人気マンガ『かつて神だった獣たちへ』アニメ化の軌跡|MAPPAプロデューサー 大塚学 独占インタビュー【後編】
演技力が高いキャスト陣が集結。ゲストキャラはオールスター感満載!
――メインキャストそれぞれの方に決まったポイントは?
大塚:先生の印象も聞きつつ、決めていったら豪華なキャスティングになりました(笑)。ポイントとしてはキャラ、特にゲストキャラが多い分、個性を付けるために演技力が高い役者さんを当て込んでいけたことでしょうか。
ちなみにハンク役の小西克幸さんは原作を読まれていたそうで、作品愛がある方と組めるのはありがたいことだと思います。
――ハンクの部下たちのドラマも見どころの1つですが、部下を演じるキャストもそうそうたるメンバーですね。
大塚:オールスター感は後押ししてくれるのでいいですね。あるキャストさんの気合が入った叫び声や、「この人が引きこもり役を?」という意外さがあると思うので、お楽しみに。
ゲストキャラを演じるキャスト陣の素晴らしさ。鍵を握るケインも見どころ
――帰還兵ならではの悲哀もあるので、実力のあるキャストがそろっているんでしょうね。
大塚:20数分尺で、週1回お送りするので、このキャラがどんな感情で動いているのかをより強調したし、それを元にシリーズ構成もして。その感情はしっかり表現したかったので、キャストさんも存分に演じてくれて素晴らしいなと思います。
――そしてハンクの部下だったケインの存在も注目ポイントですね。
大塚:1クールであの魅力を描き切ることは難しいんですけど、めいびい先生と相談しながらハンクとシャールの旅の中で、彼をどう描くかはいい落としどころを見つけられたと思います。皆さんの反応が楽しみです。
――収録をご覧になった印象は?
大塚:熱量がありますね。1話は特にモリモリなので。作画も内容もキャストの演技も音楽も。やってやるという気持ちは詰まっているし、そういうフィルムになっていると思うのでぜひ見ていただきたいです。
ハンクの人生と戦争に生み出された存在のその後を見届けてほしい
――本作でこだわっている点や見どころ、注目ポイントは?
大塚:やっぱりハンクという人間かなと。彼がシャールという子に出会って、どういう旅をしていくのかは原作で描かれていますが、アニメでも僕らなりに考えて、彼の人生の1部を切り取ってみたので、どんな結論にたどり着くのかを見届けてほしいなと思います。
――海外ドラマや洋画的なテイストや雰囲気もいいですね。
大塚:そこは村越さんも意識してくれたと思うので、金田一さんといい感じで脚本を書いてくれたと思います。
――大人世代もハマれそうなアニメだなと思いました。
大塚:僕からするとそこまで難しいことはやっていないので、小学生から大人まで幅広く見られると思っています。
ショッキングなシーンもあるけど、何かを感じてもらえたら。また擬神兵がよくアニメの設定みたいな枠にとらわれずに皆さんに伝わればいいなと思っています。戦争に生み出された存在の、その後の戦いみたいな。
――放送を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
大塚:この原作をアニメ化する責任をスタッフ一同で感じながら、でも重圧に押しつぶされるというよりも前向きにチャレンジして、少しでも皆さんに届くようにと祈りながら全力で作業していますので、ぜひご覧になってください。
MAPPAが手掛けるTVアニメ最新作『かつて神だった獣たちへ』作品情報
放送情報
7月1日(月)よりTOKYO MX・MBS・BS11他にて放送開始!
FODにて独占配信!
TOKYO MX・BS11:7月1日より毎週月曜23:00~
MBS:7月2日より毎週火曜27:30~
AT-X:7月3日より毎週水曜23:30~
(リピート放送:毎週金曜15:30~/毎週日曜6:30~/毎週火曜7:30~)
FOD:7月1日より毎週月曜23:00配信
※都合により放送日時は変更になる場合がございます。
イントロダクション
パトリア大陸に生まれた民主主義国家【パトリア】。
経済的不一致から【北部パトリアユニオン】と【南部パトリア連合】に分裂したこの国では、長きに渡る内戦が続いていた。劣勢に追い込まれた北部は、南部打倒のため、遂に禁忌の技術を用いてしまう。人間を異形の兵士へと造りかえるその術は、人の姿と引き換えに、神にも喩えられる力を得るというもの。その力により長き戦乱は、和平へと導かれる事となった。
【擬神兵】、それは【神】と称えられた救国の英雄。
時は経ち、戦争が過去へと移り変わる今。
人の姿と引き換えに【擬神兵】となった者たちは、その過ぎたる力故、
人々からただ【獣】と称ばれ、恐れ蔑まれる存在へと変わっていた。
元擬神兵部隊の隊長・【ハンク】は、【獣】に身を堕としたかつての戦友でもある【擬神兵】を殺す者【獣狩り】として旅を続けていた。擬神兵だった父の仇を探す少女【シャール】はハンクと出会い、父の死の意味を知る為、共に旅することを決意する。やがて知る、戦い続けなければならない本当の理由。そしてハンクが探す【獣を解き放った男】の存在。
仲間殺しの罪を一身に背負い続けていく【ハンク】の旅路の行き着く先とは?
戦争が生み出す数々の無常と非日常、そして犠牲。異形の兵器【擬神兵】と【獣狩り】との激しい戦いを、圧倒的なリアリティとクオリティで描く『かつて神だった獣たちへ』。
アニメーションを手掛けるのは、「ユーリ!!! on ICE」「神撃のバハムート」「この世界の片隅に」など数々のハイクオリティ作品を世に送り出して来たヒットメーカー、MAPPA 。監督は「はじめの一歩」2期・3期監督、「ユーリ!!! on ICE」演出チーフを務めた宍戸淳。シリーズ構成・脚本は「ゾンビランドサガ」「牙狼アニメシリーズ」を手掛けた村越繁。
最強の布陣で綴る究極のダークファンタジーに世界が咆哮する――。
スタッフ・キャスト
■キャスト
ハンク:小西 克幸
シャール:加隈 亜衣
ケイン:中村 悠一
クロード:石川 界人
ライザ:日笠 陽子
エレイン:能登 麻美子
ミリエリア:市ノ瀬 加那
エリザベス(アラクネ):坂本 真綾
<【擬神兵】キャスト>
エドガー(バジリスク):安元 洋貴
ウィリアム(ニーズヘッグ):平川 大輔
ダニエル(スプリガン):立花 慎之介
セオドア(ミノタウロス):内山 昂輝
アーサー(ベヒモス):津田 健次郎
クリストファー(ガーゴイル):福山 潤
ベアトリス(セイレーン):早見 沙織
ロイ(ガルム):鈴木 達央
マイルズ(ケンタウロス):杉田 智和
■スタッフ
原作:めいびい(講談社「別冊少年マガジン」連載)
監督:宍戸 淳
シリーズ構成:村越 繁
キャラクターデザイン・総作画監督:新沼 大祐
擬神兵デザイン監修:佐野 誉幸
色彩設計:鎌田 千賀子
美術監督:森川 裕史
CGディレクター:大田 和征
撮影監督:三舟 桃子
編集:相原 聡
音楽:池 頼広
制作:MAPPA
■OP/EDテーマ
OP:まふまふ 「サクリファイス」
ED:Gero×ARAKI 「HHOOWWLL(ハウル)」
■Blu-ray情報
Blu-ray第1巻9月26日(木)発売!
収録話数:第1~3話
初回限定版仕様/特典:
・アニメ描きおろしアウターケース【シャール】
・池頼広による、オリジナルサウンドトラックCD
・完成披露上映会キャストトークショー 昼の部 など
TVアニメ『かつて神だった獣たちへ』公式サイト
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