夏アニメ『ソウナンですか?』OPテーマ『ココハドコ』声優インタビュー│河野ひよりさん、安野希世乃さんが考えるOPテーマに隠されたキャラクターたちの“本音”、そして“前向きな言葉”の裏側には?
「週刊ヤングマガジン(講談社刊)」で連載中の漫画『ソウナンですか?』。本作は、修学旅行の途中、事故で無人島に遭難してしまった女子高生4人の日々が描かれる、知恵と勇気の無人島JKサバイバル物語です。
2019年7月よりTVアニメが放送中の本作ですが、OPテーマ『ココハドコ』が、9月4日(水)にリリース! 担当するのは、あほむし(CV:M・A・O、河野ひより、安野希世乃、和氣あず未)です。
この度、本楽曲のリリースを記念して、声優陣のペアインタビューを実施! 後編となる今回は、河野ひよりさん(鈴森明日香役)、安野希世乃さん(天谷 睦役)です。
楽曲にまつわるお話はもちろん、第9話までの振り返りや収録秘話などをお伺いしました!
終始4人のアフレコ現場!10分アニメとは思えない収録……?
――TVアニメは第9話まで放送されましたが、アフレコを振り返ってみていかがでしょうか。
安野希世乃さん(以下、安野):終始4人でのアフレコだったこともあり、とても親交が深まりました。ですが、女子高生の更衣室みたいにキャピキャピしていたわけでもなく、みんな真剣に取り組んでいた姿が印象的です。
実際の収録としては、5時間くらいかけて2話分録っていくという形だったので……振り返ってみると戦いでした。アドリブやリアクションも多かったですし、限られた時間の中で「良いものを作ろう!」と、みんなでパズルのように共同作業をしていました。
――2本録りとはいえ、5時間はなかなかの長期戦ですね。30分のTVアニメのアフレコだと、だいたい3,4時間前後ですし。
安野:そうですね。30分アニメで毎回5時間かける作品も、決してないわけではありませんが、『ソウナンですか?』は本編だけだと10分くらいの尺ですからね。
30分アニメを2時間で録ってしまう現場もある中、10分×2本分を5時間掛けて毎週録って頂いたのにはこだわりを感じました。
――河野さんはいかがですか?
河野ひよりさん(以下、河野):明日香のような頼もしい雰囲気の女子高生を演じるのが初めてだったので、自分の中でもアフレコは戦いという側面が大きかったです。
苦戦したことも多かったんですけど、みなさんの演技を聴いて、「こういう風にするんだ」と新たに発見したり、それを受けて少しでも明日香を魅力的に演じるためにどうすればいいのかを5時間の中でいっぱい考えたりと、自分だけでは気づかなかったことを現場でたくさん学ばせていただきました。
なので、お話としては楽しいコメディですが、私自身としては戦うような気持ちで収録に臨んでいました。
――おふたりとも収録では戦いに身を投じていたわけですね……!
安野:あと収録していた時期は花粉の季節だったので、現場で私とひよちゃん(河野さん)が隣同士で座っていた時、ずっと花粉症の話をしていて……(笑)。
河野:そうなんですよ、「今なんの薬飲んでますか?」とか(笑)。
安野:あと、花粉症に効くサプリメントの話とかも!
河野:「定期的にこれを飲むとといい」とかお話してました!
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— アニメイトタイムズ公式 (@animatetimes) July 27, 2019
――アフレコ中も自然と戦っていたわけですね(笑)。また、これまで放送された話数の中で印象的なシーンをお聞かせください。
安野:第6話「ウサギ実食」のウサギを食べるシーンでしょうか……。実際に命を頂く現場というのは頭で理解していても、9割以上の方が経験ないことですから。きっと女子高生にはハードですよね。
あと、「獲物を捕るぞ」と意気込んだ睦と明日香が、罠に掛かったウサギを仕留めるシーンでは明日香の男気が見られました!
河野:睦も、紫音と明日香が隠れて「見てらんない」という中、ひとりで捌くシーンもありましたね。
安野:仕留めたウサギちゃんをね……。
河野:このお話は最後に「ごちそうさま」という明日香のセリフがあるんですけど、言い方を何回か録らせていただいたのも印象深いですね。
――サバイバルとは縁遠い女子高生たちの姿が描かれていて、観ている側も考えさせられる描写が沢山ありますよね。インパクトのあるシーンだと、睦がほまれから唾液を移されるシーンもありました。
安野:「トノサマバッタの味」ですね……(笑)。序盤ということで、睦としては遭難して泣いちゃったり、心が折れかかっているところでの出来事でした。“サバイバルの洗礼”と言っても過言ではないですよね(笑)。
ただ、これらをきっかけにサバイバルに対して前向きになっているようにも感じました。後々にはウサギを捌いたりと、ガッツと度胸があるなと。
河野:3人の中では、一番肝が座ってますよね。
――睦には、ほまれの面影を感じさせるような一面も多々ありますね。
安野:ほまれの後ろを着いていこうと頑張っていますよね。「(サバイバル技能を)盗もう、学ぼう」としていて、ハングリー精神にあふれています(笑)。
――明日香も色々な意味で多くの見せ場がありますよね。
河野:明日香はほまれに対して、「私だってそれくらいやればできるし!」と思っていたり、少し子供っぽい気持ちを持っているんですよね。
でも睦に対しては「あたしがやってあげなきゃ!」としっかり者であろうとしていたり、紫音とは一緒に泣いちゃうような弱い部分を共有したりしていて。なので、明日香は一緒にいる人によって色々な面が見えるキャラクターだと思います。
ただ、ツッコミに回る時や、獲物用のトラップに自分が引っかかったりとか……。
安野:汚れ役を引き受ける傾向がね(笑)。
河野:4人ともどこかでお馬鹿な一面があるんですけど、その中でも明日香は“愛しいお馬鹿”なのかなと思います(笑)。
安野:ほまれが「恥じらいを捨てろ!」と言うシーンで、風が吹いて明日香がノーパンだったところもすごく面白かったです(笑)。