プラモ箱での無限拳に寺島拓篤さん、梶裕貴さん、西川貴教さんもビックリ!?「河森正治EXPO」トークセッションレポート

『超時空要塞マクロス』シリーズ、『創聖のアクエリオン』シリーズなどで知られる、河森正治監督のプロデビュー40周年を記念した展覧会「河森正治EXPO」。2019年5月31日～6月23日にかけて東京ドームシティ Gallery AaMoにて開催中です。

その開催初日となる31日には、河森監督、寺島拓篤さん、梶裕貴さん、西川貴教さんらが登壇するトークセッションも実施されていました。ここでは、その模様をお届けしていきます。

ちょっとしたボツにはめげずに、物作りをする方々の励みになれば

トークセッションは、河森正治監督、声優の寺島拓篤さん（『創聖のアクエリオン』アポロ役）、梶裕貴さん（『アクエリオンEVOL』アマタ・ソラ役）、展覧会の応援アンバサダーを務める西川貴教さんが登壇し、MCを喜屋武ちあきさんが担当する形で進行していきます。

まずEXPOの開催にあたって、河森監督はこれまでの40年を振り返りつつ、自分を支えてくれた周囲のスタッフやファンへの感謝の言葉を感慨深げに語る河森監督。

さらには「今まで世に出なかったラフもたくさん展示しているので、ちょっとしたボツにはめげずに、物作りをする方々の励みになれば」とも語り、笑いを誘います。

『創聖のアクエリオン』のアポロ役がTVアニメデビューにあたる寺島さんは、「取材とかで河森さんとお話させていただいた時を思い出しました。これ見たことあるな、懐かしいなと思えるものもある一方で、見たことがない資料もいっぱいあって。河森さんの考えていることの奥深さに驚かされます」と当時を振り返ります。

また「上の方を見るには双眼鏡が必要になるくらい、とにかく展示量が多いので、丸一日いても時間が足りないかもしれないです」と、そのスケールの凄まじさもアピールします。

一方、『アクエリオンEVOL』と『ノブナガ・ザ・フール』の2作品で河森監督作品に参加した梶さんは、「最初に寺島くんと会った時は、まだ声の仕事をそんなにやってない頃で。とあるバラエティ番組で、絶叫マシンに乗りながら『創聖のアクエリオン』の主題歌を歌う企画をやったりしてたんです。その数年後に、まさか自分が『アクエリオン』の新作に主人公として出演させていただけるとは思っていなかったですね」と、若手時代の意外な思い出話を披露。

自身も出演する河森監督の作品に抱く印象については「開拓精神というか、常に新しいことに挑戦されているイメージで、男性でも女性でも楽しめる作品を作られている」と、その魅力も語ります。

トーク中には、ドーム型の巨大スクリーンで、本展示のために作られた新規映像を楽しめる「K-40ドームシアター」にも話題は及び、「アニメの世界に入り込んだかのよう」と口を揃える梶さんと寺島さん。多数の河森監督作品が共演を果たすオールスターの映像に興奮気味の様子。

また展示物の中でも二人の目をとくに引いたのは、『創聖のアクエリオン』シリーズを象徴する必殺武器である「無限拳（パンチ）」を、プラモデルの箱で再現したという一風変わった展示。

これについて河森監督は「どうせやるなら変わったことをやりたくて、資料を探していたら大量のプラモデルの箱が出てきたので、ただ積み上げてもつまらないのでパンチを作ってみようと思ったんです」と制作秘話を明かします。

なおこの無限拳には「破常識拳」という名称がつけられており、「誰も使ったことのない、新しい技が出ていてびっくりした」と、これまで数々の必殺技を使ってきた寺島さんの度肝も抜いていた様子でした。