河内一楼
キャラクター原案:美樹本晴彦
アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:江原康之
サブキャラクターデザイン:尾崎智美 山内遼
コンセプトアート:よー清水 森山洋
デザインワークス:形部一平 胡拓磨 村田護郎
プロップデザイン:常木志伸 吉川真一 西原恵利香
美術デザイン:平澤晃弘 谷内優穂 杉本智美
メイクアップアニメーター:中愛夏 三田遼子
美術監督:吉原俊一郎
色彩設計:橋本賢
3D監督:廣住茂徳 今垣佳奈
撮影監督:山田和弘
編集:肥田文
音響監督:三間雅文
音響効果:倉橋静男 山谷尚人
音楽:澤野弘之
アニメーション制作:WIT STUDIO
制作:カバネリ製作委員会
配給:松竹メディア事業部
主題歌:EGOIST「咲かせや咲かせ」(SACRA MUSIC)

キャスト

生駒(いこま)畠中祐
無名(むめい)千本木彩花
菖蒲(あやめ)内田真礼
来栖(くるす)増田俊樹
鰍(かじか)沖佳苗
侑那(ゆきな)伊瀬茉莉也
巣刈(すかり)逢坂良太
吉備土(きびと)佐藤健輔
鈴木(すずき)マックスウェル・パワーズ
景之(かげゆき)三木眞一郎

公式サイト
公式Twitter(@anime_kabaneri)

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