映画『天気の子』初日舞台挨拶で新海誠監督が公開を迎えた今の心境を語る! そして本作で描かれる帆高と陽菜の選択とは!?
2016年に公開された『君の名は。』で社会現象を巻き起こした新海誠監督。その最新作となる映画『天気の子』が、本日2019年7月19日(金)より公開となりました。
当日はTOHOシネマズ日比谷で初日舞台挨拶が行われ、新海監督、森嶋帆高役の醍醐虎汰朗さん、天野陽菜役の森七菜さん、天野凪役の吉柳咲良さん、夏美役の本田翼さん、須賀圭介役の小栗旬さんら6名が登壇。会場に詰めかけたファンのみなさんへ作品の見どころを語りました。
本稿ではこのイベントの模様をレポートします。
自分の大事な人の幸せと多くの人の幸せのどちらを選ぶのか
順番に登壇者が一言ずつ挨拶を述べたところで、まずは新海監督に11日ほど前に完成した本作が、無事公開初日を迎えられた今の心境が問われることに。監督は当日の朝テレビ番組に出演しており、そのままこのイベントに登壇した形でした。
この日に公開できるかどうか不安があったそうで、今こうして多くのファンに見てもらえることが夢のようだとコメントしました。すると、作品を鑑賞したばかりのファンたちから、暖かい拍手が贈られる一幕に。
また、本作が自分の大事な人ともっと多くの人の幸せ、どちらを選ぶのか。そういったところを描いたことにも触れ、作品を見たファンからの反応が怖くもあり、楽しみであるとも。
アフレコに関して出演声優陣の力で自分が声を入れたビデオコンテからパワーアップし、幸せな時間だったと述べると、最後に本作において目標としたのが「観た人を少しでも楽しい気持ちにさせること」だと述べました。
続いて醍醐さんと森さんにも、公開を迎えた今の心境を伺うことに。醍醐さんはRADWIMPSの曲を聴いて涙したとコメント。
森さんは自身も大好きだという作品を、ファンのみなさんが観た感想を早く聞きたいとのこと。加えて当日付けていたチョーカーは、自身の演じる陽菜とお揃いなのだとか。
陽菜の弟である凪を演じる吉柳さんについては、自身の声質から男の子を演じる経験が本作以前からあったことや、凪が自身の理想の男子で演じていて楽しかったと話しました。
本田さんからはオーディション時に地声でと新海監督から指示があったことが明らかになると、続いて須賀役の小栗さんの話題では、小栗さんから香水のいい香りがするという気になるエピソードが!
なんと醍醐さんは小栗さんに憧れを持っており、常々小栗さんのことを観察。直接どんな香水を使っているのかを尋ねたこともあったそうです。結果的にお値段の問題で買えなかったそうですが、なんと小栗さんがその香水をプレゼントしてくれたのだとか!
帆高と陽菜の選択、純粋さに惹かれる物語
続いて登壇者のなかでも年長者となる本田さんと小栗さんが、新海監督作品の魅力を語ることに。本田さんは主人公の帆高のこうと決めたことをやり通す力強さに新海監督自身を感じたと話すと、小栗さんは本作で描かれた帆高たちの純粋さや彼らの選択に触れ、若いからできることではなくいつまでもそれを失わないようにしたいと述べました。
最後に新海監督から会場、そしてこれから本作を鑑賞するファンのみなさんへメッセージがあり、気持ちが青空のように晴れるような、楽しい映画を作ったと作品への自信を露わに。そうしてイベントは終了の時間となりました。
ついに公開となった映画『天気の子』。『君の名は。』から3年余りという事で、新海監督の作品を待っていたという人は多いことでしょう。きっと今回の作品も、多くの人の心に残るものになるはずですので、ぜひともこの夏は劇場へ!
[取材・文・撮影/胃の上心臓]
映画『天気の子』2019年7月19日(金)全国ロードショー!
ストーリー
「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった。
「ねぇ、今から晴れるよ」
少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――
スタッフ
原作・脚本・監督:新海誠
音楽:RADWIMPS
キャラクターデザイン:田中将賀
作画監督:田村篤
美術監督:滝口比呂志
製作:「天気の子」製作委員会
制作プロデュース:STORY inc.
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
配給:東宝
公開日:7月19日(金)全国東宝系公開
キャスト
醍醐虎汰朗
森七菜
本田翼
吉柳咲良
平泉成
梶裕貴
倍賞千恵子
小栗旬
公式サイト
公式Twitter(@tenkinoko_movie)