『トイ・ストーリー4』“おもちゃ”のウッディやバズに共感できる理由は? 製作総指揮のピート・ドクター氏が明かす秘密
おもちゃたちの世界を舞台に、人とおもちゃの絆をドラマティックに描き、世界中の観客を感動の渦で包み込んだディズニー/ピクサーの大傑作「トイ・ストーリー」シリーズの最新作『トイ・ストーリー4』が、7月12日(金)より公開となります。
本シリーズはウッディやバズたち“おもちゃ”が主人公。しかし、なぜ観客はおもちゃに感情移入してしまい、人々の心を掴んで離さないのでしょうか?
一作目ではアニメーターとしてストーリーやキャラクター作りに携わり、本作の製作総指揮を務めるピート・ドクター氏は「ウッディはとても感情豊かで、私たちの人生を反映したキャラクター。『トイ・ストーリー』シリーズはおもちゃを語る映画ではなくて、私たち自身のことを語っている映画なんだ。だから、みんなが共感できるんじゃないかな」と、23年以上も世界中で愛され続けるシリーズの魅力を明かしました。
ウッディやバズに共感できる理由は“感情豊かなキャラクター”だから
本シリーズはおもちゃの世界を舞台に、ウッディやバズたちが泣いたり笑ったり驚いたり喜んだり、人間のように様々な感情を持って描かれています。
例えば『トイ・ストーリー』でウッディが仲間を大切に思う気持ちや新たにアンディのお気に入りとなったバズへの嫉妬心、持ち主アンディと一緒に遊ぶ時の喜びなどが描かれました。
『トイ・ストーリー2』ではいつか捨てられてしまうのではないかという不安、アンディのそばにいたいと思う気持ちやバズとの友情、『トイ・ストーリー3』では大切な人との切ない別れなどが丁寧に描写され、彼らがおもちゃだという事実を忘れて共感できるのです。
ピート・ドクター氏はこれまでのシリーズを振り返り、キャラクターたちを感情豊かに描くことが人々の心を惹きつける理由だと語ります。
「一作目の『トイ・ストーリー』では、おもちゃのウッディがバズに対する嫉妬心を乗り越え、持ち主であるアンディのそばにいることの本当の意味を理解することが描かれている。そしてシリーズを通してウッディは感情的にとても深みのあるキャラクターになっていった。それは私たちの人生を反映して描いているから、おもちゃだけどリアルに感じられるんだと思う」と分析しました。
感情移入できる描き方の秘訣は“少し大人びて描くこと”
さらに一作目から脚本を担当しているアンドリュー・スタントン氏は、そんなおもちゃたちに感情移入できる描き方の秘訣を“少し大人びて描くこと”だと明かしました。
また「ウッディやバズたちに人々が惹かれる理由は、キャラクターを少し大人びて描いているからだ。おもちゃたちは世間知らずで何事にも目を丸くして驚く子犬のような感じではない。人間のように自分たちで考えて行動することができる。だから大人も共感できる物語になっているんだ」とのこと。
そうした描き方によって、もはやウッディとバズらおもちゃたちの人間ドラマを見ているかのような映画となり、20年以上も愛されるシリーズとなっています。
「トイ・ストーリー」はみんなが夢に思っていたことが描かれている
そして『トイ・ストーリー』が公開された時に高校生だった本作のジョシュ・クーリー監督は、一作目を映画館で鑑賞し、見たことのない世界やストーリーやキャラクターたちに心を奪われたそう。
誰もが「トイ・ストーリー」に魅了されてしまう理由について「誰にとっても自分だけの特別なおもちゃがあると思うんだ。『もしかしたらおもちゃは僕がいない間に動いてないかな?』と誰もが思ったことがあると思う。『トイ・ストーリー』はみんなが夢に思っていたことが描かれているんだ。しかも僕たちがおもちゃを好きなだけでなく、おもちゃも自分のことを大切に思ってくれているという発想に、人々は魅了されているんだと思うよ」と持論を展開。
他の作品にはない独創的な「トイ・ストーリー」の世界は、大人になっても夢中になってしまうはず。ウッディとバズらおもちゃたちの世界観をぜひ劇場で体験してみてはいかがでしょうか?
世界で初めての長編フルCGデジタルアニメーションの映像と“おもちゃの世界”という独創的な発想、魅力的なおもちゃたち、そして完璧なストーリーで映画の歴史を塗り替えた『トイ・ストーリー』。
ピクサーが自信を持って贈りだす、日本そして全世界で愛され続ける待望のシリーズ最新作『トイ・ストーリー4』は、7月12日(金)全国公開です!
作品情報
タイトル:『トイ・ストーリー4』
公開表記:2019年7月12日(金) 全国ロードショー
配給表記:ウォルト・ディズニー・ジャパン