声優
横山智佐さんのこだわりの結晶『サクラ大戦真夏のフェス』開催!

レビュウ衣裳にアイリス初参戦、殺陣、OSK仕込みのラインダンスなど横山智佐さんのこだわりが凄い!『サクラ大戦真夏のフェス』開催!

2019年8月10日(土)に東京・上野恩賜公園野外ステージ(上野水上音楽堂)にて、今年も『サクラ大戦真夏のフェス、花のように夢のように』が開催されました。

横山智佐さんが仕掛ける真夏のサクラの祭典もすっかり恒例となり、今年はアイリス役・西原久美子さんが初参戦! また『サクラ大戦 武道館ライブ2 ~帝都・巴里・紐育~』以来8年ぶりにレビュウ衣裳が復活し、煌びやかな夢のレビュウを披露しました。

殺陣にもますます磨きがかかり、横山さんが今年も空中技として扇子の宙返りに挑んだり、JAC出身のアクション俳優である西村陽一さん(西村ヤン太郎役)とVelo武田さん(ベロムーチョ武田役)が初めて1対1で戦うシーンがあったりと、さらに見応えが増しています。

7月に京都・南座で行ったOSK日本歌劇団とのコラボ公演もスキルの上達につながったようで、OSK名物のラインダンスをマスターし、美しくキレのあるステップで観客を魅了しました。

歌、ダンス、楽しいトークと全編大サービス! 汗びっしょりのさくらの熱さが暑さを吹き飛ばす!

▲開演前の場内を歩き、気さくに観客と言葉を交わして場を温める西村ヤン太郎とベロムーチョ武田。拡声器を手に前説役も担う掃除人・広井(演/広井王子さん)は、客席にOSK日本歌劇団の翼和希さんと千咲えみさんの姿を発見。前説タイム恒例の飴を2人にも配る
 
昨年の猛暑と比べれば、それでも過ごしやすい夏の夕暮れ刻の上野、不忍池の畔。夕涼みによく合うゆったりした曲調の「恋をしましょう」に乗せて、真宮寺さくら(演/横山智佐さん)が登場。真夏の夜の夢へと誘います。
 
続く「劇場へ行こう!」では、男性アクションチームと女性ダンサーチームも総出演。昨年大ヒットしたDA PUMPの“いいねダンス”を振りに取り入れたり、途中からアイリス(演/西原久美子さん)も加わって賑やかに盛り上がりました。

『サクラ大戦』には銀座や浅草といった太正帝都の繁華街を、ブラブラ歩いて紹介するような曲があります。京都・南座の公演では、「カモナ浅草」の歌詞を京都バージョンに替えた「カモナ京都」を披露しましたが、今回も開催地・上野の名物に歌詞を替えた「隅田川~上野編~」を「よいやさっさ~♪」と名調子で歌い上げました。

▲上野精養軒のグリルフクシマ、肉の大山、いつも上野観光連盟でお世話になっている二木の菓子ほか、実用的なおすすめスポットばかりのご当地紹介ソングとなった「隅田川~上野編~」。上野名物紹介は歌後のトークでも続き、中でも横山さん行きつけのABAB上野店の2階にあるベーカリー&カフェ「小麦っ娘」をイチ推し! とにかく量が多くて安いそうで、「舞台の差し入れにもってこいですね!」というオチも爆笑をさらった
 
さくらが上野公演を散歩していると、去年もさくらに駆け寄って兄が大ファンだと訴えた挙げ句、さくらに歌を歌わせ、自分はそれに合わせてダンスまで披露した厚かましい学生・丞くんと再び遭遇。
 
ドラマパートにおいて、一度登場したキャラクターは何度でも再登場させ、関係性を深めていくのは「サクラ大戦歌謡ショウ」でずっと続けてきた手法ですが、「真夏のフェス」でもその伝統は守られているようです。

▲男がダンスをすることが、社会的になかなか認めてもらえなかった時代。ステージダンサーになる夢を諦めかけていた丞くんに、さくらが「ブルーバード」を歌って元気づける。鳥の羽を得たように飛び回る丞くん、相変わらずダンスが上手すぎる学生である
 
『サクラ大戦』らしい和風の曲コーナーでは、「知らざあ言って聞かせやしょう」の名調子も粋な「花吹雪・白波弁天」、サクラきっての高速ソング「チャンバラブギ」、打って変わってしっとりとした「花暦」の3曲を続けて披露。
 
同じ和風というテーマでもまったく表情が違うものの、すべてに『サクラ大戦』らしさが溢れている楽曲の凄さが、まとめて聴くことでよりよくわかります。

▲さくらのキャラ扇子を手に、たおやかに舞った「花吹雪・白波弁天」

▲小力パラパラから腕立て伏せまでマッスル要素で固め、ちょっとした筋肉体操になっていた「チャンバラブギ」

▲「花暦」ではさくらの歌に乗せて、雨模様の下で揺れる男女の機微がスケッチ風に演じられた
 
続いては南座公演の想い出トーク。千穐楽まで一緒に駆け抜けた西村のアニキ、ベロを呼び込み、3人で改めて夏の京都を振り返ります。
 
最初に、京都まで観に来てくれた方はいるのかを会場に確認したところ、かなりの数の手が挙がり、歴戦のサクラファンがまだまだ健在なことに頼もしささえ感じます。
 
楽しかった想い出として、西村のアニキは「カモナ京都」を挙げました。歌の後ろでOSKの劇団員と繰り広げる小芝居が、回を重ねるほどにいい雰囲気になったようで、特にマイケル・サニーサイド(演/内田直哉さん)のデレデレぶりが印象的だったそうです。
 
なお、ダンディ団が「サニーさんは来てないだろうから」とぶっちゃけたサニー秘話ですが、翼和希さん、千咲えみさんの隣に内田直哉さんがいたのは秘密です。
 
さくらは“なぜか大神さんが助っ人を呼んでくれなかった日”について語りました。南座公演では、大神隊長が助っ人として送り込んだ花組メンバーがゲストとして登場するというギミックを使っていましたが、公演終盤の4日間はゲストがいなかったため、その分の負担が大きかったようです。
 
さくら「ゲストさんがいらっしゃると、ゲストさんがお歌を披露している間に、ちょっとは汗を拭く時間も持てたんですけれども、助っ人を呼んでくださらなかった日は、その前に散々歌って踊って汗だらけになっているんですよ。
 
その状態で、トップスターの日立昇さん(演/楊琳さん)をお迎えするんです。『ああっ日立さん、お目にかかれるのを楽しみにしていました!』って言うときに、もうドロッドロの汗だくで、加茂川から上がった妖怪みたいな。こんな顔で見つめられても嫌だろうな、日立さん」

▲南座公演の苛酷さを、身ぶりもつけて生々しく伝えるさくら。一方、会場は爆笑に次ぐ爆笑!

▲さくら、すみれ、アイリスの曲「君偲ぶ歌」を、さくらとアイリスでデュエット。アイリスはすみれのパートも兼任

▲アイリスちゃんコーナーでは、しばらく見ない間にアイリスがおっきくなった気がするお友達に、イマジネーションの大切さを訴えます

▲キラキラした夜空を見上げながら「希望の星よ」
 
歌い終えたアイリスのもとに上野観光連盟の人がやってきて、日比谷仙台藩の上屋敷跡の美術館から「猫の文箱」が盗まれたから、怪しい者を見たら通報するようにとお願いしていきます。なにやら事件の予感です。
 
そうこうするうち、ほっかむりをした3人組というわかりやすすぎる泥棒たちが登場。落としてしまった文箱を、ちょうどアイリスが拾ったところに出くわします。
 
外人の少女に怯み、おぼつかない英語で話しかける泥棒ですが、アイリスが日本語ペラペラだったため若干安心し、文箱は自分が落としたものだから返してほしいと頼みます。
 
しかしアイリスは、落とし物は警察に届けるという言いつけを守る良い子なため、交番に持っていこうとして、焦った泥棒たちと揉み合いになってしまいます。
 
そして文箱が落ち、フタが開いた途端、中から化け猫が出現。アイリスと泥棒たちを術にかけ、思い通りに操り始めます。

▲いかにも仙台藩に因縁がありそうな化け猫(演/Velo武田さん)が登場!(化け猫衣裳制作協力/タダカイエ)

▲アイリスと泥棒を巻き込んで化け猫ダンスを踊り始める化け猫。特に悪いことをするわけでもない?
 
そこへさくらが現れ、化け猫ダンスを止めさせます。踊り疲れてへたり込むアイリスたち。一方、化け猫は自分が人間の都合で弄ばれ、斬り殺され、恨みを抱いて文箱に取り憑いた猫だと明かします。

▲泥棒を操り、さくらに襲いかからせる化け猫。さくらは扇子を使って泥棒たちの武器を捌き、鎧袖一触。焦れた化け猫は、自らさくらに飛びかかる。ここでさくらが猫だまし技として、扇子をくるりと宙返り! 昨年に続き、難易度の高い空中技を殺陣に取り入れている
 
恨みで化け物になった者を斬っても、恨みは晴れず成仏もしない。怒りを鎮め、魂を清める必要がある。帝国華撃団が、歌舞音曲をもって帝都の荒ぶる力を鎮めたように、さくらの戦いも相手を倒すものではなく、相手の事情を呑み込んで、より良い方向へ向かわせるためにあります。
 
とはいえ、怨念で凝り固まった化け猫はなかなか手強く、ついにはさくらまでもが化け猫の術にかけられてしまいます。
 
突然小柄が飛来し、化け猫に命中! 化け猫が怯んだ隙に術が解け、さくらも危機を脱します。小柄を投げたのはなんと、昨年の「真夏のフェス」でさくらと激闘を繰り広げた一味の頭目、黒門町の牙鉄(演/西村陽一さん)でした。
 
思わぬ援軍を得たさくらが、牙鉄と一緒に泥棒を圧倒。さらには牙鉄と化け猫の一騎打ちが始まります。

▲JAC出身のアクション俳優同士の殺陣はド派手! 実は「サクラ大戦歌謡ショウ」が始まってからこれまで、この2人が直接対決する場面はなかったため、お互いに手加減なしで全開バトルを繰り広げた初のシーンとなった

▲牙鉄が押さえ込んだ化け猫に、さくらが北辰権現の力を借りて鎮魂を行い、見事化け猫を封印。化け猫に操られ、さくらと牙鉄に叩きのめされていた泥棒たちも、アイリスが「チチンのプイ♥」と傷を治して元通りに。心を入れ替えた泥棒たちは、警察に自首しに向かい、これにて一件落着

▲歌を歌って帰りたいと提案するアイリスに、さくらも同調して、2人で「花咲く乙女」

レビュウ衣裳復活! やはりレビュウ曲にはこの煌びやかさが似合う!

▲後半の歌のコーナーは、キャラクターソングの中からタイトルに“さくら”が付く曲ということで、「さくら前線」と「さくら咲いた」をしっとりと披露
 
続いて今回の目玉企画のひとつ、8年ぶりのレビュウ衣裳によるレビュウコーナーが始まります。キラキラのレビュウ衣裳で登場したさくらに、会場からは一際大きな歓声が! みんなこれを待ち望んでいたようです。
 
「イッツ・ショウタイム」では南座公演で魅せたOSK仕込みのステッキダンスが、さっそく取り入れられていました。横山さんのこの向上心があればこそ、個人主催の「真夏のフェス」でも、かつての歌謡ショウにも劣らない見応えが生まれるのです。

▲やはりレビュウ曲はレビュウ衣裳で味わうのが一番!

▲まさに夢のつづきを魅せてくれた「夢のつづき」では、圧巻のラインダンスまで披露! 歌いながら激しいステップをこなす肺活量と脚力、バネ、スピード、さくらはもはやアスリート!

▲さくらとアイリスで「これがレビュウ!」。楽しそうに歌い踊る姿が印象的

▲『パチスロサクラ大戦 ~熱き血潮に~』用に作られた「花の戦士」は、熱さといい疾走感といい、新主題歌に成り得るパワーを感じる

▲間髪入れずにラストソング「ゲキテイ」へと雪崩込み、会場が一丸となって踊りを愉しむ! サクラ名物「ゲキテイ」は、いずれ祭りになってもおかしくない!
 
アンコールでは、さくらが今回のタイトル曲「花のように夢のように」を歌いながら客席の間を歩き、観客と触れ合います。劇場に足を運べば、花組のスタァは手の届く場所にまで来るのです。
 
歌謡ショウの現役世代から、ネットの動画で知って『サクラ大戦』にハマった新世代までが集まり、かつての舞台に想いを馳せつつ、新しいことにも貪欲に挑戦し続けている「サクラ大戦真夏のフェス」。
 
そこに込められたサクラ愛とモチベーションは、むしろ歌謡ショウ時代よりも高く感じるほどです。いつかまた、この夢のつづきを――!
 
[取材・文/帝劇スタ夫]
 
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