22/7(ナナブンノニジュウニ):倉岡水巴×宮瀬玲奈×涼花萌が4thシングル、TVアニメ化に向けて語る想い/インタビュー
2020年1月からのTVアニメ放送も決定し、更にアクセルを踏むべく、これまで8人で歌っていたシングル表題曲を、メンバー全員の11人で歌唱することになった22/7(ナナブンノニジュウニ)。
この4thシングル「何もしてあげられない」(8月21日発売)は、彼女たちにとって、また新たな出発の曲になるのかもしれない。河野都役の倉岡水巴さん、立川絢香役の宮瀬玲奈さん、そしてこのシングルで表題曲デビューとなった神木みかみ役の涼花萌さんに話を伺った。
曲に対する愛も定期公演のおかげで深まったと思ってます
――今年になってから『ナナニジライブ』という月に一度の定期公演を続けていますが、それをしたことで、どんな影響がありましたか?
倉岡水巴さん(以下、倉岡):ライブをやってから次のライブまで3ヶ月とか空いてしまうと、踊りを合わせるところから始まるんです。
でも、定期公演だとすぐに次のライブがくるし、前回を超えていきたいという目標も掲げているので、ライブが終わったあとにみんなで映像を見て、どこが悪かったかというのをひとりずつ言ったりする反省会があるんです。そこで次のライブでどういうパフォーマンスをしていきたいかという意見を出しつつ練習していく感じで。
――どんなことを話し合うんですか?
倉岡:曲調に合わせた感情表現が揃っているかとか。ひとりだけ違う表情をしたりしないように、この曲はこういう感情表現で行こう、みたいなことを決めていきます。ダンスリーダーでもある天城サリーちゃんや、白沢かなえちゃん、西條和ちゃんが、ここがこうなっていたから直したほうがいいよってアドバイスをくれたり、お互い良いライブにするための意見を出し合っている感じなんです。
――それはすごくいいことですね。涼花さんはどうですか?
涼花萌さん(以下、涼花):毎月同じ会場でやるのも良くて、私は人前で話すとかが苦手というか、緊張しいなのでドキドキして下を向いてしまうんです。でも毎月あるから、次は前を見ようと思ったり、前を見ても手前ばかり見ちゃってたから、次は2階の後ろのほうまで見よう!と思ったり。
そうしているうちにどうしたら後ろの人にまで届くのかなって考えるようになって、動きも腕をもっと伸ばしてみようと思ったり、来ている人みんなに楽しんでもらおうという気持ちが強くなっていきました。だからまだ折り返してばかりですけど、積み重なってるな!って思います。
――涼花さんは挨拶のときに、かわいい私を見てねとアピールするのがお約束になっていますね。
涼花:はい。私、かわいいってあまり言われないので、自分から言ってたらみんなかわいいって言ってくれるようになるんじゃないかなって。
倉岡:策略勝ちや!
涼花:だから自分の心に負けずに(笑)、あと半年はこれで押し切ろうと考えてます。
――宮瀬さんはいかがですか?
宮瀬玲奈さん(以下、宮瀬):月イチって最初は多いか少ないかわからなかったんですけど、やってみるとあっという間に次の公演が来るんですよ! もう1ヶ月経ったんだなと時の速さを感じています(笑)。
でも練習も直前だと一日中みんなでダンスをしているので、メンバーといる時間も長くなって、メンバー同士の仲もより深まったと感じています。あと3rdシングルまでで13曲いただいていて、その曲をセットリストを変えながら歌っているんです。なので、最初は気づかなかった曲の深さ、ダンスの意味とか、気づけた部分がたくさんあったので、曲に対する愛も定期公演のおかげで深まったと思ってます。
――個人的にずっと見てきて、皆さんの個性がより見えてくるようになりました。
宮瀬:確かに、自分の個性って何だろうっていうのはすごく考えさせられます。ひとりひとりの個性が出るようになってきたから、メンバーを見て、自分はどうすればいいんだろうかって、良い意味で考える機会になりました。
――その個性を際立たせるのに役立っているのが、持ち回りでやっているソロコーナーですよね。倉岡さんはもうソロでステージに立ちました。
倉岡:いつも11人で舞台に立っているので、1人で立つ怖さがすごかったです! しかも私は1人で立つのも初めてだったので、すべての視線が私に向かっていると思うとすごく緊張してしまって……。いつもMCもトチってしまったら誰かが助けてくれるし、ダンスを間違えても誰かが助けてくれる。ある意味甘えもあったと思うんですけど、改めてみんなにめっちゃ助けてもらっていたんだなと実感しました。
――緊張している倉岡さんを、ファンが声を出して助けているようなシーンもあって、感動しましたよ。
倉岡:そうですね。めっちゃ優しく見守ってくださっているし、優しい目線なのに緊張している自分って!と思いましたけど……皆さんの声にも助けられて、なんとか終われることができました。
――8月22日公演では宮瀬さんがソロステージをやりますし、涼花さんはさらにその先なので、楽しみにしています! ナナニジライブをまだ見たことがない人にアピールするとしたら、どんな魅力があると思いますか?
涼花:結構距離が近いんです。リハで8人曲のとき、歌わない私たち3人はステージから降りて見ていたんです。そしたら真ん中くらいの席でも表情がバッチリ見えて、すごく近い距離にメンバーが感じられたんです。だからかわいい女の子たちを間近で見られるチャンスってそうそうないと思うので、ぜひ目の保養に来てほしいです(笑)。
アニメ化がゴールではなく私たちをもっと知ってもらいたい
――7月は月イチの定期公演がありつつ、『ナナニジフェス 2019』も開催しました。ここでは、4thシングル「何もしてあげられない」を初披露しましたね。
倉岡:最初はバラエティパートから始まり、浴衣でみんなでわちゃわちゃしてファンの方も盛り上がってくれたんですけど、新曲を初披露するということで、そこへの緊張感がめちゃめちゃあったんです。ちゃんとカッコよく決めなきゃっていう気持ちが大きかったので。でもライブ中は、今回から表題曲に加わった3人が踊っているのが目に入ってきて、緊張よりも嬉しいなという気持ちになって、前向きなパフォーマンスができました!
涼花:私も「何もしてあげられない」が初披露だったのでそのことばっかり考えてました。練習も、何日もずっと長い時間かけて積み重ねていたし、初披露は大事やから!みたいな感じで団結してたんです。しかも表題曲ってめちゃめちゃ踊るんですよ。私はそんなにダンスが得意ではないから、踊れるかなぁ?って不安やったんです。
お客さんは歌を歌う前の衣装チェンジのときに、11人で表題曲を歌うまでのドキュメント映像を見ていたんですけど、お客さんは「はぁ~」っていう感じで見てくれてて。それを見て自分もちゃんと踊らなきゃ!と思ったんですけど、サビのところで前を見たら、みんな「はぁ~」って顔をしてたから、私も「はぁ~」っていう気持ちになってしまって……。でも、一生懸命みんなに届けなあかん!って気持ちを取り直して……。
倉岡:めっちゃ気ぃ散ってるな(笑)。
涼花 ホンマや! 私めっちゃ気ぃ散ってました(笑)。
一同:(笑)
――あのダンスをしながら、そこまで考えを巡らせたり、お客さんの表情が見れてれば大したものです(笑)。
涼花:あははは。あとアンコールで、めちゃめちゃ久しぶりに「11人が集まった理由」をやったんです。私、この曲を歌うときいつもニヤニヤしちゃうんですよ。それには訳があって、他の曲でみんなと目が合ったとき、私がニターってやっても、みんな「ふふっ」って澄ましてるんですけど、この曲のときは、みんなもニコーってしてくれるんです。
みずはん(倉岡)とすれ違うときもニターってしてくれて、そのときに心が通じてるなって思います。ファンの人も、いつもこの曲で笑ってるねって言ってくれてたので、久しぶりに私たちが笑い合っているのを見たんやろうなぁって考えてて。
――やっぱり気ぃ散ってますね(笑)。
涼花:散ってましたね! でもいっぱい発表もあったフェスで、温めていた「11人が集まった理由」を歌えて良かったです。
――宮瀬さんはいかがでした?
宮瀬:始まるときの雰囲気はナナニジライブとも違っていて、浴衣だし、ワイワイしててすごく楽しかったです。さっきドキュメント映像の話が出ましたけど、それがすごく心に来ました。これまでの歩みが詰まっていたし、よりそのあとの「何もしてあげられない」に気持ちが入りました。
――あの映像良かったですよね。8人曲のときに袖で見ている3人を捉えていたり、そのときの思いとかを考えると、結構つらいしグッと来るんですよね。
宮瀬:あれを見て歌うのと見ないで歌うのとでは全然違ってたと思います。映像も、ここまで録っていてくださったんだって。3人は表題曲が歌えないことにもずっと耐えていたし、ここまでずっと頑張ってきた3人がより見えたし、その3人がいる表題曲は絶対に成功させたい!という思いも強く出たパフォーマンスだったと思います。
これまでのシングルの表題曲も大好きで、大切にしていきたい曲ですけど、今回は11人での再スタートという感じで、ここからもっともっとパワーを出していきたいなって思いました。
――あとこのフェスで、みんなのカラーが決まってましたよね?
宮瀬:ペンライトの色がすごく多かったんですよ! やっぱりわかりやすくなったから、みんな色を振って応援しようという気持ちになってくれたのかなって。
倉岡:これまではグループのカラーが水色だったから、青系のペンライトを振ってくれてる人が多かったんですけど、今回はいろいろな色があってめっちゃきれいでした!
――それぞれのキャラクターのカラーをリアルのほうでも踏襲するそうですが、倉岡さんは何色なんですか?
倉岡:私はオレンジです。オレンジが一番好きな色だったので嬉しかったです。
涼花:私はライトピンクです。みかみちゃんは髪の色もピンクだったけど、立川絢香ちゃんがもともとピンクだったので、何色になるんやろ~~って思ってたら、ライトピンクと言われて、すごく嬉しかったです!
宮瀬:私もピンクは大好きなんですけど、みかみちゃんの髪の色がピンクだったので、そっちのほうがイメージが強いから、絢香ちゃんの色が変わるのかな?と思ってたんです。でも結局お互いが好きな色になれて嬉しかったです。
――『ナナニジフェス 2019』ではTVアニメが1月から始まるという告知もされました。アニメ放送に向けての意気込みを教えてください。
倉岡:やっと!と思いました。私自身待ち遠しかったのでやっと来た!という嬉しい気持ちと、これがゴールではなく、ここでアニメを見てくださる新しいファンにも、ナナブンノニジュウニを知ってもらいたいと思いました。
みんな声優も上手にできているし、ライブパフォーマンスもすごくいいんだね!みたいな感じで、好意的に見ていただきたいなと思うんです。だから私たちがちゃんとした演技をすることがすごく大切やなと思っているので、不安は大きいですけど、結成直後からずっとレッスンをしてきているので、みんなで頑張りたいね!って言ってます。
――ここがターニングポイントになるかも知れませんからね。
こんな素晴らしいライブをする子たちのアニメってどんなんだろうと思ってもらいたい
――4thシングル「何もしてあげられない」の聴きどころを教えてください。
宮瀬:私はDメロ終わりの間奏がすごく好きです。この曲の葛藤を表しているんですけど、ここのダンスで頭を抱えてブンブン振り回す感じが、主人公の心情を描いているように見えて好きなんです。
私は入り込んじゃうタイプだから、より一層、その間奏前までで溜めてきたものを一気に爆発させる感じがすごく気持ち良くて。ダンスをしているときは感情的になる部分があるので、そういうところも見てもらいたいなって思います。
涼花:1番のサビはめっちゃ踊ってるんですけど、2番のサビでも踊るんかな~と思ってたら、踊らんのか~い!みたいなところが好きです(笑)。サビって踊るイメージがあったので、止まると聞いたときはどうなるんだろう?と思ったけど、止まってるほうが強い意思みたいなものが感じられて良かったです。
倉岡:みんなでちょっとずつダンスがずれていたり、全員でやらないと形にならへん振り付けが多くて、自分で言うのもなんですけど、映像を見ていて順番に頭を振っていく振り付けとか、めっちゃきれい!って思いました。
そういうのがピタッと合ってきたのもナナニジライブで、みんなで動きを合わせるというのをやってきたからなのかなって思ったら、嬉しくなったし、みんなでひとつになって見せるダンスが多いので、今までやってきたものが詰め込まれている曲になったなと思いました。だから推しを一人だけ見るとかではなく、全体を見て楽しんでもらいたいなって思います。
――では最後に、デビュー日である9月20日のマイナビBLITZ赤坂でのライブについてお願いします。
倉岡:昨年は『22/7計算中』という番組やMCの三四郎さんの力も借りてやりましたけど、今年は私たちだけでやらなければいけないプレッシャーはあります。でもこのライブは、アニメ化を発表してからのライブなので、新たに注目してくださって見に来てくださる方も多いと思うんです。
そこでバシッと決めて、1月のアニメに向けて、こんな素晴らしいパフォーマンスをする子たちのアニメってどんなんだろうって思ってもらえるようなライブができるように頑張りたいと思います!
[文&写真・塚越淳一]
CD情報
「22/7」4thシングル「何もしてあげれられない」
【発売日】2019年8月21日(水)
【価格】
・初回仕様限定盤Type-A 1,667円(税別)
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・初回仕様限定盤Type-B 1,667円(税別)
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・通常盤 1,111円(税別)
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イベント情報
22/7 4thシングル『何もしてあげられない』発売記念個別握手会 開催決定!!
(1) 2019年9月8日(日)東京都内某所
(2) 2019年9月28日(土)東京都内某所
(3) 2019年10月20日(日)東京都内某所
(4) 2019年11月2日(土)東京都内某所
※受付はforTUNE music HP(https://fortunemusic.jp/227_201908/)にて
22/7「Anniversary Live 2019」
【日時】2019年9月20日(金) 開場18:00/開演19:00
【会場】マイナビBLITZ赤坂
【チケット代】
・前売り 6,800円(税込) <ドリンク代別>
・前売り 女性エリア6,800円(税込) <ドリンク代別>
『22/7(ナナブンノニジュウニ)』とは
日本を代表する有名クリエイターがうみだしたキャラクターを演じる為に応募総数10,325人の全国オーディションで選ばれた少女たちで結成されたデジタル声優アイドルグループ。
秋元康氏総合プロデュースの元、デビューシングル『僕は存在していなかった』はオリコンウィークリーランキング10位、そして2ndシングル『シャンプーのにおいがした』は8位にランクイン。アニメ化も発表されており、その可能性に高い注目が集まっている。
テレビ番組『22/7 計算中』の放送開始、『Anime Expo 2018』の出演、『京まふ 2018』 の応援サポーター就任など精力的に活動中。8月21日には約1年ぶりの4thシングル『何もしてあげられない』をリリース予定。
公式ホームページ
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