夏アニメ『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-』5つの見どころ｜ウェイバー・ベルベットの半生と魔術師たちの総本山“時計塔”へと迫る物語に注目！

2019年7月6日（土）より、TVアニメ『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-』（以下、事件簿）が放送開始！　TYPE-MOONの最新作アニメとしても注目度が高い本作。

最大の見どころとなるのは、魔術が関わるミステリー要素がテーマになっている部分です。

これまでのFateシリーズとは少し趣の違う作品ということで、期待をしているファンの方も多いことでしょう。

もちろん、歴代のFateシリーズのTVアニメを見ていない、『Fate/Grand Order』しかプレイしたことがないという方にもおすすめの作品となっています。

さらに今回は、第四次聖杯が描かれた『Fate/Zero』の登場人物のひとりであるウェイバー・ベルベットが成長し、主人公のロード・エルメロイII世（CV：浪川大輔さん）として登場します……！

といった具合に、見どころを挙げれば書ききれないほどの魅力がつまった本作ですが、こちらでは『事件簿』の見どころを、5つに厳選して紹介していきたいと思います。

1.共に戦場を駆けた相棒の言葉は今もその胸に

第四次聖杯戦争の際は、自身の講師にして同じくマスターのひとりだったケイネス・エルメロイ・アーチボルト（CV：山崎たくみさん）から、散々扱き下ろされてしまうレベルの魔術師だったウェイバー。

しかし本作では魔術師たちの総本山と言われる“時計塔”で、12人の君主（ロード）に数えられるまでに成長しています。

10年の時を経て、眉間には深い皺が刻まれ、声も低くなり、10年にしては老けすぎ……？　と思わせてしまうほどの変化を見せています。

なぜ彼はここまで変わったのか？　彼自身がどのような道を辿ることを選び、どんな苦労を背負いこんでしまったのか？

そんな彼の胸の内には、“彼方にこそ栄えあり”という謳い文句と共に戦場を駆けた第四次聖杯戦争の相棒・ライダーの言葉が今なお刻まれているはずです。

ウェイバー・ベルベット、ロード・エルメロイII世という人物の生き様にご注目ください。

2.TYPE-MOON作品における魔術と魔術師たちに迫る本格ミステリー

Fateシリーズといえば、魔術師のマスターとサーヴァントたちの聖杯戦争が描かれる戦いがメインの作品になっていることが多い印象です。

しかし、本作は聖杯を巡った殺し合いが行われるわけではありません。

ジャンルは“ミステリー”となり、そこに『Fate』をはじめとしたTYPE-MOON作品の魔術世界の要素がふんだんに盛り込まれています。

これまでのシリーズでも言葉としては度々登場していた“時計塔”や、魔術師と呼ばれる人間たちの性質など、知りたかった部分が本作によって垣間見える……かも!?

また原作者・三田誠さんのファンの方も本作は必見です。かつてアニメ化されたライトノベル『レンタルマギカ』のように“魔術”的な要素が絡んでおり、魔術考証は今回も三輪清宗さんが担当しています。

そしてシリーズ構成は小太刀右京さんが担当と、確かな実力の作家たちによってTYPE-MOONの魔術世界が綴られる。これはファンならずとも垂涎ものです！

魔術とミステリーがクロスするという、未だかつてない体験をぜひお楽しみください。

余談なのですが、ミステリー作品とはいいつつも、魔術を使ってしまえば、犯行の方法や犯人が誰なのかという部分は容易に隠せてしまえるのでは……？　と筆者的には考えています。

その点をエルメロイII世がどう解き明かしていくのか。そして一般的な人間たちとは違う感性で生きる魔術師たちが、“なぜ犯行を行ったのか”という動機の部分は気になるポイントです。

3.ケイネスと同じ姓を持つ少女、ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ

エルメロイII世の義理の妹という立ち位置で登場する少女・ライネス（CV：水瀬いのりさん）。彼女こそが本来のエルメロイの次期当主にも関わらず、なぜか義理の兄としてエルメロイII世がその役割を代行しています。

そんなまだるっこしい関係を、なぜふたりが結んだのかは気になるところ。

『Fate/Zero』では、ケイネスといろいろと確執があった様子のウェイバー。その関係性が今回にも関わってくるのかもしれません。

また、彼女から持ち込まれる厄介ごとに胃を痛めるエルメロイII世も、本作における見どころのひとつ。

さらに付け加えて言うなら、なかなか食えない性格のライネスですが、単純に可愛いのもポイントです！　水瀬いのりさんの演技も相まって、キュートさが爆発。

ミステリーなので、少々ストーリーが難解なところもありますが、ライネスの可愛さを追求するのもあり？　かもしれません。

4.エルメロイII世を甲斐甲斐しく世話するフードの女の子・グレイ

内弟子としてエルメロイII世の身の回りの世話をしているグレイは、この物語の助手（『シャーロック・ホームズ』のワトソン）的な存在。

エルメロイII世を守る、戦闘力に関しても折り紙付きです。

なぜ彼女が顔を隠しているのか、そして所持する魔術礼装アッド（CV.小野大輔さん）は何なのか、物語の中でその秘密に迫ることに期待しましょう。

また、グレイとアッドとの掛け合いも見どころです。意地の悪いことを言ったアッドをグレイが折檻する流れはお約束。

エルメロイII世に対しては困らせるようなことを言うライネスですが、グレイとは良好な関係を築いている様子。ふたりの関係性にも注目です。

「師匠！　師匠！」とエルメロイII世の後ろをついて回る姿は可愛いの一言につきますので、グレイの動向にも目が離せません！

5.他シリーズからもキャラクターが登場

既に登場が発表されているカウレス・フォルヴェッジ（CV：小林裕介さん）。お察しの人も多い事と思いますが、同名の人物は『Fate/Apocrypha』の“聖杯大戦”に黒のバーサーカーのマスターとして登場。

今回は、彼の別ルートの姿なのかもしれません。このあたりのキャラクターが様々な形で作品に顔を見せる展開はTYPE-MOON作品ならでは。

ファンとしては勘ぐって、他作品からキャラクターが登場するということは、もしかしたら『Fate/Apocrypha』以外からも、違うキャラクターが登場するのかも!?　なんて考えてしまいますが、確証はできませんので期待程度にしておきましょう。

それを度外視しても、『事件簿』のキャラクターたちも個性豊かです。

「エルメロイ教室」の問題児、フラット・エスカルドス（CV: 松岡禎丞さん）とスヴィン・グラシュエート（CV: 山下誠一郎さん）がどんな問題を起こしてくれるのか。

エルメロイⅡ世とは旧知の仲のメルヴィン・ウェインズ（CV: 平川大輔さん）が、どんなウェイバーの話を聞かせてくれるのか。

キャラクターたちの様々な行動や言動のひとつひとつにも注目してみましょう。

以上5つのみどころをお届けしました。これからTYPE-MOONの作品に触れるという人への入門としても、『Fate/Zero』をはじめこれまでのシリーズファンも注目の作品です。

ストーリー、世界観、キャラクター、様々な方面から、ぜひとも本作に触れてみてください。

［文・胃の上心臓］

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作品情報

TVアニメ「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車(レール・ツェッペリン) Grace note-」

放送情報

2019年7月より、TOKYO MX・BS11・群馬テレビ・とちぎテレビ・MBSにて放送
TOKYO MX：7月6日（土）より 毎週土曜24:00～
BS11：7月6日（土）より 毎週土曜24:00～
群馬テレビ：7月6日（土）より 毎週土曜24:00～
とちぎテレビ：7月6日（土）より 毎週土曜24:00～
MBS：7月6日（土）より 毎週土曜27:08～
AT-X：7月8日（月）より 毎週月曜23:00～

※放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。

スタッフ

原作：三田誠／TYPE-MOON
キャラクター原案：坂本みねぢ
監督：加藤 誠
シリーズ構成：小太刀右京
キャラクターデザイン：中井 準
スーパーバイザー：あおきえい
プロップデザイン：江間一隆
魔術考証：三輪清宗
美術監督：伊藤 聖（スタジオARA）
美術設定：坂本 竜（ビック・スタジオ）
色彩設計：篠原真理子
撮影監督：加藤友宜
CGディレクター：井口光隆
編集：右山章太
アニメーションプロデューサー：長野敏之
音響監督：明田川仁
音響制作：マジックカプセル
音楽：梶浦由記
制作：TROYCA

主題歌

オープニングテーマ：梶浦由記「starting the case: Rail Zeppelin」
エンディングテーマ：ASCA「雲雀」

キャスト

ロード・エルメロイⅡ世：浪川大輔
グレイ：上田麗奈
アッド：小野大輔
ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ：水瀬いのり
フラット・エスカルドス：松岡禎丞
スヴィン・グラシュエート：山下誠一郎
カウレス・フォルヴェッジ：小林裕介
メルヴィン・ウェインズ：平川大輔
ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト：伊藤 静

公式サイト
公式ツイッター（＠elmelloi_anime）
（推奨ハッシュタグ：#事件簿アニメ）