キュアスター/星奈ひかる役の成瀬瑛美さんインタビュー『スター☆トゥインクルプリキュアLIVE2019 KIRA☆YABA!イマジネーションライブ』は「直接愛を与えられる場所」
『プリキュア』への誰にも負けない熱い想い
──ところで、さきほど映画の話題があがりましたが『映画プリキュアミラクルユニバース』は、ご覧になられました?
成瀬:見ました~! プライベートで行ってたんですが、なんともいえない気持ちになりました。
子供たちが(応援を)頑張ってる姿にグッとくるのと、プラス、私自身も「ああ、プリキュア~!」って一緒に応援してる気持ちがあるんです(笑)。もちろん演じている側の気持ちもありますが……。
──成瀬さんは自他ともに認められるプリキュアの大ファンですものね。キュアスター/星奈ひかる役が決まった時の成瀬さんのコメントの熱量に感動しました。
成瀬:(笑)素直な気持ちを書いただけだったんです。
でも他のキャストさんと並んでいるところを見て「あっちょっと長かったかもしれない……」と。あれでもだいぶ削ったんです。
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『スター☆トゥインクルプリキュア』出演声優6名が解禁!
みなさまに大事な大事なお知らせがあります。大大大好きなプリキュア新シリーズ!☆『スター☆トゥインクルプリキュア』キュアスター/星奈ひかるちゃん役をつとめる事になりました!精一杯頑張って行きますのでどうぞよろしくお願いします!!!☆ https://t.co/9WYLi8OIif
— えいたそ☆成瀬瑛美 (@eitaso) December 26, 2018
──(笑)ではここからは成瀬さんの『スタプリ』、およびキュアスター/星奈ひかるに対する思いをおうかがいさせてください。約半年、キュアスター/星奈ひかるを演じてみて、どんなことを感じられていますか?
成瀬:ひかるちゃんって魅力的だなぁと。ひかるだけじゃなくてそれぞれのキャラクターが魅力的。
最初は「可愛い女の子たち!」と思ってたんですけど、話が進むにつれて彼女たちの内面部分が見えてきて、リアルな人間に近づいていってる気がして。
ひかるの人との付き合い方や考え方、それぞれの家族のこと、この先の人生のこと……「まどかさん(キュアセレーネ)留学するんだ!」って思ったり……それぞれの人生を応援したいなと思っています。
1年間ってすごく大事だなと思いました。半年以上経ったいま、すごく楽しいです。
──演じていて楽しい、ということですか?
成瀬:はい。さっき「声を合わせるのが難しかった」というお話をしましたが、最初のころは「これってどういう気持ちで言ってるのかな?」って分からないところがあって(制作スタッフ側に)質問することも多かったんです。
でもいまはひかるの思考回路が読めるようになって。そこは自分でもビックリしています。
──ちなみに、質問されていた時期というのはいつぐらいまでだったんですか?
成瀬:本当に最初のころです。10話くらいまでかなぁ。
毎週のアフレコのときにプロデューサーさん、監督さん、演出のかたが「この子はこういう性格でこういうことを思ってて……」ということを丁寧に話してくれるんです。だからすごく分かりやすいんです。
あと最近はプリキュアだけじゃなくて敵側の思いも見えるようになってきて。「こういう思いでプリキュアの邪魔をしてるんだ!」という側面も分かるようになって深みが増してきました。
──プリキュアならではの魅力ですね。
ちょっとでも「気をここに置いていこう」
──成瀬さんがひかるから受けた影響ってありますか?
成瀬:宇宙についてより調べるようになりました。
──ほう!
成瀬:望遠鏡を持ってなくて。今いろいろと探しているところです。
たまたま去年、わたしの所属しているでんぱ組.incが宇宙をテーマに活動していたんです。ステージに巨大なロケットを組んだり、宇宙飛行士の山崎直子さんのお話を聞いたり、JAXA・筑波宇宙センターで宇宙飛行士訓練体験したり、長野県阿智村(環境省による全国星空継続観察で、「星が最も輝いて見える場所」第1位)に行って星を見たり……。
だからもともと宇宙に関心はあったんですが、最近はもっと興味が湧いてきました。
宇宙と星座が大好きなひかるちゃんのキャラ作りの為に、本格的に天体望遠鏡を買おうと思うんだけどドコのドレにしようか超迷ってるなう...!??うむむむむー! https://t.co/ivIUYBM9xN
— えいたそ☆成瀬瑛美 (@eitaso) January 1, 2019
──話の本筋からズレてしまいますが、でんぱ組.incで宇宙をテーマに活動していたタイミングでプリキュアの話があったということですよね。偶然にしてはドラマティックというか。運命的なめぐりあわせを感じます。
成瀬:本当に偶然だったんですが、JAXAから帰ってすぐくらいのタイミングで「今、宇宙のプリキュアのオーディションやってる!」って。
──そのオーディションのときに、成瀬さんの熱心さにプリキュアの製作スタッフが驚かれたという話を伺いました。さっき製作スタッフによく質問されていたという話がありましたが、「(オーディションの後に)今回内容はどうでしたか?」と積極的に聞きにいかれたとか。
成瀬:え! そうだったかな……。実は具体的なことは全然覚えていないんです。
ただ声優の現場が初めてで何も勝手が分からなかったのでいろいろと聞きたかったのと、スタッフさんたちに直接会えたことが嬉しすぎたので「少しでも話を聞いておきたい!」っていうオタクとしての欲があったんだと思います(笑)。
あと自分が受かるにしても受からないにしても……私の元気な「気」をスタッフのかたに与えることができたら、ちょっとでも『スタプリ』が活気づくのではって思ったんです。それでちょっとでも「気をここに置いていこう」って。
──受かる受からない関係なく……。
成瀬:はい。オーディションに関われたってことだけで十分幸せだったので、その気持ちを置いていこうと。
──成瀬さんのそういう熱がひかるというキャラクターをよりリアルに引き立てているんだなと今ハッとさせられました。
成瀬:……だといいなぁ。毎回全力です。
自分の実力が伴ってるのかどうか……と考えることはありますが、ここにいる以上はプロなのでそれは言わないようにしています。
──それだけ初めての経験が多かったわけですもんね。
成瀬:そうですね。現場に入って初めて知る大変さもありました。
アニメーションに対して声を合わせるのが難しいな……というところだけじゃなくて、例えばアフレコのときマイクが4本しかなくて、それに対してキャストがいっぱいいて。
「あ、これ私が(後ろに)よけなきゃいけないんだ!」って気づいて汗がだーっと出て。
周りに悟られないようにスッと抜けていきました。
──さすが現場慣れしてる……!
成瀬:(笑)まわりの子にいろいろと聞きながら頑張っています。
──アフレコ現場の雰囲気は変化していきました?
成瀬:そうですね。和気あいあいとしています。
今までプリキュアが4人だったんですがキュアコスモちゃんが加入して5人になったのでよりわいわい感が増しました。
キュアコスモちゃんは一緒に合わせる技がないんですが、そこが魅力なんです。まだみんなに馴染みきれてない一匹狼。そんなところも可愛いなと。
話が進むごとにもっと仲良くなっていったり、一緒に(技を)合わせたりするんだろうなって楽しみにしています。