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- MoA
- アニメ、VTuber、TCGが好きなアラサー男子。執筆、撮影、動画制作などやっています。
2019年5月11日「横須賀芸術劇場 大劇場」にて、『劇場版 のんのんびより ばけーしょん』スペシャルイベント「にゃんぱす祭り ばけーしょんなのん!」が開催。
小岩井ことりさん(宮内れんげ役)、村川梨衣さん(一条蛍役)、佐倉綾音さん(越谷夏海役)、阿澄佳奈さん(越谷小鞠役)、名塚佳織さん(宮内一穂役)、下地紫野さん(新里あおい役)、さらに、OPテーマ曲担当アーティストであるnano.RIPEの皆さんが沖縄に見立てたステージに登壇しました。
用意された企画は、作品に馴染み深いアイテムを交えた各コーナーや、描き下ろし漫画を使用した生アフレコ、nano.RIPEによる歴代OPテーマ曲、キャスト陣による劇場版EDテーマの披露など、豪華な内容でお届け。
そして終盤には、TVアニメ3期の制作決定がキャスト陣にもサプライズで発表! 本稿では「昼の部」のイベントの模様をお届けします。
2013年にTVシリーズ第1期、15年に第2期が放送され、昨年夏には沖縄を舞台とした劇場版が公開されたアニメ『のんのんびより』。今回のイベントでは、お馴染みのキャスト陣が劇場版のエピソードを中心に、これまでを振り返ったトークを実施。
開演となると、ステージ上には司会を務める名塚さんの先導で小岩井さん、村川さん、佐倉さん、阿澄さん、下地さんが一列で登場します。最初に自己紹介、と思いきや、登壇したキャスト陣は沖縄の再現されたセットに大興奮。佐倉さん、村川さんはステージを駆け巡り、自由気ままな姿を見せます。
そんな元気いっぱいのメンバーをなんとか静止しようとするのは、姉キャラを演じる名塚さんと阿澄さん。名塚さんは「ちゃんと聞いて!(笑)」「かず姉(一穂)みたいに優しくないよ(笑)」と司会として気合い充分な様子で、阿澄さんも必死に村川さんを押さえ込み、会場のファンの笑いを誘いました。
キャスト陣のハイテンションぶりは自己紹介にも! 小岩井さん演じる宮内れんげのお馴染みの挨拶「にゃんぱすー」を皮切りに、各キャストの「にゃんぱすー」が立て続けに飛び出します。これを受けた会場のファンも負けじと、大きな声で「にゃんぱすー」と応えました。
れんげたちが沖縄で数々の思い出を残した劇場版。ステージには沖縄旅行のきっかけとなった“ガラポン”が登場し、回して出てきたお題に関するトークを行うコーナーが開始。
トップバッターの小岩井さんが「綺麗な海」を引き当てると、ステージ上のスクリーンに、本編で各キャラクターたちが沖縄のビーチを思い思いに楽しむシーンが。このシーンを改めて観た小岩井さんは「水の描写が美しい!」と語り、沖縄出身の下地さんも海の再現度について「もう、そのままです!」と絶賛。
また、「気が利くれんげ」というテーマでは、本編終盤の夏海とあおいのシーンについて。お別れが近づき、いつも元気な夏海がしおらしくなる珍しい場面ということで、佐倉さんはいつも以上に気合を入れていたと明かし、本作を「ひと夏の恋の話だと思っていた(笑)」とふたりのもどかしく、青春を思わせる関係性をユニークに例え、会場の笑いを誘います。
続いてのコーナーでは、キャスト陣があおいがバドミントンの練習で行っていた“壁打ち”に挑戦! ラケットを使用し、的にシャトルを当てるという一見簡単そうなルールですが、力が入りすぎたりと、意外にも難しい様子。
一番手の阿澄さんはなんとか成功するも、ハズレの的を当ててしまいます。そんな先輩の失敗を見て学んだ村川さんは、次々に的にシャトルを命中させて“沖縄旅行のガイドブック”、“ちんすこう”をゲット。下地さんはラスト1発で成功し“シーサー”を手に入れ、それぞれ喜びを露わにしました!
作品にまつわる企画の数々でキャスト陣、ファンも大盛り上がりの会場では、次に原作者・あっと先生描き下ろしの劇場入場者特典漫画を使用した「生アフレコ+朗読劇」コーナーが実施。あおいの学校でバドミントンを楽しむ本編シーンから、沖縄の町並みやお土産屋での一幕と、漫画オリジナルストーリーにキャスト陣の生声が加わった、ここだけの内容がおくられます。
朗読劇が終わると、会場から大きな拍手が。キャスト陣にとっては久しぶりの『のんのんびより』のアフレコということでしたが、皆さん自然と演じることができたと明かしました。
続いてnano.RIPEが登場し、きみコさんが「にゃんぱすー」とファンに挨拶すると、第1期OPテーマ曲「なないろびより」、第2期OPテーマ曲「こだまことだま」、そして劇場版OP主題歌「あおのらくがき」を熱唱!
歴代主題歌を会場のファンが総立ちで楽しむ中、合間のMCできみコさんは『のんのんびより』の空気を久々に触れられたと喜び、LIVE後には名塚さんから「あおのらくがき」の制作秘話を問われると「4人(れんげ、蛍、夏海、小鞠)が海ではしゃいでいる様子、あおいちゃんとの出会いと別れ、それを描きたいなと思って書きました」と明らかにしました。
nano.RIPEによるLIVEで興奮冷めやらぬ会場。ここで名塚さんの「オープニングテーマがあったと言うことは……。劇場版のEDテーマもお届けしちゃいましょう!」というアナウンスで、さらにボルテージが上昇! 劇場版ED主題歌「おもいで」が、小岩井さん、村川さん、佐倉さん、阿澄さん、さらに曲の中盤から名塚さん、下地さんも加わるという、本イベントだけのスペシャルバージョンで披露されました。
イベントもいよいよ終盤。これまでの『のんのんびより』の思い出をキャスト陣が「絵日記」にするコーナーに移ります。
自身が『のんのんびより』のオーディションに挑む際の姿を、れんげに見立てたイラストで披露した小岩井さん。当時の裏話として、オーディション用のボイスを自前の機材で収録していたと明らかに。
また、れんげの独特の話し方は小岩井さんの演技ですっかり馴染み深いものとなっていますが、オーディション当時は“賭け”であったそう。「王道で行くなら可愛いを強調かなと思った」と別の選択肢もあったようですが、れんげの天才肌な部分を見抜いて実際の演技に取り入れたとのことです。結果的に役に抜擢されたことについて「思い出深いです」と語りました。
村川さんは海のような一枚を堂々と掲げた後、「なんとこの後、大事な発表があります!」とキャスト陣には知らされていないはずの“サプライズ”を予期するような驚きの一言を口にしますが、あくまで冗談であり希望だったよう。
阿澄さんも「勝手なことを(笑)」と苦笑しつつも、しっかりとフォローしていました。
続いて、TVシリーズ・劇場版を振り返る映像がスクリーンに。れんげ、蛍、夏海、小鞠を中心とした“まったりゆるゆるな田舎スクールライフ”の一幕が次々と映し出され、会場のファンも映像に釘付け。
映像の終盤では、れんげたちの通う「旭丘分校」の教室が映し出され、なにやら見知らぬ展開に。すると黒板に、“TVアニメ3期制作決定!!”の文字が!
突然の発表に一瞬静まる会場ですが、すぐさま湧く歓声。この発表はキャスト陣に対してもサプライズだったため、阿澄さんは「すごいね!こんなにちゃんと隠しきれるんだね!(笑)」と率直な感想を漏らします。
3期制作発表を受け、ざわめきが収まりきらない会場。
最後の挨拶では、nano.RIPEのきみコさんも第3期制作決定を祝福し、「まだまだ先に素敵な思い出をつくる機会が待っているということで、僕らにとっても嬉しいニュース」とコメントします。また、次回作の主題歌に期待が集まるところですが「僕らなのかわからないんですけど(笑)」と言いながらも「今日、帰ってから曲を作り始めるんで!」と意気込みを語りました。
ずっと涙を我慢していた下地さん。本作への参加について改めて下地さんは「先生の考えてくれた劇場版オリジナルキャラクターを私が演じるということに不安もあったのですが、アフレコでキャスト、スタッフの皆さん、そしてファンの皆さんが暖かく迎えてくれてすごく嬉しいです」と、途中参加ながら仲間として迎えてくれたキャスト陣、ファンへ感謝の言葉を残します。
これまでを振り返る映像をファンと一緒に観た阿澄さんは、「6年前なんだ」「やっぱりいい作品だったな」と本作の魅力を再確認したそう。3期について阿澄さんは「こうして『のんのんびより』の時がまた続くということが叶って私も嬉しく思っています。これからも『のんのんびより』をよろしくお願いいたします!」と語りました。
続編制作を待ち望んでいたという佐倉さんは、本作を「ここまで繋ぐことができた」理由として、スタッフ陣、キャスト陣、nano.RIPEの皆さんたちの頑張り、そして1番はファンの支えだと熱弁。加えて「変わらない日常をお届けすることになると思います!変わらずについてきて下さるととっても嬉しいです」と、3期に向けてすでに気合十分の様子です。
この日、絵日記のコーナーで見事な予言を行い、名塚さん、スタッフ陣をひやりとさせた村川さん。いつか3期が制作されるのではないかと楽しみにしていたようで「ありがたい限り」と応援してくれるファンへ感謝。そして「後世に語り継いでほしい作品」と、今後のさらなる展開を願いました。
最後に小岩井さんは「走馬灯が流れています!」と3期制作の喜びを例えます。そして、1期かられんげを演じてきた本作について「長く関わっているスタッフさんばかりで、皆さん作品を理解し、愛情を持って接してくれています」と力説。これまでの歩みを振り返りながら「本当に感慨深く思います」と感嘆の声を漏らし、イベントは幕を閉じました。
[取材/文・MoA 撮影/鳥谷部宏平]
TVアニメシリーズ第1期・第2期ともに「にゃんぱすー!」の掛け声で一大旋風を巻き起こした脱力系田舎ライフコメディ「のんのんびより」が待望の劇場アニメ化!
「旭丘分校」の生徒はたった5人。学年も性格も違うけれど、いつも一緒に春夏秋冬の変わりゆく田舎生活を楽しんでいます。ある日、デパートの福引で特賞の沖縄への旅行券を当てた「旭丘分校」の面々。夏休みを利用して、皆で沖縄に行く事になるのですが……。
穏やかで何気ないけれど、笑えて、ほろっとして、心があたたかくなる。まったりゆるゆるなメンバーが送る日常の中の非日常に会いにきてください。
原作:あっと(月刊コミックアライブ連載『のんのんびより』/KADOKAWA刊)
監督:川面真也
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン:大塚舞
色彩設計:重冨英里
美術監督:赤坂杏奈
美術:草薙
3D監督:濱村敏郎(ワイヤード)
撮影監督:佐藤敦(スタジオシャムロック)
編集:坪根健太郎(REAL-T)
音響監督:亀山俊樹(grooove)
音楽:水谷広実(Team-MAX)
音楽制作:ランティス
オープニング主題歌アーティスト:nano.RIPE
エンディング主題歌アーティスト:
宮内れんげ(CV.小岩井ことり)
一条蛍(CV.村川梨衣)
越谷夏海(CV.佐倉綾音)
越谷小鞠(CV.阿澄佳奈)
エンディング主題歌作詞・作曲:ZAQ
アニメーション制作:SILVERLINK.
製作:旭丘分校管理組合劇場
宮内れんげ:小岩井ことり
一条蛍:村川梨衣
越谷夏海:佐倉綾音
越谷小鞠:阿澄佳奈
越谷卓:????
宮内一穂:名塚佳織
加賀山楓:佐藤利奈
宮内ひかげ:福圓美里
富士宮このみ:新谷良子
著者:あっと
『のんのんびより』1~12巻
(各524円+税)
(月刊コミックアライブ連載/KADOKAWA刊)
月刊コミックアライブにて好評連載中!!
公式ガイドブック&公式アンソロジーも絶賛発売中!
『劇場版 のんのんびより ばけーしょん』公式サイト
『のんのんびより』公式PRツイッター公式Twitter(@nonnontv)