梶裕貴さん&前野智昭さんによる、巧妙な“仕掛け”に引っ掛かった!? 「AD-LIVE ZERO」千葉1日目(昼・夜公演)レポート
鈴村健一さんが総合プロデューサーを務める即興劇プロジェクト「AD-LIVE」が、今年も開幕!
2019年9月7日(土)、千葉・幕張国際研修センターにて、メインキャストに梶裕貴さんと前野智昭さんの同期コンビを迎えた千葉初公演(昼・夜公演)の模様をレポートします。
今年は「AD-LIVE ZERO」と題し、原点回帰へ。これまで、あらかじめ決められていた演出(雨、停電など)やキャラクター設定は、すべて開演2時間前にくじで決定。
メインキャスト2人は、くじで引いたキャラクター設定を加えた役で舞台に立ち、演出陣は18個の演出くじ(うち、3個は舞台開始30分後に引く)をすべて使い切り、それ以外で舞台に介入できないのがルール!
キャストも演出陣も含めたスタッフ陣も、これまで以上に順応性と対応力が求められる“即興劇らしい即興劇”です。
初日公演は、AD-LIVE出演の常連・梶さんと、2018年に初参加ながら巧みな言葉選びと“神引き”で物語を展開させた前野さんという組み合わせ。
また、今年は鈴村さんだけでなく、クリエイティブプロデューサーとして森久保祥太郎さんもステージ裏から指示を出し、時にステージに立って物語を導くことも。
ステージ上、ステージ裏ともに一瞬たりとも気が抜けない舞台となりました。
【女性しかいない世界】に梶さん&前野さんがどう挑むのか、観客もザワつく昼の部!
まずは、昼公演から。開演すると、鈴村さんと森久保さんが登場し、2人が引いたキャラ設定や演出くじなど、くじ引きの結果が発表されました。
演出くじには、【突然泣き出す】【記念写真を撮る】といった様々な15個の演出内容が……。
また、舞台の登場人物は梶さんが【アウトドア派】で【泣き虫】のオサム役、前野さんは【アルバイトを掛け持ちするフリーター】の【宇宙人】、レイ役だと明かされました。
そして、世界観は【女性しかいない世界】!
2人がどう対応するのか見えず、観客もざわめく中、物語がスタートしました。
草むらをかき分け現れたオサムは、謎の光に包まれ登場したレイに驚き、思わず泣き喚きますが、「楽しませるためにここに来たの!」と無邪気でマラカスを振るレイに、徐々に警戒を解いていきます。
そんなレイも「宇宙人であり、ロボット」「だから性別がないの」という事実を明かしてキャラの濃さを見せつけたり、四つん這いになって(燃料の)オイルを補充するという話を明かしたりと自由に振る舞います。
明るいレイと、どこか深刻そうなオサム。正反対の2人は、2人らしいバランスを保ち距離を縮めていきました。
そうして、オサムはようやく重い口を開き“ここへ来た理由”を吐露。営業職に就く彼は、男社会に疲れ逃げるように女性の世界へ来たそうです。
さらに、この女性の世界だけにいるという、願いを叶えてくれる“クイーン”の存在を明かします。
事実が次々明かされていくだけでなく、ラスト間近でどんでん返しもあり、驚きっぱなし!
アドリブワードも冴えていて、クライマックスへと好転させるワードが3つ連続で披露されると、拍手が沸き起こっていました。
奇抜なキャラで思い切り弾けた前野さん&梶さんが笑いを誘う夜の部☆
夜の部では、前野さんが【オラオラ系】【テレビに出たい人】のカンゾウ、梶さんが【どんなときもポジティブ】な【被害者】、てらだたましいを演じました。
物語の世界観は、【地図に無いBar】。カンゾウは黒歴史の入ったカプセルを見つけるため、てらだは本物の忍者になるためにバーへとやって来たといいます。
2人はすぐに気が合った様子で、初対面にも関わらず慣れた掛け合いが繰り広げられました。
てらだはカンゾウを「殿」と慕い、飲み物の毒味を率先して行うほど。しかし、食事が運ばれてきた時は、すっかり気を緩めてしまったのか「毒味を忘れたーー!!」と全力で悔しがる場面もありました。
またカンゾウは、「(このBarを)テレビで観て知って」と言うなど、テレビを意識する発言多数。テレビに出たい願望だだ漏れで、てらだを戸惑わせました。
そんな和やかな時間も束の間、Barの店員(森久保さん)が「霊視ができる」とポツリ。8,000円という値段に「けっこうするな!」とためらいつつも受けてみたところ、カンゾウの背後に「黒いものが見える」と言われて……?
カンゾウの中に眠る“闇”が、クライマックスのポイントとなった夜の部。
奇抜なキャラ設定だったからか、それぞれ思い切った行動に踏み込めたようで笑いの量が多い印象です。
演出のくじで引かれた【気を失う】も多彩に盛り込まれ、カンゾウの人物像が深いものになっていました。
一方、てらだにもある“秘密”が。これにより、後半のやりとりは前半とはまったく異なるものに!
昼夜どちらも限られた時間の中で考えられた、双方の巧妙な仕掛けにまんまと引っ掛かった公演でした。
鈴村さんと森久保さんも、昼夜ともにステージに立つ場面もあり、時には物語に関わる重要なキャラクターとして登場し、彩-LIVEとしても大活躍!
いつも以上に即興で、緊張とワクワクが渦巻く「AD-LIVE ZERO」。今年も全公演をレポートするのでお楽しみに♪
「AD-LIVE ZERO」Blu-ray&DVD発売決定!!
各公演のBlu-ray&DVDが2020年2月より順次発売! 詳細は公式HPをチェック!!
https://ad-live-project.com/zero/blu-ray_dvd/
■2020年2月26日(水)発売
第1巻(梶裕貴×前野智昭)
第2巻(吉野裕行×鈴村健一)
■2020年3月25日(水)発売
第3巻(仲村宗悟×森久保祥太郎)
第4巻(寺島拓篤×豊永利行)
【通常版】
仕様:本編ディスク2枚組
価格:各7,500円+税(Blu-ray/DVD共通価格)
特製ブックレット/オーディオコメンタリー(夜公演)/特典映像(CM、PV) ※各巻共通
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【アニメイト限定セット】
仕様:通常版+特典DVD
価格:各8,000円+税(Blu-ray/DVD共通価格)
※ 特典DVDの収録内容は後日発表いたします。
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第1巻:Blu-ray:ANSX-10161~ANSX10162/DVD:ANSB-10161~ANSB10162
第2巻:Blu-ray:ANSX-10163~ANSX10164/DVD:ANSB-10163~ANSB10164
第3巻:Blu-ray:ANSX-10165~ANSX10166/DVD:ANSB-10165~ANSB10166
第4巻:Blu-ray:ANSB-10167~ANSB10168/DVD:ANSB-10167~ANSB10168
※商品の仕様は予告なく変更になる場合がございます。/パッケージジャケットは後日公開致します。
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