【秋アニメ特集】『アフリカのサラリーマン』大塚明夫さん&津田健次郎さん&下野紘さんインタビュー|大塚さんのエンディングテーマに騙されるな! これはとんでもない作品だ!
怒られたら「すみませんでした」って言えばいいじゃん
――本作の見どころはどんなところでしょうか?
大塚:動物園にいる動物が、みんなライオンだったらつまんないじゃないですか。キリンもいればゾウもいて、そういうのがいっぱいいるから「ワーイ!」ってなるので、そういう感じが面白いかな。
いろんな方向に全部振り切っちゃった動物たちがいっぱいいるので、その楽しさじゃないですかね。
下野:作品の中で実際の動物の特性とかをちゃんと汲んでるところとかが、逆にイラっとする(笑)。
津田:他がめちゃくちゃ雑なくせにね……(笑)。
下野:なんでそこだけ汲むんだよって。
津田:全部“アフリカ”付けておけば良いと思ってますよね。なんか雑さがあるんです。アフリカで居酒屋みたいな。「社畜、社畜」言うんですけど、そうでもなかったり。
その辺、すごく雑なのに、動物の生態だけ活かしてくるんですよね。それが面白いよね。
大塚:動物である必要は全くないんじゃ……?
津田:ないですね。アフリカに住んでない動物がめっちゃ出てくるし……。
大塚:鶴とかね。
下野:それ以前に、オオハシだってアフリカに存在してない。もうむちゃくちゃ!(笑)
大塚:ライオンはアフリカにいるよな?
津田:だから、もうアフリカを背負ってるのはライオン先輩です(笑)。
下野:ライオンぐらいかな。トカゲも微妙ですよね。
津田:第1話の冒頭のライオンが先輩が吠える「ワォー」っていうあそこにもう全て集約されてる。
下野:(笑)。あそこがアフリカです。
大塚:あれだけだよ。あそこでアフリカを使い切ったんだよ。
津田:『アフリカのサラリーマン』は、各話ごとにゲストさんがいっぱいいらっしゃって、みんな楽しそうに演じているのも、好き放題やっている良さがあります。
しかも1話完結型なので、どこから見ても楽しんでいただけるのは良い作品だなと思います。1話見ると、振り切ってるなと思ったので、すごく楽しいですね。
下野:個人的には、どこに規制がかかって、どこに規制が入ってないのかってところがよく分かんないんですよね。
オオハシが煽り運転で中指立てているところにはモザイクが入るんですけど、ライオン先輩の奥さんをおかずにしてるっていうところは、モザイクが入らないままずっと指を動かしていて……。あ、これは良いんだなって(笑)。
あと、「アフリカのサラリーマン」収録史上最も問題となった、“ソー○”発言がその後出てくるんですけどね。(笑)。ソー○はちょっと……「泡風呂でお願いします」って(笑)。
津田:余計やらしいだろって(笑)。
大塚:忖度しすぎじゃね? って思っているようなことは感じるよね。やっちゃえよ、やっちゃった後で怒られたら「すみませんでした」って言えばいいじゃんみたいな気合がある。
津田:そもそもオープニングがライオ○キ○グですからね(笑)。一番触れちゃいけないところ……。
下野:許可の取り方もおかしくて、いろんなオマージュも出てきます。津田さんも「なんでだよ!」って思ったやつありましたもんね。「石鹸洗剤」ってやつ。
津田:「石鹸洗剤」なんて僕しかわからないよ! TVアニメ『この素晴らしき世界に祝福を!』の僕のキャラクターの台詞なんですけど、僕しか現場で分からないんですよ(笑)。
なんでここ使うんだろうと思ったら、同じKADOKAWAさんだからいけるんだ!
大塚:見てる人はわかるかもね(笑)。
下野:そういうのがいっぱいあります。だから、すごく細かく見て貰いたいです。
大塚:1クールという短い作品でもあるし、是非ディスクを買っていただきたいと思いますね。
津田:実は絵がめっちゃ凝ってますね。CG使って、タッチもめちゃくちゃ変わっていくので。
下野:細かいんですよ。
大塚:アイキャッチでキャラクターが踊っているところとかも、ここまでやるんだって感じだよね。CG使ってやってるんだって。