この記事をかいた人
- MoA
- アニメ、VTuber、TCGが好きなアラサー男子。執筆、撮影、動画制作などやっています。
――9月4日(水)にOPテーマ『ココハドコ』がリリースされますが、最初に楽曲を聴いたときの第一印象についてお聞かせください。
安野:自分たちを鼓舞して「強く生きていこう!」という想いや、聴いた方に元気になってもらいたい気持ちがこもった応援ソングだと思います。そんな応援の気持ちを、「WO-O-Oh WO-O-Oh WO-O-Oh…」というフレーズに一番込めて歌いました。
河野:私は最初に曲を聞いた時、夏らしさを感じました! ごきげんなメロディが『ソウナンですか?』にピッタリだと思います!!
安野:確かに! 青い空、エメラルドグリーンの海で聴いてほしい!
河野:歌詞もキャラクターに沿った内容になっていて、個人的に<満ち足りた日々よりも 足りてないくらいがイイ>という部分を睦と紫音が歌っているのがいいなと思いました。
安野:意外と挑戦的な歌詞なんだよね! 「かかってこい!」「負けないぞ!」という強いメッセージ性が感じられます。
――レコーディングはいかがでしたか?
河野:実は、レコーディングの順番は私が最初だったんです。そもそもキャラクターとしてTVアニメOPを歌うことが初めてで、他のみなさんは「どう歌うんだろう」と考えていたところ、一番最初に収録することを聞いたのでビックリしました(笑)。
レコーディングでは“明日香として歌う”という気持ちを意識しつつ、彼女の表情や空間、隣に誰がいるかなど、詳しいディレクションを参考にしながら歌いました。
――丁寧にレコーディングしていったわけですね。そんな初のTVアニメOPのレコーディングを終えた今、振り返ってみていかがでしょうか。
河野:女子高生くらいの年齢のキャラクターをどう捉えればいいのか、歌ってみて発見が多かったです。
あとは、やっぱり緊張しましたね。明日香たちと同じように、私の中で『ソウナンですか?』は色々な挑戦が詰まっていて、ドキドキしたり、楽しかったり、苦戦したり……。そんな中、遭難して挫けそうでも、楽しくしようと工夫するキャラクターたちを見て、「私も頑張らないと!」と思いました。
また、明日香は熱く歌うイメージでしたが、みんなといる時のふざけている“アホな時の明日香”とディレクションいただきました。
歌い終えてからは仕上がりがすごく気になっていたんですが、完成版を聴いてみると「明日香が歌っているみたい!」と思いました。ディレクションってすごい(笑)。
――きっと河野さんの歌声あってこそだと思います。安野さんは完成版を聴かれていかがでしょうか。
安野:睦と紫音ペアの“エレガントさ”と、ほまれと明日香ペアの“元気さ”が交差するようで、掛け合いのコントラストが気持ちいい! あと、やっぱり4人で揃える<WO-O-Oh WO-O-Oh WO-O-Oh…>のところは、聴いてても一緒に口ずさんじゃいます。
――睦として歌う上でのポイントなどありますか?
安野:睦として歌う際は、“合唱部のように”とオーダーされていたので、エッジを効かせ過ぎず、歌い上げ過ぎないように。「初々しく」を大切に、頑張って一生懸命に歌う睦をイメージしました。
河野:あと安野さんはEDも歌われてますね!
安野:そうなんです! ただ、『生きる』のレコーディング時は、“もう少し若く”と言われたり…(笑)。なのでどちらもフレッシュ感を大事にしましたね。
自信をもってお届けできる一曲に仕上がりましたので、『ソウナンですか?』を通して知っていただいた方にも、OPとあわせて聴いてほしいです。
――すでにいくつかお話いただいていますが、お気に入りのフレーズやメロディについてもお聞かせください。
安野:印象的な歌詞は<基本笑って 今日もGood day!>という部分で、それを言い放つことによって、キャラクターたちは自分自身を鼓舞しているのかなって。歌詞全体を通して伝わって来ますが、前向きな言葉で不安に負けないよう、戦っているんだと思います。
河野:私は、サビにかけてメロディが重なって高まっていくところが「終わらないぜ!」「まだまだ行くよ!」という印象で、聴いていて気持ちが高まるし、元気がもらえますね。
あとは、原作で“自分は女子高生に向いてない”と言うほまれが<誰も自分の居場所 分かんなくなったりして>という部分を歌っているのが印象深いです。キャラクターたちの本音かもしれない部分が歌詞に隠されているような気がして、より想像をかきたてられます。
曲を聴く前、ほまれはどこでも生き抜けそうなイメージだったんですが、居場所がわからなくなってしまうこともあるのかな……と考えさせられました。
安野:歌うポイントの振り分けとか、とても考え抜かれてますよね。物語が進むに連れて、きっとOPの良さも増すと思うので、アニメ本編と合わせて繰り返し何度も聴いていただきたいです。
――本編もいよいよ最終回に近づいていますが、今後の見どころを教えてください。
安野:ほまれのお父さん(鬼島丈一)の活躍、そして演じられる大塚(明夫)さんの渋みでしょうか(笑)。また、物語としては、終盤にかけて大きな事件も起きるので、最後までぜひ注目してほしいです。
河野:序盤はほまれが見つけてきてくれた食料を巡って、じゃんけんをしたりと争いが起きました。ですが、物語が進むにつれて、お互いが想い合って何かを協力することも増え、“自分が生き残るから”から“4人で生き残る”にシフトしていきます。
偶然巡り合った4人というよりも、“この4人だからこそ”というエピソードが多いので、そういった部分も注目していただけたらと思います。
――ありがとうございました。
[インタビュー/鳥谷部宏平 文/MoA]
あほむしが歌うからこそ説得力を増す、楽曲に込められた人生の教訓
— アニメイトタイムズ公式 (@animatetimes) August 27, 2019
夏アニメ『#ソウナンですか?』OPテーマ『ココハドコ』#M・A・O さん×#和氣あず未 さんインタビュー https://t.co/BgQiD9FrP8 #sndk pic.twitter.com/VnLsL6Tf8Y
TVアニメ『ソウナンですか?』OPテーマ「ココハドコ」/歌:あほむし
発売日:2019年9月4日(水)
価格:1,296円(税込)
≪収録内容≫
01.ココハドコ
02.かんたん!はじめてのソウナンマニュアル
03.ココハドコ instrumental
04.かんたん!はじめてのソウナンマニュアル instrumental
≪アーティスト≫
[あほむし]
鬼島ほまれ:CV.M・A・O
鈴森明日香:CV.河野ひより
天谷睦:CV.安野希世乃
九条紫音:CV.和氣あず未
今日から青春、無人島っ……。あたしたち、けっこう元気です! 修学旅行の途中、飛行機が墜落――。気が付くとそこは無人島だった!
【放送情報】
TOKYO MX:2019年7月2日(火)より毎週火曜23:15~
MBS:2019年7月2日(火)より毎週火曜27:15~
BS日テレ:2019年7月2日(火)より毎週火曜24:15~
【キャスト】
鬼島ほまれ:M・A・O
鈴森明日香:河野ひより
天谷睦:安野希世乃
九条紫音:和氣あず未
鬼島丈一:大塚明夫
【スタッフ】
原作:岡本健太郎、漫画:さがら梨々(講談社 『ヤングマガジン』連載)
監督:長山延好
シリーズ構成・脚本:待田堂子
キャラクターデザイン:西尾淳之介
プロップデザイン:佐藤玲子
コンセプトアート・美術設定:佐久間昇
美術監督:西倉力
色彩設計:小川由美香
撮影監督:伊藤康行
編集:岡祐二
音響監督:菅原輝明
音楽:立山秋航
アニメーション制作:Ezo'la
制作:NAS